如月さん、拾いましたっ!

霜月@サブタイ改稿中

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56話(3)#リバ?!加減するは絶対嘘?!貴方の攻めは信用出来ません?!

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「睦月さんっ…あっ……んっ…あぁ…もう大丈夫ですから……」
「もっとおおきくはるでひょ?」
「なるかぁあぁああ!!! バスローブ脱がせた時点で、こっちはぎんぎんなんですよ!!! くっ……」
「……何言ってんの?」
「っ…あぁっ……」


 ちゅぱっ。


 滲み出た蜜が吸われ、幹から睦月の口唇が離れた。おぼつかない手つきで、唾液にまみれた幹にゴムが付けられる。真剣につけている睦月が可愛くて、頬を指の背で撫でた。


「なぁに? もぉ~~」
「早くつけて」
「今やってるってばぁ」
「早く挿れたい」
「せっかち!!! できたぁ~~」


 睦月の頬に触れ、唇を重ねる。ちゅ。甘く、何度も、柔らかい唇を啄む。頬を撫で、親指で下唇を軽く押すと睦月の口唇が薄く開いた。そのまま顎を掴み、舌を差し込む。あたたかく、ねっとりした舌先に脳が甘く溶かされる。


 くちっくちゅ。


「んっ…んん…ん…ふ……っん…ん…んんっ…ふ…ん…はぁっ……」


 そっと睦月の肩に手を掛け、押し倒した。両脚の間に入り込み、ゆっくりと幹を沈み込ませ、押しては戻し、押しては戻し、深く身を沈めていく。


 ずちゅっ。


「んあっ…ぁあっ…はぁ…んっあっ…はぁ…あっ…はぁっ…」
「睦月さん……可愛い……」


 睦月の顔を横に向け、耳にかかった髪の毛を指先で払う。真っ赤になっている耳が愛らしい。


「あっ…待っ…耳は…音が響くから……」
「響くから何?」


 唾液をたっぷり口内に含み、動こうとする睦月の頭を押さえ、耳に口元を近づけて舌を這わせた。熱い耳を音を立てながら舌先でぐちゃぐちゃに舐め回す。聴覚を通じ、睦月の身体がビクビクと震える。


「ひやぁあっ…やめっあっ…んっ…あっ…だめぇっあっ…ふぇっ…あっ…はぁ…はぁ…」
「可愛いなぁ、もう……」


 顎先を伝う汗を舌で拭い取ると、睦月の喉元がびくりと震えた。どこを責めてもこんなに可愛い反応を見せてくれる。貴方の全てが愛しい。離れたくない。愛してる。熱に呑まれながらも激しく突き上げた。


 ぐちゅ。ずちっくちゅ。


「んぁあっっきさらぎっ…ぁあっんっ…んあっ…あっ…んっぁあっ…ぁああ~~っんっあっだめぇっ…んっ」
「ふふ…はっ…はぁ…気持ちいい?」


 大きな瞳から涙を溢し、汗と唾液でどろどろになりながら、甘い鳴き声をあげ、私に手足を絡めてくる。両腕で睦月を受け止め、更に奥を抉った。


 くちゅっずちゅ。


「ぁああ~~っもぉむりっあっ…んあっ…はあっおれもぉっ…ぁあぁっ」
「イッていいよ。私もイキそうですから」


 締め付ける部分から脈動が伝わってくる。睦月の腿が私の脇腹を擦る感触が心地よい。2人で一緒に頂を目指すために、最奥を穿った。


 ずちゅっん。


「だめぇえぇっっ…ぁあぁああ~~っっ……」
「はっ…はぁ…はぁ…んんっ……」


 激しい快感に打ち震え、そのまま脱力し、睦月に倒れ込んだ。腹に粘り気のある感覚がして、クスッと笑みが溢れる。ぎゅっと背中が抱きしめられた。


「何笑ってんの?」
「んーー? いっぱいでたんだなぁ、可愛いなぁって」
「なっ……」かぁあぁ。


 赤くなった睦月の頬を手の甲で撫でる。私の言った『可愛い』が気に食わなかったのか、むすっとしてしまった。そんな顔も可愛いんだけど。


「あのさ……」
「なんですか?」
「俺、如月のこと溶かしてないよね?」
「と…溶かしてますよ?」


 とても嫌な予感。スッと自身を引き抜き、後ろに下がり、睦月と距離を取る。


「ほ、ほら……お口でもシてもらいましたし……」
「イカせれてないし」
「…………」


 私が下がると、睦月が詰め寄ってくる。これはリバフラグ!!!! 睦月さんにオスになられると、こちらとしては身が保たなくなってしまう!!! こんな家でもないところでリバなんてしたら……帰れなくなる!!!(?)丁重にお断りしよう!!!


