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50話 #正月事始めで溜まった埃を大掃除します?!そっちの溜まりも俺が掃除します?!
しおりを挟むーー12月週末、夕食後。
夜になると、冬の寒さを感じるようになってきたこの頃。でも、こたつの中は悪魔の兵器という通り名だけあり、暖かく、外の寒さが嘘みたいに感じられる。
「あったかぁ~~」
「う、うん。あったかい」
隣に座る睦月とこたつの中で脚を絡めているせいか、睦月が頬を赤く染め、チラッと見てくる。なんだか少し、もぞもぞしているように見える。
「なに?」
「べつに!!! って、や、やめっ!!!」
立っちゃったのかな、なんて思い、足の先で睦月の下腹に触れた。膨らんでるな。だからと言って特に何もしないけど。
「もぉ!!! やめてっ!!! えっち!!! 煽るな!!!」
「えっちなのは自分でしょ!!! ちょっ、わっ!!! 危なっ!!!!」
ぱしっ。
みかんが投げつけられ、片手でキャッチする。当たるかと思ったぁ。手でキャッチしたみかんを、折角なので剥く。剥いたみかんを半分に割り、睦月に差し出した。
「ありがとう」
「どう致しまして」
みかんを口に運ぶと、この季節でしか味わえない、甘くて豊かな果汁が口いっぱいに広がる。美味しい。こたつでみかんは最高だ!!!
あることを思い出し、睦月に話しかける。
「もうすぐ12月13日ですね」
「うん、そうだね!!! もうあと1週間もない!!」
「12月13日はなんの日か知っていますか?」
「え? 知らないけど」
でしょうね、と心の中で軽く相槌を打つ。正面に座る卯月も話に関心があるのか、勉強する手を止め、私を見た。
「正月事始めです。佐野家は何か準備をしたりしますか?」
「正月事始め?」
「全く……本当にこういうのには疎いんだから」
頬を膨らませ、ごそごそと私のそばに寄ってくると、私の膝の上に睦月が座った。
「なんでこっちにきたの」
「べつに!!! みかん剥いてあげようかなぁって~~」
絶対、理由違うでしょ。つんとした表情を見せる睦月を見て、ぷっと笑ってしまう。可愛い。睦月の肩に顎を乗せ、私もみかんに手を伸ばした。
「正月事始めとは煤払いとかですね」
「煤払い? 何するの?」
「手に届かないような天井の埃とか、床下のゴミ、部屋の隅々まで綺麗に掃除をして、家を清めることですよ」
「年末大掃除ってこと?」
「そういうこと~~」
睦月が剥いたみかんを一欠片、私の口元へ持ってきた。ぱく。指ごとみかんを食べる。
「もぉっ!!! 指ごと食べるのやめて!!!」
「はいはい」
最近は怒っている顔もすごく可愛くて、少し、いじわるしたくなる。
「あ、煤払いは正月を迎えるためにやることなので、鏡餅や年賀状の準備をしたりもしますよ」
「年賀状とか要るの?」
卯月がきょとんと、私を見つめる。まぁ、近年は年賀状なんて書かないか。私の周りも、年賀状じまいをしている人が多いのは確かだ。
「『年賀状』自体が大切だとは思いませんよ。相手を想う気持ちがあれば、年賀状という形でなくても、関係は継続していけるはずですから。無理して年賀状を送る必要なんてないと思います」
真剣に私の話を聞く卯月を、微笑ましく思う。
「如月は送るの?」
「繋がりのある大切な人だけ送ります。ま、字を書くことは好きですからね」
「なんか、クリスマスの準備もしてないのに正月の準備をするって変なの~~」
「……クリスマスの準備も一緒にしたら良いんじゃないですかね」
剥いたみかんを睦月の口元に押し付ける。
「何すんの!!! やめて!!! 丸ごといっこ一気には食べないってば!!!」
そう言いながらも、みかんを丸ごと一個、りんごのようにかぶりつく睦月さんはやんちゃだと思う。
「佐野家はクリスマスツリーなどはあるのですか?」
「一応、あるよ。卯月が中学生になってから出してないけど……」
「へー」
一応、クリスマスパーティーはできる訳か。なんて頭の片隅で考える。みかんの汁でどろどろに濡れた睦月の指が目に入り、手首を掴んで、自分の口内に入れた。
ちゅぱ。
「ちょっとぉ!!!」
「指汚れてるから」
「ティッシュで拭くし!!!」
口内から睦月の指を取り出し、唾液で濡れた指先をティッシュで拭いていく。大人しくなっちゃって、可愛いんだから。
「俺、13日仕事休もうかな?」
「え?」
「大掃除して、正月とクリスマスの準備する!!!」
「いやそれだけのために休まなくても……でもまぁ、清められたおうちで、年神様をお迎えすると、新年も幸せに過ごせると考えられているので、いいかもしれませんね」
やる気に満ちた睦月を見て、頬が緩む。睦月の頭を優しく撫でた。
ーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーー
ーーーー
*
ーー12月13日。正月事始め。
「おっはよーー!!! 如月ぃ!!!」
「ん……おはようございます……」
いつも起きる時間より少し早く起こす。今日は仕事を休んでみた!!!(※有休)1年溜め込んだ埃を払い落とし、俺は家中を清め、新年も如月と卯月と幸せに過ごす!!!
