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41話(5)#一泊二日富山旅行!! 蕩けてしまえば、緊張も溶けてしまいます?!

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「ーーはぁっ」


 触れ合わせた舌先をゆっくり離す。はぁ。睦月さんが可愛くて脳が溶ける。自分からキスしておいて、蕩けた顔するのは反則です。


「もう無理です」
「へ? あっ…ちょっ待っ…んぁあっ」


 ぐちゅり。


 少しずつ中へ沈み込ませていく。とろんと甘えたように見つめる瞳に、すぐに腰を振りたくなる。でも我慢我慢。押しては、戻し、押しては戻しを繰り返し、快感を分け合う。


「ゆっくりも気持ちいいね?」
「はぁっ…あっ…うん…はぁん…あっ…きもちぃっ…んっあっ…あっ…はぁ…」
「ふふ、物足りないの?」


 もっと欲しい。そう訴えるかのように、私の腰に触れてくる。この甘えんぼの欲しがりめ。腰を持ち上げ、深く穿うがち、揺さぶった。


「んあっやっぁあっだめぇっはぁっあっやっあっんっはぁっんっぁあっきさらぎっ」
「まだイッちゃだめだよ」


 真っ赤に染まった頬に、目尻の下がった潤んだ瞳。しまりのない口からは唾液が垂れている。甘い鳴き声に混じって呼ぶ私の名前。その睦月の全てに色欲が掻き立てられ、激しく突き上げる。


「んぁああっあっあっやぁっはぁっんっあっきさらっああっんっだめぇっ」


 睦月の脚が脇腹を擦る。それすらも心地よさを感じる。激しく何度も突くと、睦月の目から涙が溢れ落ちた。


「はぁっんっやっあっきさらぎっおれもぉっはぁっあっあっイッちゃっあっ」
「はっ…はぁ…イッても良いけど、まだ付き合ってもらうよ? ん…」
「へ? あっちょっあっやっなっなに?!」


 睦月の腰を掴み、裏返し、背中から覆い被さる。抱えるように抱きしめた。ぎゅ。さっきより深く沈むせいか、キュッと甘く締まる。繋がりから、身体が熱に飲み込まれていく。


「はぁ…睦月さん…めっちゃきついです…はぁ…」
「うしろっんぁっきもちっんはぁっあっもぉおれだめぇっあっぁっあっ」


 強請ねだるように尻を突き出し、シーツへ額を擦り付ける姿に理性が飛びそうになる。睦月の腿が震えている。睦月さんは絶頂が近いかもしれない。


 私もそろそろ限界だ。


 睦月さんを抱きしめてあげられるの私だけ。強く睦月を後ろから抱きしめる。横から顔を覗き込むと、涙を溢しながら、私を見つめ、微笑んだ。頂を目指し、より一層、深く突き上げる。


「ぁあっあっやあっもぉあっだめぇっあっきさらっあっはぁんっぁああ~~っっ」
「……はっ……はぁ…睦月さん……んんっ……」


 腰を打ちつけると、一瞬身体が強張り、自分の中に溜まっていた全てが投げ出されていく。脳が快感で甘く揺れ、睦月へ倒れ込んだ。私の下でビクビクと小刻みに睦月さんが震えている。


「大丈夫?」
「う…うん……」


 震える睦月の脇腹にそっと触れ、仰向けに裏返す。ごろん。まだ泣いてる。指先で睦月の涙を拭う。


「ありがと」
「どうする? もういっかいお風呂入る?」
「もぉ動けない……」
「そっか」


 優しく睦月の頬に手を添え、口付けする。ちゅ。虚な目でじぃっと見つめてくる。


「なぁに?」
「口にして」
「もう~~わがままなんだから」
「わがままじゃないし」


 ちゅ。


 唾液で濡れ、色づいた口唇に重ね合わせた。睦月の手が私の頭に触れる。後頭部が押され、唇同士が密着した。


「はぁっ……如月……好き。大好き」


 首の後ろに腕が回り、ぎゅっと抱きしめられる。睦月の背中をきつく抱きしめた。


秋桜コスモス楽しみだね」
「そうですね~~」
「俺、ダムみたい!! 格好良さそう!!」
「ぇえ~~……」


 睦月を腕に抱えながら、横向きに寝転がる。疲れたのか、腕の中で瞼が垂れてきている。可愛い。


「睦月さん、おやすみ。愛してるよ」


 うつらうつらする睦月の頭に優しく口付けをし、忍び寄ってきた睡魔に身を委ねた。


 ーーーーーーーーーーーー
 ーーーーーーーー
 ーーーー

 *


 ーー翌朝



「ん~~っっ!!! よく寝た!!!」


 身体を起こし、両腕を上げ、背伸びをする。ふぁあ。身体、疲労感なし。絶好調!!! 隣を見ると、如月はまだぐっすりと寝ている。


 朝食も食べたいし、起こしちゃお!!!


