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37話(5)#俺を愛でぐちゃぐちゃに壊して?!甘くて濃厚な夜の時間。そこには愛しかない?!
しおりを挟む何故入れようと思ったのかは分からない。でも唇に触れた途端、自分の指先を如月の口の中へ入れたくなった。
「指、舐めて欲しいの?」
「うん」
如月の手が俺の手を優しく包む。中指と人差し指の第2関節あたりまで、指先が口内へ入る。あたたかい。下の歯列の裏を指先で愛撫すると、指の背がゆっくり舐められた。
少しくすぐったくて、気持ちがいい。指を舐めている如月の表情は、俺のことを愛おしく、想っていることが、全面に伝わってくる。
「ありがと」
如月の口から指先を抜くと、口唇と指先が糸を引いた。滴る唾液をぺろりと舐め、その指先に口付けする。愛撫された指先が愛しい。
「動いていい?」
「うん、激しくシて?」
手を伸ばし、唾液で濡れた指先で如月のヘアゴムに触れ、髪を解く。はらはらと、髪の毛がヘアゴムから溢れた。
「やっぱり下ろしてる方がいい」
「なにそれ」
「シャツもいい?」
「どうぞ?」
如月のシャツのボタンをひとつずつ外していく。全部外し終わると、シャツの隙間から桃色の突起がちらりと見えた。えっち。肩からシャツを下ろす。
如月の裸。
薄紅色の2つの突起に両手で触れる。如月の身体がビクッと震えた。
「今、触るの? 動きたいんだけど」
「だって……触りたい」
「もう~~」
目線を逸らし、恥ずかしそうに頬を染める如月を見て、両手で胸の突起を擦る。ビクビクっと如月の肩が上がった。可愛い。可愛いよ、如月。
「私も触っていい?」
「へ?」
ボタンの開いたシャツの隙間から如月の両手が這い、胸の突起の上に乗る。いやらしく俺の両先端をつまんでは離し、立たせるように指先でつまみ上げられる。
「ぁあっもぉっ…如月っそんなだめぇっ…触り方えっちぃ…んっはぁ…きもちぃ…ぁあ…」
「そんな可愛い声で鳴かれると、めちゃくちゃにしそうになるよ」
されてもいい。俺を愛でぐちゃぐちゃにして、壊して。如月。如月の腰に手を回し、自分へ強く押し付けた。
「めちゃくちゃにしてぇっ…んあぁああっっ…はぁん…ぁあっあっあっやぁああっ」
優しい如月とは打って変わり、獣のように、激しく突き上げられる。腰の奥に快感が走り、熱が籠った。気持ちいい。もっと。もっと。何も考えられないくらい、蕩けさせて。
*
「睦月さん、脚閉じてきてる。もう少し開いて」
「ふぇっあっんっあぁっやぁっんっぁあっはぁっんっ」
快感で脚が閉じるのか、睦月の脚が強く私の脇腹を擦る。奥深く突けば突くほど、甘く締め付けられ、脳が熱に呑まれていく。睦月の眼差しはどこか彷徨っている。
瞳に溜まった涙を溢れさせたくて、欲望のまま、深く穿つ。
「んあぁあっっきらさぎぃっあっんっはぁっんっあっ」
閉じそうな目を必死に開け、手足を私に絡ませる。それに応えるように、両腕で抱き留めた。隙間なく密着する身体に腹の奥が熱さで燃え上がる。
「はぁ…んっ…はぁ…睦月さん…締まって気持ちいいです…はぁ…」
「ぁあっ…おれもぉ…イキそっ…ぁあっだめぇっはぁやっんっはああっ」
頬を真っ赤に染め、涙をぼろぼろ溢し、きつく私にしがみつく。目尻の下がった、とろんとした瞳に感情が激しく昂る。更に奥へと貫き上げた。
「やぁああっんあっもぉおれっんぁあっおれっはぁっぁあっ」
「もう少し頑張って、睦月さん」
耳元に顔を寄せる。耳まで赤く染まって可愛い。唾液を含み、耳の中で音を立てるように舌を這わせる。睦月の喉元がビクッと震えた。
「ひゃぁあっだめぇっはぁっやめっんっ」
「相変わらず耳は弱いね」
「だめなんだってぇ…はぁ……んっあぁあっやぁあっ」
突くことはやめないけどね。しっかりと閉じられた瞼から伝う涙。睫毛を震わせ、耐えている。もうそろそろ、絶頂へ誘ってあげよう。
「睦月さん、愛してるよ」
「…ん……」
優しく唇を重ねる。
「はぁあっきさらぎっんっあっだめぇっあもぉっんっあっあっやぁあぁあ~~っっ」
「はっ…んっ…はっ……はっ…んっっ……」
睦月の腰を持ち上げ、激しく腰を打ち付け、より、一層深く突き上げる。背中が大きく反ると、腹の上に白濁が飛び散った。私もまた、全身に快楽が放たれる。
これでもか、というくらい、睦月をきつく抱きしめた。
