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麻黄湯7
しおりを挟む 景が石碑の裏へ戻ると、由紀はぐったりと横になっていた。
明らかに普通ではない脱力の仕方をしている。ただ寝ているだけではなく、かなり状態が悪いのだろうと察せられた。
「由紀ちゃん!」
首筋に触れるとひどく熱い。かなり熱が高いようだ。
「あ……薬局のお兄ちゃん……」
由紀は景の呼びかけに薄目を開けたが、どこか朦朧とした目つきだった。
「あのね……お父さんと……お母さんの……ところに行くの……」
弱々しいそのつぶやきに、景は思わず由紀の肩を揺すった。
由紀の両親が事故で亡くなっていることは聞いている。この齢でそんなところに行かせてたまるかと思った。
「しっかりして!そこへ行くのはまだずっと先だよ!」
そう叫んでも、由紀の目の焦点はまだいまいち合わないままだった。
「早く病院へ……この時間なら救急外来だな」
時間外の救急をやっている病院はそう多くない。小児を診られるところとなるとなおさらだ。
ここから一番近い所はどこかと考える景の後ろから、光る枠が飛んできた。
「四診ビーム!」
瑤姫の診断神術だ。
それによって由紀の状態を理解した瑤姫は景へと命じた。
「景、麻黄刀でその子を刺しなさい」
「……はぁ!?」
景は聞き返してから、すぐにその意味を理解した。つい先ほど聞いたばかりの話だ。
「……闘薬術は人体に対し、薬を使ったのと同じ効果があるって話だったな」
「そうよ。その魔剣は病邪を倒す武器であるとともに、治療薬でもあるの」
つまり瑤姫は由紀を刺殺しろと言っているわけではなく、麻黄湯の力で治せと言っているわけだ。
「その子もインフルエンザだし、体質的にも麻黄湯で問題ないわ」
「ほ、本当に大丈夫なんだろうな?」
「さっき見たでしょ」
瑤姫の言う通り、すでに経験済みのことだ。
それでも景はドキドキしながら麻黄刀を持ち上げた。
「由紀ちゃん、ちょっと目を閉じてて」
「……うん……」
意識が朦朧としているせいか、由紀は特に抵抗もなく目を閉じた。まぶたを閉じる力すら弱々しく感じられる。
景は恐る恐る、その腹へ麻黄刀を触れさせた。そしてゆっくり下げていくと、切っ先が何の抵抗もなく入っていく。
どうやら本当に人体を傷つけることはないようで、肉を切るような感触はまるでなかった。
刀身を半ばまで挿し込み、それから引き抜く。
すると由紀は驚いたように目を開け、勢いよく起き上がった。先ほどまでぐったりしていたのが嘘のようだ。
自分の体を見下ろして、不思議そうにつぶやく。
「だるくない……」
「いや、即効性あり過ぎだろう」
自分でやったことながら、景は思わずツッコんでしまった。
薬を使ったのと同じ効果という話だったが、効きの早さは絶対に同じではない。
瑤姫は胸をツンと張ってドヤ顔になった。
「そこはもぅ特別優秀な神の加護によって行使する奇蹟、闘薬術だから」
デジャブだ。三日前にも全く同じ台詞を聞いた。
その時には不覚にも反応してしまった景だが、今回は無視することにした。
「由紀ちゃん、本当に大丈夫?」
「うん。本当に、嘘みたいに大丈夫」
由紀はピョンピョンと跳ねて自分の回復を確認した。
景もこの様子なら心配いらないだろうと安堵した。
「よし、じゃあ帰ろうか」
「うん」
「その前に私は後片付けをしておくわね」
瑤姫は無視されたことを気にも留めず、破壊された神社の本殿へと向き直る。
「っていうかこの神社……よく見たらお父様を祀ってるところじゃない。景も罰当たりな戦い方するわね」
(……お父様?)
