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第八章【東方大地】

8-24 経験を信じて

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―――闇魔法。
元来"魔法"というものは、大気に宿る"各属性"を体内の魔力より具現化して発動するものである。
人には生まれながらの魔力の数が存在するし、それを変えることは不可能とされている。
だが、その常識を覆す存在となったものがあった。その魔法こそ"闇魔法"。命を犠牲にして生み出す"無限の魔力"だった。

猛竜騎士「話はそれだけだと思っていた。バーサーカーと呼ばれた狂戦士たちの、無造作たる魔力の所以だと……」
アサシン「それは違う。歴史に葬り去られた技術、それこそ自身の魔法化だ」
魔剣士「魔法化……っ」

そして今、魔剣士は偶然にもアサシンに受けた"闇魔法"の一撃により覚醒する。魔剣士は己自身を"火炎魔法化"させたのだ。

アサシン「それは少々…、面白くない話だな……」
魔剣士(……あの反応、アサシンにとっても予想外だったってことか)

全てが完璧に見えたアサシンだが、どうやら敵に塩を送ったことは予想外だったらしい。
魔剣士の肉体は、ゴウゴウと轟音を立てて炎を宿していた。赤く燃え上がった身体は、以前から放っていたオーラとは異なり、火炎そのものと肉体が完全に融合しているように見える。
まだ謎が多い状態にはあったが、一つだけ分かることがあった。

魔剣士「お前と同じステージに立てた。お前の攻撃は俺に通用しないことも分かったぜ」
アサシン「…」
魔剣士「さぁ、戦おうぜ…アサシンよぉっ!!」

その形態はどうなっているのか、魔法研究家でも想像はつかないかもしれない。魔法化しているというのに、装備類は掴むことが出来るし、その装備の火炎によるダメージは見受けられない。ただ、猛竜騎士はその熱さを感じ、魔剣士の全身から発せられるものは"業火"そのものであることは間違いなかった。

アサシン「……その形態同士で戦うのは初めてだが、手を抜くのは不味そうだ」
魔剣士「おっ…?」

アサシンは足を"ダンッ!"と強く踏んだと思うと、部屋に強烈な魔力が充満し、全身に暴風を纏ったのが確認できた。腕や顔、脚、身体全体がブレているように見えたのは、高速回転する風の"暴風化"による影響だろう。

魔剣士「それがお前の正体ってわけか……」
アサシン「お前が火炎ならば、俺は暴風。お前が同じステージにいたとしても、俺との技量は埋めることは出来ん」
魔剣士「……やってみねぇと分からねぇだろ」
アサシン「やってみれば、分かること」

お互いに魔力を集中させ、ビリビリとした緊張感が高まっていく。
猛竜騎士は急いで部屋の中心で倒れる白姫とテイルを抱えると、部屋の隅に運び、影響がないように二人の前で防御の型を取った。

猛竜騎士(……ようやく戦える立場になったとはいえ、アサシンと比べれば技量の差はある。どれだけ食い下がれるか…、魔剣士、頼むぞ…!)

魔剣士「……アサシン、泣いて謝るのなら今のうちだぜ?」
アサシン「力を手に入れたところで、技量の差があると何度言った」
魔剣士「お前が本気でやるつもりだってことは、どういう意味か分かってるぜ」
アサシン「念には念を入れる迄だ」
魔剣士「そうかよ」
アサシン「そうだ」
魔剣士「…」
アサシン「…」

魔剣士は剣を前方に向け、アサシンは両手に短剣をダラリと垂らすようにして、互いの構えを取る。

魔剣士「……後悔しろよ」
アサシン「配下に入らなかったことを」

"ダンッ!!"
それぞれ、室内が揺れるような強さで床を踏み抜き、炎を風を残して姿を消す。直後、中央で耳が壊れるかと思う程の爆発音。魔剣士とアサシンが、激突したのだ。

魔剣士「なるほど、自身が魔法化っていうのは便利なもんだな!」
アサシン「火炎と縮地の相性も悪くないようだ。目には追えるが、中々の速度だ」
魔剣士「お褒めに預かり光栄だな……ッ!」
アサシン「そうして油断だ」
魔剣士「いっ!?」

武器のせめぎ合いの最中、アサシンは鋭い刃そのものとなった脚撃を繰り出し、魔剣士の腹部は切り裂かれる。

魔剣士「…おわわわァッ!?」

斬撃のような一撃で、半身が吹き飛ばされたと思ったが、実際にダメージはなかった。炎がボン!と強く燃え上がるばかりで、切り裂かれた身体はすぐに元へと戻った。

アサシン「……やはり、意味がないことか」
魔剣士「おろ、無敵なのか!?」
アサシン「魔法化した自身に、攻撃の影響は及ぼされない。風と炎、小技では倒し切れないのなら……」
魔剣士「へっ?」

