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一章
66.断罪②
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「この拘束は……誰のものなの?」
「あッ! いや、ちがっ! 俺ではありません」
「お、俺でもないですッ!!」
「ならあそこで喚いている彼の力ってことなのね」
「そ、そうです!」
大智はバレていないこの隙に拘束を解除した。
「解けたみたいね。ねぇ、貴方は知ってるかしら?」
拘束の解けた女性は大智の目を見て話し出す。大智はバレてしまったのかと思いより怪しい雰囲気を醸し出してしまう。
「な、な、ななななにをですか?」
「私に嘘は通用しないのよ」
「お、おおれは、ち、ちちちがうんです!!!!」
大智は恐怖のあまり立ち上がり後ろへと叫びながら走り出した。そんな大智の姿を見て女性はふふと笑っていた。必死に後ろに走った大智だがそこには外に出る扉などなかったためただひたすら壁を叩いて「出してくれ」と叫んでいた。
「ちゃんと後ろ見ないと危ないわよ?」
「……!!?」
大智が後ろを向いた瞬間そこには大きなトロールの様な魔物が現れていた。大智は急いでそのトロールの様なものから逃げようとするが体がどうにも動かない。なぜかと思い自身の体を見てみると体には輪っかが巻き付いており拘束されていた。必死にそれを壊そうとするが何をしても壊れない。その頃にはトロールが拳を振り上げていた。
それに気づいた大智は急いで逃げるがこけてしまう。そしてそこにトロールの拳が振り下ろされる。
「ギャアアア!!!!!!!!!!!!!」
トロールの拳によって大智の右足は完全にぐちゃぐちゃになり白いタイルに赤い血が溢れていた。
そして残されたのは孝汰のみとなってしまう。孝汰は俺は何もしていないと言い張り罰を免れようとする。
「ふふ。大丈夫。貴方が一番マシよ」
女性はそう言うと和希の方に歩き出す。悶える和希を無視して近くに転がっている聖剣を拾った女性は孝汰の元へ戻る。孝汰はこれから何をされるのか理解し逃げようとするが首元に聖剣を突きつけられ逃げることが出来なかった。
「やめ、やめてくれ。本当に俺は俺は何もしていない」
「それは本当なのね?」
「あぁ! 本当だ! 信じてくれ」
「まだ何もしていない事は知ってるわ。でもほら、私きまぐれなのよ。だからまだ付き合ってもらうわ」
「ふざけるな! な、なんで俺まで!!」
女性は首からゆっくり聖剣を下に這わせながら移動させ孝汰の右足の部分まで来た時に手を止める。止めた手を今度はゆっくり足に向かって押し出す。すると聖剣はゆっくり孝汰の足に突き刺さり始める。
「ギャアアアアアアアアア!!!!! や、やああああめてくれぇぇえええ!!!」
孝汰は突き刺さった状態で痛みに耐えられず暴れてしまうためさらに聖剣が足の中を掻き乱す。しばらく叫んだところで女性は聖剣を勢いよく押し出す。すると聖剣は足を大きく斬り裂き血が溢れ出した。その時にはもう孝汰は気絶し地面に倒れてしまった。
そして女性は聖剣を投げ捨て玉座の方へとカツンカツンと戻っていく。玉座に座り込んだ女性は右手で頬を触る。
「邪魔なんてさせないわ。あの二人がやり遂げるまでは、ね?」
異空間は急速に収縮し姿を消したのだった。
「あッ! いや、ちがっ! 俺ではありません」
「お、俺でもないですッ!!」
「ならあそこで喚いている彼の力ってことなのね」
「そ、そうです!」
大智はバレていないこの隙に拘束を解除した。
「解けたみたいね。ねぇ、貴方は知ってるかしら?」
拘束の解けた女性は大智の目を見て話し出す。大智はバレてしまったのかと思いより怪しい雰囲気を醸し出してしまう。
「な、な、ななななにをですか?」
「私に嘘は通用しないのよ」
「お、おおれは、ち、ちちちがうんです!!!!」
大智は恐怖のあまり立ち上がり後ろへと叫びながら走り出した。そんな大智の姿を見て女性はふふと笑っていた。必死に後ろに走った大智だがそこには外に出る扉などなかったためただひたすら壁を叩いて「出してくれ」と叫んでいた。
「ちゃんと後ろ見ないと危ないわよ?」
「……!!?」
大智が後ろを向いた瞬間そこには大きなトロールの様な魔物が現れていた。大智は急いでそのトロールの様なものから逃げようとするが体がどうにも動かない。なぜかと思い自身の体を見てみると体には輪っかが巻き付いており拘束されていた。必死にそれを壊そうとするが何をしても壊れない。その頃にはトロールが拳を振り上げていた。
それに気づいた大智は急いで逃げるがこけてしまう。そしてそこにトロールの拳が振り下ろされる。
「ギャアアア!!!!!!!!!!!!!」
トロールの拳によって大智の右足は完全にぐちゃぐちゃになり白いタイルに赤い血が溢れていた。
そして残されたのは孝汰のみとなってしまう。孝汰は俺は何もしていないと言い張り罰を免れようとする。
「ふふ。大丈夫。貴方が一番マシよ」
女性はそう言うと和希の方に歩き出す。悶える和希を無視して近くに転がっている聖剣を拾った女性は孝汰の元へ戻る。孝汰はこれから何をされるのか理解し逃げようとするが首元に聖剣を突きつけられ逃げることが出来なかった。
「やめ、やめてくれ。本当に俺は俺は何もしていない」
「それは本当なのね?」
「あぁ! 本当だ! 信じてくれ」
「まだ何もしていない事は知ってるわ。でもほら、私きまぐれなのよ。だからまだ付き合ってもらうわ」
「ふざけるな! な、なんで俺まで!!」
女性は首からゆっくり聖剣を下に這わせながら移動させ孝汰の右足の部分まで来た時に手を止める。止めた手を今度はゆっくり足に向かって押し出す。すると聖剣はゆっくり孝汰の足に突き刺さり始める。
「ギャアアアアアアアアア!!!!! や、やああああめてくれぇぇえええ!!!」
孝汰は突き刺さった状態で痛みに耐えられず暴れてしまうためさらに聖剣が足の中を掻き乱す。しばらく叫んだところで女性は聖剣を勢いよく押し出す。すると聖剣は足を大きく斬り裂き血が溢れ出した。その時にはもう孝汰は気絶し地面に倒れてしまった。
そして女性は聖剣を投げ捨て玉座の方へとカツンカツンと戻っていく。玉座に座り込んだ女性は右手で頬を触る。
「邪魔なんてさせないわ。あの二人がやり遂げるまでは、ね?」
異空間は急速に収縮し姿を消したのだった。
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