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【横浜廃病院】

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 この話は、〝いわく〟付きだ。
 この話によって、私は、ひどい目に遭った事がある。
 ひどい目とは何か、それは、私がこの話をしたがゆえに、あちこちからバッシングを受けた、というものだ。この話を得々と語っていた当時、私は、方々からたいへん顰蹙をかった。パクってんじゃねえ、それは〇〇さんの話だ、など、続々と批判を浴びて、私は、へんにしょげた。それで私は、この話には〝いわく〟付きとの言葉を添えている。
 要は、この話は有名過ぎるのだ。あちこちで話されて、怖い怖いともちきりで、だから得々と話した時に、あ、なんか聞いた事がある、とか、こいつはパクッている、とか言って、叩かれる。
〝横浜廃病院〟。はい、この題名を聞いて、〝ピン〟と来た方は、ここで読むのをやめて欲しい。そうです、アノ、話です。ここで読むのをやめて、他の作家さんのおもしろい小説を読んで下さい。
 ではどうして、そうまで危険をかえりみずして、私は顰蹙をかう覚悟でこれを語ろうとするのか。
 それは、この話は実際、私の友人Yから聞いた実話だからだ。Yは、ロスへ音楽留学していて、帰国した後に、この話をしてくれた。しかもそれは、彼の女友達が実際に体験した恐怖体験として、私に聞かせてくれた。だから私は、パクってんじゃねえと批判を受けても、何か当たらない気がしていた。バッシングしている相手に対して、それは勘違いですよと、必死に説明している気分だった。
 とにかく私は、十年以上経った今でも、Yの嘘偽りがなかった事を信じ、あの日の話をここに書きたいと思う。
 前置きが長くなってしまった。それでは〝いわく〟付きの話をしようと思う。
 あれは、Yの友人、U子という若い女性が、実際に体験したという、身の毛もよだつ恐怖体験だ。
 U子は、神奈川県O市に住む、歯科衛生学科に通う専門学生で、一人暮らしのアパートから目と鼻の先にある、コンビニエンスストアでアルバイトをしていた。U子は、歯科助手を目指す身でありながら、将来については、あまり熱心な方ではなく、むしろいい加減に学校へ通う学生の一人だった。親の金で上京をして、真面目にやっているとウソをついて、自由な一人暮らしを満喫している、そこらにいるような若者だった。
 U子のバイト先には、自由な御身分の、にたかよったかの若者が多く、レジ打ち、商品陳列、など、同じシフトをこなす内に、何となく会話が生まれて、共通の話題が増えて、その中でも、心霊系が好きな、風変わりなグループができた。バイト終わり、夜のファミリーレストランに入りびたって、最新の心霊記事などを回し読みするなど、まあ、不毛な時間を過ごしていた。
「マジでヤバいんだって、ほら、雑誌にデカデカと載っている」
 K介という、T大学に通う男友達が、ムック本を開いて力説していた。フライドポテトや唐揚げなど、食べ残しが皿に残る、午前〇時過ぎの静かな店内。
「へえ! けっこー有名じゃん、行こうよ、ここ。K介、親の車、夜だったら出せるって言っていたでしょ?」
 N美という、ちょっぴり歳上でフリーターの女が、カチッとライターの火を点けて、細い煙草に火を移した。
「なんか、その後で悪いこと起きない? あたし、嫌だな、霊障とかで病気になるの」
 U子は、ドリンクバーから戻って、メロンソーダに口をつけた。
「霊障が怖くて心霊スポットに行けますかって。U子のアレ、帯状疱疹だったっけ、あんなの霊障じゃないって」
「だって、S刑場跡に行った後、すぐだよ?」
 U子は、みんながいる席で、安全に、とびきり怖い話を聞いて、ゾクゾクッと寒くなるのが好きだった。だから、K介のような、心霊スポット巡りをくり返して、二回に一回くらい、危険な目に遭うのは、正直イヤだった。心霊スポットに行った後は、必ずと言っていいくらい、変な事が起きていた。金縛りなんて、日常茶飯事だったし、ロフトに足音がして目を覚ます、なんて事もあった。N美に言わせれば、U子はマイナス思考のかたまりで、霊に憑かれやすい体質、でもそういう人が一人いた方が、心霊スポット巡りにとって、〝盛り上げ役になる〟と茶化して言っていた。危険な目に遭うのは、イヤ、それでも、しつこく誘われて、結局行ってしまうのは、〝やっぱり自分はしんから心霊が好きだ〟と、U子はまんざらでもなかった。