「あの……えと……大丈夫です」
「イイってこと?」
「そうです。だから今日はーー」
「良いの? やったぁ!!!」
「ん? アレ? え? はい? え?!?! うそっ…え? 待っーー!!!」


 どさっ。


 睦月さんって手が早い……。


 *


「加減、するから」
「絶対嘘ですもん~~」


 如月に覆い被さり、バスローブを広げた。ぁあぁあ~~っ。白いボディに、桃色の胸の尖り。しなやかな腰。な、なんてえっちな身体……。うっ。眩しくて、口元を押さえ、思わず顔を逸らす。


「睦月さん、1回だけですよ」
「如月へのご奉仕だけにする」
「……(本当か?)」


 柔らかい如月の髪を指先で摘み口元に運び、キスをする。ちゅ。首筋にかぷりと噛み付いた。俺の歯型がじんわりと首筋に滲む。指先で髪の毛を退けながら、甘噛みし、赤い痕を付けていく。


「あっ……ん……んっ……ぁっ…はぁ……」
「痛くない? 大丈夫?」
「……大丈夫だよ」


 クスッと妖艶な笑みを浮かべる如月に感情が昂り、胸の突起に吸い付いた。くちゅ。


「ぁあっ……」
「ねぇ、如月。焦らされるってどういう気持ちか知ってる?」
「え……?」


 指先を口の中に入れ、唾液で濡らし、如月の両脚を左右に割り開く。ゆっくりと指先を窄みに飲み込ませた。とてもきつい。指先が甘く締め付けられる。


 つぷっ。くちゅ。


「んぁっ……あっ……はぁ……んっ…」
「俺がいつも焦らされて焦らされて焦らされておねだりさせられてる気持ち、教えてあげる」
「結構でーーはぁっ…んっ……」


 気持ちいいところは突かず、焦らすように指先を動かし続ける。如月の目が少しずつとろんと垂れ下がってきた。可愛い。閉まりきらず、開いた口唇からは涎が出ている。


 くちゅくちゅ。


「すごくえっちな顔だね、如月」
「あっ……あっ…はぁっ…んっ…睦月さ……あっ…んっあっ」
「なに? 如月。まだあげないよ」
「~~~~っ…」


 指を動かすたびに、如月の肩が何度もビクッと震え上がる。切れ長の瞳に薄ら溜まる涙が綺麗で、舌先で目尻を拭った。


 くちゅっくちゅ。


「んっ…あっ……睦月さぁん…はぁっ…んっ…奥っ……突いてください…ぁあっ…」
「……そんな顔でみるなよ。挿れたくなる」


 頬を真っ赤に染め、上目遣いで俺を見つめる如月に情欲が掻き立てられる。指先で奥を突く? そんなの無理だ。艶かしく、乱れている如月を目の前にして、自身はびくんと頭を振り、大きく膨れ上がっている。


 気持ちが抑えきれず、無造作にゴムを手に取る。箱が倒れようが、どうでもいい。パッケージを千切り、手際よく幹に付けた。


「ごめん、奉仕だけはやっぱり無理みたぁい」
「でしょうね!!!」
「如月、ちょっとごめんね」
「へ? 待っ…やっ…バック?! やだっ!!! やだやだやだ!!!!」
「やったことないからでしょー。気持ちいいよ、奥までグッてくるから(※経験者は語る)」


 如月の腰を掴んで裏返し、後ろから抱きしめる。自身をひくひくと蠢く窄みに宛てがった。



 ずぷっ。



「んぁあっ……」



 繋がり合う身体。揺れる腰。額をシーツに擦り付けながら甘い鳴き声をあげる如月。



 理性が飛びそうになるくらい、欲望が溢れ出し、深く結びつき合ったーー。


 

 
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