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56話(2)#全身を彩る紅い痕?!貴方から出たものは全て愛で飲み込みます?!
しおりを挟むちう。
ほんのりと、首筋に痛みが走る。昨日痕を付けてもらったところと同じ場所? もしそうならば、少し嬉しい。
「痕付けたのですか?」
「うん、この前ところ消えないように」
消えないように付けてくれたんだ。嬉しくて頬が緩む。
ベッドに睦月を降ろし、覆い被さる。睦月さんの心臓の音が伝わってくる。頬を赤らめ、恥ずかしそうに目線を逸らす睦月さんは、しおらしくて、可愛い。
「ふふ。睦月さん、緊張してる」
「ばっ……緊張じゃないし!! なんか……照れるだけ……」
「可愛い」
ゆっくりとバスローブの紐を解く。桃色の胸の尖りに少し割れた腹筋。引き締まった腰。綺麗な睦月さんの身体。見ているだけで下腹が熱くなる。
「あんまり見られると恥ずかしいんだけど……」
「下着も脱がせていい?」
「いっ、いきなり?!」
「うん」
着ているもの全てを脱がせ、睦月に口付けする。唇で唇をこじ開け、舌を捩じ込んだ。歯列の裏を撫で、口蓋をなぞる。ひとつひとつ全てが愛しい。舌を深く絡め合った。
「んっ…んん…っん……んふ……んん…っん……ん…」
口唇を離し、首筋に口付けを繰り返す。口付けの度に睦月がビクッと震える。可愛い。これが最後のえっちになってもいいように、全身を愛撫する。胸の先端を唇で挟み、舐めた。
「んっあっ……」
「可愛い」
腹筋に沿ってゆっくり舌を這わせる。びくりと腹筋が震えた。腹筋からへそ周り、足の付け根と順に舐めていく。
「あっ…はあっ…んっ…ぁあっ…」
クス。幹が近い足の付け根は敏感なんだね。睦月の両脚を割り開き、足の付け根から腿を執拗に舐めると、びくびくと幹が震えた。ふふ、可愛い。
「何かして欲しいことある?」
「外歩くの恥ずかしいくらい全身に痕付けて!!!」
「はいぃ?」
「消えないようにできる限り強く!!!」
「い、いいけど……」
本当に良いのか? という躊躇いもあるが、睦月さんのお願いなら致し方ない。腿に手を添え、濡らした唇で強く吸い上げる。
「あぁっ……」
「ごめん、痛かった?」
「大丈夫、続けて」
いつもより色濃く残っていく、紅い華の痕。腿、下腹、お腹、胸、首筋と身体を彩らせるように、全身へ所有の印を付ける。
「んっ…はぁっ…あっ……んっ……」
「どうかな? ん…」
「…んっ……ありがとう」
「次はもっと感じてみようか」
指先で胸の突起をカリカリと擦ると、睦月の肩が小さく上がった。反対側の尖りの周囲を円を描くように舐める。頬を赤く染め感じている姿はとても可愛い。
「あっ…んっ…ぁっあっ…はあっ…んっ…」
「可愛いよ、睦月さん。今日は口でシてあげる」
「ふぇっ? あっ…」
ひくりと頭を振る睦月の幹に手を添え、根本から先端に向かって舐め上げた。
「ああっ…んっあっ…きもちっ……」
「じゃあ、これは?」
じゅるっ。
先端から溢れる蜜を吸い、舌先で先端や裏側を優しく愛撫する。身体を震わせながらも、目を瞑り、気持ち良さそうにしている。幹も硬く大きくなってきた。感じているのがよく分かる。
「はあっ…やっ…んっ…そこっあっ…」
「そこってどこ? 裏側?」
唾液を口内にたっぷり含み、幹を咥え込んだ。上下にゆっくり動かし、舌先で裏筋を撫でると、睦月の手が私のバスローブの紐を解き、胸の突起を摘んだ。身体がビクッと反応する。
「ぁああ~~っだめっあっ…はぁっ…はぁっ…」
「…ん゛っ……」
全てを私に委ねるように脱力しながらも、私を気持ちよくさせようと、一生懸命愛撫してくる。愛おしい。目線を睦月に向ける。睦月もまた、とろんとした瞳で私を見つめていた。絡み合う視線に感情が昂る。
上下に口を動かしながら、舌に力を入れて押すように幹の先端を舐めた。