「大丈夫だって、な。塩をまいておけば、いっぱいまいておけば、大丈夫だって。よしじゃあ、車を用意する」
 結局、U子、K介、N美の三人は、雑誌の心霊特集に掲載された、横浜廃病院へ行くことになった。この時からU子は、左目が白くかすんで見える、嫌ぁ~な感じがあった。
 K介は、真夏の夜のドライブに、ルンルン気分で、大きな声を出しがちだった。上機嫌でハンドルを握って、こういうワクワク感がやめられない、などと、一人で興奮していた。助手席のN美は、携帯電話をいじりながら、煙草を吸って、大きく後部座席を振り返った。U子は、ガラスに額をつけて、窓に映る夜の明かりに目を動かしている。
「あのさあ、俺、ちょっと思ったんだけど」とK介の大声。
「マンネリじゃない? 普通の心霊スポット巡りじゃつまらないからさあ、今夜の、ちょっとルール変えない?」
 ルームミラーに向かって言っていた。
「なんなの、ルールって」
 U子がガラスから顔を離した。
「一人、一人、別々で行くってこと」
「おもしろい」
 N美がすぐに反応して、ピンと指を鳴らした。
「おもしろくない、何なのそれ、怖いだけじゃん」
 U子は、二人の間に顔を出した。
「怖いだけ、それだけで、いいって。みんなで行って、結局、何も起きなかったねバイバーイじゃ、やっぱりつまんねーよ」
「あたし、いち抜けた。二人だけでやってよ、そのルール」
 後部座席に背中をつけて、U子は大きく腕を組んだ。
「嫌なの?」
 助手席から、N美の横顔が現れる。
「肝試しに、墓地へ行って、一人ずつお墓に線香をあげるとかって、小学生だってやっているのに、大した事じゃないじゃない」
「そうそう、じゃあさ、俺ら先に行くから、U子はトリで」
 U子は、交通量の多い国道から、草に囲まれた小路に入って、静かな夜の住宅街を抜ける、その夜景の変化に目を向けていた。それらには、心霊スポットに向かうという、おどろおどろしいモノは一つもなく、民家の二階の明かりや、自動販売機で飲み物を買う人の影など、飲み会の帰りに家まで送ってもらう、そんな日常の光景と変わらなかった。そこを突然、非日常的な横浜廃病院の門が現れる。
「なんだ、もっとヤベー所かと思ったけど、町中にあるんだ」
 K介は、ダッシュボードから懐中電灯を取り出して、さっさと車から降りた。ひと雨ふったのか、蒸し返るように、湿度が高く、街灯の光が丸く、白く、霞んで見えた。
 U子も車から降りて、バン、と車のドアを閉める。アスファルトのヒビ割れから生えた雑草、そのスギナのしめった穂が、いちいちU子の足首に触れる。気持ちが悪い。
「良かった、あたしらだけみたい、Iトンネルみたいに、人がわんさかいたんじゃ、ムードがないんだよね」
 N美は、曇天の夜空にその長身を立たせ、大きくキャップをかぶった。
「そうそう、まるでお化け屋敷の順番待ちだったからな。整理券でも発行しろよって、感じだった」
 三人は、ぶらぶらと歩いた。草が生えて、ほとんど見えない、病院の門の間を抜けて、真っ暗な道の先に〝立入禁止〟のコーンが並んでいた。しかしそれは、有刺鉄線を張り巡らせるような、懲罰をイメージさせるものは無く、誰でも、やすやすと入れた。夜の茂みから、たくさんの虫の音。
「虫よけスプレー、持ってくれば良かった」
 U子は、暗がりを歩きながら、肘や足首を掻いて、遅れがちになりながら二人を追った。やがて、廃業した病院の敷地内が、工事現場のそれと変わらない様子である事に気がつく。K介があちこちに懐中電灯の光を動かした。立て看板が立っていたり、倒れていたり、さらに、荒れて草だらけの駐車場には、ミニユンボや解体重機が、作業を中断して、そのままの状態だった。
「じきに、取り壊されるのかな? 近隣住民からの苦情もすごそうだし」
 K介は、懐中電灯の光でもって、工事用法定表示板を照らしていた。
「うわ、見えて来た、あれ、ヤバくない?」
 U子は、馬鹿に大きく育った木のすき間から、七階建ての総合病院を指した。鉄筋コンクリートの、ビジネスホテルのようにも見えたが、あちこちがボロボロで、窓ガラスが無く、入口はべニア板でふさがれていた。外壁は、元々は白く、今では灰色に汚れて、おびただしい数の落書きがされていた。
「いいね、雰囲気ある。今まで一番じゃない?」
 N美はうすら笑って、煙草を投げて踏んだ。廃病院の五階から上が、野球場からのナイター照明か何かを受けて、白々と明るくなっていた。しかしその下は、特に木の多い所では真っ暗だった。