景がその単語に反応する前に、瑤姫は片腕を掲げて神術を発動させた。
「神術、原状回復!」
光の粒子が境内へと広がっていく。
その幻想的な光景に、元気になった由紀が歓声を上げた。
「うわぁ!きれい!」
光の粒子は本殿を中心にあちこちへ降り注ぎ、触れた箇所から明るく光って修復されていく。
廃墟と化していた本殿がほんの短時間で元通りになった。
そしてその粒子の一部は由紀の周りにも集まってきた。キラキラに包まれた由紀はまた歓声を上げる。
「うわぁ!うわぁ!すごいすごいすごい!……ってあれ?薬局のお兄ちゃん?」
急にキョトンとした顔になり、景を見上げて尋ねてきた。
「……ここは……どこ?私、何してたんだっけ?」
どうやら記憶を操作されたようだ。
景がどう答えたものが悩んでいると、瑤姫が由紀の前にしゃがみ込んだ。
頭を撫でてやってからニコリと微笑む。
「あなたは迷子になってたのよ。こんなに遠くまで来るなんて、いっぱい歩いたのね」
それまでの漢服と緑髪はいつの間にか変わっており、ワンピースと黒髪になっている。駄女神のくせによく気が回るものだと景は思った。
由紀はやはり記憶に違和感があるのか、そう言われても不思議そうな顔をしていた。
しかし瑤姫が、
「おうちまで送ってあげるから行きましょう。さあ、レッツラゴー!」
と言って片手を高く上げると、なぜか目をまん丸にした。
どうやら驚いているようだが、景には今のセリフのどこに驚くべきところがあったか分からない。むしろツッコむべきところだ。
「いや、だからレッツラゴーのラはどこから……」
「レッツラゴー!」
由紀の元気いっぱいな声によって景のツッコミは遮られた。
いつの間にか驚いた顔は満面の笑みに変わっており、瑤姫と同じように片手を高く上げている。
ただその目尻がかすかに濡れているのに気づいた景は、少し心配になった。
(泣いてる?)
しかし、顔は笑っている。
景がどういうことだろうと思う間に、由紀は手の甲でゴシゴシと目をこすった。
それからまた笑顔になって、瑤姫に片手を伸ばしてきた。
「なぁに?手をつないで帰りたいの?」
無言でうなずく由紀の左手を瑤姫が優しく握った。すると今度は右手を景へと伸ばしてくる。
どうやら両手ともつなぎたいらしい。
「ああ、皆で手をつないで帰ろう」
景が希望に応えてあげると、由紀は輝かんばかりのにへ~を見せてくれた。
その細められた目尻から、今度ははっきりと一筋の涙が落ちる。
「……由紀ちゃん?」
事情は分からないものの、景の胸はなぜか締めつけられたように痛んた。
しかし由紀は答えない。手をつないだまま服の袖で涙を拭い、笑顔で景と瑤姫を引っ張って歩く。
そうして三人は境内を後にし、階段へと向かっていった。
景は由紀の様子が気にはなったものの、やはり嬉しそうに笑っている。それを横目に見ていると、ふと背中に視線を感じた気がした。
(なんだ?)
首だけ振り返って後ろを見やる。
すると本殿の屋根に月がかかり、静かに三人を見下ろしているのが目に入った。
(月明かりが視線みたいに感じられたのかな?)
