如月さん、拾いましたっ!

霜月@サブタイ改稿中

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30話(4)#貴方の愛欲の虜な私はダメな大人です?!あれ?!自分じゃ挿れられない?!

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「睦月さん、今日はこの辺にしませんか……?」


 頬を赤らめ、甘い鳴き声を上げ、ビクビクと小刻みに震えながら、涙を溢ぼす睦月を目の前で見ていると、理性が崩れ、獣のように襲いそうになる。熱く膨れ上がった下半身は挿れたくて仕方がない。


 さっき出したばっかりでしょうがぁああぁあ!!!


 中を突いていた指を一旦止め、睦月を見つめる。快感で、瞳いっぱいに涙を浮かべる睦月さんは、ほんと、可愛い。なり振り構わず、唾液を垂らす顔はいやらしすぎて、そそられる。


 もう~~見てられないぃ。


「ふぇっ?! なんでぇ? まだイッてない……俺もっと気持ちよくなりたい」睦月の頬を優しく撫でた。
「これ以上はその……ね……うん…また今度……」


 涙で潤んだ瞳が私を見つめる。その言葉と瞳にノックアウトです、睦月さん。でも我慢我慢。
 

「……如月……もう少し俺を突いて……」


 だぁああぁああっっ!!! 睦月さんこの子は一体何を言ってるの!!! Tシャツを掴んで、トロンとした目の上目遣い可愛いすぎる。そそられるーー!!!! 可愛い声で鳴かせたい!!! 挿れたい!!!


 爆発する!!!!


「ぁあぁああぁあ!!! ダメ!!!」


 目を瞑り、全ての性欲を自制する。抑えろ!!! 抑えるんだ!!! 如月弥生!!! 全身全霊をかけて!!!


「……如月……おおきくなってる。俺に挿れる? ねぇ…挿れて?」


 耳元で囁かれる悪魔の誘い。むしろ悪魔そのもの。耳にかかる吐息は、抑えている性的な気持ちを誘発させる。


「卯月さん寝てるからダメ」
「今更そういうこと言うの?」


 涙で濡れた睦月の頬は、少しずつ乾きを見せた。


 まぁ、確かに今更ではある。ここまで盛り上がっといて、やめようというのもなんだか。でも、既に卯月さんと約束を破っている状態で、更なる破りを行うのは大人として如何なものか。


「今日はここまでにしよ?」
「やだあぁっ…んっ……はぁ…やっ…」ムスッとする睦月をなだめるように、まだ挿れたままの指先をゆっくり動かす。


 そうはいえど、その甘い鳴き声がもう少し聴きたい、と思ってしまうのは、愛欲の虜になっているダメな大人だ。


「今日ここまっあぁっでだったんっはぁ…じゃないのぉぁあ~~っっ」


 再び目をトロンとさせて、可愛らしい声で喘ぐ睦月が可愛くて、指先を奥へ向かわせる。


「やっぱりやめようかなぁ~~睦月さんが可愛いから」


 潤んだ瞳で震えながら感じる姿はとても魅力的。指先に熱が入る。


「ぁっあっ…んっ…挿れてよ如月っ…ん…はぁ…欲しい……欲しいっあぁあっ」


 もう指先だけじゃ、物足りず挿れて欲しくて欲しくて堪らないらしい。そこまで求められると、抑えていた色欲が溢れ出す。膝の上に乗る睦月の脇の下に手を入れ、抱きかかえた。