アサシンは鍔迫り合いを弾き、一気に後方へと下がる。
何をするのかと様子を見たが、次の瞬間、アサシンの全身から"暴風"そのものが広がり、前方にいる魔剣士を襲った。

魔剣士「ぬぉあっ!!?」

いわば、暴風による"ビーム"のようなものを発生させたのだ。いくら攻撃の無効化術を持っていても、"全身"が消失しては戻る保障もない。

魔剣士「うぁぶねぇっ!!」

縮地により、スレスレでそれを避わす。止まることのない暴風は、壁を破壊し、空へと消えて行った。

魔剣士「マ、マジっすか!?……って、ぬぉわぁぁっ!!?」

有無も言わず、アサシンは第二波、第三波を発生させ、確実に魔剣士の命を狙ってくる。

魔剣士「…ちィッ!!」

幾度も襲う暴風の狙撃。それを遠目で見ていた猛竜騎士は、もしこれが最初から使われていたり、目に見えぬ斬撃をされていたらと思うと恐怖を覚えた。

アサシン「逃げてばかりでは、どうにもらないぞ」
魔剣士「だったら俺にも攻撃させてくれないかね!?」

繰り返される狙撃に、王室は徐々に崩れていく。このままでは城の崩壊も進むことを懸念した魔剣士は、隙を見て攻撃の構えを取る。

魔剣士「……この、くそったれっ!!」

次の狙撃が発射されたのを見計らい、魔剣士は転がりながら人差し指を突き出して"銃"のようにアサシンに狙いを定めた。そして、指先から弾丸が発射されるかのようなイメージで、直線状の火炎放射を具現化させた。

アサシン「むっ…」

"ビュオッ!!ボォンッ!!"
超速で発射された火炎魔法は、アサシンの腹部へと直撃するが、やはり一点集中させた小さい魔法ではすぐに回復されてしまった。

魔剣士「ちっ、ダメか!」
アサシン「その程度ではな」
魔剣士「くそっ…!もう止めろよッ!お前だってこの城が壊れたら困るんじゃねぇのか!?」
アサシン「ただの家屋に過ぎん」
魔剣士(……この王城は、テイルの唯一の思い出の場所だろうによっ!)

容赦のない攻撃に、王城は次々と破壊されていく。魔剣士は必死に隙を探すが、断続的に弾丸の尽きない強力な狙撃に、為す術がない。

魔剣士(どうにか、やっと戦えるところまで来たってのに……!)
魔剣士(何かあるはずなんだ、何か、何か、何か……!何か、突破口を……!)

小さい攻撃ならいくつでも行えるが、ダメージは皆無。同じようにダメージ量の高い攻撃を行うにも、一瞬の隙が死の訪れであり、易々と溜められるものではない。

魔剣士(何でも良い、突破口が……!)

闇魔法、その特性を考える。未だ自分はこの形態の全てを知っているわけではない。もしかしたら全身で消滅する攻撃を受けても、死ぬことはないかもしれない。

魔剣士(だけど、そんなことはこの状況で無謀過ぎる!)

今まで戦ってきたこと、経験から何かを見出すことが出来るか。
自分は今まで、どんなことをしてきたのか。

魔剣士(……そういえば)

北方大地、氷山帝国での一件。闇魔法の残り香に、剣を振り抜いて火炎を着火したことを思い出す。

魔剣士(あれは確か……)

もし自身が"闇魔法"としての存在ならば、少しの魔力の残り香があれば、同じように復活できるのではないか。そうすれば、腕一本を残して消し飛んでも、復帰は出来るはず。

魔剣士(導線はそうだとして、着火剤がねぇ……!)

だが、魔力の残り香が復活の導線だとすれば、復活する着火剤が見当たらない。腕一本を残して消滅した時、復活できるきっかけがなければ、消滅することは必至であろう。

魔剣士(……アサシンだって闇魔法の全てを知ってるわけじゃなかった)
魔剣士(だったら俺が死んだと見せかけて、その一瞬を狙い撃ちしたら勝てるかもしれねぇ!!)

攻撃を受け、一部を残して消滅する。
死んだと見せかけ、着火剤の何かで復帰し、そこを後ろから撃ち抜けば――…。

魔剣士(……危険過ぎる賭けかもしんねぇけど、そんくらいしないとアサシンも隙はみせないだろうよ…)
魔剣士(だけど、復帰するためにどうすれば……!)
魔剣士(……待てよ?)

"ピンッ"と何かが閃く。

魔剣士(い、いや……!"それ"は余りにもアホ過ぎる……!)

