如月さん、拾いましたっ!

霜月@サブタイ改稿中

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61話(2)#貴方の余力をなくしたい?!貴方の顔にもかけてやろうか?!

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 ちゅく……。ねちゃ。


「はぁ…あっちょっ待っ…あっやっ…両方だめっ…はぁ…んっ…あっ」


 胸の突起の上をあたたかく濡れた舌先が這い、押し潰してくる。それと同時に幹が如月の手のひらに優しく包まれ、ゆっくりと擦られた。目に見えないせいか、感覚が研ぎ澄まされ、いつもより快感が全身に響く。


 はらり。


 急に冷たい空気が幹に触れ、開放感を味わった。まさか!!! 下着の紐が外された?!?!


「ご開帳~~っ」
「待っ……な、なに??? えっ???」
「ご立派なことで。触ったら功徳が得られそうですね」
「濁った白いものしか得られないぃ~~」
 
 
 再び幹が手のひらに包まれ、手が上下する。はぁ、気持ち良い。気を抜いたらイッてしまいそう。先端から溢れた蜜が、擦り上がる度に、にちゃにちゃといやらしい水音を立て、恥ずかしい。羞恥で頬が染まる。


 くぷっ。じゅるるっ。


「うわぁあぁあっっ!!」


 突然、幹の先端が吸われ、驚きと快感で背中がびくりと反る。きっ、如月のばかぁ!!! いきなりなにして!!!


 先端から溢れる蜜を舐め取るように、舌先が先端を撫でる。気持ちいいよぉ……。いつも俺ばっかりだから、如月が口でシてくれるのは嬉しい。あたたかい狭さに、幹が締め付けられた。幹の周囲を舌先が這っているのを感じる。


 ちゅく…ちゃぷ…。


「…んっあっ…あっ…はぁ…あっきさらぎっ…きもちいいっ……んっはぁ……あっ」
「……可愛い」
「んあっっちょっ待っあっ」


 窄みに指先がめり込み、身体がビクビクと震える。既に全身が小刻みに震えているのに、そこ弄られたら、おかしくなっちゃうっ!!! 肉壁を辿り、奥へ入ってくる指先に身体がガクガクと震え続けた。


 *


 ぐちゅ。


「あっやっ…だめっきさらぎっ…んっあっ…はぁっあっ」
「……すごく震えてるね、そんなに気持ちいいの? じゃあこれは?」
「!!!! あぁ~~っ!!! 無理無理無理無理っっ!!! でちゃうっ!!!」


 うるさいなぁ、もう。まだ余力があるらしい。指先で突きながら、幹の裏筋をゆっくりと舐め上げる。横髪がさらさらと落ちてきて、邪魔になり耳にかけた。


 ふちゅ…くちゅ。ぐちゅぐちゅ。


「はぁああっ…やっあっはぁっ…あっんっやっ…だめぇっあっ激しっあっ」
「ふふ。もっと鳴いて、睦月さん」


 グッと指先を押し込み、睦月の1番感じるところを何度も突く。止まらない蜜を舌で拭い、喉奥まで咥え込み、じゅぷじゅぷと音を立てながら扱き上げた。


 れろ…ちゃぷ…くちっ…。ぐちゅぐちゅ。


「あぁ~~っっ…はぁっあっんあっ…あっやっぁあっはあっ」


 口内から火傷しそうなほど、熱く昂っているのが伝わる。舌で先端や裏筋を舐め、指先は前立腺を突く。睦月さんの好きなところを容赦なく責め立てた。


 ふちゅ…くちっくちゅ。ぐちゅぐちゅ。


「んぁあっやっあっ…待っんっきさらっあぁっだめぇっ…ぁっあっ…ああぁっっ」
「ちょっ!!!」


 べちゃ。どろ……。


 額からどろりと白濁が垂れる。き、貴様……よくも私に……。固まっていると睦月が慌てたように起き上がり、アイマスクを取った。大きな瞳は涙で濡れ、とろんとしている。むー。可愛い……。


「あっ……ごめんっ…大丈……わ…わぁあ……如月……顔に……な、ななななんてえっちぃ!!!」
「貴方の顔にもかけてやろうか」
「ごめんなさい」


 ネクタイで縛られた両手で、私の顔についた白濁をねこみみ睦月がティッシュで拭く。なんて、エロス!!! もっと見たい!!! でも何故か良心が痛み、手首を縛っているネクタイを解いた。睦月が私を見て、嬉しそうに笑った。


 その笑顔、ズルいです。


「拭けた!!!」
「ふふ、ありがとう」
「っわあっっ」


 睦月の肩に手をかけ、押し倒す。ついでにこれも、邪魔かな。睦月の頭からねこ耳外す。こんなのなくても、貴方は、十分、可愛くてえっちだ。睦月のパーカーを脱がせ、自分も服を全て脱ぐ。


「あ……きさらぎっ……」
「ん~~?」
「…の……はだか……えっちぃ……」
「もうっ。あんまり見ないで。恥ずかしいから」


 ぱしっと手の側面で睦月の頭を叩く。ヘッドボードに手を伸ばし、ゴムを取り、自身に被せた。ぐちゅりと水音が立ち、窄みに幹が沈み込む。膝を折り、睦月の腰を持ち上げた。


 ずちゅっ。ぐちゅ。


「んああっ…はあっ…ふぁあっんっあっ…ぁあっ…はぁ…あっやっあぁあっっ……」
「あれ? 睦月さんイッちゃった?」
「はぁ…脚に…はぁ…力が入らないっ……はぁ…」
「痙攣してるもんね」
「ちょっ待っぁああっ」


 腰を持ち上げ、揺り続ける。休憩はさせない。睦月の太腿が腰に当たるのを感じ、更に下腹へ熱が籠る。激しさを増し、ギシギシとベッドがいやらしく鳴いた。


 ぐちゅぐちゅ。


「あっはぁ…あぁあっやっ…はぁ…あっ奥くるっあっ…んあっ…はぁあ~~っ」
「気持ちいいよ、睦月さん」


 涙で濡れた頬に手を添え、唇を重ねる。ちゅ。開きっぱなしの口元からは唾液が垂れ、大きな瞳は完全に閉じている。ふふ、可愛い。睦月の脚を左右に割り、下腹を押しつけた。


 ずちゅっん。


「んあぁあっっ……あっやっあっ…んっはぁ…あっ…はぁ…」
「睦月さん、キス」
「ん……」


 だらしなく開いた口唇に口付けして、舌先を絡める。赤く染まった頬に手を触れ、震えた口唇を啄む。


 ちゅ…くちっ。


「んっ……んんっ…はぁ…ん…んっ……」
「ん……睦月さん、あともう少しだけ付き合って」


 覆い被さり、身体を重ね、睦月を抱きしめた。にこりと薄い笑みを浮かべる睦月の頬に、優しく口付けする。ちゅ。私の身体を締め付ける睦月の手足が愛しい。強請ねだるように吸い付く中を激しく突き上げた。

 
 ぐちゅっ。


「ぁあ~~っっはぁっあっ…んあっあっんっ…ふぁっ…あっはぁっきもちぃっあっ」
「はぁ…はぁ……あ……今日リバしないから…はぁ……」


 腰を掴み、最奥を穿つと、きつく私の幹が締め付けられた。快感が背筋を駆け上がる。


 ずちゅっ。


「はぁあぁあ~~っ……あっ…はぁ…はぁ…ふえ…ん~~……」
「……っんっ……」


 全身から汗が噴き出し、奥に全てを吐き出す。一瞬、強張った身体は、脱力し睦月に倒れ込んだ。横目で睦月を見つめる。どこか真っ白な世界に投げ出されたみたいに、瞼を閉じて、ぐったりしていた。


「大丈夫ですか?」
「はぁ…はぁ……ん……水ちょうだい……はぁ……」


 ゆっくりと幹を引き抜くと、ぐちゅりと蜜が溢れ出た。いやらしく腿に垂れる蜜に唆られ、口付けする。


 ちゅ…くちゅ。


「ちょっあっ…もぉっ…だめっ…んっやっ…きさらぎっ!!」
「はいはい、お水ですね」



 頬を真っ赤に染めて、大きな声を出す睦月が可愛くて、クスっと笑みが溢れる。



 乱れた睦月の前髪を片手で掻き上げる。睦月の目線が上を向き、目が合った。そっと、額に口付けする。



 ちゅ。



 愛してるよ。



 ぐしゃぐしゃっと睦月の頭を撫で、ベッドから降り、キッチンへ向かった。

 
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