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32話(6)#言葉攻めとアイマスクのせいで恥ずかしくて脳がとろけます?!
しおりを挟む「っん…ぁあっ…はぁ…あぁっ…はあっ……ぁあっ」
胸の突起がつままれ、指先で擦り合わされる。気持ちいい。
「気持ちいいならちゃんと気持ちいいって言って?」うっ。
「あっ…やっ…はぁ…きもちいい…ぁあっ~~っ」
舌先で押し潰すように先端を舐めてくる。擦り合う指先と生き物のように這う舌は下半身へ熱を浴びさせる。
熱くなる身体は今受けている刺激だけじゃ物足りないのか、強請るように後ろが疼く。細く長い指先で、触って欲しい。でも言うのは恥ずかしい。
「そろそろ、もっと気持ちよくなりたい頃合いじゃない?」
バレている。
「……なりたい」このパターンはきっと……。
「そっかぁ、どこを触って欲しいのかなぁ?」
やっぱり。
如月の手が腿の周りを優しく撫でる。気持ちいいと感じるところに触れそうで触れない指先がもどかしい。
「あ、ちゃんと自分でどこか『触って』教えてね」下着がゆるりと下げられた。
「へ?」
アレ? なんか強調された?! 指差すはNGってこと?! 触ってって!!! 何それ!!! でも触らなきゃ、触ってもらえない……。なんという辱め。うぅ。
足首に絡まるズボンと下着で上手く開かない脚。縛られた手首に苦悩しながら、指先で窄みを探す。触るってどこまで? なぞればそれで終わり? 頭の中で考えていると、指先にとろっとしたものがかかった。
「え?」
「痛いのは嫌だと思うし。触るなら気持ちいい方がいいでしょ?」
「……そうだね」
つまり指を挿れろと。もぉそれ、マスターベーションだからぁ。ほんと、見たがりぃ。なんでそんなに俺がシてるところ見たがるのぉ。恥ずかしいんだけどぉ。
……あった。慣らしを行うと思えば恥ずかしくないはず。アイマスクで視野が塞がれてはいるが、如月の視線を感じる。やっぱり恥ずかしい。
気持ちを決め、少しずつ指先を窄みにめり込ませる。如月に見られてると思うと、恥ずかしさで頬が染まる。
ぐちゅ。
「んっ……あっ…んっ…あ……良いこれで? ぁっあっ……はぁ」
少しだけしか挿れていないのに、全身へ快感が広がる。目隠しと拘束による効果? もっと気持ちよくなりたくて、自然に指先が奥へ入る。
「これで良い? って聞いておきながら、指はどんどん奥へ入ってるね?」
「あっ……もういい? 如月はやく…あっ…はぁ」
アイマスクの下で目がトロンとしてくる。
「ちゃんとおねだりして?」
なんていじわる。
「~~っ指っ……挿れてぇ……っ…ぁああっ…」
挿れていた指先が抜かれ、腕が頭上にあがった。脚に絡まっていたズボンは脱がされ、身体の上に重みを感じる。重なる身体は熱い。
ぐちゅぐちゅ。
「ぁっあっ…やっあっはぁ…あっあっ…んっ…はぁ…」
再び鳴る卑猥な水音と共に、さっきとは比べ物にならない快感が体へ走る。恥ずかしさという羞恥心が快感を余計に掻き立てた。
「ふふ。指、すごく締め付けられます。気持ちいいの?」
「はぁっ…あっ…んっ…あっあっやぁっ…んっ…」
押し広げながら少しずつ奥へ入ってくる指先に身体はビクビクと震える。
「睦月さんの気持ちいいところまで、来たよ。めちゃくちゃにされてもいいんだっけ?」
「えっーーぁああっ~~っっ待っやっあっはぁっあっあっんっだめっ待っやぁあっ」
前立腺を激しく突く指先に性的快さが止まらない。
こんなに気持ち良かったっけ? 目から入る情報がないせいか、感覚が研ぎ澄まされる。突かれる指先に全神経が集中し、脳が蕩けてしまいそう。
「はい、おしまい」
指先が身体から抜けていき、目に眩しい光が飛び込んだ。
「……きさらぎ……?」
如月は睦月の上からおり、隣に座り、優しく頬へ触れた。
「今度は私のこと気持ちよくして?」
「へ?」
手首、縛られてるんですけど。このままで? 気持ち良くとは……そのままの意味? 妖艶な瞳が俺を見つめる。その気持ちを惑わすような瞳に導かれ、縛られた手で、如月のテーパードパンツに手をかけた。
「……自分で脱ぐよ」
下着の中から現れた、びくり跳ねる、如月の幹。手が使えず、上手に持つことは出来ない。地を這うように頭を如月の下半身へ近づけ、幹を舐めた。
「……ん……はぁ……あぁ……ん…はぁ…」
縛られて奉仕なんて、屈辱的ではある。でもその状況に気持ちが燃えている自分もいた。目線を上げ如月を見つめると、恍惚と見入ってくる。そんなに良い? だったらもっとするよ。
「ここだったっけ?」
付け根の部分から裏側を丁寧に舐める。
