137 / 306
30話(3)#私以外を見る貴方を分からせ?!口の中に入れられた指すらも愛しい?!
しおりを挟む「本当に覚えてないんですか? ひどいなぁ」片手を睦月のTシャツの下へ這わせた。
「ま…まったく覚えてないわけでは……っん……誰かにあんな風に触られるのは初めてだったから……ぁっ……」睦月の胸の先端を親指で優しく擦る。
「覚えてるじゃん。嘘ついたの? 悪い子だねぇ」焦らすように先端を親指で潰して弾く。
「……っん……」ピクッと小さく、いじらしい反応をするのが可愛い。
「ふふ、どうする? ここ、閉める? 開けとく?」脚を伸ばし、脱衣所のドアをスライドして動かして遊ぶ。
「閉めっぁあっ…やっ」突起を親指と人差し指で摘む。くにくに。
「開けておこうかな~~? 見られるかもって方が睦月さんは感じてくれそうだし?」
「っん…恥ずかしいから…はぁ…んっ……閉めて……ぁっ……」親指でゆっくり先端を擦り、焦らしていく。
「ん~~? ヤダ。悪い子だから。悪い子にはお仕置きが必要なんだよ?」
睦月の顔を覗き込む。頬を赤らめ、恥ずかしそうに見つめてくる姿にそそられ、ゾクっとする。
「……お仕置き……? 悪い子じゃないしっ……んっ…」
低刺激しか与えない。もっと触しいのか、物欲しげに見てくる睦月さんには、欲情するが、応えない。
「アレ? 無自覚? 私が何も知らないと思った? ねぇ?」
旭さんとのことは、何かあるだろうと思い、卯月さんとジュースを買いに行った際に、全て情報収集した。まさか、キスしてるとは思わなかったけど。
「えっ……?」視線が逸れた。何か、思い当たることがあるのだろう。
「何かあるのかな? 睦月さん。例えばこんな風にキスされたとか?」睦月の頬を両手で挟み口付けする。
「っん……ん…んんっはぁちが……んっ…ん…ん…んはぁっしてないっ…」唇で唇をこじ開け、その隙間から舌を捩じ込み、少しだけ絡め合わせた。
「……でもキスはしたでしょう?」胸の先端を弱く摘み、親指と人差し指で擦る。
「っん……俺からしたわけじゃ…んっ…急にされて…んっ……」睦月の肩が小さくビクッと震えた。感じやすいなぁ。可愛くて仕方がない。
「ちゃんと認めたら? 旭さんとキスしましたって」促すように、人差し指で突起を弾いた。
「あっ……あさ…ぁっ…旭と…んっ…キス…やっ…しま…っあっ…した」
肩を震わせながら話す睦月が可愛くて、先端をつまんで離してを繰り返す。しかしやってることは気に食わない。
「それだけ自分に隙があったってことでしょ? それってどうなのかなぁ?」
「ゃっ…そんなつもりは…ぁあっ…ごめんなさ…あっ…んっ」これだけじゃない。まだある。
「そうそう。抱き合って寝たんだって? あの布団の中で2人で何をしたのかな? 睦月さん」睦月の下着の中に手を入れる。
「たとえばここ。触られて、喘いだりしたのかなぁ?」硬く張り詰めた幹に手を添え、少しだけ擦る。
「ぁあっ……何か…んっ…別に……んっ…した訳では…はぁ…」目が泳ぐ睦月にまだ何かあると、直感的に思う。怪しい。
「本当は少し触られたんじゃない? 今、白状したら、許してあげようかなぁ?」下から上へ手を動かし、ゆっくり擦り上げる。
「はぁん……すこ…んっ…少しだけ…あっ…はぁ…触られた…んはぁ…けど…それ以上は何も……」焦ったいのか、ゾクゾクしながら、深く吐く吐息に下半身は熱が帯びた。
「どうせ感じちゃったんでしょ? 私以外に可愛い声で鳴くなんて、許せないなぁ。イカせてあげない」
「えっ……?」今にもとろけて閉じそうな目で私を見つめてくる。
「お仕置きですから。ちゃんと分かるまでイカせないよ」
*
もっと早く擦って欲しい。胸の先端は強く摘んで欲しい。全てを焦ったく触られ、自分の中には欲求ばかりが積もっていく。焦ったい快感のせいで、後ろが疼く。
「んっ……んはぁ……如月……んっ…ぁっ…ごめん…あっ……ちゃんと…んっ気をつけるからぁっはぁっ」絶妙な強さで擦られる下半身と胸元。身体全身は少しずつ熱くなる。
後ろが疼き、攻めて欲しくて欲しくて堪らない。早く挿れて欲しい。
「あぁ~~っあっ…やっ…うしろっんっさわってぁあっ…」
「いいよ? 睦月さん」
妖しい笑みを浮かべながら、ハーフパンツと下着が如月によって脱がされていく。ゴムがはまった指先はローションがかけられ、どろどろとした2本の指先が、窄みにめり込み始めた。
しかし、全然、奥へ入ってこない。もっと奥に挿れて欲しい。気持ちいいけど、そこじゃない。焦ったい。焦ったい。焦ったい。じんわりとした緩い快感に物足りなさを感じる。
「如月ぃ……んっ…もっと奥……ん…あっ…」身体は快楽を求め、気持ち良いところに当てようとしてしまう。
「睦月さん、ダメでしょ。勝手に動いたら」
「あっ…ごめんってぇ……んっ…我慢出来なぁああ~~っっ」急に奥まで指先が入り、感じるところを押された。焦らされていた分、気持ち良さが全身に伝わる。
「もうしない? ちゃんと私だけ見る?」顔を覗き込む如月と目が合う。挑発的で艶やかな瞳に背筋がゾクっとする。
「はぁんっあっしないっ…ぁあっ見るっんっ…見てるっあぁっんん」
前立腺を的確に攻めてくる指先は、俺を喋らせる気がない。気持ち良さでだらしなく開いた口に、如月の指先が入れられる。
「そう。指舐めて、私に誓ったら、今回は許してあげる」
クスッと笑う如月に歪んだ愛を感じる。でも別に怖くない。そんなところも含めて好き。後ろから突いてくる指先に身体は、おかしくなりそう。
「んん…あぁ…んはぁ……ん…はあ…ん……ん」
愛情を受け止めるように口の中に入っている手を両手で持つ。唾液を含み、口に入れられた2本の指に舌を這わせた。何をさせられてる、とは思わない。口に入れられた指すらも愛おしい。唾を使いながら音を立てて舐め上げる。
くちゅくちゅ。
上目遣いで、如月を見つめ、微笑む。
俺には如月しか見えていない。
もうしないよ。如月。ごめん。
「睦月さんのえっち」口から指を離し、指の根元から指先まで官能的に舐める。
「上手に出来たってこと? ここも舐める?」如月の下半身に手を添えると、後ろから指が抜かれた。
如月が脚を伸ばし、脱衣所のドアをスライドさせ、そっと閉めた。如月の正面を向き、四つん這いになる。
「じゃあ舐めてくれる?」
如月の下着をずらし、口を開け、咥えた。おおきくて硬い。気持ち良くさせてあげたい。口内に唾液を含む。
「っ……はぁ……きもち……あぁ……はぁ…」
円を描くように舌を滑らせ、愛撫する。如月を見つめると、頬を染め、肩を小さく震わせていた。少し身体をくねらせる姿がまた色っぽい。
「はぁ…っ……可愛いよ…ぁあ……睦月さん……はぁ…」
如月が頭を撫でてくれるのが嬉しくて、喉奥まで深く咥え込むと、更におおきく、硬くなった。感じていることが口内を通し、伝わる。
「……気持ちいい?」口元から離し、びくりと跳ねる幹に手を添え、甘い蜜が滲む先端を舐める。
「んはぁ……あぁ…ん……気持ちいい…ん……はぁ…」舌先で、優しく舐めながら、全体を舐めていく。
「……睦月さん…はぁ…これ以上は…あぁ…出ちゃうので…ん……もう良いですよ……んはぁ…元々口に出す趣味はないですから…ぁあ……」少し先端を咥え、口内で舐めながら、吸ったりして刺激する。
でも……。
如月を見つめると、目尻が下がり、蕩けた瞳で静かに吐息を漏らしていた。気持ち良さそう。自分の愛撫でこんなに感じてくれて、嬉しい。
「出してもいいよ。どうせ卯月が居るからえっち出来ないし。その代わり……後ろ……あとで…もうちょっと触って……」言っていて恥ずかしい。頬が染まる。
「はぁ……ん……仕方ないなぁ…あ…はぁ…んはぁ…睦月さん…ん…ぁあ…」
もう一度深く咥え、如月を見上げる。奉仕している姿に掻き立てられたのか、口内でびくりと動いた。快楽へ向け、舌先で責め立てる。
「ん……はぁん…あぁ…出る……はぁ…んんっ……」
如月の身体がビクビクと震えたのと同時に、口の中に温かくどろっとしたものが広がった。
俺だけを見て、感じたからこその、白濁。吐いたりはしない。この如月から出た白濁も俺のもの。全て飲み込み、体内へ取り込む。愛しい。
「口に付いてる」指先で唇をなぞるように拭われた。
「ん……ありがとう」
「膝の上、おいで」身体を起こし、両手を広げて待つ、如月の膝の上に座った。
ぎゅ。
如月の腕に包まれ、胸に耳を当てる。少し早い心臓の音に耳を傾け、高揚する気持ちを落ち着かせる。
そう、次は俺の番。焦らされた分、反動が絶対に来る。潤滑剤でどろどろになった如月の指先に期待と不安が絡まり合う。
「どうします? いきなり挿れてもいいけど。ふふ。まずはキスから始めようか」
先ほどの雰囲気とは違い、頬が優しく両手で包まれ、如月へ引き寄せられた。口唇がゆっくり触れ合う。唇の感触を確かめるように繰り返し、柔らかく押し付ける如月のキスは愛情が伝わる。
「舌入れていい?」
「うん……」
「睦月さん、開けて」
少し口を開けると、隙間からあたたかい舌先が入ってきた。如月の舌を感じながら、少しずつ絡め合わせる。
ぐちゅ。
「んっんんっん~~~~っっん…んっんっ」
指先が後ろから入ってきた。吸い付き、離れない唇に出したい声が籠る。感じるところを探す指先に合わせ、肩がビクビク上がってしまう。
「ーーはぁ……可愛い。そうだ、悪いこと出来ないようにしておかなきゃね」
「あっ待っんっやっ…はぁ…だめぇっ明日あっ…から…んっぁあっ仕事んっはぁなんだからぁあっ」首筋に湿った如月の唇が付き、強く吸い上げられた。
「ついちゃった。ふふ……ん~~」
終わったと思うと、場所がずれ、また首筋に甘い吸い付きが始まる。
「んっはぁ…やっあっだめぇっそんなに付けちゃっあっゃあ~~っっ」
何個、首筋に跡が付けられたかは、分からない。
激しく前立腺を突く指先に脳は甘く痺れ、全てが溶けてしまいそうになる。
身体が熱い。
流れ出る汗と共に、瞳に溜まった涙が溢れた。
0
お気に入りに追加
60
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。

【完結】ぎゅって抱っこして
かずえ
BL
幼児教育学科の短大に通う村瀬一太。訳あって普通の高校に通えなかったため、働いて貯めたお金で二年間だけでもと大学に入学してみたが、学費と生活費を稼ぎつつ学校に通うのは、考えていたよりも厳しい……。
でも、頼れる者は誰もいない。
自分で頑張らなきゃ。
本気なら何でもできるはず。
でも、ある日、金持ちの坊っちゃんと心の中で呼んでいた松島晃に苦手なピアノの課題で助けてもらってから、どうにも自分の心がコントロールできなくなって……。

鬼上司と秘密の同居
なの
BL
恋人に裏切られ弱っていた会社員の小沢 海斗(おざわ かいと)25歳
幼馴染の悠人に助けられ馴染みのBARへ…
そのまま酔い潰れて目が覚めたら鬼上司と呼ばれている浅井 透(あさい とおる)32歳の部屋にいた…
いったい?…どうして?…こうなった?
「お前は俺のそばに居ろ。黙って愛されてればいい」
スパダリ、イケメン鬼上司×裏切られた傷心海斗は幸せを掴むことができるのか…
性描写には※を付けております。

久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…
しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。
高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。
数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。
そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…
学院のモブ役だったはずの青年溺愛物語
紅林
BL
『桜田門学院高等学校』
日本中の超金持ちの子息子女が通うこの学校は東京都内に位置する野球ドーム五個分の土地が学院としてなる巨大学園だ
しかし生徒数は300人程の少人数の学院だ
そんな学院でモブとして役割を果たすはずだった青年の物語である

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる