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10. 期末テスト
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それからあっという間に1週間が過ぎていき、いよいよ期末テストの前日となった。
放課後。わたしは今、いつものように紫苑くんと一緒に図書室の自習スペースで勉強中。
紫苑くんから『これから俺と一緒に勉強頑張って、今度の期末テストで妹よりも良い点とって。聖来たちを見返してやろうよ』って言われたときは、とにかくびっくりして。一体どうなることかと思ったけれど。
紫苑くんとの勉強は楽しくて、今日まであっという間だったな。
ちらっと隣に目をやると、数学を勉強している紫苑くんの横顔はとても真剣だ。そんな彼のノートには、数式がビッシリ書き込まれている。
紫苑くんとこうして一緒に勉強するのも今日で最後かもしれないと思うと、胸のあたりがチクッとして……寂しいな。
「……咲来? どうしたの? 手、止まってるじゃない」
「あっ」
いけない。紫苑くんに気づかれちゃった。
わたしは慌てて、右手に持ったままのシャーペンを机の上に置く。
「どうした? もしかして、分からない問題でもある?」
「えっと。明日がいよいよテスト本番だって思うと、緊張しちゃって……」
今日で、紫苑くんとの勉強が最後だと思うと寂しいだなんて。本当のことを言って、紫苑くんを困らせたくないから。つい、嘘をついてしまった。
もちろん、明日のテストが緊張するっていうのも半分本当だけど……。
「咲来……」
紫苑くんの整った顔がこちらへと近づいてきて、彼のおでこがわたしのおでこにコツンとくっついた。
「し、紫苑くん?!」
いきなりの紫苑くんのドアップに、胸が脈打つ。
「今日まで咲来は、誰よりも一生懸命頑張って来たんだから。きっと大丈夫だよ。明日は自信をもって、テストに臨んだら良い」
「紫苑くん……ありがとう」
紫苑くんはどんなときも、わたしに優しい言葉をかけてくれるね。
「俺も頑張るから。明日からのテスト、お互いに頑張ろう」
「はいっ!」
紫苑くんがニコッと笑いかけてくれたので、わたしも同じように笑い返す。
そうだ。今は、寂しがっている場合じゃない。大事なテストが控えているんだから。
今日まで学校のある日の放課後は毎日、わたしに勉強を教えてくれた紫苑くんのためにも、明日からのテストは精一杯頑張らなくちゃ。
◇
翌日から5日間、学校では予定通り期末テストが実施された。
一番苦手な数学のテストのときは、問題と答案用紙を前にすると、胸のドキドキがわずかに増したけれど。
図書室でわたしに大丈夫だと言ってくれたときの紫苑くんの優しい笑顔を思いだすと、不思議と落ち着いた。
だからわたしは、苦手な数学も日本史も。その他の教科も、平常心で取り組むことができた。
特に大きなトラブルもなく、こうして1学期の期末テストの5日間は過ぎていった。
◇
「水瀬咲来さん」
期末テスト明けの、最初の数学の時間。
今は先生からテストの答案用紙が返却されていて、名前を呼ばれたわたしはドキドキしながら教卓へと向かう。
「咲来さん。今回は、よく頑張りましたね」
「え?」
数学の先生がわたしにテストの答案用紙を渡す際、ニコッと笑いかけてくれた。
「うそ……」
返却された答案を見たわたしは、自分の口元を手でおさえる。
わたしの名前の右斜め上に、赤ペンで大きく書かれていた数字は「89」
なんと、数学のテストの点数は89点だったのだ。
あと一歩で90点だなんて! 前回の中間テストでの点数が、赤点ギリギリの40点だったから。まさか、こんなにも点数が上がったなんて信じられない。
「やったぁ!」
何よりも嬉しい気持ちが勝ったわたしは、ここが教室だということも忘れ、両手で思いきりガッツポーズをする。
わたしが紫苑くんの席のほうへ目をやると、彼がわたしのほうを見てくれていたらしく目が合った。
「……っ!」
わたしが視線を逸らそうとしたとき、紫苑くんの口がゆっくりと動く。
『良かったね』
席が離れているため、声はよく聞こえなかったけど。紫苑くんは確かにそう言ってくれたのだと分かり、わたしは更に嬉しくなった。
◇
「……それで? 聖来は、なんて言ってたの?」
数学の授業後の休み時間。
