如月さん、拾いましたっ!

霜月@サブタイ改稿中

文字の大きさ
上 下
138 / 306

30話(4)#貴方の愛欲の虜な私はダメな大人です?!あれ?!自分じゃ挿れられない?!

しおりを挟む

「睦月さん、今日はこの辺にしませんか……?」


 頬を赤らめ、甘い鳴き声を上げ、ビクビクと小刻みに震えながら、涙を溢ぼす睦月を目の前で見ていると、理性が崩れ、獣のように襲いそうになる。熱く膨れ上がった下半身は挿れたくて仕方がない。


 さっき出したばっかりでしょうがぁああぁあ!!!


 中を突いていた指を一旦止め、睦月を見つめる。快感で、瞳いっぱいに涙を浮かべる睦月さんは、ほんと、可愛い。なり振り構わず、唾液を垂らす顔はいやらしすぎて、そそられる。


 もう~~見てられないぃ。


「ふぇっ?! なんでぇ? まだイッてない……俺もっと気持ちよくなりたい」睦月の頬を優しく撫でた。
「これ以上はその……ね……うん…また今度……」


 涙で潤んだ瞳が私を見つめる。その言葉と瞳にノックアウトです、睦月さん。でも我慢我慢。
 

「……如月……もう少し俺を突いて……」


 だぁああぁああっっ!!! 睦月さんこの子は一体何を言ってるの!!! Tシャツを掴んで、トロンとした目の上目遣い可愛いすぎる。そそられるーー!!!! 可愛い声で鳴かせたい!!! 挿れたい!!!


 爆発する!!!!


「ぁあぁああぁあ!!! ダメ!!!」


 目を瞑り、全ての性欲を自制する。抑えろ!!! 抑えるんだ!!! 如月弥生!!! 全身全霊をかけて!!!


「……如月……おおきくなってる。俺に挿れる? ねぇ…挿れて?」


 耳元で囁かれる悪魔の誘い。むしろ悪魔そのもの。耳にかかる吐息は、抑えている性的な気持ちを誘発させる。


「卯月さん寝てるからダメ」
「今更そういうこと言うの?」


 涙で濡れた睦月の頬は、少しずつ乾きを見せた。


 まぁ、確かに今更ではある。ここまで盛り上がっといて、やめようというのもなんだか。でも、既に卯月さんと約束を破っている状態で、更なる破りを行うのは大人として如何なものか。


「今日はここまでにしよ?」
「やだあぁっ…んっ……はぁ…やっ…」ムスッとする睦月をなだめるように、まだ挿れたままの指先をゆっくり動かす。


 そうはいえど、その甘い鳴き声がもう少し聴きたい、と思ってしまうのは、愛欲の虜になっているダメな大人だ。


「今日ここまっあぁっでだったんっはぁ…じゃないのぉぁあ~~っっ」


 再び目をトロンとさせて、可愛らしい声で喘ぐ睦月が可愛くて、指先を奥へ向かわせる。


「やっぱりやめようかなぁ~~睦月さんが可愛いから」


 潤んだ瞳で震えながら感じる姿はとても魅力的。指先に熱が入る。


「ぁっあっ…んっ…挿れてよ如月っ…ん…はぁ…欲しい……欲しいっあぁあっ」


 もう指先だけじゃ、物足りず挿れて欲しくて欲しくて堪らないらしい。そこまで求められると、抑えていた色欲が溢れ出す。膝の上に乗る睦月の脇の下に手を入れ、抱きかかえた。


 そのまま立ち上がり、担いで、リビングへ向かう。


「ちょっ……わあっ待っ」リビングの隅へ寝かせ、覆い被さった。
「少しだけ待ってて。準備してくるから…ん」睦月の額に軽くキスをする。


 ちゅ。


「あ……う、うん……」


 恥ずかしそうに、赤い顔を背ける睦月に胸が高鳴る。早く準備しよう。


 和室に入り、卯月の様子を確認する。爆睡。一度寝入ったら、物音がしても絶対に起きないタイプ。お腹を出し、布団に対して斜めに寝る卯月を、微笑ましく思う。


 愛らしい。


 捲れ上がったTシャツを手で直し、蹴飛ばされたタオルケットを卯月へ掛ける。おやすみ。ごめんね、キスまでっていう約束は守れなさそう。許してね。


 必要なものを持ち、静かに和室から出て、襖をそうっと閉める。睦月の元へ戻った。


「お待たせ、睦月さん」覆い被さり、唇を軽く重ねる。ちゅ。
「うん……如月……脱がせて?」きゅん。なにもぉ。


 なんか甘えんぼ。可愛いから良いけど。ハーフパンツに手をかけ、脱がせると、睦月の頬がほんのり染まった。自分で言ったくせに、照れてる。可愛い。


「下着も脱ごうね」


 下着を下げると、蜜を溢れさせた幹がびくりと揺れ、飛び出した。こんなんになっちゃって、可愛いなぁ。幹に手を添え、溢れる蜜を舌先で舐めた。


 ふちゅ。くちゅ。


「あっちょっ…やめっ…んっ…んはぁっきもち…」クス。また大きくなった。
「気持ちいいの? いやらしいね。今日は自分で挿れてみて? 一応、お仕置きだしね」下着を脱ぎ、仰向けに寝転ぶ。