 そのまま立ち上がり、担いで、リビングへ向かう。


「ちょっ……わあっ待っ」リビングの隅へ寝かせ、覆い被さった。
「少しだけ待ってて。準備してくるから…ん」睦月の額に軽くキスをする。


 ちゅ。


「あ……う、うん……」


 恥ずかしそうに、赤い顔を背ける睦月に胸が高鳴る。早く準備しよう。


 和室に入り、卯月の様子を確認する。爆睡。一度寝入ったら、物音がしても絶対に起きないタイプ。お腹を出し、布団に対して斜めに寝る卯月を、微笑ましく思う。


 愛らしい。


 捲れ上がったTシャツを手で直し、蹴飛ばされたタオルケットを卯月へ掛ける。おやすみ。ごめんね、キスまでっていう約束は守れなさそう。許してね。


 必要なものを持ち、静かに和室から出て、襖をそうっと閉める。睦月の元へ戻った。


「お待たせ、睦月さん」覆い被さり、唇を軽く重ねる。ちゅ。
「うん……如月……脱がせて?」きゅん。なにもぉ。


 なんか甘えんぼ。可愛いから良いけど。ハーフパンツに手をかけ、脱がせると、睦月の頬がほんのり染まった。自分で言ったくせに、照れてる。可愛い。


「下着も脱ごうね」


 下着を下げると、蜜を溢れさせた幹がびくりと揺れ、飛び出した。こんなんになっちゃって、可愛いなぁ。幹に手を添え、溢れる蜜を舌先で舐めた。


 ふちゅ。くちゅ。


「あっちょっ…やめっ…んっ…んはぁっきもち…」クス。また大きくなった。
「気持ちいいの? いやらしいね。今日は自分で挿れてみて? 一応、お仕置きだしね」下着を脱ぎ、仰向けに寝転ぶ。

「う~~ん……」なんだか複雑そうな顔をして、私に睦月が跨った。


 上手に挿れられないらしい。


「また出来なくなっちゃったの?」まごまごしている睦月をみつめる。
「しばらく騎乗位はやってなかったしぃ……んっ…あっ…入らな……ここ? ここだよね?? んっ……」

「それは自分が1番よく分かってるんじゃないの?」

 手伝う気は全くない。場所を確かめながら、押し当てる様子を眺め続ける。


「あっあっ…んっ…できそ…んっ…ぁあっはぁっあっ」深く飲み込まれていく程、睦月が肩を震わせた。

「入ったぁ……」嬉しそうに笑みを浮かべている。可愛い。
「自分で動いて?」


 下から見上げ、睦月を見た。


「うん…ぁっんっあっ…はっ…あっ…はっ…んっぁあっ…はぁ…」


 頑張って動いてる。気持ちいい。時々、自分の気持ちいいところに、当たり、震えて悶える睦月さんがまた可愛い。


「ゃっぁあぁ~~っっ」軽く下から突き上げる。ふふ。ビクビクしてる。
「ほら、動いて?」腰に手を添え、促した。

「ふぇ…んっはぁ…あっあっ…はっん…あっはっあっあっ」


 汗をかきながら感じてる姿がよく見えて良い。でもそんな悠長には見ていられない。


 可愛い声で鳴きながら、気持ち良さそうに一生懸命、動く睦月を見ていると、体が熱くなる。屈まれると身体も顔も近付き、感情が昂り、イッてしまいまそうになる。


「睦月さぁんっ…はぁ…あっ…待って…あっ…」激しく前後に揺する睦月に気持ち良さで身体が震える。出そう。

「んっあっはっあっんっぁあっんっはっああっはっぁああ~~っっんっはぁっ…」
「あっ…睦月さ…ちょっ…あっ…待っ…んはぁっ……ぁああっ…」


 私が肩を震わせ、絶頂オーガズムへ達成したのを確認し、満足気に微笑む睦月が少し憎い。


「はぁ、気持ち良かったぁ……如月はぁ?」そのまま倒れ込んでくる睦月を抱きしめた。
「……気持ち良かったです」なんだか恥ずかしくて、顔を横に逸らす。


「あ、照れてる~~」するどい。
「こっちみて、如月」顔を見ようと覗き込んでくるので、腕で隠す。



「ちょっと顔見せてよ~~」



 腕がずらされ、睦月と目が合った。



「……如月、大好き」
「愛してますよ、睦月さん」



 そっと後頭部に手を回し、顔を近づける。



「愛してるはズルいよ、如月」



 導かれるように、唇が重なり合う。



「俺だって、愛してるのに」



 和室から持ってきたブランケットに手を伸ばし、睦月の上からかける。寄り添いながら、瞼を閉じ、眠りについた。





 *



 ーー朝



 こんなところで寝てしまった……。硬いフローリングで寝たせいで体が痛い。如月の腕の中での寝起きは幸せな気分。そっと腕の中からすり抜ける。


 ぐいっ。


「ちょっ」引き寄せられた。


 振り返り、如月を見る。寝てるんかい!!! もぉ~~。俺、朝は忙しいんだから。寝返りを打ち、如月と向かい合う。寝顔、かわいい。昨日いっぱい喘いでくれたなぁ。嬉しい。