「んっ……如月……くるしい」
「睦月さん。別れたいなんて言っても、もう別れてあげないから」
「そんな気持ち微塵もないし」
同じように、息が出来ないくらい、きつく抱きしめられる。その締め付け合いが、愛しくて、幸せ。
「睦月さん、いっぱい出ちゃったね」
「もぉ~~それは言わないで!!!」
腹に広がった白濁を指先で拾い、ぺろっと舐める。それを見て、睦月が顔を真っ赤に染めた。ふふ。可愛い。
ゆっくりと睦月と一緒に身体を起こす。繋がれている身体を離すのは名残惜しい。でもいつまでも挿れたままには出来ないのは分かっているが、膝の上に睦月を乗せてしまう。
「なんで乗せたの」
「なんとなく」
睦月のシャツを掴み、肩から下ろす。露わになる、胸の突起。少しばかり割れた腹筋がまたそそられる。冷めたはずの下腹がまた熱くなる。
「んっ……如月っ……おおきくなってるって……ぁあっ奥当たるからぁっ……」
「膝の上でそんなにビクビクされると、余計、こーふんするんですけど……」
「だめだめぇ~~っ……はぁっ…きもちぃ……」
自分で当ててるし。可愛いなぁ、もう。
「もう1回シたいの?」
「ちっ違うっ!!! っはぁ~~っん~~っ」
目蓋を閉じ、口元を押さえながら、深い吐息と共に甘い鳴き声が睦月から吐き出される。なにもう、可愛すぎ、えっちすぎ。私がもう1回シたい。
「ぁあっ如月っ……んっ……さっきより膨らんでるでしょっ……早く抜いてぇ~~」
「はいはい(自分で降りれば良いのでは)」
睦月を抱きしめ、ベッドへ寝かせ、ゆっくり抜く。睦月が身体を起こし、じーっと私を見つめてきた。
「どうしたの?」
「やっぱり……もういっかいシよ」
恥ずかしそうに俯き、もじもじしている。そっと、顎を持ち、上を向かせる。頬が赤い。私と目が合うと、サッと視線が逸らされた。可愛い。
「こっち見て」
「うん……」
視線がゆっくりと私へ戻り、目が合う。しばらく見つめ合うと、自然にお互い顔を近づけた。紅く染まった唇が触れ合い、肩に手をかけ、ゆっくり押し倒す。
「如月」
「なぁに?」
「おっ俺もっ……あいっ……あいしっ……」かぁ。
「あい?」ぷ。クス。
「だあぁぁあぁあぁぁあぁあっっ!!! やっぱなんでもない!!!」かぁぁあぁあ。
ばしっ。
顔を真っ赤に染め、胸元が叩かれる。もう、痛いなぁ。睦月さんの言葉の続きは言わなくても分かっている。ただ、顔を赤くして、愛の言葉を言おうとする貴方が好き過ぎます。
「なんで笑ってるの!!!」
「べつに? 続き言ってくれないの?」
「えっ?! あっ……あい…愛してるっっ!!! 如月のばかぁ~~!!!」
ぽかぽか。
胸元がぐーで軽く何度も殴られる。なんかちょっとイメージとは違うけど。ニヤニヤが止まらない。緩んだ口元を手で覆い隠す。
「それやめて!! ぐーやめて!! ふふっ。やめてやめて!! ぷ。やめて!! 睦月さん!! ふふっ」
「笑いすぎでしょ!!!」
「笑ってないですって~~ふふっ」
「ほら!! また笑った!!!」
もう睦月さんはうるさいなぁ。片手をそっと下半身へ忍ばせ、優しく幹を包み込み、ゆっくり手を動かす。
「ちょっ!!! はぁっ…もぉ…急にだめだってぇ……」
「さっきとは別人だね。もういっかいするんでしょ?」
「やっぱりシなくてもいい~~っっ」
なっ。私、さっきからずっとこんなに大きくなって、立ってるのに、そんなのまかり通るわけないでしょうがぁぁあああぁあぁあぁあ!!!!(※我慢の限界)
「それは今更無理ですよ~~睦月さぁん」
「ぇえっちょっあっもぉだめぇ~~っっ」
幹を包み込んでいる手を再び上下に擦り上げる。ほら、貴方だって、こんなにおおきくて、蜜でねちゃねちゃになってるというのに。
このままになんて、しておけないでしょう?
身体を重ねても、重ねても、貴方が欲しい。
狂ったように、お互い愛欲へ溺れていく。
室内に響き渡る、甘い鳴き声は私の理性を飛ばす。
白い世界に溶け出し、身体から吹き出た汗が混ざり合う。
蕩けた大きな瞳が私を見つめる。
口唇を震わせながら、私の頬に睦月の手が触れた。
「キスして」
私にだけ許された行為。
睦月の頬を両手で包み、甘く、優しく、唇を触れ合わせた。
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