わたしは、紫苑くんの席へと先程のテストのお礼を言いにやって来た。
「あー、それが……」
あのあと聖来がわたしのところへ来て、横から数学の答案をのぞき込み、悔しそうな顔をしていた。
そのとき聖来が手にしていた答案用紙には、84点と書かれていて。
『こんなの、たまたまでしょう。もしかして咲来ちゃん、カンニングでもしたんじゃないの?!』
「……って、言われたの」
紫苑くんに話しながら、わたしは苦笑する。
「カンニングって。ほんと失礼なヤツだな。素直に負けたって認めれば良いのに」
「でも、どれだけ嫌なことを言われても。聖来のことも、お母さんのことも……やっぱり心の底から嫌いにはなれないんだよね」
わたしが幼稚園の頃までは母娘3人、ほんとに仲が良くて。
出かけるときには、よく3人でリンクコーデをしたり。川の字になって、一緒にお昼寝をしたり。
『せいらね、さくらちゃんのことがだーいすき』
幼い頃の聖来は、よくそう言ってわたしにハグをしてくれたっけ。
「……っ」
昔のことを久しぶりに思い出したら、何だか少し泣きそうになる。
どうして今、3人の関係がこんなふうになってしまったのだろうと思ってしまう。
「まぁ一番の原因は、出来損ないのわたしにあるんだろうけど……」
「咲来」
わたしの頭に、紫苑くんの手がポンとのせられる。
「咲来は、出来損ないなんかじゃないよ。咲来はちゃんとできるってこと、こうして自分でもしっかりと証明できたじゃない。だから、もっと自信もって」
紫苑くん……。
「ありがとう」
今日は期末テストの翌日で、全てのテストの答案が返ってきた訳じゃないから。まだ最終的な結果は、分からないけれど。
まずはこうして数学だけでも、聖来よりも良い点がとれたんだ。
今まで妹に一度も勝てたことのなかったわたしにとっては、とても大きな進歩だ。
「日々の努力が、ちゃんと結果に現れて。えらいよ咲来」
紫苑くんの優しい笑顔に、胸が甘く締めつけられる。
「ほんと、よく頑張ったな」
「ありがとう」
紫苑くんを見てると、胸のドキドキはおさまるどころかますます大きくなっていく。
さっきからずっと、胸が苦しい。
ここ最近、紫苑くんのそばにいると、なぜかこうなることが増えた気がする。
何なんだろう、これは。
もしかしてわたし……病気なのかな?
放課後。わたしは今、いつものように紫苑くんと一緒に図書室の自習スペースで勉強中。
紫苑くんから『これから俺と一緒に勉強頑張って、今度の期末テストで妹よりも良い点とって。聖来たちを見返してやろうよ』って言われたときは、とにかくびっくりして。一体どうなることかと思ったけれど。
紫苑くんとの勉強は楽しくて、今日まであっという間だったな。
ちらっと隣に目をやると、数学を勉強している紫苑くんの横顔はとても真剣だ。そんな彼のノートには、数式がビッシリ書き込まれている。
紫苑くんとこうして一緒に勉強するのも今日で最後かもしれないと思うと、胸のあたりがチクッとして……寂しいな。
「……咲来? どうしたの? 手、止まってるじゃない」
「あっ」
いけない。紫苑くんに気づかれちゃった。
わたしは慌てて、右手に持ったままのシャーペンを机の上に置く。
「どうした? もしかして、分からない問題でもある?」
「えっと。明日がいよいよテスト本番だって思うと、緊張しちゃって……」
今日で、紫苑くんとの勉強が最後だと思うと寂しいだなんて。本当のことを言って、紫苑くんを困らせたくないから。つい、嘘をついてしまった。
もちろん、明日のテストが緊張するっていうのも半分本当だけど……。
「咲来……」
紫苑くんの整った顔がこちらへと近づいてきて、彼のおでこがわたしのおでこにコツンとくっついた。
「し、紫苑くん?!」
いきなりの紫苑くんのドアップに、胸が脈打つ。
「今日まで咲来は、誰よりも一生懸命頑張って来たんだから。きっと大丈夫だよ。明日は自信をもって、テストに臨んだら良い」
「紫苑くん……ありがとう」
紫苑くんはどんなときも、わたしに優しい言葉をかけてくれるね。
「俺も頑張るから。明日からのテスト、お互いに頑張ろう」
「はいっ!」
紫苑くんがニコッと笑いかけてくれたので、わたしも同じように笑い返す。
そうだ。今は、寂しがっている場合じゃない。大事なテストが控えているんだから。
今日まで学校のある日の放課後は毎日、わたしに勉強を教えてくれた紫苑くんのためにも、明日からのテストは精一杯頑張らなくちゃ。
