姫野さんは誰に殺された？

最初の事件編

第三話･僕と君とクローバーと…

｢今日の姫野さん､スゴかったな…
俺じゃ絶対に出来ないだろうし｣
あの後､皆はメールのことを一切気にしなくなった
いつもの教室にすぐ戻ったんだ…途中
また騒ぎ出す奴もいたけど､それも全部まとめて
｢大丈夫ですよ､頑張りましょ？ね？｣
｢は､はい！そうですよね！｣
(好きとかそう言うの通り越して憧れるよな)
そんなことを考えながら帰宅路を通って
いつもの河原を通り越そうとしてた時…
(ん？あれって…姫野さん！？)
河原にある野原でしゃがみ込み､何かを
探している姫野さんを見つけた
｢ひ､姫野さん！｣
｢あら､君は同じクラスの！えっと…あっ新くん！｣
今更ながら自己紹介､俺の名前は北村新
まぁクラスの日陰者だ､はい終了！それよりも…
｢えっと何をしてるんですか？｣
｢ウフフ､何で敬語なんですか？私は
四つ葉のクローバーを探してるんですよ
皆のお守りにしたいなって…フフ｣
｢お､俺も手伝います！暇(帰宅部)ですから！｣
｢ありがとうございます！｣
とは言ったものの､四つ葉のクローバーって
なかなか見つからないんじゃ…あった
｢あ､あ､ありましたよ！｣
｢私の方にもありましたよ！って
フフフ…二人とも見つかりましたね｣
｢は､はいそうですね…って何してるんですか？｣
姫野さんは自分の四つ葉のクローバーを
半分に切っていた
｢貴方の分を皆へのお守り用に…そして
これは私と貴方だけの秘密のお守りってことに
皆には…内緒ですよ？｣
姫野さんは俺に向かってシーと唇に人差し指を
たてて…それが物凄くかわいくて…見惚れてた
｢これは押し花にすればずっと枯れません
なくしちゃだめですよ？それじゃあまた明日！｣
｢は､はい！絶対になくしません！｣
俺は凄く嬉しかった､二人だけの秘密という
言葉もだし､何よりあの笑顔が見れた
そして｢また明日｣と言ってくれた…言ったんだ
だから驚いた､クローバーの押し花を作って
そのことを話そうと学校にいって聞かされたこと…
｢姫野さんが…殺された？｣