魔剣士の閃きは、試す前に自身で却下する。"それ"をするくらいなら、まだこの停戦状態の中で活路を見出すほうがマシだと思ったからだ。
……だが、しかし。

アサシン「どうした、このままでは王城と共にすべてが瓦礫と化すぞ……?」
魔剣士「う、うるせぇーっ!ちょっと考えてるんだから待ってろ!」
アサシン「……ほう、何か考えがあるのか」
魔剣士「当たり前だ!お前を簡単に倒せるくらいの策は――…って、うぉあァっ!!」

"ドゴォォンッ!!"
話をかけられ、気が散ったところに狙撃を受け、危うく命中するところであった。

魔剣士「くっそ……!」
アサシン「死ぬならさっさと死ぬが良い。いい加減、同じやり取りは面倒になってきたな……」
魔剣士「……あっ!?」

アサシンは狙撃のために狙いを定めていた片腕を、猛竜騎士側へと向けた。

猛竜騎士「ッ!」

彼の後ろには、気絶したまま目覚めない二人の姫がおり、紛れもない"人質"であった。

魔剣士「て、テメェ!!卑怯だぞコラァ!!」
アサシン「使えるものは使う。お前との戦いも飽きてきた……これ以上、動くな」
魔剣士「ふざけやがって……!」

いくら猛竜騎士といえども、白姫とテイルを担いで逃れることは不可能に近い。この時、敗北が決まったようなものだった。

アサシン「今までこのやり方をしなかった分、紳士的だと思ってくれれば嬉しいがな」
魔剣士「最後にやったらどのみちクソヤローじゃねぇのか……!」
アサシン「勝者が全てではないのか?」
魔剣士「そ、それは…そうかもしれねぇけど……ッ!」
アサシン「言い返せないのは、いい心がけだ。しかしもう、お前を認めるつもりはない」
魔剣士「……ッ!!」

最早これまで。考えている余裕はない。"それを"試す他はない―――。

魔剣士「……もう、やるしかねぇってことか」
アサシン「む……」
魔剣士「どの道死ぬ運命なら、やるしかねぇんだよォッ!!」

魔剣士は声を上げて、"氷結属性"を付与した片手剣をアサシン目掛けて投げ飛ばした。

アサシン「属性付与の剣…しかし、どこへ投げている?」

アサシンは動じる様子なく、投げられた剣を見ることもない。実際にその通りで、剣は明後日の方向へ、アサシンの後方天井に飛んでいき、氷の効果によりピキピキと音を立ててそこへ張り付いた。

魔剣士「……ッ!」
アサシン「最後の悪あがきか?」
猛竜騎士(血迷ったか、魔剣士っ…!!)

―――そして。

魔剣士「アサシン、俺を…俺を見ろぉぉぉっ!!」
アサシン「…」

"ダッ…!ダダダダッ!!"
魔剣士は正面にいるアサシンに向かい、縮地も使わず"己の脚"で目に見えるように突っ込んだ。

アサシン「…愚かなことを。ただの人質に惑わされるようでは、闇の魔法を操る資格…なし」

アサシンは腕を伸ばし、暴風魔法で魔剣士に狙いをつけ、狙撃する。

猛竜騎士「魔剣士ッ!!」

魔剣士(……来たッ!)

"ゴォッ!"と轟音を上げながら、暴風は魔剣士の寸前まで迫るが、避ける様子はない。

猛竜騎士「おい、何を…!魔剣士、魔剣士ッ!!!」

命中することを問わないと分かった猛竜騎士は声を上げるが、時すでに遅く。

魔剣士(頼む…ぞ……!!)
魔剣士(……ッ!)

暴風は、魔剣士を飲み込み、弾けた音が聞こえたと思うと、魔剣士の姿は無くなっていた。

猛竜騎士「ま…けん…し………!」
アサシン「終わったか」
猛竜騎士「嘘…だろう……!嘘だろう……!?」
アサシン「……ん?」
猛竜騎士「な…に……?」

ふと、完全に捉えきれてなかったのか、かろうじて残っていた片腕、片足が床に転がっていた。

猛竜騎士「まさか、まだ…!魔剣士、生きているのか!?」
アサシン「……何だと」
猛竜騎士「やはり…生きている!?魔剣士は、生きているんだろう!!」
アサシン「いや、"残り香"のようなものか……」

願った奇跡、猛竜騎士は全身全霊を込めて祈った。
……だが、その手足はしばらく佇んでいたものの、やがて空中へと燃え上がるように消えて行ったのだった。

猛竜騎士「……ッ!!!」
アサシン「残念だ、若き使い手。俺の配下になれば、全て失うことはなかったものを」

アサシンは、ゆっくりと、猛竜騎士たちのいる方へ向かい、"暴風の構え"を取る。

猛竜騎士「終わった…か…………」

全てが、終わる。

…………
……


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