景はそう思い、大して気にも留めずにまた前を向いた。
「ねぇ、イチニのサンやって?」
由紀にそう請われ、景と瑤姫は何のことか分からず顔を見合わせた。
しかし由紀が小さく跳ねるとすぐにその意図に気づき、
「「イチニのサ~ン!」」
と手を引き上げて、大きくジャンプさせてあげた。
少女の嬉しげな声が夜空に広がり、景の大好きなにへ~も現れる。
由紀は何度も何度もイチニのサンをせがみ、景も瑤姫もそれに応えてやった。
二人の腕は多少疲れたものの、にへ~の対価だと思えば格安に違いなかった。
↓おまけ、由紀のイラストです↓
明らかに普通ではない脱力の仕方をしている。ただ寝ているだけではなく、かなり状態が悪いのだろうと察せられた。
「由紀ちゃん!」
首筋に触れるとひどく熱い。かなり熱が高いようだ。
「あ……薬局のお兄ちゃん……」
由紀は景の呼びかけに薄目を開けたが、どこか朦朧とした目つきだった。
「あのね……お父さんと……お母さんの……ところに行くの……」
弱々しいそのつぶやきに、景は思わず由紀の肩を揺すった。
由紀の両親が事故で亡くなっていることは聞いている。この齢でそんなところに行かせてたまるかと思った。
「しっかりして!そこへ行くのはまだずっと先だよ!」
そう叫んでも、由紀の目の焦点はまだいまいち合わないままだった。
「早く病院へ……この時間なら救急外来だな」
時間外の救急をやっている病院はそう多くない。小児を診られるところとなるとなおさらだ。
ここから一番近い所はどこかと考える景の後ろから、光る枠が飛んできた。
「四診ビーム!」
瑤姫の診断神術だ。
それによって由紀の状態を理解した瑤姫は景へと命じた。
「景、麻黄刀でその子を刺しなさい」
「……はぁ!?」
景は聞き返してから、すぐにその意味を理解した。つい先ほど聞いたばかりの話だ。
「……闘薬術は人体に対し、薬を使ったのと同じ効果があるって話だったな」
「そうよ。その魔剣は病邪を倒す武器であるとともに、治療薬でもあるの」
つまり瑤姫は由紀を刺殺しろと言っているわけではなく、麻黄湯の力で治せと言っているわけだ。
「その子もインフルエンザだし、体質的にも麻黄湯で問題ないわ」
「ほ、本当に大丈夫なんだろうな?」
「さっき見たでしょ」
瑤姫の言う通り、すでに経験済みのことだ。
それでも景はドキドキしながら麻黄刀を持ち上げた。
「由紀ちゃん、ちょっと目を閉じてて」
「……うん……」
意識が朦朧としているせいか、由紀は特に抵抗もなく目を閉じた。まぶたを閉じる力すら弱々しく感じられる。
景は恐る恐る、その腹へ麻黄刀を触れさせた。そしてゆっくり下げていくと、切っ先が何の抵抗もなく入っていく。
どうやら本当に人体を傷つけることはないようで、肉を切るような感触はまるでなかった。
刀身を半ばまで挿し込み、それから引き抜く。
すると由紀は驚いたように目を開け、勢いよく起き上がった。先ほどまでぐったりしていたのが嘘のようだ。
自分の体を見下ろして、不思議そうにつぶやく。
「だるくない……」
「いや、即効性あり過ぎだろう」
自分でやったことながら、景は思わずツッコんでしまった。
薬を使ったのと同じ効果という話だったが、効きの早さは絶対に同じではない。
瑤姫は胸をツンと張ってドヤ顔になった。
「そこはもぅ特別優秀な神の加護によって行使する奇蹟、闘薬術だから」
デジャブだ。三日前にも全く同じ台詞を聞いた。
その時には不覚にも反応してしまった景だが、今回は無視することにした。
「由紀ちゃん、本当に大丈夫?」
「うん。本当に、嘘みたいに大丈夫」
由紀はピョンピョンと跳ねて自分の回復を確認した。
景もこの様子なら心配いらないだろうと安堵した。
「よし、じゃあ帰ろうか」
「うん」
「その前に私は後片付けをしておくわね」
瑤姫は無視されたことを気にも留めず、破壊された神社の本殿へと向き直る。
「っていうかこの神社……よく見たらお父様を祀ってるところじゃない。景も罰当たりな戦い方するわね」
(……お父様?)
