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52話(6)#情事が終わってもリバ継続?!腰が壊れるのでもうやめてください?!

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 ーー次の日。朝。クリスマス。(25日)



 むくっ。


 げっそり……。(※如月)


 腰いたい。謎に背中いたい。なんなら、噛まれまくって首とか胸とかなんか全身じんわり痛む。身体が起こせない。だる。隣を見る。睦月さん、居ない。


 ヘッドボードに手を伸ばし、置き時計を取り時間を確認する。8時半……。もう少し寝ようかな。空になったゴムの箱を見て、昨晩のことを思い出す。


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 ーー如月の回想。



「はっ…んっ…如月好き、大好きっ……んんっ…」
「はぁ…あっ…んぁっあっ…ん…ぁはぁっ…」


 睦月と攻めを交代してから2回戦目。通算3回目。首筋から腿まで歯型と赤い痕で、身体中はまだら模様。私、ここまで睦月さんに付けてませんけど。


 睦月を受け入れ、2回も絶頂を迎えた身体は怠さで動けず、睦月にされるがまま。脳は甘く痺れ、頭がぼーっとする。半開きの目で見つめる私に、睦月は覆い被さりながら、唇を重ねた。


 ちゅ。


「はぁ…如月……可愛い……ねぇもういっかいシよ?」
「……もうむり……腰こわれる……」
「またまたぁ~~っなに言ってんの~~」
「ちょっ…睦月さぁあん~~」


 私の身体の事情など無視して、身体全身で情熱的に愛をぶつけてくる。嬉しいが、もう肉体は限界である!!! 24歳の性欲恐るべし!!! リバは見直さなければ!!!


「もうむりです~~んぁああっ」
「無理じゃないって。脚閉じないで弥生さん」


 ぐちゅぬちゅ。


 私の願いなど聞き入れてはもらえず。ただ、睦月のみなぎる色欲に身を持ち崩す、聖なる夜ーー。



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 ーーーー



 ーー現実に戻る。



 愛情から抱いてくれているのは分かるが、私の年齢を考慮して、もう少し加減をして欲しいところ。この痕も。いくら私が引きこもりの小説家でも、付け過ぎである。


「とりあえず起きよう……」


 重い身体を起こし、ベッドから降りる。リバ交代した途端、めちゃくちゃ元気になる睦月さんはどうかしていーー。


 どんっ。


「いたぁ……」


 脚に上手く力が入らず、頭が扉に衝突した。おかしいな。終わった体感が受けだ。立てない。尻餅をついたまま、座っていると、扉が勢いよく開いた。


「如月、大丈夫?!?!」
「え……あぁ、はい」


 開いた扉からふんわりといい匂いが漂い、私の鼻腔をくすぐる。お腹空いた。でも立てない。


「抱っこしてあげようか?!?!」
「結構です」
「何もぉ~~人が心配して言ってるのにぃ!! ほらどうせ立てないんでしょ!!」
「誰のせいで……」


 膝裏に腕が回り、背中と脚が一緒に持ち上げられた。


 ふわっ。


「わっやめれ!! やだやだ絶対やだ!!! ぁああぁああぁあ!!!」
「如月うるさい。もぉいい歳して暴れないで!!!」
「何?!?! いい歳って!!! まだ30代ですけど!!!」
「あぁ~~はいはい」


 13も年下に横抱きされる屈辱。恥ずかしさで頬が染まる。あんなにえっちしたくせに、なんというパワーと、腰の強さ(?)。年の差を感じる。


「卯月さんは……?」
「星奈ちゃんと勉強するって言って出掛けた」
「なるほど」


 リビングまで運ばれ、ダイニングチェアに降ろされた。優越感に浸ったような笑みを浮かべ、私の頭を撫で、額に口付けされた。ちゅ。


「今、朝食用意するからね」
「……うん」


 もうやだ、恥ずかしい。睦月さんに甘えてる感じも、受けみたいな自分も、全てが恥ずかしい。ううぅ~~っ。椅子の上で体育座りをして、顔を伏せた。


 *


 リバが継続している?!?! 如月が起きても尚、まだ受け感を醸し出している!!! 可愛い!!! 今日は俺がリードしようっ!!!