「う~~ん……」なんだか複雑そうな顔をして、私に睦月が跨った。


 上手に挿れられないらしい。


「また出来なくなっちゃったの?」まごまごしている睦月をみつめる。
「しばらく騎乗位はやってなかったしぃ……んっ…あっ…入らな……ここ? ここだよね?? んっ……」

「それは自分が1番よく分かってるんじゃないの?」

 手伝う気は全くない。場所を確かめながら、押し当てる様子を眺め続ける。


「あっあっ…んっ…できそ…んっ…ぁあっはぁっあっ」深く飲み込まれていく程、睦月が肩を震わせた。

「入ったぁ……」嬉しそうに笑みを浮かべている。可愛い。
「自分で動いて?」


 下から見上げ、睦月を見た。


「うん…ぁっんっあっ…はっ…あっ…はっ…んっぁあっ…はぁ…」


 頑張って動いてる。気持ちいい。時々、自分の気持ちいいところに、当たり、震えて悶える睦月さんがまた可愛い。


「ゃっぁあぁ~~っっ」軽く下から突き上げる。ふふ。ビクビクしてる。
「ほら、動いて?」腰に手を添え、促した。

「ふぇ…んっはぁ…あっあっ…はっん…あっはっあっあっ」


 汗をかきながら感じてる姿がよく見えて良い。でもそんな悠長には見ていられない。


 可愛い声で鳴きながら、気持ち良さそうに一生懸命、動く睦月を見ていると、体が熱くなる。屈まれると身体も顔も近付き、感情が昂り、イッてしまいまそうになる。


「睦月さぁんっ…はぁ…あっ…待って…あっ…」激しく前後に揺する睦月に気持ち良さで身体が震える。出そう。

「んっあっはっあっんっぁあっんっはっああっはっぁああ~~っっんっはぁっ…」
「あっ…睦月さ…ちょっ…あっ…待っ…んはぁっ……ぁああっ…」


 私が肩を震わせ、絶頂オーガズムへ達成したのを確認し、満足気に微笑む睦月が少し憎い。


「はぁ、気持ち良かったぁ……如月はぁ?」そのまま倒れ込んでくる睦月を抱きしめた。
「……気持ち良かったです」なんだか恥ずかしくて、顔を横に逸らす。


「あ、照れてる~~」するどい。
「こっちみて、如月」顔を見ようと覗き込んでくるので、腕で隠す。



「ちょっと顔見せてよ~~」



 腕がずらされ、睦月と目が合った。



「……如月、大好き」
「愛してますよ、睦月さん」



 そっと後頭部に手を回し、顔を近づける。



「愛してるはズルいよ、如月」



 導かれるように、唇が重なり合う。



「俺だって、愛してるのに」



 和室から持ってきたブランケットに手を伸ばし、睦月の上からかける。寄り添いながら、瞼を閉じ、眠りについた。





 *



 ーー朝



 こんなところで寝てしまった……。硬いフローリングで寝たせいで体が痛い。如月の腕の中での寝起きは幸せな気分。そっと腕の中からすり抜ける。


 ぐいっ。


「ちょっ」引き寄せられた。


 振り返り、如月を見る。寝てるんかい!!! もぉ~~。俺、朝は忙しいんだから。寝返りを打ち、如月と向かい合う。寝顔、かわいい。昨日いっぱい喘いでくれたなぁ。嬉しい。


 ふと目に入る、胸元。Tシャツの上からぷくっと突起が見えた。


 手が……手が……手が勝手に!!! どうしよう!!! 吸い寄せられるように如月の胸元へ手を置く。反応なし!!! まぁ、でもどうせなら。


 Tシャツの下に手を忍ばせる。


「……っん………」少し反応したけど寝てる。


 どきどき。あったかい。大丈夫大丈夫。ちょっと、くにくにしたら、やめて、家事するから。手を横へずらしていく。あったぁ……。


(……見たい!!!)


 触るだけじゃ我慢できない。見たい。どうやって見る? Tシャツを捲る? 捲ったら、流石に起きちゃうかな? でも見たいな~~。如月全然、服脱いでくれないから見れないし。


