如月さん、拾いましたっ!

霜月@サブタイ改稿中

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48話(6)#妹に見られて感じちゃう?!手で口を塞いでも声が抑えきれません?!

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「今日は後ろから」
「えっ……う、うん」


 抱きしめている片手を、そっとTシャツの下へ這わせ素肌に触れる。温かい。手のひらで腹筋を撫で回すと、腹筋がぴくぴくと動いた。可愛い。


 ズボンの中に手を入れ、指先を窄みにゆっくり沈み込ませる。


 くちゅ。


「んぁあっっ…あっ…やっ…はぁっ…んっ…」
「声が出せるのは今のうちかもよ?」


 身体をビクビクさせながら甘い鳴き声をあげる睦月がとても可愛い。肉壁をたどり、奥へ向かう。


 ぴちゅくちゅ。


「あっ…あっ…んっ…はあっ…んっ…如月っもう少しっ…んっ…奥っ」
「どうしようかなぁ~~」


 私の指先を強請ねだるように、淫らな収縮を繰り返す。でもこの甘い締め付けとは反対に、私はもっと貴方を焦らしたい。


 奥を突き続け、欲しいものを与えず焦らすのも良いか。二本の指先で感じる部分を突いた。


「ぁああっ…んっあっ…はぁっあっ…やっだめぇっ…あっんっ」
「気持ちいい? 目がもうとろとろだよ?」


 睦月の顔を覗き込む。頬は赤く染まり、目尻が下がっている。とろんと甘えた瞳の睦月と目が合い、自分の中で情欲が掻き立つ。


 熱く湿った内部で二本の指先を、引いては戻し、引いては戻しを繰り返し、睦月を溶かしていく。


 くちゅくちゅ。


「はあっあっ…んっあっぁっ…やっあっ…だめぇっもぉむりっ…あぁあっ」
「ムリでもやめないよ。勤労感謝だからね」


 抱きしめている片腕から、睦月の身体が小刻みに震えていることが分かる。今日はこのまま絶頂を迎えちゃうかな?


 ずぷずぷと飲み込む指先を激しく動かす。


「ちょっあっだめぇっあっ…やめっあっ…もぉだめぇっあっ…やっ…はあっ…」
「やめる?」


 睦月の耳を軽く甘噛みして、意地悪く問いかける。半開きになった口から唾液を垂らしながら、甘く鳴き続ける姿はいやらしい。


 腹筋に触れていた私の手が、睦月に掴まれた。目線を上げ、荒い息遣いで私の方を見つめてくる。可愛い。


「どうしたの?」
「……はぁ…はぁ…如月の……おおきいの……挿れてぇ……」
「睦月さん、言ってることえっち過ぎます」


 睦月の顎を掴み、私の方へ向け唇を重ねる。触れ合う口唇から荒く漏れる、吐息の熱を感じた。


「んっ…んん……ふ……んっ…んっんふ……んっ……」


 指先を動かすと籠った鳴き声を睦月があげる。可愛い。鳴き声までも飲み込むように、何度も啄む。


「…っん…んっふ…ん…んっんん……はぁっ…」
「残念だけど、今日は勤労感謝だから挿れないよ」
「勤労感謝を良いように使うなぁ~~っ!」


 がちゃ。


 浴室の中折れドアが開いたような音が聞こえ、睦月も私もビクッと身体が反応する。


「如月……そろそろ……」
「そろそろ? これからじゃない?」


 窄みからゆっくりと指先を引き抜く。睦月の腿を、溢れ出した潤滑剤が伝う。それを手で拭き取った。卯月さんはきっと脱衣所に居る。


 掛け布団を被り、抱きしめて寝ているように見せかけているとはいえ、睦月さんが声を出したら、すぐに気づくだろう。


 状況を理解しているのか、恥ずかしそうに睦月が頬を赤らめている。可愛い。もっと、恥じらって欲しい。手を後ろから前の方へ移動させ、下着に指先を入れた。


「きっ…如月……その……やっぱり……」
「下着の中はお風呂に入ったばっかりなのに、ねちゃねちゃだね」
「うぅ~~……」
「本当はやめたくないんじゃない?」


 睦月の下着の中に手を入れ、蜜が溢れてねちゃねちゃする下腹を掻い撫でる。幹に手が触れるたびに、睦月が小さく肩を震わせる。ふふ、可愛い。硬く張り詰めた幹を優しく包み込んだ。


「あっ……」
「あんまり大きな声を出すと妹が来ちゃうよ」
「こういう時だけ妹呼びやめて……んっ…」


 声が漏れないように、手のひらで口元を押さえている睦月が可愛くて堪らない。頬を赤く染め、我慢しているその姿に唆られる。手のひらで包み込んだ幹を擦り上げた。


「如月~~風呂上がったよ~~」
「っ……ん……はぁ……んっ……ぁ……っ」
「妹に見られちゃうかも」


 卯月の足音がこちらに近づいている。それでも尚、手を休まず上下に動かし続ける。


「如月っ……やめっ…あっ……ん……はぁ…おれもぉ…んっ…」
「我慢して」
「~~~~っ……むりぃっ…んっ…ぁ……」


 目尻を垂れ下げながら、ビクビク身体を震わせ、必死に声を抑える睦月に情熱的な性的欲望が渦巻く。挿れないなんて言ったけど、やっぱり抱きたくなる。


 でも、今日は勤労感謝。我慢我慢。



 *


 すぱん。


 背中で襖が開く音が聞こえた。


「寝てるの? お風呂空いたよ」
「ありがとうございます~~あともう少ししたら入ります」
「~~っ……っ……んっ…~~っ…ん……っ」


 一応掛け布団で隠しているとはいえ、卯月が見ているのは間違いない。羞恥心から、顔だけでなく、耳まで赤くなる。見られているせいか、さっきより気持ちよく感じる。


 耳に如月の吐息がかかり、甘く小さな声で囁かれた。


「見られて感じてるの?」
「~~~~っ……ん…だめぇ……ぁ……はぁ…はぁ…」
「卯月さんはこの後は~~」

 
 話を引き延ばすな!! 早く向こうに行け!!! 心中では強気で言えるのに、身体はもう蕩けてしまい、思うように声も出ない。如月の手が急に早く動き出した。


 そんなに早く擦られたら……俺っ……。


「私? もう少し勉強しようかなって思ってる~~」
「はあっあーーん゛~~っ……んっ……ん」
「お兄ちゃん?」


 気持ち良さで大きめな喘ぎ声が漏れた瞬間、如月の指先が俺の口に突っ込まれた。気持ち良さで溢れる唾液が如月の指先を滴る。


 手じゃなくてなんで指っ。身体は頭の思考回路とは違い、口の中に入れられた指先に感情が昂る。なんだかえっちな気持ち。下腹が更に膨れる。


「~~~~っ…ん……はぁ…ん……(もぉでるっっ)」
睦月さんお兄ちゃん工事中です」
「工事中って何?」


 口から指先が抜かれ、手のひらできつく口元を押さえる。擦り上げてくる手の気持ち良さに声が抑えきれず、漏れていく。もぉ早く勉強しにリビングへ戻ってくれ!


「んっあ……はぁ……ぁっ…あっ…んっ……はぁ…はぁ…(もぉだめぇ……)」


 卯月に背中を向けているということが、顔を見られない唯一の救い。


 きっと、ひどい顔だ。目は気持ち良さでしっかり開けられないし、口唇はさっきから開きっぱなしで涎が垂れてくる。恥ずかしさで顔は熱い。


 こんな顔、如月にしか見せられない。


 容赦なく責めあげてくる手に耐えきれなくなり、溜まっている全てを吐き出した。下着の中が熱く、べとりと湿る。


「じゃあ勉強してくるね~~」
「はぁい」


 卯月の足音が遠ざかっていく。やっと行った。しかし後祭りである。


「妹の前でいっぱい出ちゃったね」
「もぉ~~っ…こういうのは恥ずかしいからやだぁっ!!」


 寝返りを打ち、如月の方を向くと、案の定、手にどろりと付いた白濁を見せてきた。


「こんなにたくさん」
「見せるな!! ばかぁ!!」
「ちょっとやめて~~」


 如月の胸元を拳でぽかぽか叩く。手首が如月に掴まれ、布団の中へ引き摺り込まれた。手のひらに硬いものが触れる。


「どうにかして欲しいのですが」
「今日、勤労感謝だよ?」
「私の攻めとしての日々を労いを感謝してですね」
「勤労感謝都合良いなぁ、もぉ~~」
「口でシて欲しいからお風呂入ってきますね~~」


 おい……。


 身体を起こし、嬉しそうに笑みを浮かべながら浴室へ向かう如月の背中をこっそりと追いかけた。
 


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