如月さん、拾いましたっ!

霜月@サブタイ改稿中

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46話(3)#声我慢して?!イッちゃだめ?!今日は俺が動いてイカせます?!

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 くちゅ。


「んぁあっ……」


 片手で睦月の太腿を押さえながら、ゆっくりと窄みに二本の指先を沈み込ませていく。奥へ進む度にくちゅくちゅといやらしい水音が立つ。


「睦月さん、あんまり大きい声出すと、妹が起きちゃうよ」
「ぁあっんっ…はぁ…こういう時だけ…妹…呼びやめて……やっ…」


 睦月の耳に口元を近づけ、甘い声で話しかけた。


「ぇえ? この方が背徳感があって燃えるんじゃないの?」
「なっーーああっ」


 耳にふっと息を吹きかけると、睦月が肩をビクッと震わせた。可愛い。もっとみたい。Tシャツを引っ張り、睦月の肩を曝け出す。


「ちょっなにっ?!」
「んーー?」
「ぁあっ…んっ…はぁっ」


 肩から首筋に向かって舐める。目指すは耳。段階をつけ、ゆっくり、ゆっくり舐めていく。耳まで到達すると、輪郭をなぞるように舌で触れた。


「あっちょっ耳はぁっ…んっ…」
「耳はダメなんでしょ? 知ってるよ。特に内側がダメってことも。ふふ」


 外側から内側へ舌を移動させ、わざと唾液の音を立てながら、舐め回し、窄みに挿れていた指先も少し動かす。太腿を押さえていた手をそっと離し、睦月の幹に添えた。


「ひゃあっんあっ…やあっ…だめっあっ音があっやめっぁあっ」
「あれ? ダメって言ってるのにおっきくなってるよ?」
「そっ、それはぁ~~っ」


 顔を真っ赤に染め、潤んだ瞳で私を見つめる睦月に性欲が掻き立てられる。可愛すぎ。まだそんなに責めてないと思いますけど?


「耳もう少し舐めていい?」
「やだぁ!!」
「噛んでいい?」
「なんでそんなに耳にこだわるの!!」
「可愛いから」


 あむ。


 耳朶を唇で甘噛みする。


「良いなんて言ってなぁいっ」
「はいはい」


 ちゅっ。耳の中に音が聴こえるようにキスすると、睦月が頬を染め、片手で耳を押さえた。ちゃんと頭の中に音が響いたらしい。
 

「もういっかい脚上げるね」
「脚上げる必要はあるの?!」
「この方がえっちだからぁ~~」
「もぉっ如月のえっち!!」


 えっちと言われても。えっちですけど何か? 


「慣らすね」
「うん」


 もう一度、片手で睦月の腿を持ち、片脚を上げる。恥ずかしそうにする睦月の顔が堪らない。あぁ、可愛い。下腹が熱くなる。


 指先を肉壁に添い、奥へ飲み込ませる。二本の指先は奥へ進めるほど、甘く締め付けられた。睦月さんの大好きな前立腺。ゆっくりと指先で突く。


「あっ…んっ…ぁああっ…やあっはあっんっ…あっあっ…んっあぁっ…」
「気持ちいいんだね。でも声我慢しないと」
「んっはぁっ…むっ、んっ無理ぃっあっ…やっはぁっ」


 激しく動かせば動かすほど、収縮を繰り返し、私の指先を逃すまいと締め付けてくる。溶けてしまいそうなほど、指先が熱い。それだけ睦月さんが感じている。


「やっあっんっ…はぁっ…声でちゃうっあっはぁっ…んっ」
「あっ、イッちゃダメだよ。今日は睦月さんが動くからね」


 自分の指先を幹そのもののように突き上げた。


「だめだめばっかりぃ~~っあっはぁ…やっあっあっだめっそんな奥だめぇっああっ」


 ぎゅっ。私の背中に睦月の腕が回る。快感を耐えるように締め付けてくる。今にも溢れそうな涙と垂れ下がった目尻に身体の中に熱情が湧く。


 もう、そろそろ挿れたい。


「睦月さん……はぁ…そろそろ……はぁ」
「えっ?! あっ俺が動くんだっけ?!」


 とろんとした顔で起き上がる睦月に、ちゃんと出来るのか少し不安に思う。でも頑張って私をイカせて欲しい。睦月と代わるように床に仰向けになった。


「脱がせて、睦月さん」
「う、うん」


 緊張しているのか、そっと脱がせてくる。こちらにまで、睦月のドキドキが伝わってきて、緊張する。スウェットと下着が脱がされると、睦月が準備を始めた。


「今、ゴム付けるから」
「あぁ、はい」


 睦月さんがゴムをつけてくれてる。何回も付けてもらってるはずなのに、この妙な緊張感のせいか、照れくさくて頬がほんのり染まる。


「出来たよ」
「ありがとうございます……」


 なんか恥ずかしい!!! 今日は自分でつければ良かった!!!