 ふと目に入る、胸元。Tシャツの上からぷくっと突起が見えた。


 手が……手が……手が勝手に!!! どうしよう!!! 吸い寄せられるように如月の胸元へ手を置く。反応なし!!! まぁ、でもどうせなら。


 Tシャツの下に手を忍ばせる。


「……っん………」少し反応したけど寝てる。


 どきどき。あったかい。大丈夫大丈夫。ちょっと、くにくにしたら、やめて、家事するから。手を横へずらしていく。あったぁ……。


(……見たい!!!)


 触るだけじゃ我慢できない。見たい。どうやって見る? Tシャツを捲る? 捲ったら、流石に起きちゃうかな? でも見たいな~~。如月全然、服脱いでくれないから見れないし。


 指で感じる先端の感触。


「俺だって如月の身体みたい!!!!」


 思わず、大きな声で叫ぶ。


「ん……何……朝から……ちょっ!!! 何?!?!」もぞもぞと如月のTシャツの下に頭を突っ込む。
「んはぁ……如月の匂い……お腹……あ……ぴんく……」天国~~。

「あっ……ちょっとやめて!!! そこでナニする気?!?! 早く出て!!!」背中が叩かれる。Tシャツ越しでよく聞こえない。

「え? 何? 早く出して? もう~~せっかちーちょっと待って~~」下着の中に手を入れる。朝から、元気で困っちゃう。

「そんなこと一言も言ってない!!!!」
「え? っ……はぁ……」

 
 こんな白い肌にぴんくのもの見せられたら、触られて感じる如月の搾り出すような声が聴きたくなる!!! 先端をつまみ、指先で擦り合わせる。


「立ってるし!!! ってやめっ…睦月さぁん…あ……だめ……」
「でそう~~」Tシャツから顔を出し、如月を見つめる。ほっぺ赤い。

「何バカなこと!!! こんなところでやめて!!!」昨日散々ここで出したくせに。
「もぉ~~しょうがないな~~」


 身体を起こし、立ち上がった。


 いい感じに空いてくるお腹。着替えを済ませ、いつものルーティンをこなしていく。しばらくすると、卯月が起きて来た。


「お兄ちゃん、おはよ」朝食を作ってる最中に声をかけられ、振り向く。
「ん、おはよ」俺を見て、卯月の目が濁った。

「お兄ちゃん……今日会社行くの?」
「え? 行くけど?」首筋を見られている。

「首……」
「あ…あ…ぁあぁあぁぁああ!!!! 見ないでぇええぇえ!!! 恥ずかしい!!!!」手で首筋を押さえ、洗面所へ向かった。


 忘れていた!!!! そういえばなんかいっぱい付けられた!!! どんな状況?! でも流石に休みまくってるから今日は仕事を休めない!!!


 洗面台の鏡の前で、自分の姿を確認する。首筋に何個も付いているキスマーク。隠しきれない位置。恐る恐る服を脱ぐ。


「うわぁあぁあぁあ!!!! 何これぇぇええぇえ!!!」


 めっちゃ付いてる~~。その痕は胸元からへそ周りへ続き、がっつり付いている。気になって、腿も見る。付いている。こんなにされたっけ? 全然覚えてない!!!! 隠れるところはいいとして、首筋、どうしよう!!!



 もう一度首筋に残る跡を見つめる。『私のモノ』『こんなにも愛してる』という気持ちが残っているみたい。



「ちょっと困るけど、なんか嬉しい……」



 首筋に残る愛情の証を、如月を想いながら、手の甲でそっと触れた。



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