漫画に鬼課金している私が、漫画を紹介してみた!

霜月@サブタイ改稿中

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【魔王】完結

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 気づけば100冊以上紹介していますね。
 どれだけ読んでいるのか、課金額はいくらになるのか……


 私? 私はぜんぜん普通だよ!!!



 

 作者、原作買いです!!


 【魔王】伊坂幸太郎/大須賀めぐみ 完結




 高校生の安藤は、幼い頃自分にあると信じていた「他人に自分の思っていることを話させる力」が、単に偶然ではないことに気付く。



 同時に都心開発計画に揺れる街で、自警団「グラスホッパー」を率いるカリスマ・犬養には裏の顔があることを知り、犬養は正義の味方ではなく魔王なのかもしれないという懸念をたった一人抱く。




 民衆の心を惹き付け扇動し「洪水」を起こそうとする犬養。その大きな力に、安藤は自身の小さな能力・腹話術で対決することを決意するーー。




 そして、安藤の死から約半年。潤也は兄の死に疑問を持ち、その死の謎を探ろうとする。



 その際、「令嬢(フロイライン)」による事件に巻き込まれてしまう。




「兄が何と闘っていたのか」「どうして死んだのか」を知った潤也は、兄への想いを胸に勢力を集め、犬養との対決を決意する。




 話は二章に分かれています。



 一章は安藤が腹話術を駆使して、犬飼に立ち向かっていく話です。



 様々な殺し屋と対峙しつつ、戦っていくわけなのですが。



 工事現場(?)で戦うシーンで見開きで全て『ああああ』で埋め尽くされたシーンは印象的でした。



 ゴキブリが嫌われるのは名前のせいとか、さらしなだったらここまで嫌われなかったなど、心に残るものは多かった(何突き刺さってるの)気がします。



 消灯ですよ、も個人的には印象的でした。



 伊坂さんらしく、後半で全ての伏線回収。怒涛の展開は息を呑む。



 特に安藤が亡くなってからの潤也。



 頭おかしいんじゃないの?!ってくらいの表現力。



『誰でも死にたがっている』『清算だ』と見開きに繰り返し書かれたページは、怖さを受けている登場人物の気持ちが入ってくる。



 ボウリング場での潤也の



 『俺はぜんぜん普通だよ。』



 どこが?!?! 本当にイカれてるとしか思えない!!! 顔が!!! 本当に怖い!!! 見なければ分からない怖さ!!!



 潤也の精神状態がめちゃくちゃだったのが伝わります。描写力があるからこそですね。




 最後は潤也と犬飼が対峙して終わります。



 クラレッタのスカートを直してくると言い残し、犬飼のいる集まりへ。



 なんだか、この言葉も深みがありますよね。


 その他大勢の人間が正しいと思っていることを自分が間違っていると気付いた時、自分は立ち向かえるかどうかと考えた時、



 私は潤也みたいには動けないかもしれない。



 兄、安藤は最後まで名前は安藤でしたね。何故名前がなかったのか。



 潤也の目がページを追うごとに死んでいく。



 『魔王』とは誰のことだったのか。



 潤也のことだったのかな。



 圧倒的な表現力と画力、そして、伊坂幸太郎の原作。ストーリーも絵も惹き込まれます。



 グロはあります。注意。



 オススメです!!!

 安藤

 潤也

 私は蝉が好きだ。








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