「はぁっ……ん……あぁ…はぁ…はぁ…」
おおきく硬くなる幹。小さく震える如月を見ると感じていることが分かる。嬉しい。
「あっ……はぁ……睦月さ…あぁ……はっ…ん…あぁ…はっ…あぁ……きもち…」
ふちゅくちゅ。唾液を含み、先端を咥え込む。舌先を這わせ、愛撫していく。
「んっ……あぁ…あっちょっ…はぁ…あぁ…あんまりはぁ…あ……奥まで…んっ…やるとはぁ…はぁっ」
硬く張り詰めた幹を喉奥まで咥え込み、口内で締め付ける。気持ち良さそう。何か言ってる。なんだろう? ゆっくり口から外した。
「なぁに? どうしたの?」
顔を上げ、如月を見る。幹の先端から滲んだ蜜と唾液が混ざり合い、口に糸を引いた。
*
首を傾げ、目線だけ上げられた大きな瞳。快感を引きずっているのか、目尻は少し垂れている。紅潮した頬。口からトロンといやらしく繋がる糸。なんて、婀娜やか。性的欲求が下半身を中心に湧き上がる。
「あっちょっなっなに?! わっ」
挿れたい気持ちが抑えきれない。睦月の腰に手を添え、仰向けに転がす。縛られた手と、捲れたTシャツがまた感情を昂らせる。
「睦月さん、すごくえっちです」
睦月の足首に絡まるズボンを脱がせていく。あぁ、下着も絡まってるな、脱がせてしまおう。
「そ、そんなこと言われても……」
クス。頬が赤くなってる。可愛い。
「ねぇ、その縛られた手で私に付けて?」
ゴムの封を開け、睦月へ渡す。
「うん」
上半身を起こし、私の幹にたどたどしく付け始める姿に、もう、むらむらしてしょうがない。可愛い。本当に睦月さんが可愛い。頭がおかしくなりそう。はぁ。
「如月、出来た!」
頬を赤らめ、にぱっと笑う睦月に、理性の糸が切れた。抑えていた感情は溢れ出し、肩に手をかけ、押し倒す。
「わあっちょっいきなり! なにもうっ待っんぁあああっ」
ごめん、睦月さん。無理。
「待てない」
脚を割り開き、熱く昂っている幹を挿れる。ぐちゅ。
睦月の手首を縛ったネクタイを解くと、背中に腕が回った。睦月の指先が背中に食い込む。首の横で感じる甘く荒い吐息に性欲が掻き立てられる。シーツを掴み腰を動かした。
「はっあっ…んあっ…ぁあっあっはっ…あっ…はっ…んあっあっ」
スローなんて無理。あたたかく包み込む中を抉る。甘い締め付けが私へ快感をもたらす。
「はぁっきさらぎっんっんあっはぁっだいすきっんぁああっ」
鳴き声に混じる愛の言葉と一緒に背中が強く抱きしめられ、思わず深く突き上げる。
ドサ。
背中からするりと腕が抜け、抱きついていた睦月がベッドへ落ちた。真っ赤な顔。目が開いていない。荒い吐息を吐く口元からは唾液が垂れている。小刻みに震える身体は激しい快感に襲われている証拠。ふふ、可愛い。
睦月さん、私も貴方が大好きです。
貴方が私の行動に愛情を感じないと思えたとしても、私は貴方の頭の上から足の爪先の体の全てを。貴方の落とす髪の毛すらひとつ残らず、心の底まで泥々に愛しています。
知らないかもしれないけど。
睦月の両手に自分の手を重ねる。自然に指が絡まり合う。腰回りにまた脚が絡みつく。トロンと甘えたような瞳で見つめる睦月に、優しく口付けをする。
ちゅ。
「ん……」
「睦月さん……」
くちゅ。
「んっ……んん…はぁ…」
薄く開いた口唇に誘われ、舌を差し込む。
熱い吐息と一緒に舌先を触れ合わせる。愛情の確かめ合いのキス。口蓋から歯列の裏まで全てが愛おしい。舌先を包み込みながらも、口内を愛撫する。
「んんっ……はぁっ…はぁ…きさらぎ……」
眉は垂れ下がり、半開きで見つめる瞳に心が奪われる。
「そんな顔で私を見ると、もう1回シちゃいますよ」思わず笑みが溢れる。
「なにいって……もぉすきにすればぁ?」
目を細め挑発的な微笑みを浮かべる睦月が少し憎たらしい。
「本当は自分がシて欲しいんじゃないんですか?」
額をくっつけると、髪がさらりと睦月にかかった。
「髪くすぐったい」睦月の口元が緩む。
「んーー? なになに?」
表情豊かな睦月にそそられ、絡まる指先にぎゅっと力を入れる。
「だから髪の毛くすぐっんあぁっちょっ…はぁっ奥だめぇっ…んあっ」
痙攣している内腿に手を添え、奥を貫く。
「もぉっ…んあっぁっあっやっ…はっ…んあっ~~っっおかしくなっちゃう! ねぇっあっだめっんあっちょっあっ」
明日は貴方の好きなところへ付き合うから、今この瞬間は、私に付き合って。睦月さん。
心地よい眠りを誘うはずのベッドルームには、寝息とはかけ離れた甘い鳴き声だけが深夜まで響いたーー。
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