気まぐれなる短編集。

嫌いなものも笑顔があれば手が伸びる

　俺はソーセージが嫌いだ。噛んだ瞬間、パリッとする感じがとてつもなく苦手。


　でも何故かソーセージの屋台の前に居る。上司に「うちの従業員です」って可愛い笑顔で紹介され、これは買い以外ない。


「3本くださぁい！！」謎な俺の見栄。


　じゅうぅ～～


　焦げ目がつけられ、焼き上がるソーセージ。イートインスペースで上司が「美味しいよ」と目を細めて、笑いかけてくる。食べれる気がする！！！　出来上がったソーセージをかじった。


　ぁあっ！！　うまっ！！　ソーセージ？　いや、もはや肉。パリッと感はない。パンチの効いた塩加減が肉の旨みを引き立てる！！　焦げ目がついているのに、苦い感じは一切しない。美味しすぎる！！！


「もうなくなっちゃったぁ～～」


　僅か3分ちょっとで一本のソーセージを完食した佐野睦月でした。





　あとがき。

　Xで宣伝活動をしていて、ソーセージ買っちゃったとツイしたら、突然、ソーセージの食レポをショートショートで！と振られたため、15分で作り上げ、Xにアップしたもの。

　如月さんに出てくる睦月のイメージとは少し違うような気も（笑）

　Xでは喜んで頂けた（ように見えた）ので、良かったです。

　果たしてこれが食レポなのかはわからないが、可愛らしいショートショートとなった。