ゆさゆさ。
如月の身体を揺らす。ごろんと俺に背を向け、布団に包まってしまった。寒くなればなるほど、如月が最近起きてこなくなっている。
「ねぇ~~起きて!!! 今日俺と一緒に掃除すんでしょ?!」
「……べつに掃除する約束はしてない……」
「はぁあぁあ?!?!」
「……それに……まだ眠い……」
何言ってんだ!!! 意外と卯月は布団の暖かさには強く(?)スッキリ起きて、こたつへ移動している。布団より、こたつ派と言っても過言ではない。
「ほら!!! 早く起きろ!!!」
「……やだぁ……」
全く布団を離そうとしない。そういうことするなら、俺にも考えがある!!! 和室の襖を閉め、如月の布団に潜り込んだ。
「……なんですかぁ……ぐぅ……」
俺の存在に安心し切って寝ようとしている。俺の前で寝れると思うなよ!!!
ばぁか!!!!
如月を片腕で抱きしめる。抱きしめた手をそっと下へ下へとスライドさせ、ズボンの中に手を入れた。腹部を撫でながら、下着の中に手を忍ばせる。あたたかい。幹を優しく包み込んだ。
「……っ!!!」
「クイズ!!! 今日は正月事始めです。ここに溜まったものはどう掃除するでしょう~~?」
「何バカな質問を……!!!」
幹に触れた瞬間、如月の身体がビクッと揺れ、勢いよく如月が振り返った。
「……ちょっ!!!」
「身体の中に白いものが溜まっていると思われます!!」
「何言って!!! 手!!! 今すぐ、手抜いて!!!」
「え? 何? 今すぐ手で抜いて掃除しろ?? おーけー、任せてぇ~~っ」
「違ぁああぁあ!!! そんなこと言ってない!!! 朝からはやめっ…あぁっ…はぁ…んっ……」
手のひらで包み込んだ幹を上下に擦る。ひくりと揺れ、膨れ上がるのが手のひらから伝わり、嬉しくて、口元に笑みが溢れてしまう。
「あぁ……起きるからぁ……んっ……はぁ…やめて……あっ…」
「もぉ、こんなにおっきくなりました。これは相当の溜まり具合です!!!」
「もうっ…なんなの……ぁあ……んっ…」
乱れた髪に、垂れ下がった目尻で俺を見つめる如月が色っぽくて、感情が昂る。こんなつもりはなかったんだけどな。性的欲求のまま、空いている手で、如月の尻を撫でた。
きゅっと持ち上がった先端からは蜜が溢れ、手を動かすたびにねちゃにちゃといやらしい音が立つ。
「んっ……ほんとやめ……あぁ…もうっ…んっ……はぁ……」
「こんなに先端から溢れてきて、ねちゃねちゃするよ、如月。ちゃんと掃除しなきゃね?」
動かす手を早める。ずっとこちらを振り向き、俺を見つめて訴え続ける如月の唇に口付けした。
「っんん…んっ…ん…ふ……ん~~っんんっっ……ん……はぁっ……」
如月の肩がビクビクっと震え、手の中にあたたかいものが広がった。これは俺が何度、声をかけても、起きない罰!!!
「もうっ……起きるって言ってるでしょ!!!」
「だって、すぐ起きないんだもん!!!」
「あと抜いて欲しいなんて言ってない!!! 睦月さんのえっち!!」
「はぁ? 朝からこんなにいっぱい出して感じてた人に言われたくありませ~~ん!!!」
手にどろどろと広がる白濁を如月に見せる。いつものお返し!!! 如月の頬が赤く染まり、恥ずかしそうに目線が逸らされた。可愛いっ!!! これは良い!!! 俺も次から見せよう!!!
身体を起こし、スッキリした顔で髪を掻き上げる如月を見て、思わずニヤける。そんな顔しちゃって。実は良かったんでしょ?
本気で嫌がってなかったの、分かるんだからね!!!
如月と一緒に、リビングのこたつへと向かった。
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