5DAYS私はあなたを落としたい!

霜月@サブタイ改稿中

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2DAY

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 机を向かい合わせ、弁当を広げる。腐冊子を片手に弁当を食べる結菜に声をかけた。


「先生にもっとお近づきになりたい」
「はぁ?」


 今日は火曜日。予定では金曜日に告白して、朝霞先生と付き合う。告白を成功させるために、もっと朝霞先生と仲良くなる必要がある。


「う~~ん。勉強の分からないところを先生に聞きにいく」
「なるほど!!」


 確かにアリだ。昼休みに行けば、朝霞先生のオフ姿も見れるかもしれない。これはやるしかない!!!


「結菜!!! 今から職員室へ行こう!!」
「ぇえ~~今からぁ? まだ食べてるのにぃ」


 広げたばかりの弁当を仕舞い、弁当片手に結菜と一緒に職員室へ向かう。一応私たちの打ち合わせでは、朝霞先生を呼び出し、勉強を教えてもらうプランだ。


「朝霞先生いるかな?」


 職員室のドアを少し開け、中を覗く。先生たちもお昼休みモード。お昼ご飯を食べている。


「朝霞先生いた」
「昼仲先生に絡まれてるね」


 昼仲先生に後ろから肩を組まれ、何やら困っている模様。


「朝霞先生~~今日のお昼は手作り弁当ですかぁ? 俺にも作ってぇ」
「自分で作ったらいかがですか」


(朝霞先生って弁当なんだ)


「俺、朝霞先生の弁当がいいなぁ~~」
「自分のコンビニ弁当でも食べてろ」


 意外と普段は塩なんだなぁ。昨日私に笑いかけてくれたのは、やっぱり何かしらの好意があるってこと?! これはもしや、イケる?!


「あの2人は腐だな」
「なんでも腐だと思うな」


 結菜とドアの隙間から覗いていると、昼仲先生と目が合った。やば。こっち来るし!!! どうしよう!!!


「夜山さんたちどうしたの?」


 明るい茶髪にピアス。教師とは思えないチャラチャラした見た目と言動が好きではない。じとりとした目で昼仲先生を見つめる。


「私たち、昼仲先生とご飯たべたいなぁって」


 え? 打ち合わせと違う!!! ちょっと!!! 自分の推しが来たからって、勝手に作戦変更するなよ!!!


「俺とぉ? いいよ? 屋上行く? ちょっとご飯持ってくるねー」
「いくいく~~はぁい」
「…………(何故こんなことに)」


 コンビニのビニール袋と、ペットボトルのお茶を手に持った昼仲先生が私たちの元へ来た。はぁ。朝霞先生と食べたかった。


「朝霞先生も一緒に屋上で食べない?」


 ナイスアシスト昼仲!!! 乗ってこい!!! 朝霞先生!!! 私は貴方とご飯が食べたい!!!


「お前とは食べない」
「釣れないねぇ~~。いこっか、2人とも」


 私のことなんてまるで眼中にないような断り方。こんな子ども相手じゃ、恋愛対象として、見てもらえないのかな。つい、弱気になってしまう。


 告白まで残り3日。作戦は失敗したが、明日は盛り返したい。推しの昼仲先生とランチで喜んでいる結菜のために、今日は一肌脱ぐか!!!


 私たちは他愛のない会話をしながら屋上へと向かった。


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