 指で感じる先端の感触。


「俺だって如月の身体みたい!!!!」


 思わず、大きな声で叫ぶ。


「ん……何……朝から……ちょっ!!! 何?!?!」もぞもぞと如月のTシャツの下に頭を突っ込む。
「んはぁ……如月の匂い……お腹……あ……ぴんく……」天国~~。

「あっ……ちょっとやめて!!! そこでナニする気?!?! 早く出て!!!」背中が叩かれる。Tシャツ越しでよく聞こえない。

「え? 何? 早く出して? もう~~せっかちーちょっと待って~~」下着の中に手を入れる。朝から、元気で困っちゃう。

「そんなこと一言も言ってない!!!!」
「え? っ……はぁ……」

 
 こんな白い肌にぴんくのもの見せられたら、触られて感じる如月の搾り出すような声が聴きたくなる!!! 先端をつまみ、指先で擦り合わせる。


「立ってるし!!! ってやめっ…睦月さぁん…あ……だめ……」
「でそう~~」Tシャツから顔を出し、如月を見つめる。ほっぺ赤い。

「何バカなこと!!! こんなところでやめて!!!」昨日散々ここで出したくせに。
「もぉ~~しょうがないな~~」


 身体を起こし、立ち上がった。


 いい感じに空いてくるお腹。着替えを済ませ、いつものルーティンをこなしていく。しばらくすると、卯月が起きて来た。


「お兄ちゃん、おはよ」朝食を作ってる最中に声をかけられ、振り向く。
「ん、おはよ」俺を見て、卯月の目が濁った。

「お兄ちゃん……今日会社行くの?」
「え? 行くけど?」首筋を見られている。

「首……」
「あ…あ…ぁあぁあぁぁああ!!!! 見ないでぇええぇえ!!! 恥ずかしい!!!!」手で首筋を押さえ、洗面所へ向かった。


 忘れていた!!!! そういえばなんかいっぱい付けられた!!! どんな状況?! でも流石に休みまくってるから今日は仕事を休めない!!!


 洗面台の鏡の前で、自分の姿を確認する。首筋に何個も付いているキスマーク。隠しきれない位置。恐る恐る服を脱ぐ。


「うわぁあぁあぁあ!!!! 何これぇぇええぇえ!!!」


 めっちゃ付いてる~~。その痕は胸元からへそ周りへ続き、がっつり付いている。気になって、腿も見る。付いている。こんなにされたっけ? 全然覚えてない!!!! 隠れるところはいいとして、首筋、どうしよう!!!



 もう一度首筋に残る跡を見つめる。『私のモノ』『こんなにも愛してる』という気持ちが残っているみたい。



「ちょっと困るけど、なんか嬉しい……」



 首筋に残る愛情の証を、如月を想いながら、手の甲でそっと触れた。



しおりを挟む
感想 4

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?

すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。 「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」 家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。 「私は母親じゃない・・・!」 そう言って家を飛び出した。 夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。 「何があった?送ってく。」 それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。 「俺と・・・結婚してほしい。」 「!?」 突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。 かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。 そんな彼に、私は想いを返したい。 「俺に・・・全てを見せて。」 苦手意識の強かった『営み』。 彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。 「いあぁぁぁっ・・!!」 「感じやすいんだな・・・。」 ※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。 ※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。 ※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。 ※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。 それではお楽しみください。すずなり。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

日本一のイケメン俳優に惚れられてしまったんですが

五右衛門
BL
 月井晴彦は過去のトラウマから自信を失い、人と距離を置きながら高校生活を送っていた。ある日、帰り道で少女が複数の男子からナンパされている場面に遭遇する。普段は関わりを避ける晴彦だが、僅かばかりの勇気を出して、手が震えながらも必死に少女を助けた。  しかし、その少女は実は美男子俳優の白銀玲央だった。彼は日本一有名な高校生俳優で、高い演技力と美しすぎる美貌も相まって多くの賞を受賞している天才である。玲央は何かお礼がしたいと言うも、晴彦は動揺してしまい逃げるように立ち去る。しかし数日後、体育館に集まった全校生徒の前で現れたのは、あの時の青年だった──

学院のモブ役だったはずの青年溺愛物語

紅林
BL
『桜田門学院高等学校』 日本中の超金持ちの子息子女が通うこの学校は東京都内に位置する野球ドーム五個分の土地が学院としてなる巨大学園だ しかし生徒数は300人程の少人数の学院だ そんな学院でモブとして役割を果たすはずだった青年の物語である

【完結】ぎゅって抱っこして

かずえ
BL
幼児教育学科の短大に通う村瀬一太。訳あって普通の高校に通えなかったため、働いて貯めたお金で二年間だけでもと大学に入学してみたが、学費と生活費を稼ぎつつ学校に通うのは、考えていたよりも厳しい……。 でも、頼れる者は誰もいない。 自分で頑張らなきゃ。 本気なら何でもできるはず。 でも、ある日、金持ちの坊っちゃんと心の中で呼んでいた松島晃に苦手なピアノの課題で助けてもらってから、どうにも自分の心がコントロールできなくなって……。

4人の兄に溺愛されてます

まつも☆きらら
BL
中学1年生の梨夢は5人兄弟の末っ子。4人の兄にとにかく溺愛されている。兄たちが大好きな梨夢だが、心配性な兄たちは時に過保護になりすぎて。

鬼上司と秘密の同居

なの
BL
恋人に裏切られ弱っていた会社員の小沢 海斗(おざわ かいと)25歳 幼馴染の悠人に助けられ馴染みのBARへ… そのまま酔い潰れて目が覚めたら鬼上司と呼ばれている浅井 透(あさい とおる)32歳の部屋にいた… いったい?…どうして?…こうなった? 「お前は俺のそばに居ろ。黙って愛されてればいい」 スパダリ、イケメン鬼上司×裏切られた傷心海斗は幸せを掴むことができるのか… 性描写には※を付けております。

処理中です...