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第二十三話

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 確かな温もりが、目の前の姉が幻ではないことを実感させる。止まらない涙を流れるに任せながら、アンジェリーナはもうどれだけぶりになるかわからない温もりを、その全身で感じた。
 はしたない。その言葉通りの振る舞いを、セレスティアラは苦笑一つで受け入れてくれていた。
 涙ぐみ、すすり上げるアンジェリーナの頭を優しく撫で、その場にいる他の面々へと目を向ける。
 すると、苦笑混じりに立ち上がったイングリッドが、セレスティアラに歩み寄った。

「久しぶりね、インギー」
「……どうせ生きてると思ってたわよ」

 親しげな声に笑顔を返し、差し出された拳をコツンと打ち合わせた。その目には、かすかに涙が浮かんでいる。
 思いだした……イングリッドは、リーズバルトに留学してきていたセレスティアラの同級生だったのだ。
 そんな感慨をよそに、今度はゼノンに目を向け……その視線を受けて立ち上がったゼノンが、深々とセレスティアラに向かって一礼した。

「お久しぶりです、師匠」

 その言葉に、アンジェリーナは驚かなかった。なぜなら、セレスティアラとゼノンに、何らかの接点があるのでは思っていたからだ。

「あらあら……あのちんちくりんのバカ弟子が、しばらく見ないうちに立派になったわね」

 ゼノンの礼にそう答えると、やんわりとアンジェリーナを引き剥がす。離れていく温もりを名残惜しく思いながら、やりとりを見守る。
 微笑みながら歩み寄ったセレスティアラは、左手をゼノンの右肩においた。
 すると、その左手に力がこもったのがわかった……が、それだけだった。

「あらまぁ……ホントに立派になってる」
「師匠……公衆の場で技を掛けるのはおやめになってはいかがですか?」

 メンドくさそうな渋面で、ゼノンはそう言った。それで、セレスティアラが何らかの技を……おそらく、ゼノンがアレクサンダーを取り押さえたときと同じ技を掛けたのだと理解した。

「全く……図体だけじゃなくって、口まで生意気になったわね」
「誰かさんの御指導のたまものですよ」

 軽快なやりとりが、なんだかおかしかった。

「さっ!! そろそろお座りなさい、セレス。みんな積もる話もあるでしょうし、ゆっくりお話ししましょう、ね?」

 王太后のお言葉なら、是非もなかった。微笑んだセレスティアラも着席したのを見届けて、アンジェリーナも元の席に腰を下ろした。
 エリナが、コーヒーのおかわりを用意してくれた。そのカップに口をつけて一息つき、セレスティアラを見据える。

「セレスお姉様。ご無事で何よりでした……出来ることならば、ここまで何があったか、お聞きしたいです」
「そうね……あなたとは、帰国前に挨拶したのが最後だったものね……」

 感慨深く言いながらカップを置いたセレスティアラは、居住まいを正してアンジェリーナに向き直った。

「まず……私が帰国してからの話は、どこまで知っているのかしら?」
「伝え聞いたことですが、その……濡れ衣を着せられて婚約破棄された、と……」

 言いよどみながら、アンジェリーナは答えた。
 終戦後、凱旋帰国したセレスティアラは戦争の影響で先延ばしとなっていたヴェルディア王立学院の卒業記念の夜会に出席した。
 そこで、当時の婚約者だったヴェルディア王太子・アーヴァインから婚約破棄を宣告されたのだった。
 婚約破棄……令嬢令息の醜聞としては、未婚の貫通に次ぐものである。
 なぜなら、解消ではなく破棄となったその時点で、された側に大きな問題があるのが常だからだ。それは単純に不義を犯したことだったり、犯罪に手を染めたことだったり、はたまた婚家に多大な損害を与えたからだったりと様々だ。だが……

「ええ。それもそんなことを言い出した原因も呆れるものだったわ。当時の婚約者だったアーヴァイン王太子殿下はね、言い寄ってきた子爵令嬢にそそのかされてそんなこと言いだしたのよ。ちなみに婚約破棄の根拠は、私が戦場での虐殺を指揮したから……だそうよ。笑えるでしょう?」
「王族に? 子爵令嬢が?」

 にわかには信じがたい言葉に、思わずオウム返ししていた。

「ええ。ちなみに王族に、じゃないわよ? 王族と、その側近たちによ」
「え? 王族の側近……最低でも、伯爵家ですよね? それに、子爵令嬢が? え? え?」
「そうなのよ!! 宰相子息の公爵令息に、騎士団長子息の伯爵令息。それから、留学してきていた他国の王太子もいらっしゃったわね!!」
「他国の王太子っつーと、当時のガベル王国第一王子殿下ですか……そんな面子が雁首揃えて篭絡された……あまつさえ、虐殺とか言う戯言を信じたって言うんですか?」