◇
翌日から5日間、学校では予定通り期末テストが実施された。
一番苦手な数学のテストのときは、問題と答案用紙を前にすると、胸のドキドキがわずかに増したけれど。
図書室でわたしに大丈夫だと言ってくれたときの紫苑くんの優しい笑顔を思いだすと、不思議と落ち着いた。
だからわたしは、苦手な数学も日本史も。その他の教科も、平常心で取り組むことができた。
特に大きなトラブルもなく、こうして1学期の期末テストの5日間は過ぎていった。
◇
「水瀬咲来さん」
期末テスト明けの、最初の数学の時間。
今は先生からテストの答案用紙が返却されていて、名前を呼ばれたわたしはドキドキしながら教卓へと向かう。
「咲来さん。今回は、よく頑張りましたね」
「え?」
数学の先生がわたしにテストの答案用紙を渡す際、ニコッと笑いかけてくれた。
「うそ……」
返却された答案を見たわたしは、自分の口元を手でおさえる。
わたしの名前の右斜め上に、赤ペンで大きく書かれていた数字は「89」
なんと、数学のテストの点数は89点だったのだ。
あと一歩で90点だなんて! 前回の中間テストでの点数が、赤点ギリギリの40点だったから。まさか、こんなにも点数が上がったなんて信じられない。
「やったぁ!」
何よりも嬉しい気持ちが勝ったわたしは、ここが教室だということも忘れ、両手で思いきりガッツポーズをする。
わたしが紫苑くんの席のほうへ目をやると、彼がわたしのほうを見てくれていたらしく目が合った。
「……っ!」
わたしが視線を逸らそうとしたとき、紫苑くんの口がゆっくりと動く。
『良かったね』
席が離れているため、声はよく聞こえなかったけど。紫苑くんは確かにそう言ってくれたのだと分かり、わたしは更に嬉しくなった。
◇
「……それで? 聖来は、なんて言ってたの?」
数学の授業後の休み時間。
わたしは、紫苑くんの席へと先程のテストのお礼を言いにやって来た。
「あー、それが……」
あのあと聖来がわたしのところへ来て、横から数学の答案をのぞき込み、悔しそうな顔をしていた。
そのとき聖来が手にしていた答案用紙には、84点と書かれていて。
『こんなの、たまたまでしょう。もしかして咲来ちゃん、カンニングでもしたんじゃないの?!』
「……って、言われたの」
紫苑くんに話しながら、わたしは苦笑する。
「カンニングって。ほんと失礼なヤツだな。素直に負けたって認めれば良いのに」
「でも、どれだけ嫌なことを言われても。聖来のことも、お母さんのことも……やっぱり心の底から嫌いにはなれないんだよね」
わたしが幼稚園の頃までは母娘3人、ほんとに仲が良くて。
出かけるときには、よく3人でリンクコーデをしたり。川の字になって、一緒にお昼寝をしたり。
『せいらね、さくらちゃんのことがだーいすき』
幼い頃の聖来は、よくそう言ってわたしにハグをしてくれたっけ。
「……っ」
昔のことを久しぶりに思い出したら、何だか少し泣きそうになる。
どうして今、3人の関係がこんなふうになってしまったのだろうと思ってしまう。
「まぁ一番の原因は、出来損ないのわたしにあるんだろうけど……」
「咲来」
わたしの頭に、紫苑くんの手がポンとのせられる。
「咲来は、出来損ないなんかじゃないよ。咲来はちゃんとできるってこと、こうして自分でもしっかりと証明できたじゃない。だから、もっと自信もって」
紫苑くん……。
「ありがとう」
今日は期末テストの翌日で、全てのテストの答案が返ってきた訳じゃないから。まだ最終的な結果は、分からないけれど。
まずはこうして数学だけでも、聖来よりも良い点がとれたんだ。
今まで妹に一度も勝てたことのなかったわたしにとっては、とても大きな進歩だ。
「日々の努力が、ちゃんと結果に現れて。えらいよ咲来」
紫苑くんの優しい笑顔に、胸が甘く締めつけられる。
「ほんと、よく頑張ったな」
「ありがとう」
紫苑くんを見てると、胸のドキドキはおさまるどころかますます大きくなっていく。
さっきからずっと、胸が苦しい。
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もしかしてわたし……病気なのかな?
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