「如月、おはよーーっ!!!」


 ばふっ。


 如月の上に覆い被さる。


「う~~ん……睦月さん……いまなんじ?」
「6時!!!」
「おやすみ」
「ちょっとぉ!!! 寝ないでよ!!!」


 ぺちぺち。


 如月の頬を叩く。開いているのか開いてないのか分からないような目で俺のことを見つめてくる。


「……睦月さん……早すぎます……」
「そう?! いつもより遅いと思うけど!!!」
「……昨日の疲れが……」
「もぉ~~じじくさいなぁ」
「…………(むっ)」


 如月の手を引っ張り、身体を起こす。両腕を如月の方へ伸ばし、口を開いた。


「おはようのぎゅー」
「……そんなのいつもしてないです」
「もぉ!!! 如月が先に始めたんでしょ!!!」


 如月が手招きをするので、のそのそと、如月の胸元へいく。ぎゅう。如月に抱きつくと、背中が締め付けられた。


「顔見せて」
「ん」


 胸元から顔を上げ、如月を見つめる。


「おはよ」
「おはよ?」首を傾けた。


 ちゅ。


「ちょっ……」かぁあぁ。
「ん~~?」


 突然キスされ頬が赤く染まる。恥ずかしくて、顔を横に逸らすと、頬をぐいっと押され、如月の方に顔が向く。


「なっ…なに……」
「目が覚めてきました」
「う、うん?」
「ふふ」


 めっちゃ妖しい笑み!!! そう思ったのも束の間。浴衣の裾が捲り上げられ、素肌に如月の手が触れた。


「ちょっやめっ」
「いいじゃないですかぁ~~」


 何がいいんだ!!! 黙ってれば、俺がいつも受けだと思って!!! むっかーー!!! 如月の肩を掴み、押し倒した。


「えっ?! 睦月さん?!」
「俺だってね~~やる時はやるんだもん!!!」


 如月に馬乗りになり、見下ろす。じぃ。


「えっ? ちょっ…えっ? いや…えっと……だ…大丈夫です……間に合ってます」
「ここは大分膨らんでいるようですが、本当に間に合ってるんでしょうか? 如月さぁあん!!!」


 しゅるるる~~。


 帯を思いっきり引き、解く。かけ衿を広げ、如月の下着をずらす。ひくりと揺れ、膨れた幹が顔を出す。昨日は受けに徹したから、お返しをしよう!!!


「まぁ俺に任せとけって!!!」
「いや…ちょっと……余計に心配なんですけど……」
「細かいことはいいだろ!!!」
「へ?」


 如月の幹にゴムを被せる。手を如月の幹に添えたまま、ゆっくり腰を下ろす。自分の中に飲み込まれていく。


 ずちゅ。


「んぁあっ…はぁ…っん…はっ…あっんっ…」
「えっ? ちょっ…いや…でも…待っはぁっ……睦月さぁんっ……」


 入ったぁ。前より自分に挿れるの上手くなってる。腰を前後に揺らす。自分が動くと、深くささり、気持ちいいところに当たってしまう。


 気持ち良さで、顔が熱くなり、目尻は下がってくる。


「んあっ…んっ…はぁ…んっあっ…はぁ」
「むっ睦月さん……あっ……朝ごはん…あぁ…っもう……」


 如月の手が俺の腰を掴んで揺さぶり、身体がそれに反応して、ビクっと震える。それだけじゃ足りないのか、下から突き上げられた。


「ちょっあっ如月っあっだめっ当たるっあっ…んっ奥当たっちゃうっああっ」
「ここ? こう?」


 あっあれ? 俺が如月を気持ち良くさせようと思ったのに、俺が気持ち良くなってる?!?!


「如月っあっなんかちがうっだめぇっあっんっおっ俺が如月をっんっ」
「騎乗位を選んでる時点で、色々ズレてるんですよ、全く」


 如月が俺を見てクスッと笑う。むー。身体を屈んで、如月に顔を近づけた。


「ほら、朝ごはん食べに行くんでしょ?」
「うん」


 じぃ。如月を見つめる。キスして。如月。


「何?」
「なんも~~」


 気持ちが通じなくて少し頬を膨らませながら、如月の幹を自分から抜く。キスして欲しかったな。如月が身体を起こし、俺の手を掴んだ。


「キスする?」
「……して? 俺に」


 両手が、如月の手に包まれる。傾いた如月の顔が近づき、唇が重なる。


 ちゅ。


「満足した? お姫さま」
「足りません」
「も~~強欲なんだから」
「でも足りない分はあとでもらおうかな」


 ベッドから降り、う~~ん、と背伸びをする。良い感じにお腹も空いてきた。朝食を食べてエネルギーチャージしないと!!!


「如月、コスモス楽しみだね!!」
「えぇ、楽しみです」


 如月と手を繋ぎ、リビングへ向かう。キャリーケースから服を取り出し、乱れた浴衣から身なりを整えていく。


 まだ見ぬ新しい体験が出来るかもしれないと思うと楽しみで、胸が躍る。


 さてと。今日も1日楽しむぞーー!!


 








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