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52話(2)#私に見られながら1人でシて?!終わった後はクリパの始まりです?!
しおりを挟む「脚、開いて?」
「ん……」
両脚を横に割り開き、指先を窄みに沈み込ませる。ただでさえ、シャツを咥えて、脚開いてるだけでも恥ずかしいのに、如月の前でするなんて、恥ずかしすぎて、しぬ……。
ぐちゅ。
「んっ……んんっ……んっふ……ん…んっっ」
「可愛い。上手だよ、睦月さん」
如月の視線が突き刺さり、身体が敏感に反応する。幹の先端から溢れる蜜が窄みまで垂れ、水音が立つ。自分の指先がキュッと締め付けられた。
くちゅぐちゅ。
「ぁあっ……んっはぁ……んぁっ…あっ…」
気持ち良さで声が我慢出来ず、口唇が開く。はらりと唇からシャツが落ちた。自分の身体のことは自分がよく分かっている。惹かれるように感じるところを指先で押す。気持ち良さで瞼が下がった。
「はぁっあっ…んあっ…あっ…あっ…はあっ…きさらぎっ…」
「それ以上は私が耐えられません」
「はぁ…んっ……はぁ……へ……?」
「もう、可愛から許す。おいで」
如月に抱き寄せられ、膝の上で抱っこされた。びくりと跳ねる幹が如月の手に包み込まれ、擦り上げられる。自分の手とは違う感覚に感情が昂り、身が震える。
「あっあっ…んっはぁ…あっ…んぁっ…」
「ゾクゾクしてるの? 睦月さんは可愛いね」
上下する手と如月の言葉に脳も身体も溶かされ、俺はリビングにいる2人のことなどすっかり忘れ、快楽へ堕ちた。
ーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーー
ーーーー
*
「あの2人はいつもあぁなの?」
「え?」
旭に目線で如月の仕事部屋を指される。如月が入ってから、兄の甘い鳴き声だけが微かにリビングに響き、少し気まずい。このパターン、2回目。
『あっ…んぁっ…やっ…もぉっ…あぁっ……んんっ……』
あ、終わったな。
「日常過ぎて何も思わないかな?」
「それどうなの」
「これは前だね! 終わったみたい!」
「なんで分かるの」
ガチャ。
如月が部屋から出てきた。妖艶な雰囲気を身に纏っている。なんだこのオーラは。切れ長の目は性的感覚を唆すような目つきだ。何も言わず、脱衣所へ行ってしまった。
「……弥生さんの空気感やばい……」
「……いつもこんなんじゃなかった気が……」
「……はぁはぁ…やば……ぐちゃぐちゃに犯されたい……!」
「…………(きも)」
ガチャ。
兄が部屋から出てきた。服を着替え、爽やかな雰囲気に、スッキリした顔つきだ。頬はほんのり染まり、少し恥ずかしそうに目を伏せている。私たちを見るなり、気まずそうに、顔を逸らされた。気まずいのは私の方である。
「……むっちゃん可愛すぎ!! 何あの恥じらい!! 顔赤いし!!! 立つ!!! これは立つ!!! 俺、今から抜けるかも!!!」
「…………(きも)」
旭を白い目で見つつ、クリスマスパーティーの準備を始める。キッチンを見ると兄が夕食の準備をしていた。料理をする兄に声をかける。
「今日はなんのごはん?!」
「もち、ローストチキン!!!」
「ぉおぉおおぉお!!!!」
「仕込みはしてあるからあとは焼くだけ~~」
「むっちゃん俺の嫁になろ」
「睦月さんは私の嫁です」
ばちばちばち。
如月と旭が兄を取り合い、火花を散らして睨み合いする様子に微笑ましく思ってしまう。ずっと兄と2人でクリスマスを過ごしてきただけに、今年のクリスマスは楽しい。
出来上がったチキンを皿に乗せ、テーブルへ運ぶ。野菜スープにカルパッチョなど、今日は豪華だ。席に着き、みんなで手を合わせた。
