如月さん、拾いましたっ!

霜月@サブタイ改稿中

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25話(3) #

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「如月、家着いたよ」
「ん~~……」


 自分のシートベルトを外し、如月の方を向く。肩を掴み、揺らす。ゆさゆさ。反応するけど、起きない。


「如月~~起きて~~」


 如月のシートベルトも外しちゃお。ゆさゆさゆさゆさ。目を擦りながら、如月の瞼が開いた。


「うぅ~~……着いたのーー?」
「着いたよ、如月の実家」


 助手席のシートに手をかけ、如月へ近づく。ここは駐車場。辺りは真っ暗。周りからは見えづらい。


「……睦月さん?」
「……キスしよ」


 まだ眠いのか目尻が下がっており、少し色っぽい。助手席のシートを大きく倒し、如月へ覆い被さった。


「ちょ……何もここでしなくても……ん」


 軽く唇を重ねる。お腹の辺りで猫のぬいぐるみがもふっとした。


「今したかったんだもん……あっ、ちょっ……」


 如月の手がデニムの中へ入ってきた。


「私も今ちょっと触りたくなりました」


 如月がクスッと笑いながら、下着の中へ手を入れてくる。


「……っあ…ちょっ…だめっ…んっ」


 幹が握られ、少し動く手に体がビクっと反応する。


「すぐ反応しちゃって可愛いね。早く部屋いこ?」


 最後に早く上下に動き、肩が大きく上がる。


「っん………うん」


 下半身がおさまらない。恥ずかしくて、目を伏せる。


 今日のデートで言ってたことするのかな? 色々思い返すと、さらに恥ずかしくなり、顔が熱くなった。


 ーーーーーーーーーーーー
 ーーーーーーーー
 ーーーー


 ーー2階 如月の部屋


 お風呂を済ませ、先に如月の部屋へ来てみた。このフロアは今は如月以外誰も使ってないらしいけど、他にどんな部屋があるのだろう? ちょっと開けてみよう。


 如月の部屋を出て、隣の部屋のドアを開け、覗いてみる。誰も居ない。入ろう。電気を付け、中へ入る。


「めっちゃ本!!!」


 左も右も本棚。そして机と椅子。完全に書斎。もうここ如月が使ってたでしょ、としか思えない。本棚に近づき1冊本を取ってみる。難しそう。読める気がしない。本棚へ戻す。


「共通の趣味とか見つけられればいいのに……」
「そんなのべつに要らないって」


 ぎゅ。後ろから抱きしめられ、左肩に如月の顎が乗る。


「お風呂上がったの? おかえり。一緒に楽しめる何かが出来たら嬉しいじゃん?」


 左手で、如月の後頭部を撫でた。髪の毛、さらさら。


「ん~~睦月さんって何が好きなんですか?」
「ゲームとか、運動? ん」


 左に顔を向け、如月の頬に軽くキスする。ちゅ。


「どっちも趣味じゃない~~ん」


 ちゅ。首筋にキスされた。どき。


「逆に如月は何が好きなの? ん」


 もう一度頬にキスをする。ちゅ。如月の口角が少し上がり、目を細め、誘惑するような瞳になった。


「ぇえ? えっちかな? ん」
「ぁっ…ちょっ……」


 ちゅ。ちゅ。首筋に繰り返し口付けされ、思わず右へ首を捻る。


「あ、えっちなら2人で楽しめるね」
「それ……趣味違うし…~~っん」


 首筋へのキスから次第に舌先での愛撫へ変わり、鼓動が早くなる。


「でも、お互い好きでしょ?」
「好きだけど共通の趣味とは違ーーちょっと!! 危なっ!!」


 如月に背中を押され、机に手をつく。


「たまには違う場所も良いかもね、ふふ」


 後ろから隙間がなくなるくらい背中に如月がくっつき、抱きしめられた。


 *


「くっつきすぎじゃ? っん……あっ…」
「くっついた方が睦月さんの体温を感じるし」