「まずは飯だ!!!」


 あらかじめ、朝食は用意しておいた。責められすぎて(?)あんまり食欲がないかもしれないから、控えめに、ご飯とスープ!!! 食器に盛り付け、テーブルへ運ぶ。なんか体育座りしてるし。ご飯とスープをテーブルに置き、如月のそばに寄る。


「ご飯だよ」
「……うん」
「具合悪いの?」
「ううん」
「顔あげて」


 膝に埋まった如月の顔がゆっくりとこちらを向く。頬がほんのり赤く染まっていて、可愛い。この顔を見られたくなかったんだな。そっと如月の頬に触れ、撫でる。


「えっとぉ……次からは加減します……」
「本当に?」


 眉を顰め、訝しげに俺を見てくる。全然、俺のこと、信じてない。まぁ、いいけど。


 如月の首筋に沿い、手を入れる。指先に髪を通し、持ち上げた。さらさらと茶色の髪が溢れ落ち、ちらりと見えた首筋には、俺が付けた紅い痕がびっしり付いていた。その紅い華のついた首筋が、色っぽくて下腹が少しだけ熱くなる。


「ちょっと流石にやりすぎたかなって反省してる……」
「もっと反省してください」
「なんか止まらなくなっちゃって」


 如月の襟元に指先を引っ掛け、下に引っ張る。白い素肌が見え、こちらも首筋と同様、俺が付けた無数の紅い痕が残っていた。紅い痕に紛れ、見える綺麗な桃色の尖り。ドキ。吸い込まれるように襟元から指先を入れる。


「全然反省してないですよね!!!」
「はっ……!!! 気づいたら手が悪さを!!!」


 でももう、手入れちゃった。触ってから抜こ。指先で胸の突起を押しつぶし、周囲を優しく撫でる。如月の肩が小さく上がった。


 っだぁあぁぁあぁあ!!! 可愛い!!! シたくなる!!! 攻めってこんなにムラムラするものだっけ?!?! 受けやり過ぎて思い出せない!!!


「んっ……睦月さんやめて……」
「……やめられないかも」
「は……? さっき反省してるって……ちょっ待っ何してやめっ!!! 朝ごはんはどうするんですか!!!」
「まぁまた温め直せばいいし」


 朝ごはんそんなことより、目の前の可愛すぎる人を抱きたい。クリスマスって最高!!! 如月を抱きかかえ、ソファへ移動する。こんなに受けやってくれるのもクリスマス限りだろう。可愛い如月を楽しまないと!!!


「~~~~っっ」


 如月をソファに寝かせ、上から覆い被さり、手のひらを合わせた。指の隙間に如月の指先が入ってくる。やめてとか言いつつ、手、繋ぐんだね、はぁ可愛い。キスしよっと。ん~~っ。ちゅ。可愛い。


 好き、好き、大好き。俺の弥生さん。


 片手を如月のズボンの中へ忍ばせ、下着に指先を入れる。


「ぁっ……」
「俺、だいぶ如月のこと分かってきたつもりだよ。たとえばココ」


 小さな窄まりに指先をゆっくり沈み込ませる。如月の身体がビクッと震えた。可愛い。でもドライでイカせれないのは俺の力不足。もっともっと感じて、俺しか知らない如月を曝け出して欲しい。


 くちゅ。


「んぁっ…あっ…だめです……ほんとに今日はもう…あっ…んっ」
「だめ? 俺、知ってるよ? 如月がココの奥がすきってこと」


 指をグッと押し込み、前立腺を刺激する。目尻を下げ、甘い吐息を繰り返し吐き続ける如月を見て、下腹が膨れ上がる。閉じようとする如月の脚を手で割り開いた。


 ぐちゅぬちゅ。


「あっ…んあっ…睦月さ…あっ…んっ…ぁっ…はぁっ」
「ビクビクして可愛いよ、如月。普段は俺に対して腰を振ってるくせに、こんなにぐしゅぐしゅに濡らして、脚まで開いてえっちだね」


 ねちゃ。


 繋いだ手を離し、如月の幹の先端から溢れる蜜を指先で拭い、舐める。如月の顔が真っ赤に染まった。ほんと、目もとろとろだし、口から涎垂れてるし、可愛い。


「ねー挿れていい?」
「やだ……こわれる(色々)」
「じゃあ口でシて?」
「やだ……つかれる(色々)」


 受けやってるくせに、わがまま!!!


「ぇえ~~じゃあ俺が欲しくなるまでもっと突くしかないね、如月」
「は……要らな……待っ…もうむり…っん…ぁっあっ……はぁっ…んぁっ…あっ」



 くちゅくちゅと鳴るいやらしい水音と甘い鳴き声が、静かな朝の部屋に鳴り響く。



 結局俺はなんの反省もせずに、欲望の扉を開き、如月への愛欲に溺れた。




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