283 / 306
61話(2)#貴方の余力をなくしたい?!貴方の顔にもかけてやろうか?!
しおりを挟むちゅく……。ねちゃ。
「はぁ…あっちょっ待っ…あっやっ…両方だめっ…はぁ…んっ…あっ」
胸の突起の上をあたたかく濡れた舌先が這い、押し潰してくる。それと同時に幹が如月の手のひらに優しく包まれ、ゆっくりと擦られた。目に見えないせいか、感覚が研ぎ澄まされ、いつもより快感が全身に響く。
はらり。
急に冷たい空気が幹に触れ、開放感を味わった。まさか!!! 下着の紐が外された?!?!
「ご開帳~~っ」
「待っ……な、なに??? えっ???」
「ご立派なことで。触ったら功徳が得られそうですね」
「濁った白いものしか得られないぃ~~」
再び幹が手のひらに包まれ、手が上下する。はぁ、気持ち良い。気を抜いたらイッてしまいそう。先端から溢れた蜜が、擦り上がる度に、にちゃにちゃといやらしい水音を立て、恥ずかしい。羞恥で頬が染まる。
くぷっ。じゅるるっ。
「うわぁあぁあっっ!!」
突然、幹の先端が吸われ、驚きと快感で背中がびくりと反る。きっ、如月のばかぁ!!! いきなりなにして!!!
先端から溢れる蜜を舐め取るように、舌先が先端を撫でる。気持ちいいよぉ……。いつも俺ばっかりだから、如月が口でシてくれるのは嬉しい。あたたかい狭さに、幹が締め付けられた。幹の周囲を舌先が這っているのを感じる。
ちゅく…ちゃぷ…。
「…んっあっ…あっ…はぁ…あっきさらぎっ…きもちいいっ……んっはぁ……あっ」
「……可愛い」
「んあっっちょっ待っあっ」
窄みに指先がめり込み、身体がビクビクと震える。既に全身が小刻みに震えているのに、そこ弄られたら、おかしくなっちゃうっ!!! 肉壁を辿り、奥へ入ってくる指先に身体がガクガクと震え続けた。
*
ぐちゅ。
「あっやっ…だめっきさらぎっ…んっあっ…はぁっあっ」
「……すごく震えてるね、そんなに気持ちいいの? じゃあこれは?」
「!!!! あぁ~~っ!!! 無理無理無理無理っっ!!! でちゃうっ!!!」
うるさいなぁ、もう。まだ余力があるらしい。指先で突きながら、幹の裏筋をゆっくりと舐め上げる。横髪がさらさらと落ちてきて、邪魔になり耳にかけた。
ふちゅ…くちゅ。ぐちゅぐちゅ。
「はぁああっ…やっあっはぁっ…あっんっやっ…だめぇっあっ激しっあっ」
「ふふ。もっと鳴いて、睦月さん」
グッと指先を押し込み、睦月の1番感じるところを何度も突く。止まらない蜜を舌で拭い、喉奥まで咥え込み、じゅぷじゅぷと音を立てながら扱き上げた。
れろ…ちゃぷ…くちっ…。ぐちゅぐちゅ。
「あぁ~~っっ…はぁっあっんあっ…あっやっぁあっはあっ」
口内から火傷しそうなほど、熱く昂っているのが伝わる。舌で先端や裏筋を舐め、指先は前立腺を突く。睦月さんの好きなところを容赦なく責め立てた。
ふちゅ…くちっくちゅ。ぐちゅぐちゅ。
「んぁあっやっあっ…待っんっきさらっあぁっだめぇっ…ぁっあっ…ああぁっっ」
「ちょっ!!!」
べちゃ。どろ……。
額からどろりと白濁が垂れる。き、貴様……よくも私に……。固まっていると睦月が慌てたように起き上がり、アイマスクを取った。大きな瞳は涙で濡れ、とろんとしている。むー。可愛い……。
「あっ……ごめんっ…大丈……わ…わぁあ……如月……顔に……な、ななななんてえっちぃ!!!」
「貴方の顔にもかけてやろうか」
「ごめんなさい」
ネクタイで縛られた両手で、私の顔についた白濁をねこみみ睦月がティッシュで拭く。なんて、エロス!!! もっと見たい!!! でも何故か良心が痛み、手首を縛っているネクタイを解いた。睦月が私を見て、嬉しそうに笑った。
その笑顔、ズルいです。
「拭けた!!!」
「ふふ、ありがとう」
「っわあっっ」
睦月の肩に手をかけ、押し倒す。ついでにこれも、邪魔かな。睦月の頭からねこ耳外す。こんなのなくても、貴方は、十分、可愛くてえっちだ。睦月のパーカーを脱がせ、自分も服を全て脱ぐ。
「あ……きさらぎっ……」
「ん~~?」
「…の……はだか……えっちぃ……」
「もうっ。あんまり見ないで。恥ずかしいから」
ぱしっと手の側面で睦月の頭を叩く。ヘッドボードに手を伸ばし、ゴムを取り、自身に被せた。ぐちゅりと水音が立ち、窄みに幹が沈み込む。膝を折り、睦月の腰を持ち上げた。
ずちゅっ。ぐちゅ。
「んああっ…はあっ…ふぁあっんっあっ…ぁあっ…はぁ…あっやっあぁあっっ……」
「あれ? 睦月さんイッちゃった?」
「はぁ…脚に…はぁ…力が入らないっ……はぁ…」
「痙攣してるもんね」
「ちょっ待っぁああっ」
腰を持ち上げ、揺り続ける。休憩はさせない。睦月の太腿が腰に当たるのを感じ、更に下腹へ熱が籠る。激しさを増し、ギシギシとベッドがいやらしく鳴いた。
ぐちゅぐちゅ。
「あっはぁ…あぁあっやっ…はぁ…あっ奥くるっあっ…んあっ…はぁあ~~っ」
「気持ちいいよ、睦月さん」
涙で濡れた頬に手を添え、唇を重ねる。ちゅ。開きっぱなしの口元からは唾液が垂れ、大きな瞳は完全に閉じている。ふふ、可愛い。睦月の脚を左右に割り、下腹を押しつけた。
ずちゅっん。
「んあぁあっっ……あっやっあっ…んっはぁ…あっ…はぁ…」
「睦月さん、キス」
「ん……」
だらしなく開いた口唇に口付けして、舌先を絡める。赤く染まった頬に手を触れ、震えた口唇を啄む。
ちゅ…くちっ。
「んっ……んんっ…はぁ…ん…んっ……」
「ん……睦月さん、あともう少しだけ付き合って」
覆い被さり、身体を重ね、睦月を抱きしめた。にこりと薄い笑みを浮かべる睦月の頬に、優しく口付けする。ちゅ。私の身体を締め付ける睦月の手足が愛しい。強請るように吸い付く中を激しく突き上げた。
ぐちゅっ。
「ぁあ~~っっはぁっあっ…んあっあっんっ…ふぁっ…あっはぁっきもちぃっあっ」
「はぁ…はぁ……あ……今日リバしないから…はぁ……」
腰を掴み、最奥を穿つと、きつく私の幹が締め付けられた。快感が背筋を駆け上がる。
ずちゅっ。
「はぁあぁあ~~っ……あっ…はぁ…はぁ…ふえ…ん~~……」
「……っんっ……」
全身から汗が噴き出し、奥に全てを吐き出す。一瞬、強張った身体は、脱力し睦月に倒れ込んだ。横目で睦月を見つめる。どこか真っ白な世界に投げ出されたみたいに、瞼を閉じて、ぐったりしていた。
「大丈夫ですか?」
「はぁ…はぁ……ん……水ちょうだい……はぁ……」
ゆっくりと幹を引き抜くと、ぐちゅりと蜜が溢れ出た。いやらしく腿に垂れる蜜に唆られ、口付けする。
ちゅ…くちゅ。
「ちょっあっ…もぉっ…だめっ…んっやっ…きさらぎっ!!」
「はいはい、お水ですね」
頬を真っ赤に染めて、大きな声を出す睦月が可愛くて、クスっと笑みが溢れる。
乱れた睦月の前髪を片手で掻き上げる。睦月の目線が上を向き、目が合った。そっと、額に口付けする。
ちゅ。
愛してるよ。
ぐしゃぐしゃっと睦月の頭を撫で、ベッドから降り、キッチンへ向かった。
0
お気に入りに追加
60
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。