「よし、じゃあ、トップバッターの俺から行くか。話によると、玄関から普通に入れるみたいだから、そこから入って、道なりに進んで、大きな階段があるらしい。そこを上がって、一番上、七階まで上がって、ほら、あそこ、あそこの窓から顔を出して、懐中電灯を振って、光で合図する。それから戻って来る」
 K介は、ざっと説明をしながら、病院の色々な所にライトの光を当てた。
 N美は腕を組んで、これから手術をする相手の情報を聞き出す医師のように、
「なんで廃業したの? どんなの、出るの? ヤバいエピソードは?」
「医院長が自殺したとか、医療ミスがあったとか、本当の所はよく分からない。出るのは女の幽霊。多分、今この場に霊能者がいれば、どこかの窓を指して、あそこに女の霊がいるって、きっと言っているよ。んで、カルテを持って帰ると、後日やばい事になるらしい。それから、ライトも注意、途中で消えるって」
「激ヤバじゃない」
 U子は震えあがった。
「まあ、とりあえず、行って来るわ」
「カルテ、持って来ないでよね」
 U子が大声を出すと、K介は後ろ姿に右手を上げた。
「どう、何か見える?」
 N美は煙草をくわえて、ライターの火を点けようとしたが、カチッカチッとなかなか点かない。
「なんにも見えない。でも、ここに来る前から、ずっと、左目がかすんでいる」
「へえ、やばいじゃん、警告?」
 やっと火が点いて、N美は煙を吐く。そのまま携帯電話を見せて、
「さっきね、霊感ある友達に、ここの事をメールしたら、絶対にやめとけって、怒られた」
「なんでいま言うの! もう来ちゃったじゃない!」
 駐車場の奥、ボイラー室のような建物の裏から、ポキポキと細い枝の折れる音がした。
「ん? あたしら以外、誰か来ているのかな?」
「あ、見てほら、K介のライトが動いている。もうあんな上まで行っちゃった」
 U子はびっくりして、廃病院の上の方を指した。
「案外、すんなりって感じ。何もないみたい」
 N美は手のひらでひさしをつくって、背伸びをした。廃病院の最上階、七階の窓に、黒い人影が動いて、キラッ、キラッと、ライトの光が瞬いた。
「一人目、達成。次はあたしの番か」
 コキコキと首の骨を鳴らして、N美は病院の玄関へと向かう。そのうちに、K介は何かを手にして戻って来た。
「ほらU子、カルテ」
「馬鹿じゃない!」
 U子は身を引いた。
「ウソだよ、白い板だって」
 K介は、ベニアの切れ端を、フリスビーのように投げた。
「ねえ、どうだった?」
 U子は、相手の体に異変はないか、K介の体を見て回った。
「うーん、一番怖かったのは、階段の途中で〝ワッ〟てN美におどかされたやつかな。すげー雰囲気あったけど、ほんと何にも起きない。ラップ音的なのも無し。なんか起きても良さそうなモンだけど」
 そうこうしている内に、廃病院の七階の窓に、ぬっと黒い人影が出て、キラッ、キラッと光が動いた。
「はんえー、もう着いた。N美って、怖いのに強すぎねえ?」
「あたしもそう思った。なんかN美って、幽霊見ても〝あ、幽霊、そこ〟とか冷静に言ってそう」
 廃病院の玄関から、スキップをしながら戻って来たN美。
「まー、余裕かまして、楽しかったって顔している」
 蚊に刺されたうなじを掻いて、U子はあきれ顔を見せた。
「雰囲気あるわ。ここ、イイ。見間違いかもしれないけど、白いのがフワーって天井から出て来た。あと、相部屋の病室からヒソヒソ声」
「ちょっとー、マジ?」
 N美は「はい」と言って、懐中電灯をU子に手渡した。
「ほら、行ってきなって、階段上ったら、すぐ終わるから。足もとだけは注意。危険な物がいっぱい落ちていたから、転んだら流血沙汰」
「U子、このままじゃ、何も起きない。カルテ持って来い」
「持って来るわけないでしょ!」
 最後の一人、U子は、両手でしっかりと懐中電灯をにぎって、その明かりを頼りに、真っ暗な玄関へと入って行った。玄関は、そこに当然あったであろう窓ガラスが、全部割れて、そのまま小体育館くらいの広さがある、エントランスホールへと続いていた。ホールを小体育館に例えたのは、物が無い、という点からも、合っていて、車椅子や長椅子、テーブルといった物まで、いっさい片付けられていて、〝がらん〟としていた。業者がやって来て、全て搬出したって感じだった。
「うわー、広ーい」
 U子の声が高い天井に響いた。おくすり窓口、会計窓口、外来受付、ライトの光でカウンターを照らして、その奥にある医療事務室が怖かった。ちょっと進むと、中庭の枯れ木の横を通った。その庭木の枝には、大量のトイレットペーパーが長々と引っ掛かって、風に揺れていた。そのままどん突きまで進むと、幅広の階段の前に出た。