景がその単語に反応する前に、瑤姫は片腕を掲げて神術を発動させた。
「神術、原状回復!」
光の粒子が境内へと広がっていく。
その幻想的な光景に、元気になった由紀が歓声を上げた。
「うわぁ!きれい!」
光の粒子は本殿を中心にあちこちへ降り注ぎ、触れた箇所から明るく光って修復されていく。
廃墟と化していた本殿がほんの短時間で元通りになった。
そしてその粒子の一部は由紀の周りにも集まってきた。キラキラに包まれた由紀はまた歓声を上げる。
「うわぁ!うわぁ!すごいすごいすごい!……ってあれ?薬局のお兄ちゃん?」
急にキョトンとした顔になり、景を見上げて尋ねてきた。
「……ここは……どこ?私、何してたんだっけ?」
どうやら記憶を操作されたようだ。
景がどう答えたものが悩んでいると、瑤姫が由紀の前にしゃがみ込んだ。
頭を撫でてやってからニコリと微笑む。
「あなたは迷子になってたのよ。こんなに遠くまで来るなんて、いっぱい歩いたのね」
それまでの漢服と緑髪はいつの間にか変わっており、ワンピースと黒髪になっている。駄女神のくせによく気が回るものだと景は思った。
由紀はやはり記憶に違和感があるのか、そう言われても不思議そうな顔をしていた。
しかし瑤姫が、
「おうちまで送ってあげるから行きましょう。さあ、レッツラゴー!」
と言って片手を高く上げると、なぜか目をまん丸にした。
どうやら驚いているようだが、景には今のセリフのどこに驚くべきところがあったか分からない。むしろツッコむべきところだ。
「いや、だからレッツラゴーのラはどこから……」
「レッツラゴー!」
由紀の元気いっぱいな声によって景のツッコミは遮られた。
いつの間にか驚いた顔は満面の笑みに変わっており、瑤姫と同じように片手を高く上げている。
ただその目尻がかすかに濡れているのに気づいた景は、少し心配になった。
(泣いてる?)
しかし、顔は笑っている。
景がどういうことだろうと思う間に、由紀は手の甲でゴシゴシと目をこすった。
それからまた笑顔になって、瑤姫に片手を伸ばしてきた。
「なぁに?手をつないで帰りたいの?」
無言でうなずく由紀の左手を瑤姫が優しく握った。すると今度は右手を景へと伸ばしてくる。
どうやら両手ともつなぎたいらしい。
「ああ、皆で手をつないで帰ろう」
景が希望に応えてあげると、由紀は輝かんばかりのにへ~を見せてくれた。
その細められた目尻から、今度ははっきりと一筋の涙が落ちる。
「……由紀ちゃん?」
事情は分からないものの、景の胸はなぜか締めつけられたように痛んた。
しかし由紀は答えない。手をつないだまま服の袖で涙を拭い、笑顔で景と瑤姫を引っ張って歩く。
そうして三人は境内を後にし、階段へと向かっていった。
景は由紀の様子が気にはなったものの、やはり嬉しそうに笑っている。それを横目に見ていると、ふと背中に視線を感じた気がした。
(なんだ?)
首だけ振り返って後ろを見やる。
すると本殿の屋根に月がかかり、静かに三人を見下ろしているのが目に入った。
(月明かりが視線みたいに感じられたのかな?)
景はそう思い、大して気にも留めずにまた前を向いた。
「ねぇ、イチニのサンやって?」
由紀にそう請われ、景と瑤姫は何のことか分からず顔を見合わせた。
しかし由紀が小さく跳ねるとすぐにその意図に気づき、
「「イチニのサ~ン!」」
と手を引き上げて、大きくジャンプさせてあげた。
少女の嬉しげな声が夜空に広がり、景の大好きなにへ~も現れる。
由紀は何度も何度もイチニのサンをせがみ、景も瑤姫もそれに応えてやった。
二人の腕は多少疲れたものの、にへ~の対価だと思えば格安に違いなかった。
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