【完結】ぎゅって抱っこして
かずえ
BL
幼児教育学科の短大に通う村瀬一太。訳あって普通の高校に通えなかったため、働いて貯めたお金で二年間だけでもと大学に入学してみたが、学費と生活費を稼ぎつつ学校に通うのは、考えていたよりも厳しい……。
でも、頼れる者は誰もいない。
自分で頑張らなきゃ。
本気なら何でもできるはず。
でも、ある日、金持ちの坊っちゃんと心の中で呼んでいた松島晃に苦手なピアノの課題で助けてもらってから、どうにも自分の心がコントロールできなくなって……。

鬼上司と秘密の同居
なの
BL
恋人に裏切られ弱っていた会社員の小沢 海斗(おざわ かいと)25歳
幼馴染の悠人に助けられ馴染みのBARへ…
そのまま酔い潰れて目が覚めたら鬼上司と呼ばれている浅井 透(あさい とおる)32歳の部屋にいた…
いったい?…どうして?…こうなった?
「お前は俺のそばに居ろ。黙って愛されてればいい」
スパダリ、イケメン鬼上司×裏切られた傷心海斗は幸せを掴むことができるのか…
性描写には※を付けております。

久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…
しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。
高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。
数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。
そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…
学院のモブ役だったはずの青年溺愛物語
紅林
BL
『桜田門学院高等学校』
日本中の超金持ちの子息子女が通うこの学校は東京都内に位置する野球ドーム五個分の土地が学院としてなる巨大学園だ
しかし生徒数は300人程の少人数の学院だ
そんな学院でモブとして役割を果たすはずだった青年の物語である

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる