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59話(4)#貴方の中をもっと感じていたい?!如月は俺の夫ですから痕付けます?!
しおりを挟む蜜でどろどろになった腿を舌先で拭い取る。割り開いた両脚の間に入り込み、ゴムのパッケージを口唇で引き裂いた。自分で付けるのは久しぶり。
「あ……大分ほぐれてると思うけど……念の為、指でやる?」
「もぉ大丈夫だからっ」
「そう?」
顔を真っ赤にして、震えてる睦月さんが可愛い。自身を窄みに擦りつけ、深く潜り込ませた。あたたかく幹が包み込まれ、吸い付いてくる。きつ。ゆっくりと腰を動かす。
ずちゅ。
「んぁあっ…はぁ…あっ…やあっあっ…お腹がっふぁっ」
「ふふ、可愛い」
「ちょっあっ……なんか…あっいつもより…んっ…大きい!! はぁ…あっ待っあっ」
「いつもと同じですよ」
睦月の手に自分の手を重ね、指を絡める。引いては深く埋め込み、中を探る。睦月の指先が私の手の甲を締め付けた。奥を突く度に、ビクビクと睦月の身体が震える。瞳に涙を浮かべ、口元から唾液を垂らす睦月に情欲がそそられる。
ぬちゅぐちゅっ。
「んあっあっ… やっあっ…きもちっあっ…だめぇっ…あ~~っむりっあっ」
「睦月さん、大好きです」
「あ゛っちょっ如月っ一旦休憩っ…あっ…んっイッちゃうからっ…んんっ…んっ」
休憩なんてしないよ。唇で口唇をこじ開け、舌を捩じ込む。舌を深く絡めて触れ合わせた。吐息の熱を感じ、性的欲望が渦巻く。もっと鳴かせたい。欲望に飲み込まれ、激しく突き上げた。
ずちゅん。
「ぁああ~~っ…はぁ…はぁ…きさらぎっあっ…はぁ…今おれ…はぁ…すとっぷ…」
「ん~~? あれ? ドライでイッちゃった? 可愛い」
「~~~~っっ」
睦月さんと焦点が合わない。頬を赤く染め、ぽろぽろ涙を溢し、何度も瞬きをしながら、身震いをしている姿が堪らなくて、奥を抉るように腰を振る。
ぬちゅずちゅ。
「ちょっあっ…待っ…やあっあっ…はぁ…もぉイッたからっあっ…はぁっ…」
「うん?」
「『うん?』じゃなくてっあっ…だめぇっあっ」
「私イッてないし」
「そぉだね!!! んもぉっまたイッちゃう~~っぁあっ」
か、かわいい……。
締め付ける部分から脈動が伝わり、途方もない快感に心地よさを感じる。まだイきたくない。もっと睦月さんの中を感じていたい。でも、とろとろに溶けてしまっている睦月さんを見る限り、そろそろ私も絶頂にイかないと。
高みに2人で駆け上げるために、より一層深く、貫いた。
「あ~~~~っっ…はぁ…きさらぎっ…だいすきっ……」
「はぁ…はぁ…私も睦月さんのこと大好きですよ……お誕生日、おめでとうございます…んんっ……」
激しい快感に打ち震え、全身から汗が噴き出す。一瞬強張った身体は脱力し、睦月に倒れ込んだ。腹の上にべっとりと広がる白濁を手で触れ、ぺろりと舐める。いっぱい出たみたいだね。
ぴくぴくと震える睦月の内腿を優しく撫でた。
「はぁ…はぁ…おれ…もぉ…足腰むり……」
「弱くなったんじゃないですか?」
「……如月が強くなってる説」
「違いますって~~。あ、お風呂一緒に入りますか?」
「うん……べとべと……だっこして?」
床に放置されたスマホで時間を確認する。深夜を過ぎている。まぁ、大丈夫。朝方までに戻れば気づかれないはず。睦月の膝裏に腕を回し、背中と一緒に抱き上げた。
ーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーー
ーーーー
*
ちゃぽん。
如月に後ろから抱きしめられながら浴槽に浸かる。リビングは薄暗くて気付かなかったけど、よく見ると、如月の腕に痣が何個も出来ている。何これ……。如月の腕を掴み、持ち上げた。
「これ、どうしたの?」
「あ、いや……べつに……」
『べつに』で俺を誤魔化せると思ってるの? 目を合わそうとしない如月は何かを隠している。一度、ぶつけただけで、こんなに無数に痣は出来ない。不自然なほど、片腕に出来た青い痣を見つめた。
「何かで殴られた……?」
「大したことでは……」
「大したことない? 痣が出来てるのに!!!」
俺の大切な恋人に暴力を振るうなんて。仮にも婚約した同棲相手だろ? なんでそんなことするんだよ!!! 怒りに震え、拳を握りしめた。
「ありがとう。でも大丈夫ですよ。一応私も男なので、ふふ」
「……そういう問題じゃない」
如月が俺をきつく抱きしめる。
「……睦月さんこそ、玄関に酷い暴言が書かれていました……」
「……卯月が消してくれたから大丈夫だよ」
自分のことより俺のこと。痣だらけの如月の腕を優しく撫でる。早く如月を迎えに行かないと。
「悪戯の件なのですが、毎日張ってみませんか?」
「張る?」
「この悪戯を行っている本人が現れたら、捕まえましょう」
「動けそうな人に協力をお願いしてみる!」
後ろを振り返ると、俺の顎に如月の手が添えられた。優しく唇が重なる。ちゅ。胸の突起が親指の腹で擦られ、肩がビクッと上がる。
「んっ…きさらっあっ……」
「貴方が可愛すぎて、帰りたくなくなりますね」
「帰らなきゃいいのに」
「あはは」
眉を八の字に下げ、困ったように如月が笑うのを見て、婚約破棄をしなければ『帰れない』のだと、思い知らされる。
再び横抱きされ、浴室から如月と出た。如月が身体に付着した雫を一滴残らず、バスタオルで拭いていく。如月の指先が俺の胸の尖りに触れた。
「あっ……」
「すみません」
「…………(もっと触って欲しいと思うのは強欲だろうか……)」かぁ。
「そんなえっちな顔で見ないで」
見てないし。じろりと如月の胸の突起を見る。舐めたい!!! なんなら下腹でもいい!!! ダメかな? いや、いいでしょ!!! 俺がシたいんだから!!!(?)
如月の胸の突起に吸い付き、舌で舐めた。
ちゅく。
「あっ…ちょっ…何して……」
「……俺も舐めたい」
「今日はしなくていいですって」
む~~~~っ!!!
少し背伸びをして、如月の首筋に唇を当て、吸い上げた。ちう。
「待っ!!! バレるバレるバレる!!!」
「如月は俺の夫ですから」
「いつの間にか嫁から夫にされてる!!! いや、そうじゃなくて!!!」
くっきりとついた紅い痕に満足し、着替えを済ませる。すると、如月が鞄からごそごそとビニール袋に入った何かを取り出した。さっきまで笑っていたのに、表情が暗い。如月の手の中にあるビニール袋を見つめた。
「これ、俺があげたブックカバー?」
「……はい……すみません……」
「……バラバラじゃん!!」
「その……また作って欲しくて……」
申し訳なさそうに俯く如月の頬を撫でる。如月が悪い訳じゃないのに!! 痣もブックカバーも……。好きな人を悲しませて何が楽しいの?? ビニール袋を固く握りしめ、受け取った。
「作り直すよ、何回でも」
「ありがとう」
如月が俺の手を引っ張り、和室へ連れて行く。促されるまま布団に横になる。如月が隣に肘をついて寝転がり、俺の頭を撫でた。
「いつ帰るの……?」
「睦月さんが寝たら」
「……じゃあ寝ない」
「もう~~」
ぎゅっと握られる手に安心して、段々と瞼が重くなってくる。でも、ここで寝たら、起きた時にはもう如月は居ないかもしれない。落ちる瞼に抗いながら、如月を見つめた。
「寝て良いよ?」
「……寝たら帰るんでしょ?」
「…………ん」
如月の手のひらに頬が包まれ、唇が重なる。そんなことしたって、寝ないんだから。そう思っても、情事で疲れた身体は眠りを誘う。
うとうと。
優しく頭を撫でる如月の手を感じたのを最後に、深い眠りについた。
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