 服の上から両手で両方の突起を擦ったり、指先でかりかりして、刺激する。


「…ぁっ……んっ…はぁ……」


 服の上からなのにしっかり感じていて可愛い。


「睦月さん、胸、立ってるよ。あ、下もかな?」


 睦月の頬が赤く染まるのをみて、もっと愛でたいという気持ちが全面に出てくる。下半身を中心に体が少しずつ熱くなる。


「ん……ぁ……如月……Tシャツのしたからっ……んっ……ぁあっ」


 Tシャツの下に手を這わせ、突起をつまむ。腕の中で睦月の方がビクッと動く。可愛い。もっとビクビクさせたい。下着の中に手を入れ、指先を後ろから挿れる。


「っんぁあっ! あっ…ちょっ……ん…や……あっ…ん~~っもぉっ…ぁっ音やめっ…んっ…」


 片手は突起をつまんだり、離したりを繰り返し、後ろから挿れた指先をゆっくり動かす。ぐちゅくちゅ。音を鳴らすとまた腕の中でビクっとする。耳からも指からも感じてる。


「それは睦月さんが感じてるから音が鳴るんだよ?」


 頬だけじゃなく、顔まで赤くなっちゃって、可愛い。睦月さんが熱い。


「ーーっ……もっと…ん……ぁっ…して……あっ……」


 手を一度止め、睦月の顔を覗き込む。既に目がトロンとしている。まだまだこれからだよ?


「何を?」
「そ、それは……っ…もっと奥に挿れて……」
「挿れるだけでいいの?」


 吐息が掛かるように耳元で訊き、軽く耳の周りを舐める。


「だめっん~~っ 突いて……っんっ」
「睦月さんはえっちだね~~ここ?」


 指先を奥に沈ませ、前立腺を突いたりやめたりして、焦らす。


「ぁあっ んっ…はぁ…そこ…あぁっきもちっ…あっ……っん…ぁあっはぁ…あっ………」


 ふふ。やめると物欲しそうにする顔が堪らない。


「もぉっ……やめないでぇ~~っ」


 あらあら。睦月から離れ、下着とハーフパンツを脱がせた。


「睦月さん机の上に座って」


 前を向かせ、抱き上げ、机に座らせる。


「ちょっ!! 恥ずかしいんだけど!!」


 Tシャツの裾で大きくなった下半身を隠している。いつも見られてるくせに今更見られるのが恥ずかしいの? 可愛い。


「隠してたら出来ないよ?」


 そっとTシャツを捲り、とろりと蜜を滴らせ、跳ね上がっているものに触れる。なんだか愛しい。


「えっ……あ……んっ…」


 くちゅ。唾液を含み、睦月の様子を見ながら先の方を舐める。恥ずかしそうにこちらを見ている。


「あっ……如月……ん……根本も……あ…はぁ」


 要望? 良いけど。見上げて睦月を見ると、気持ち良さで小さく震えている。ずっと拒否してきたが、そこまで生理的な無理な感じはしない。顔を股の間に埋め、根本へ舌を這わせる。ぺろ。くちゅ。


「っん…はぁ……あっ…はぁ…うらも…はぁ…一周舐めるかんじで…んっ…はぁ…ぁあっ…はっ」


 また?! 裏側も舌先で、舐め、根本から先へ舐め上げる。良い顔した。感じているのがすぐ伝わる。


「ねぇ、気持ちいい?」口の中へ運ぶ。
「うん……すごく……あっ……ん…はぁ…あ……んっ……はっ…あぁ~……っ…はぁ…」



 口内で下から上へ舌を這わせ、舐め回す。口の中に少し蜜が広がる。息苦しくなるのは、睦月が感じているということ。もっとしてあげたい。


「…んはぁ…あ…如月……っ…あっ…出ちゃう~~っ んっ…」


 顔を真っ赤にしてビクビクしている。可愛いなぁ、ほんと。


「…………」


 睦月を見つめ、優しく微笑む。出して良いよ。


「っ……いいの? はぁ……あっ…はっ……んっ…あ……はぁ…あっ……んっっ!!」


 睦月が目を瞑り、ビクビクっと震えた瞬間、口内にたくさんの蜜が溢れ、顔を離した。


 紅潮した頬、口でたくさん可愛がったおかげか、目尻が下がり、大きな瞳はトロンとしている。はぁ、はぁと小さく甘い吐息を漏らす姿に性欲が掻き立てられる。もう無理だから。