「じゃあ、俺、頑張るから」


 にかっと歯を見せて笑う睦月に頬が緩む。私に馬乗りになる睦月を見上げた。


 今日はちゃんと出来るかな? 心配に思いながらも温かい目で睦月を見守った。


 *


 今日こそはスムーズに挿れて、如月を良い感じ(?)にイカせる!!!


 如月にそっと跨る。ふぅ、緊張する。如月の幹に手を添え、自分へ擦り付ける。ここ? ここだよね?? あってるよね??? ちらりと如月を見る。優しい目で笑っている。なんだよ、もぉっ!


「んっ……はっ…多分ここ…んっ……はぁっ…あっ…」


 お、大きくて、う、うまく入らない!!! 場所は分かるのに!!!


 如月っていつもどうやって挿れてるの?! いや、俺も挿れることあるけどっ……上だとなんかまた違う!!! もぉっ!!! 難しいっ!!!


「ゆっくりでいいよ。焦らないで。そのまま腰を落としてごらん」
「う、うん……あっはぁ…やっ…んっあっ」


 ぬちゅ。


「入ったぁあぁあっ!!」
「入りますって……」


 俺の中に如月の幹が飲み込まれていく。ゆっくり腰を上下に動かす。俺よりも先に如月にイッてもらわないとっ!!!


「はっ…んっ…はぁ…あっ…んっ…はっ…」


 ぐちゅ。


「ぁああっ」


 ここダメなとこっ。奥気持ちっ。如月の幹が奥に突き刺さって身体がビクビクする。これじゃあ如月がイクまで保たないっ。でも気持ちっ。あぁっもぉっ。


「……良いところ当たって気持ちいいの?」
「ちっちがっ」


 如月が俺の腰を掴み、さりげなく揺さぶってくる。ばかっ。気持ちいいっ。より深く自分の中へ如月の幹が飲み込まれていく。


 ぐちゅずちゅ。


「あっあっんっ…はあっあっ…はっ…んっ…あっ…はん…あっ」


 気持ちよさで目が閉じてしまう。いつもより深く入り、突かれているせいか、身体が小刻みに震える。


 このままじゃ、俺が先にイッちゃう! 奥当たらないように前屈みにならないと!!!


「如月っ……」
「ちょっ……睦月さ……」


 床に両手をつき、如月をベッドへ押し付けるように、屈む。薄目を開けて如月を見る。ふっ。目がとろんとしてる。可愛いなぁ。


 再び、腰を動かす。


 ぬちゅぐちゅ。


「ああっ…んっ…はっ…あっ…んっ…はあっ…」


 まだ当たる!!! このままじゃ俺っ……。だめっ、そんなの絶対だめっ!!! もっと屈もう!!!


「はっ…はっあっ…んっ…はぁっ…あっ…はっ…」


 如月に顔を近づけ、もっと前屈みにしてみる。意味なしっ!! どんな角度にしても奥当たるっ!!! もぉ、このまま頑張るしかないっ!!!


 ぐちゅぬちゅ。


「あっ…んっ…はぁっ…如月っ…はっ…あっんっ如月っっ……ん」


 顔が如月の両手に包まれ、唇が重なった。口唇から如月の熱い吐息が伝わってくる。俺自身も身体が熱い。身体全身から汗が吹き出す。


 如月、あとちょっとかな? 絶頂に向け、腰を激しく揺らした。


 ずちゅぬちゅ。


「はぁっ…あっあっ…んっ…はっ…如月っ…はっ…あっ…んんっ」
「睦月さあんんっっ」


 如月がびくんと背中を剃り、薄い涙を溢しながら身体を震わせた。あ……イッたかも。やったぁ。俺、頑張ったぁ。


 ばふっ。


 そのまま如月へ倒れ込む。背中に腕が回り、ぎゅっと抱きしめられた。如月大好き。


「俺、頑張ったよ?」
「知ってる」
「知ってるじゃなくてさぁ~~そのぉ~~ほらぁ!」
「え?」


 首を傾ける如月に腹が立ち、脚をバタバタ動かす。もぉもぉもぉっ!!!


「ありがとう?」
「ちっげーわっ!!! ん!! ん!!!」


 目を瞑り、人差し指で唇を指差す。


「キスしてって言えばいいのに……ん」


 如月の手が俺の頬に触れた。優しく顔が引き寄せられ、唇が重なる。ゆっくり瞼を開けた。


「汗めっちゃかいた!!! ねー、もういっかい一緒にお風呂入らない?!」
「ぇえ~~……」


 如月に頬が人差し指と親指でつままれ、引っ張られる。むにむに。


「ちょっと!!! ほっぺむにむにしないで!!!」
「私が入ろうって言った時は断ったくせにぃ~~」
「そ、それはっ……良いでしょ!!! 入ろうよ!!!」


 つままれた頬が離されると、指の背で痛んだ頬を撫でられた。


「仕方ないなぁ~~」


 そう言って目尻を下げて笑う如月に顔が綻んだ。

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