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47話(5)#もっと貴方を感じたい?!貴方に脱いで欲しいです?!

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 窄みから潤滑剤が溢れ出す感覚と共に、腿がしっとりと濡れる。そんないやらしい姿の俺を、如月が見逃すはずもなく。片膝が掴まれ、ゆっくりと持ち上げられた。


「とろとろだね」
「恥ずかしいからやめてっ……」
「すぐ挿れようと思ったけど、寄り道しようかな」


 ちゅっちゅ。


 濡れた腿に何度も口付けが繰り返される。如月の口付けが脚の付け根に近づくほど、緊張し腿が張り詰める。リビングに響く口付けの音が耳に入り、身体が熱くなる。


「あっ……んっ…あっ…はぁっ」
「キスしてるだけなのに感じるの?」


 責められ過ぎて、身体の全てが性感帯だ。


 質問に答えない俺を見て、如月がクスリと笑う。感じちゃ悪いかよ。気持ち良さで落ちてくる瞼に抗いながら、一生懸命如月を見つめる。


「早く挿れて欲しいの?」
「十分寄り道したでしょ。もっと…その……」


 言いたいことを躊躇い、口籠もる。言いたいけど、口に出すのが恥ずかしい。まだ言っていないのに、恥ずかしさで頬が染まる。


「なに? 言ってごらん?」
「……俺を…気持ち良くして」


 恥ずっ!!! めっちゃ恥ずっ!!! 恥ずかしすぎて、如月と目が合わせられない。目を逸らしている隙に、如月がごそごそと挿れる準備を始めた。


「あっ待っ……」
「待ったなし」


 腰を掴まれ、裏返された。そういえば、バックって言った!! どうしよう、奥まで突かれたらおかしくなりそう。でもシて欲しい。後ろが疼く。


 獣のように床を這い、尻を突き出す。恥ずかしい。ぐちゅ。露わになった蕾が少しずつ侵されていく。


「んぁあっやっ…はあっ…ああっ…あっ…」
「はっ……睦月さん……締まります……んっ…」


 如月が後ろから覆い被さってきた。もっと如月の体温を感じたい。荒く吐息を吐きながら、おねだりする。


「脱がせて……」
「裸になっちゃうよ」


 長袖のTシャツ、肌着と順番に脱がされた。如月にも脱いで欲しくて、少し振り向き、じぃっと見つめる。


「なに? 私にも脱げって?」
「もっと如月を感じたいっ……」


 あぁ、如月の裸。色が白くて、なだらかなライン。薄紅色の綺麗な胸の突起。なんて、えっち!!! 思わず見惚れてしまう。


 背中からぎゅっと抱きしめられると、如月の熱を感じた。腰が揺れ、如月の幹がゆっくりと中を抉ってくる。


「あっあっ…んっあっやっあっ…はあっ…ぁああっ」
「はぁ……ん……はっ……はぁ……気持ちいいよ、睦月さん……」


 熱い。如月の身体が熱い。押しては戻し、押しては戻し、と俺の中をいやらしく突く。その溶けそうなほどの心地よさに、口唇のしまりが悪くなり、涎が垂れる。


「んあっあっはぁっ…ぁっあっんっあっ…はぁっ」


 奥を突かれ、耐えきれず、額をカーペットに擦り付けた。はぁ。気持ちいい。気持ち良さで腿が震えてくる。


 如月も気持ちいいよね? バックって言っちゃったけど、俺も快感で蕩けた如月が見たい。


「あっあっ…やぁっあっんっ…如月っ…はぁっ俺っぁあっ如月の顔みたいっんっあっ」
「…はぁっ……自分がバックを望んだくせに……はぁ…はっ…もうっ…」


 ゆっくりと身体の向きが変えられ、如月と目が合った。切れ長の瞳はとろんと垂れ下がり、愛しそうに俺を見つめ、口付けた。


 ちゅ。


「愛してるよ、睦月さん」
「俺も愛してるよ、やよ…やよ……如月」
「そこまで言って如月言う? 決めようよ~~もうっ」
「うぅ~~弥生さん~~」