 思わず割って入ったゼノンの疑問が、なんだかむなしく響いた。虚脱感たっぷりの口調に、アンジェリーナは心底同意するしかない。婚約者がいる男性に言い寄っただの、自らよりも高位の貴族に無礼極まりないだの、そもそも複数の異性に言い寄っているだのは、その事実の前には些末に思えてくる。それほど、貴族社会の常識に照らし合わせると『有り得ない』事態だった。
 セレスティアラはそんなゼノンに微笑みかける。

「あら、あなたのことも狙っていたらしいわよ?」
「……は?」

 ポカンと、それっきり絶句してしまう。

「狙っていた、というのは……もしかして、ゼノン様のことも篭絡しようと?」

 固まったゼノンを代弁して、困惑たっぷりにアンジェリーナが問うた。

「ご明察!! 言い寄る相手……子爵令嬢が言うところの『攻略対象』にはゼノン、あなたも含まれていてね。あの女――自称『ヒロイン』が言うには、『逆ハーレム』を達成したときのみに現れる『隠しキャラクター』だそうよ?」
「……さっきから出てくる単語出てくる単語、ただの一語も理解できないんですが?」
「失礼ですが、ゼノン様に同じです……」

 顔をひきつらせたゼノンとアンジェリーナを見て苦笑したセレスティアラは、コーヒーを一口含んでから口を開く。

「まぁ、そんな戯れ言、国王陛下が受け入れるはずもなかったわ。王太子殿下達とあの女はその場で近衛に取り押さえられて連行。詳しい話は後日、と言うことで退席を命ぜられたの。そして、その帰路で……お父様が暗殺された」
「……!!」

 さらりと告げられた事実に、アンジェリーナは息を飲んだ。
 お父様……エルディアルト公爵の暗殺……当時、リーズバルトとヴェルディアの両国を激震させた大事件であった。

「それからのことも聞いていると思うけれど、あの王太子殿下は何をとち狂ったのか国王陛下を暗殺、自分が王座に収まったわ。まあ要するに、クーデターね」
「そこから……」

 ヴェルディア王国は、滅亡へと転がり落ちていった。
 エルディアルト公爵の暗殺と、ヴェルディア王太子婚約者であったセレスティアラが消息不明となったことにより、事実上の滅亡へと至った公爵家……その混乱をついて実行されたクーデター、更にその五年後にはドラグベルム帝国の侵攻を受け、王国そのものが滅亡した。
 その顛末に、同情する国は存在しない。元々、『傲慢が国是』と揶揄されるような国柄だった上、一連の発端となった王太子による婚約破棄、その理由と根拠となったのが、事実無根を通り越して支離滅裂な代物だったからだ。
 度を超した貴族主義に染まりきった集団によって始まった暴政……それは外交においても例外ではなく、通るはずもないでたらめを押し通そうとしては国交断絶に至ると言う愚行を繰り返し、民の生活と国の運営に携わる政官達を確実にすり減らせていった。
 そんな状況にありながら、新たな国王夫妻は連日連夜夜会やパーティーを繰り返し、ただでさえ消耗していた王国の財政を食い潰していったのだ。

「暗殺計画には、本来ならば私も標的に入っていたの」
「本来ならば……では、どのようにそれを免れたのでしょうか?」

 そのアンジェリーナの問いに、少し……ほんの少しの喜色が、セレスティアラの面にさした。

「ある殿方に、命を救って頂いたの」

 そう言って微笑みながら、セレスティアラは胸元の紋章を指先でなぞる。

「その方の名は、ヴィルドレクス・ドラグブリード。ドラグベルム帝国当代皇太子殿下にして……私の、夫よ」

 その答えに、テレーゼをのぞく面々が息を飲んだ。

「……と、言うことは、今のあなたは……」
「そうよ、インギー」

 震える声のイングリッドに、微笑み返した。

「今の私の名は、セレスティアラ・ドラグブリード……ドラグベルム帝国皇太子妃よ」


「…………」
「…………」
「…………」

 その頃、同基地内休憩室には、粘つくような思い空気が沈殿していた。
 それは、その場にいる三人の男女……イーサン、ジュリア、そしてセシリアから巻き起こっていた。
 パイロットスーツを脱いだ三人は、今は軽装の野戦服姿だ。その格好で、休憩室内に置かれたソファーにグッタリと体を預けている。

「…………」
「…………」
「…………」

 三人とも、無言。ついさっき、無情にも総身に叩きつけられた現実……『お前たちはひよっこだ』
 イーサンも、ジュリアも、無論セシリアも、持てる力全てで立ち向かった。だが、それが通じないどころか、傷一つ付けられなかったのである。
 全く以て、言い訳のしようもない……

「……ぐうの音も出ない、ってこのことねー」

 セシリアの思慕を代弁するようなジュリアの声が、ポツリと響いた。

「出す手札手札、全部きっちりやり返されちゃってさ……こっちの攻撃も何も通んない……実戦は初めてだったけどさ、あれはちょっと……規格外だよ」
「赤毛のエースドライバー……噂には聞いてたが……あれほどの腕前だったとは……」
「……周りの魔力を感知すれば、か……」