「挿れていい? あ……ゴム部屋だぁ……」


 今すぐにでも挿れたくて、当てがう。


「あっ……はぁ…っん……そこまで何度も当てといて……やめる気?! 早く挿れてぇ~~っ」


 睦月の体が小刻みに震えている。少し抵抗あるけど、早く挿れよう。


「終わったら綺麗にしようね」


 ゆっくり奥へ挿れていく。


「ぁあっ……綺麗にって? っん……」


 奥に進むと気持ち良さそうに顔が歪んで可愛い。もう睦月の全てが可愛い。


「ふふ、内緒」


 睦月の腿を持ち、ゆっくり動く。


「はぁ…変なことはんたぁい~~っ はぁ…あっんっ はぁ あっ…そこっあっ もっと…あっ…はぁ んっ ぁあっ」


 少しずつ動きを早めた。


「ああっ はぁ…んっぁっあっ はぁっあっきさらぎっあっ きさらぎぃっあぁっ はぁっ」


 瞳は潤み、息を切らしながら何度も名前を呼ぶ姿が可愛くて、身体の中が熱くなる。


「はぁ…可愛いよ…睦月さん…はぁ」
「ぁああ~~っ きさらぎっんっ きもちっ きさらぎっぁあっ もうだめぇっ はぁっ」


 睦月の腿を押し、一気に奥まで挿れ、何度も奥を突く。私も気持ちいいよ。睦月さん。


「ごめん…はぁ……出してもいい? はぁ」


 今にも昇りそうな睦月を見つめる。


「っはぁっ…出していいからぁ~~っぁあっ」


 快楽の絶頂へ向け、睦月を抱きしめ、激しく動いた。


「ああぁ~~~~っ」
「っんっはぁ……」


 睦月は涙を浮かべながら大きな声で喘ぎ、身体を小さく振るわせ、腕の中でぐったりした。


「睦月さん、すごく可愛かったよ。愛してる」


 薄目を開けてこちらを見ている睦月の頬に口付けする。


「……うん。かわいいって言われると恥ずかしい……」


 睦月は恥ずかしそうに目線を逸らした。


「睦月さん、お腹痛くなっちゃう(?)から早く出さないと!!!」


 睦月を俵のように抱き抱え、部屋を出る。


「え?! えっ?! ちょっ!! 俺、下何も履いてない!!! このまま一階行かないで!! 恥ずかしいーー!!」


 バタバタ動く睦月をしっかり押さえ、浴室へ向かう。


「お腹痛くなっちゃうから!! だめ!!! 早く掻き出さないと!!!」
「掻き出すって何を?!?!」


 脱衣所で睦月を下ろし、服を脱がせ、一緒に浴室へ入った。


「え? 何って……」
「俺に何する気?!?!」


 なんかいちいちうるさいなぁ。自分で出してもらお。


「愛液を出すんですよ。睦月さん、早く出して」


 床へ座らせ、シャワーを出し、睦月の下半身に向ける。


「えっ? えっ? 俺が出すの? どういうこと?」


 睦月の手首を掴み、下へ持っていく。


「ほら、早く出して。お腹痛くなるよ?」
「ーーえっ?! 無理なんだけど!!!」


 シャワーのヘッドを向ける。じゃー。睦月の顔が真っ赤に染まった。可愛い。


「早く~~」
「如月やってよ……」


 恥ずかしそうに見てくる。やってあげたくなるけど我慢我慢。


「やだねぇ~~」
「あぁ、もぉっ!!」


 くちゃ。睦月は指先を挿れ、愛液を掻き出し始めた。


「あっ…やっ…んっ…こんな感じ? ぁあっ…んっ…みないで…んっ…あっ」


 自分で挿れて、掻き出す姿を私に見られ、真っ赤になって、喘いでいる。可愛い。愛しさしかない。


「ねぇっ…あっ…全部掻き出せたぁ? んっはぁ…あぁっ…んっ…ぁあっ」


 ぐちゅぐちゅ。じゃー。シャワーで中を流す。シャワーにも感じているのか、ビクビク肩が反応していて可愛い。どうしよう。シたくなってきた。


「睦月さん、すごくえっちです」


 気持ちいいのか、1人で続ける睦月にもう気持ちが抑えきれない。


「はぁ…え? それ…ぁあっ…どういう意味? はぁ…俺……んっ…もう無理だよぉ……あぁっ」


 また瞳がとろみを帯び始めている。


「睦月さん、そんな顔されると我慢できません」


 私の都合で悪いなと思いつつ、お互い、背中を抱きしめ合い、もう一度、睦月に挿れる。



 息継ぎも忘れるくらい、甘い二度目の快楽に溺れた。


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