如月さん、拾いましたっ!

霜月@サブタイ改稿中

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33話(7)#感じるところのお勉強?!そんなにやったらイッちゃいます?!

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「分からないなら勉強しなくちゃね」
「如月せんせーが教えてくれるの?」
「他に誰が教えるんです?」


 如月に連れられ、ソファへ座った。目の前に如月が立ち、両手で頬が包まれる。しばらく愛しそうに見つめられ、唇が重なった。


「っん……っんん…っん……ん…ふ……ん…っ」


 唇で唇がこじ開けられ、舌が口内へ捩じ込まれてくる。今日の如月は結構強引。これは生徒と先生というシチュエーションのせい?


「ーーはぁっ……」
「さぁ、やり方は教えたよ? どうやるのかな?」
「………………」


 隣に如月が腰掛けた。ちょっとノッてみたが、このシチュエーション、圧倒的に生徒の俺が不利なのでは?!?! 今だって、なんか俺からすることになってない?!


 ソファから立ち上がり、如月の顎に手を添え、顔を少し上げる。クスッと嘲笑っているような表情にそそられ、口付けをする。少し開けられた口唇から、舌を差し込んだ。


「ん……ん…っん!……んんんっ……ん…んん~~っ…んっ……」


 頭の後ろを急にグイッと押され、唇が密着し、隙間がなくなる。息継ぎをする余裕など与えてはもらえず、激しく舌が絡まり合う。俺主導のキスじゃなかったっけ? 


 いつの間にかキスの主導権は如月にある。


「ーーはぁっ……はぁ…はぁ」
「これでキスは出来るようになったね。他に分からないことは何かな?」


 激しく口付けされ、火照る顔。強引な如月に身体は少しずつ熱くなる。分からないことって? これ、何を言えばいいの?! どうしたら次へ進めるの?!?!


「……如月せんせー、えっちの仕方が分かりませ~~ん」
「そうなんだぁ」


 めっちゃ笑顔になってる!!! こわい!!! なんか言葉の選択を間違えた気がする!!! これ地雷踏んでない?!?!


「それはちゃんと勉強しないとね」


 手を引っ張られ、如月の股の間に引き摺り込まれた。如月の腕が背中に回り、鼓動は早くなる。如月が近い。恥ずかしい。身体の体温が上がると同時に頬も赤く染まった。


「べ……勉強って?」


 ドキドキしながら目線を上げ、如月を見つめる。


「ん~~? どこが感じるとか」


 そんなのもう全部把握済みだってば!!!


「ちゃんと感じたら『気持ちいい』って言うんだよ? きちんと言えたら次へいくね」
「え?」


 シャツの下に如月の手が這っていく。


「睦月さん、私、すっごく楽しくなってきました。ほら、まずここは感じるかな?」
「楽しくって…あっ…ちょっ待っあっ…はぁ……んっ…」


 指先が胸の先端を弾く。これって感じて気持ちいいって言ったら次へ進んじゃうってこと? 気持ちよくても多少は我慢するべき? 指先の弾きに合わせて肩がビクッと上がる。


「あれ? ここは感じないの? 私には感じてるように見えるけど、まだ気持ちよくないのかなぁ?」
「だめっ…あっ……やっ…んっ…んっ…」


 既に感じまくっている。指先で胸の先端を悪戯に擦りながら遊ばれ、目がトロンとしてくる。まだ胸の突起しか触られていないのに、身体がすごく熱い。


「ふふ、もっとして欲しくて、感じていることを隠してるのかな?」
「ぁあっはぁ…んっ…あっ…あぁっ…きもちいっ…あっだめっ…きもちい言ったぁっ如月っんっ」


 胸の先端を摘まれ、親指と人差し指で擦られる。もうこれ以上はっ。そんなに擦ったら胸だけでイッちゃう!!! 次……次へいってくれっ!!!


「はぁっ…あっ…きさらぎぃ…つぎっつぎっんっ…」


 少し振り返り、如月を見つめると、指の背で頬が優しく撫でられた。



「……制服姿似合ってるし、久しぶりにシてあげようかな?」
「えっ? シてっておくちで? でっ…でも……その……お風呂……入ってない……」


 おくちでシてくれるならシて欲しい。でも色んなことが気になり、もじもじしているうちに、後ろから抱きしめていた如月がソファから降りた。


 俺の穿いているスラックスに手をかけ、脱がそうとしている。


「えと……シャワー浴びてこようか? そ…その方が……」
「いーよ、べつに。そのまま全部、愛してあげる」


 如月の言葉に顔が真っ赤に染まる。あっ…愛してあげるって……。嬉しい!!! 愛されてる!!! 照れと恥ずかしさで緩む顔を両手で隠す。


「可愛い顔、隠さないで。見せてよ」
「やだぁ……恥ずかしい……」


 手がゆっくりと剥がされ、如月と目が合う。クスッと笑みを浮かべる如月に余計に顔が熱くなる。


「ふふ、可愛い。下はどんな風になってるのかな?」
「えっちょっ……待っ」かぁ。


 脱がされていく、スラックス。下着から現れる幹はびくりと頭を振って、跳ね上がる。蜜の滲んでいる先端が恥ずかしくて、シャツの裾を引っ張り、隠す。


「あーーっまた隠して~~」
「えっ…だっ…だってぇ~~……」
「隠したら出来ないよ?」
「うっ……」


 如月は膝を床に付き、ソファに座る睦月の腿に顔を寄せた。いつもとは違い、自分が見下ろせる場所に如月が居る。下から奉仕する如月を支配しているような気分になった。


 そんな気分も束の間。幹に手が添えられると、舌が這い、一気に快楽へと突き落とされた。


「あぁっ……んっ……はぁ…んっ…はぁ…あぁっ…」
「気持ちいいの? さっきより硬くなってるよ」


 根本から丁寧に周囲が舐められる。あたたかい舌はくちゅくちゅと音を立てながら、裏までもを綺麗に這う。


「あっっ」


 ふちゅくちゅ。先端が咥えられる。蜜が溢れているせいか、あたたかい唾液がトロトロと幹を伝う。少しずつ、深く咥え込まれ、気持ちよさが増していく。


「はぁっ……あぁっ……如月っ…あんまり奥はっ…あぁっ…んっ…はぁ…でちゃう…でちゃうって…はぁっ…」


 容赦なく舌が這いずり回り、気持ちよさで目はきちんと開けていられない。だらしなく口は開いてしまい、唾液が垂れる。身体はビクビクと震え続ける。出ちゃうっ!!


「え? 何?」
「だから~~っそんな奥までやったら出ちゃうっっ」


 ただでさえ、下から見上げる如月がいつもと違い、上目遣いで可愛く思え、感情が昂る。自分の幹と糸を引き、繋がる如月の口がまたえっちすぎて見てるだけでイクっ!!!!


「だめだめだめ!!! か、顔が!!!」
「うわぁ……そういう趣味だったんですか? ちょっと対応致しかねます……」
「ち、違っ!!!! 引かないで!!! 違うから!!! ってちょっやめっああっ」


 また咥えられたかと思うとすぐに外され、思わず首を傾げる。如月と目が合い、ニコッと微笑まれた。


「あ、出してもいいよ? 顔はダメだけどね」


 何か好物でもあるかのように、再びしゃぶりつかれる。獣のように激しくねぶられ、快楽だけが、脳を、身体を、制していく。


「えっ…でもぁあっやぁ…はぁっんっ…そんな奥っはぁっぁあっ…はぁ…でちゃうっんっ…あっんんっ」


 与えられた悦楽に酔い、腰の奥から熱さが散る。如月を見ると、白く汚れた口元で、クスりと笑みを浮かべていた。


「……飲んだの?」
「貴方の全てを愛してますので、これぐらいは出来ますよ。顔はムリですけど」
「だからそれは違うってばぁ~~っ」


 愛されていると思えることが多くなった気がする。言葉ではっきり伝えてくれる分かりやすい愛情表現は、俺もまた如月を愛したいと思えた。


「なんか満足してますけど、これで終わりじゃないですからね?」
「へ?」


 如月は立ち上がり、ソファへ座った。指先を俺に向け軽く動かし『こちらへ来い』と挑発する。それ、膝の上に乗れって意味でしょ。仕方ないなぁ。


 如月の正面を向き、膝の上に跨る。


「一緒に気持ちよくなろうね、如月せんせー」
「それ、まだ続けます?」
「如月が始めたんでしょ」


 自分の後ろで絶頂の階段を登るために準備が着々と進む。その先の快楽を知っている身体は、これから起こり得ることを期待しているのか疼きをみせる。


「一緒に気持ちよくなる前に、ここが感じるかどうか、確かめなくちゃね」
「え? あ、まだ慣らんあっはぁ…あっやっ…んっ…はぁ…ぁあっ…」


 ぐちゅ。


 入ってくる指先に身体の全てが溶けてくる。肉壁を辿り、奥へ進む度に目がトロンと垂れ下がる。


「ふふ…もう感じてるの? いけない子だね。この奥を突いたらどうなっちゃうのかな?」
「あっ…だめっ…はぁっやっ…んっあぁあっだめぇっあっあっやぁっはぁ」


 2本の指先が1番気持ち良いところを激しく突く。気持ちいい。冷めたはずの下腹の熱はまた熱く籠り始め、身体はビクビクと震えが止まらない。


「ぁあっっきさらっんっ…だめっやっ…はぁあっ…そんなぁあっ…だめぇっぁあっ」


 身体の震えに耐えきれず、如月の背中に腕を回しシャツを掴む。上手に開かない目と、赤く染まった頬で如月を見つめる。これ以上突かれたらイッちゃう。


 言葉で伝えたくても、激しい指先に翻弄され、上手く伝えられない。指先に溺れて乱れる俺を、如月は愛しそうな瞳で見つめる。


「なぁに? どうしたの? 言えるかなぁ?」
「はぁっあっぁっ…もぉっだめぇっ…はぁっんぁあっあぁあ~~っっ!!!」


 絶頂と共に大きな声が出てしまう。身体全体が自分自身で制御出来ない程の快感に襲われた。腰はガタガタと震え、目からは涙が溢れ落ちる。


 ただ、快感がだけが身体の中を巡り続けた。





 
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