「「「「いただきまぁす!!!」」」」
「おいひぃ~~」
「チキン最高ーー!!!」
「むしろクリスマス最高!!」
「美味しいです~~」
クリスマス料理も4人で食べたら、あっという間になくなり、お腹もいっぱいなった。この後はお楽しみのプレゼント交換!!! 私は執筆部屋に3人へのプレゼントを取りに行った。
*
「如月、ケーキ持っていって~~」
「はーい」
今チキン食べたばっかりなのに、これからケーキを食べようとしている3人の胃袋に驚く。チキンは美味しかったけど、かなり胃に来ている。睦月から小さなサンタの乗ったホールケーキを受け取りテーブルに置く。
卯月さんがいるからアルコールはなし。(睦月さんの酒癖も悪いし)それぞれのコップに炭酸ジュースを注ぐ。再び4人でテーブルを囲った。
「お兄ちゃん、音頭よろしく」
「ぇえ~~こういうのは苦手なんだって!!!」
1人ひとつずつジュースの入ったコップを持ち、睦月を見つめる。睦月が立ち上がり、布巾を握り、マイクのようにして、喋り始めた。
「えっとぉ……年末のお忙しい中にお読みいただきありがとうございます!!! 今年も大変お世話になりましたぁ!!! 本日は短い話ではありますが、今年一年の疲れを癒し、来年に向けて英気を養っていただければと思います!!! メリークリスマス!!! 1年間お疲れ様でしたぁ!!! 乾杯!!!」
「「「メリークリスマス!!! かんぱーい!!!」」」
「ん??? お読みいただき? 短い話???」
「なんか忘年会みたいな音頭ですね」
「アレはもう何回か経験済みのクオリティの玄人音頭だった。一般人には真似できない」
隣に座る旭とグラスを当て、睦月を見てクスッと笑う。
「俺も一般人だってば!!!」
「お兄ちゃんケーキ切って!!! ケーキ!!!」
「はいはい!!! 今切ります!!!」
べとべとになりながら、ケーキを切り分ける睦月の姿を見て、笑みが溢れる。可愛い。あのクリームの付いた指舐めたいなぁ。指だけじゃなくて、胸にも付けばいいのに。ケーキの上に押し倒してどろどろにして、全身舐めたい。
はぁはぁ。
「弥生さんがむっちゃんのことエロい目で見てるよ」
「えっ?」
「見てませんよ。早くケーキ切り分けて」
テーブルに片肘をつき、睦月を見つめ続ける。なんで私の隣は旭なのだろう。
切り分けられたケーキが配られ、デザートタイムが始まる。お腹がいっぱいで食べれないと思ったが、意外とイケる。ぺろりとケーキを完食した。
「はぁい!!! ではプレゼント交換タイムに入ります!!!」
卯月が立ち上がり、ラッピングされたプレゼントを見せてきた。
「俺、旭が来るなんて知らなかったから旭のプレゼントは用意してないよ……?」
「じゃあ肉体で」
「えっ?」かぁ。
イラ。旭の頭を拳でぐりぐりと擦り付ける。私の前でよくも堂々と!!! 睦月さん赤くなってるし!!! もうっ!! 脳内えっちなんだから!!!
「旭さぁあぁあん!!! 睦月さんはすぐ間に受けるからやめてください!!!」
「いだい!!! やめで!!! い゛っだーーい!!! ごめんなざーーい!!!」
「プレゼント交換したいんですけど~~」
卯月が呆れた目で私たちを見てくる。それはそうだ。旭の頭から手を離し、用意してあったプレゼントを取り出す。
「ま、肉体っていうのは冗談。俺はここに呼ばれただけでも十分だから、プレゼントは要らないよ。ありがとう」
旭の手が伸び、そっと睦月の頭を撫でた。
今日はクリスマス。
これぐらいは見逃してやろう。笑っているのに、どこか切なげな瞳をする旭を横目で眺めた。
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