「なんか、広々しているから、進むの早い」
 物音と言えば、U子の足音のみ。病室から変な音がしたら、すぐに分かってしまう、それが逆に怖かった。二階、三階と、上層階へ上がるにつれて、廊下に物が散乱し始め、ロッカーやベッドがひっくり返って、雑誌や衣類、大量の注射器や点滴用のスタンドが散乱、そこで〝カルテ〟の話を思い出し、首を振って、最上階の七階まで上った。
「あ、ライトを振るのって、どの窓だったっけ」
 階段から三方向へ続く廊下の先に、懐中電灯の光を当てて、
「ぐるぐる階段を上って来たら、方角が分からなくなっちゃった」
 最終的に、懐中電灯の光の輪は、床に置かれた角材を照らしていた。その角材が矢印の形になっていたからだ。
「K介だ。これ」
 その矢印の方向に顔を向けて、U子は廊下を歩き始めた。そこは、大地震で滅茶苦茶に散らかった部屋みたいに、物が散らかって、足の踏み場も無かった。天井のボードが落ちて、中からコードが垂れ下がっている。左手の相部屋には、懐中電灯の光は当てなかった。N美のヒソヒソ声の話を思い出したからだ。廊下の窓ガラスは、全て割れていて、適当な窓の前に立った。キラキラと輝く夜景がキレイだった。遠くに海まで見えて、灯台の明かりが動いていた。
「あ、いたいた」
 遠い下の地面に、K介とN美が立っているのが見えた。二人は何かを話している。
「おーい、来たよー! ヤッホー、着いたよ!」
 U子が懐中電灯を振って、彼らに向かって声を上げた。二人はこちらに顔を上げて、そうしたら、手を振り返すどころか、そのまま一目散に、車の方へと走り出した。
「ちょ、ちょっと、なんなの!」
 U子はびっくりして、あわてて来た道を引き返し始めた。
「絶対、ドッキリだ。あたしをからかって、二人は大笑いしているんだ」
 頭に来て、U子は階段をかけ下りた。怒っているから、何も怖くなかった。ひとっ走りでエントランスホールまで戻って、ちょっと迷って、出口を見つけて(入った時とは別の出入口)、駐車場へ顔を出した。そこには誰の姿もない。
「まさか、あたしを置いて帰っちゃったって事はないでしょうね」
 U子は額の汗をぬぐって、そのまま走って、病院の門から顔を出した。K介の車が見えた。エンジンが掛かっていて、今にも走り出しそうな雰囲気だった。
「いたいた、絶対に許さない」
 深く息を整えて、懐中電灯を持った手で、どんどんと運転席の窓を叩いた。K介は、ハンドルをにぎったまま、顔さえ上げない。ドアを開けようと、ドアハンドルを引いても、カギがかかっていて開かない。助手席のN美も、下を向いたまま、顔を上げない。興奮したU子には、その姿が、腹を抱えて笑っているように見えた。
「ちょっと、開けなさい、コラ!」
 突然音を立てるエンジン、そこから車は急発進した。
「わ、危な! 待てー!」
 K介の車は、しばらく直進して、三〇メートル先の街灯の下、明るい自販機の前で、赤いテールランプを点灯させて停車。
「どこまでからかうのよー! もう!」
 U子は下り坂を走って、K介の車まで追いついた。K介は車を降りて、後部座席のドアを開けて、U子の来るのを待っていた。
「早く乗れ」
「なんなのよ! 逃げて行ったり、乗れって言ったり」
 カンカンになったU子が、どっかりと後部座席に座ると、K介は後ろを振り返ってから車を出した。沈黙の車内、ちらちらとルームミラーで後方を確認するK介。
「ねえ、やりすぎ。いくらなんだって、こんなのひどいよ。こんなの、誰だって怒るよ」
 K介も、N美も、前を向いたまま、返事もしない。
「ねえ、聞いているの? なんとか言ってよ」
 K介は運転しながら、ルームミラーに顔を上げた。
「U子、お前、大丈夫か?」
「はあ? なにそれ、どういう意味? 大丈夫じゃないんですけどお、あんなことされて」
「お前、まさか気がついていないのか?」
「気がつくって、何が」
 K介は、ウインカーを出して、国道へと合流した。
「お前、スゲーな、知らねえってスゲー」
「もう、何なの⁉ ハッキリ言えー!」
 後ろからU子は、運転席のシートを蹴りまくった。
「じゃあ、教えてやるよ。お前がさ、廃病院の七階の窓から、俺たちに向かって手をふっただろう。その時、病院の窓という窓、全部の窓から、一斉に、たくさんの人たちが手をふっていたんだよ」
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