 締まりの悪さに、お互い笑みが溢れる。ばしっと締めれない俺を笑って許してくれる愛してくれる如月がどうしようもなく大好き。


 手脚を如月に絡め、きつく抱きしめると、如月もまた俺をきつく抱き留めた。


 激しく突き上げてくる如月を迎え入れる。途方もない快感が俺を襲う。


「んっぁあっあっはあっだめぇっあっもぉっあっあっやあっおれっあっだめぇもぉっあああっ~~っっ」
「はぁ…はっ……はぁ……ふふっ…可愛い……はぁっ…んんっっ」


 より一層深く貫かれ、脳は甘く揺れ、激しい快感に打ち震えた。腹で擦れた幹は気持ち良さで全てを吐き出す。あぁ、ごめん。如月。


 絞り出したような唸り声をあげた如月は俺に倒れ込んできた。ぐったりした如月をぎゅっと抱きしめる。お疲れさま。


「疲労感がすごい……今すぐ寝れそうです」
「……同じ布団で寝たい」
「ぇえ~~……(大の字で1人で寝たい)」
「なんで嫌がるの!!!」


 如月の両手が俺の頬に添えられた。


 ちゅ。


 あ~~っ!!! キスで誤魔化そうとしてるなぁ!!!


「そんなんで俺が違う布団で寝ると思うなよ」
「ぇえ、ダメ?」
「だめっ!!!」


 ゆっくりと、自分の中から如月の幹が引いていく。抜かれる瞬間は少しだけ変な感じがする。小さく肩がビクッと上がった。


「もう~~しょうがないなぁ」
「一緒に寝てくれるの?!」


 如月が身体を起こし、俺の手を引っ張る。よいしょ。俺も身体を起こす。急に冷えてきた。寒っ!!! 思わず身震いをする。


「ほら、早く着替えて」
「う、うん」


 如月に脱いだ服を渡され、急いで着替える。あれ? 如月どこ行くんだろう。如月の後ろをこそこそついて行く。


「なんですか?」
「どこ行くのかなって……」
「貴方が私の腹を白く染めたのでシャワーを浴びるんです」
「あぁ……ごめん……」


 ぎゅう。


 目を伏せる俺を如月が抱きしめた。


「謝らなくても良いんですよ、べつに」
「う~~ん」
「気持ち良かったんでしょ。良かった。ふふ。先寝ていいですよ」


 如月の腕が俺をそっと離すと、脱衣所の中へ消えていった。先になんか寝るわけないじゃん。ばぁか。


 脱衣所の扉に背を付け、ずりずりと座り込んだ。


 ーーーーーーーーーーーー
 ーーーーーーーー
 ーーーー
 *


 どさっ。


 シャワーを終え、脱衣所の扉を開けると何かが倒れた。


 ぐ~~。


「こんなところで寝て。全く……」


 私がシャワーを浴び終わるまで待っていたの? 涎を垂らしながら、子どもみたいな屈託のない寝顔で眠る睦月を見て、表情が緩む。


「風邪引きますよ」
「んっ…ん~~……きしゃらり?」
「はいはい、きしゃらりですよ」


 目を擦り、薄目で私を見つめる睦月の背中と膝裏に腕を回し、抱き上げる。


「わぁ~~」
「お布団で寝ましょうね~~」


 睦月を両手で抱き上げたまま、和室へ向かう。眠たそうな顔で私を見つめる睦月が可愛くて、足が止まる。


 ちゅーしちゃおうかな。


「どうしたの?」
「んーー? べつに……ん」


 首を傾げる睦月に顔を寄せ、口付けする。


 ちゅ。


 眠たげだった瞳を大きく開き、頬を真っ赤に染め、固まっている。そんなに驚かなくても。可愛いなぁ。止めた足をもう一度進める。


「如月……」
「ん……なに?」


 ゆっくり布団に睦月を降ろす。


「だいすき」
「はいはい、私もだいすきですよ」
「もぉ~~っ……はいはいはいはいってぇ~~」


 睦月の布団に私も入り、向かい合う。ぎゅっと睦月を抱きしめた。


「おやすみ、睦月さん」
「おやすみ、如月」


 静かな夜の中、口元にほのかな笑みを浮かべ、深い眠りに落ちた。




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