 全てが終わった後、イーサンから聞かされた敵のコメントを思い返す。

「どうしたの?」
「周りの魔力……つまり、ワープアウトの魔力放射を感知して、そこを攻撃してきた……」

 ぎしりと、ソファーが軋む音がした。ソファーの上で、セシリアが己の両脚を抱え込んだのだ。

「それだけのこと……だけど、口で言うのは簡単よ」
「どうかーん。魔力感知だけで、どの位置にどういう姿勢でワープアウトするのか、読み切ってたってことだもんねー……」
「魔力感知だけでそこまで……それこそ、タイミング含めて全て読み切ってたんだからな……人間業じゃねぇよ」

 イーサンのその言葉の直後、ドアが開く音がした。
 振り向くと、刈り込んだ亜麻色の髪に同じ色の口ひげを蓄えた壮年の男が足を踏み入れてきた。
 オーランド・ロズウェル大佐だ。その姿を認めた三人は弾かれたように直立不動となって敬礼を送る。

「休め」

 軽く答礼したオーランドの言葉に、三人は従った。

「現時刻を以て当基地司令に着任したロズウェル大佐である。先刻の演習に関するレポートを十二時間以内に提出しろ。書式に間違いがあれば何度でも再提出を命じるからそのつもりでいろ。私が着任したからには、貴族にも甘い顔はせんぞ」

 先刻の演習……プロトゼロとの戦闘のことだ。マクドゥガル大佐はどうなったのかとか、そもそもあれは演習と言っていいのか……疑問が浮かんで消えたが、目の前の現基地司令が演習と言うからには演習なのだろう。

「今回の騒動を演習とすることに疑問もあるだろう。本来ならば厳正に対処すべき事案だ。だが……」

 意味ありげに言葉を切ったロズウェル大佐に、三人は固唾をのんで聞き入った。

「……新兵という立場上、基地司令からの勅命を拒絶することはむずかしい……虚仮にされた怒りを戦力に転換するほどの反骨心もフレームドライバーには必要だ。これでコックピットから降ろすにはもったいない人材だ。多少のおいたは大目に見てやるところだろう……さりとて、無罪放免というのも示しがつかん。ここは一つ、腕立て三百回あたりで手を打ってやれ……と、言うのが、今回の演習のお相手を務めてくださったアレスマイヤー大公閣下のご意向である。閣下の寛大なお言葉に感謝するのだな」

 最後の最後に投げ込まれた爆弾に、三人そろって驚愕した。

「……アレスマイヤー大公閣下って……」
「……実在していたの……」
「じゃあ……私たちは……聖騎士を相手に……」

 発言の許可を取るという、当然のことさえ怠るほどの衝撃……それが、三人の口から三様の感想を漏らした。
 それを見てニヤリと笑ったロズウェル大佐は、そのニヤけ顔のまま問いかける。

「さて……これは興味本位の問いだが……やつとやり合って、どうだった?」

 どうだった。その問いに、三人顔を見合わせ、セシリアが代表して口を開いた。

「ハッ……言い訳のしようもない……ぐうの音も出ない、完敗でありました」

 セシリアの回答に、他の二人も真剣な表情を崩さない。その様子にロズウェル大佐は満足そうに微笑んだ。

「どうだ? 上には上がいる……よくわかっただろ?」

 ロズウェル大佐の言葉に三人とも頷くことしか出来なかった。

「着任してから前任の仕事を洗い出してみたが……まぁ、ひどいな。平民を要職から徹底的に排除して、貴族家出身の軍人を増長させている……私が来たからには、これまでのような振る舞いは許されないと思え。以上だ。速やかにレポートの作成に取り掛かるように」

 それを最後に踵を返そうとしたロズウェル大佐を、

「お待ちください」

 セシリアは呼び止めた。

「どうした?」
「アレク……リーランド訓練生はどうしたのでしょうか?」

 その問いに、ロズウェルの表情が厳しくなった。

「……奴には厳罰が下されることになった」
「厳罰!? 一体、何が……」
「セーフティマーカーを出した機体に攻撃を仕掛けた」

 端的な、言葉。それだけで十分だった。セシリアたちが絶句し、納得するには。
 セーフティマーカーが出た機体には攻撃しない……たとえ、それが演習用の装備であったとしても。それは、フレームドライバーがいの一番に叩き込まれる鉄則である。セーフティマーカー自体が、運用上の安全規則の徹底という観点から導入されたものだからだ。
 それに対して……三人は言葉が見つからない。

「以上だ。提出期限は厳守しろ」

 それだけ言い残して、ロズウェル大佐は退室した。
 後には、茫然となった三人が残される。

「……何やってんのよ、あいつ……」

 セシリアのつぶやきが、むなしく室内に響いた。
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