「あっやめっんっ…はあん…そこだめっあっ…」
ふふ。先端好きだもんね。だいぶ硬く大きくなってきた。このままイカせちゃおうかな? ちろちろと、細やかに裏筋を舐め続ける。
「ちょっ…あっんっ…ん~~っっあっそんなにやっちゃだめぇっ…んっ」
身を捩って悶えていて可愛い。そんなに気持ちいいの? イキそうになっている睦月を見て、幹の先を口に含むと睦月に肩が掴まれた。
「な、なんですか?」
「あのさ……口の中に出していい?」
「…………」
「……黙るなよぉ~~」
「……そういうところにオスを感じます」
「オスって……元からオスですけど。飲んでくれるの?」
「私が一度でも吐いたことありましたか?」
「ない!!!」
「あっ…ちょっ待っ…んっ」
幹の先端をもう一度口に含み、手で早く擦り上げながら、舌先を這わせた。唾液と蜜でねちゃにちゃといやらしい水音が立つ。
「ぁあっんっ…もぉっでちゃうっ…きさらぎぃっ…はあっ…んんっ…」
「ん……」
口の中に広がる、あたたかいなんとも言えない口当たり。正直、あまり得意ではない。むしろ苦手。でも睦月さんの身体から出たものは全て愛しくて、全て欲しい。口内の白濁を愛で飲み込む。
まだまだ足りないとでも言いたげに、首を振る睦月の幹の先端を見て笑みが溢れる。蜜でねちゃねちゃに滴らせている先端を、指先で刺激する。
「ふふ。出したばっかりなのにまだ立ってる。可愛い」
「あっ…ちょっとぉ!! んっ…つんつんしないでっ…やっ…」
「だって可愛いんだもん~~」
指先にゴムを被せ、潤滑剤をたっぷり垂らし、閉じかけている睦月の腿を横に倒す。顔を近づけ、窄みの周りを舌先で舐めた。
くちっ。
「ちょっ…ぁあっ…そんなとこ…ふぁっ…舐めなくていいからぁっ…んっ…あっ…」
「そんなこと言って。気持ちいいんじゃないの? ヒクヒクしてるよ?」
待ち侘びているかのように、ひくつく蕾に指先を沈み込ませた。指先を飲み込んでは、甘く締め付けてくる。肉壁を辿り、ずぷずぷと奥へ進める。
つぷっくちゅっ。
「んぁっ…んっ…あっあっ…はぁっんっ…」
はぁ。すぐにでも挿れて腰を振りたいぐらい身体が熱い。目尻を下げ、とろんとした瞳で睦月が私を見つめる。奥ですか? もうっ、欲しがりめ。睦月のもっとも感じる部分を突いた。
「あぁあ~~っ…そこっ…んっはあっ…やっ…んっ…あっ…もっと…んっ…ぁあっ」
「もっとして欲しいならちゃんと脚開いて」
「うぅ~~っあっ…やあっ…」
快感で何度も閉じようとする脚を片手で広げる。もう腿が震えてる。可愛い。先端から蜜が溢れ、どろどろになっている腿を舌で拭う。
れろっ。
「はぁあぁっ……」
「ふふっ…可愛い。もういっかい裏筋舐めてあげようか?」
「いいっ…しなくてっ!! でちゃうから!!」
「まだまだ元気がありそうだね」
「へ?」
指先で前立腺を何度も突く。睦月の身体が大きく身震いした。私の指先にゾクゾクしている。突けば、突くほど、睦月の湿った内部は指先を強請るように収縮を繰り返す。
くちゅくちゅ。
「んあぁあっ…ぁあっ…ぁっあっあっっ…だめぇっ…んっはあっ…やっ…んっああっ」
「睦月さん、ごめん。もう我慢出来ない」
大きな瞳には涙が溜まり、頬は真っ赤に染まっている。睦月の口からはだらしなく、唾液が垂れた。その官能的な姿に性的欲望が湧き上がる。
指先を引き抜くと、潤滑剤がとろりと溢れた。なんていやらしい。新しいゴムを咥え、パッケージを引きちぎる。睦月が身体を起こした。
「待ったぁ~~っ俺が付ける!!!」
「べつにいいのに」
「いいの!! これは俺の愛だから」
「ってちょっ…つけるんじゃ…あっ…」
悪戯な笑みを浮かべ、睦月が私の幹に舌を這わせた。
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