サイカイのやりかた

ぎんぴえろ

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一章 神童

8.えいえいよいしょ

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「うぉぉぉい何やっとんじゃおまーーアダダダッ!!」

 聴き慣れた声が、から聞こえた。

「えっ……!?」

 宙に浮く彼女を見てから飛び出してきたのだろう。大慌てでこちらに駆け寄ろうとして転倒。斜面を転がりそして、空中にてマフユとこんにちはしたのはーー

「イチッ!」

 咄嗟。マフユはその体をくるりと回転させ最も近くにあった枝にその足を絡ませる。逆さ吊りになり空いた両手は彼の首根っこを掴んでいた。

「……なにしてるの、イチ」

「あばばばば、ちゅ、宙に浮いてるナンデ!? 僕なにっ、死んだの!?」

 逆さのまま彼に話しかけたが返答はなく、今の状況にパニックになっているようだがとりあえずなんともない様子に安堵した。そして、枝に引っ掛けた足をロープのように揺らし、反動を使って崖へと戻る。

 当然転がり落ちてきた少年に対しコンマ1秒以内に判断→実行までを成し遂げる彼女はやはり神童であるか。

 地面についたとたん、反動で思わず離してしまったイチは鼻を地面に打つけくるくると周り地面に倒れる。

「あぁぁぁぁ死ぬかと思った。一瞬ばぁばの顔が見えた、あと鼻打った、これ折れたマジで折れた!ーーあっ……ふっ、助けに来たぜお嬢ちゃん」

「無理あるよ?」

「うるさいよ! こんな危ないところに一人できたお前にはなにも言われたくはないんだよ!」

 しばらく地面をゴロゴロと転がっていたが、じっと見ていたマフユに気づきはたとその動きを止め立ち上がり、キリッと仁王立ちで立つイチ。しかし流石に格好がつかなかった。ジトッとした目を向けていると、そんなことより!とイチは彼女にグングンと近づきその肩を掴む。

「なんで死のうとしてんのよこのどアホ! 命は限りがあるんだよ、大切にしなさい!」

「イチ、なんでここに」

「お前がいなくなったって聞いたから探しにきたんだ、友達なんだから当たり前でしょうよ!」

「……。」

 ブンブンと揺らされ何故かオカマ口調で彼女を叱りはじめる。彼が来てくれたことに何故か胸の重たい何かが少しだけ晴れたような気がしながらも、

 その警戒心を、解かない。

 そんな綺麗事など聞きたくもないのだ。ガチガチに、何重もの鎖を巻いたように閉ざした心には、彼の言葉が全く響かない。何を言いたいのかは分かる、しかし分かるだけだ。心にもないことをよく言うと、吐き捨てたくなる。

「このおバカこのおバカ! 命は一つしかないんだぞ、それをこんな歳で捨てようとしないでよっ、私が、私がバカみたいじゃない!」

「……それ、昼ドラのセリフ?」

「お、よくわかったな! 入院暇すぎてドラマばっかり見てたから移っちゃったの! でも言いたいことはそのままだぞ!」

「別に、イチには関係ない」

「マフユお前やっぱ今日なんか変だよ。何かあった?」

「関係ないって言ってる」

 もう何も言わないで欲しい、自分をこれ以上騙さないで欲しい。関係ない、関係ないと彼の言葉を断ち切る。この男も彼女の地位や金に惹かれてやってきた一人に過ぎないのだ、何も言うつもりはない。

「関係ない、かぁ。実際に言われると結構へこむな。うわき? したお父さんの気持ちがわかったよ」

「ちょくちょく昼ドラ知識入れるのやめて」

「とにかく話してよ! 話してくれないと何もわかんないじゃん!」

「……関係ないって、言ってる!」

「そればっか言っても分からないんだけど。僕何かした? もしかして前にばぁばのお小遣いをちょっと多くもらったのがダメだった? あ、それかスッパマンの一個マフユの勝手に食べたのバレた……? えっとごめんね?」

「イチって悩み無さそうだよね」

「ば、馬鹿いうな! 僕だってあるよ悩み! えっと、お菓子のお小遣いをもっとあげるにはどうしたらいいんだろうとか!」

「……やっぱり、お金なんだ」

 緩みかけた頬が、またこわばる。思わず彼の体を弾き飛ばし、歯噛みした唇は紅く滲んでいた。

「イチも結局、みんなと一緒。私と遊んでくれたのだって、記憶を戻してくれようとしたのだって、私がお金を持っていたから、ぜんぶ自分のためなんだ」

「え、なにっ、お金? ……えっあの、何の話をーー」

「私が、私が真冬だから。テレビとか、ドラマとか出て、みんなが知ってるから私に話しかけた。友達とか、いい言葉ばっかり私に言って、私を楽しくさせて、嬉しくさせたのも、私がお金を持ってたから!」

「え……マフユお前、記憶戻ったのか!?」

「元々記憶喪失になんてなってない。それもっ、知ってたくせに!」

「ぇ、ぇぇぇえええええええええ!? あ、あれ嘘なの!? きをくそーしつじゃなかったの!?」

「今更嘘なんてつかなくていい、嘘だって最初から分かってたんでしょ!」

「ま、待って待って! 知らなかった、本当に知らなかったから今ビックリしてるんだけどなんで疑われてんの!?」

 ビックリして目が飛び出ているイチに、しかしマフユは詰め寄った。この男の腐った嘘の塊をその才能が証明してしまうのだ。根拠がある。彼が自分が真冬であると分かっていることを、彼が自分の嘘に気づいていた証拠が。

「イチ、言ってた。『仲良くしてた』って」

 それは今日の夕方、彼女が病室にて聞いた言葉。マフユは鮮明に覚えている。

「『有名なのは知ってた』って。……ほ、『のに』って……!私が、真冬だからっ、『文句も言っちゃで、だったけど頑張ったんだ』って……イチ、言ってた!」

「ぇ、ぇぇえええええ!? 待って待って! そんなこと言ってないっ、僕がマフユにそんなこと言うわけないじゃん!」

「嘘だ、全部っ、覚えてる……忘れられないの!」

 ドンッ、マフユはイチの体を強く押し、彼は地面に転がった状態でポカンと目をまんまるとさせている。その分かってませんという表情に苛立ちが募る。その本心からと思わせる態度が、自分を惑わしたんだと、自分が信じてしまったその顔に腹が立つ。

 こんなに声を張り上げたのは、いつぶりだろうか。

「イチはっ、本当の、友達じゃなかった……! 結局みんなと同じで、真冬しか見てなくて、イチなんて、


 イチなんて、大っ嫌い!!」


 今の彼女には何も信じられなかった。言葉では違うと言っても、本心はどうかの判断はたとえ神童だとしても分かるわけもない。彼に背を向け、二度と振り向かないとそう決め、そして、

「もういい、でしょ。帰って」

「い、嫌だね。僕は別に嫌いって言われてもなんともないもんねっ、その、いつも言われてるし、馬鹿にされたりとかよくあるからそれくらいで傷ついたりしないもんね!」

「……帰ってよ」

「ねぇ、僕はどうして嫌われちゃったの? お小遣いをちょっと多くもらったこと? スッパマンの一個勝手に食べたこと? わかんないと謝れないじゃん!」

「……もう帰ってってば」

「やだ! マフユと仲直りするまで帰らない!」

「帰ってよ!」

「そんな簡単に諦められないもん!あっトッポあるよ、これと交換で教えて!」

「お菓子なんかいらないよ!」

「お、お菓子でもダメだとぅ!? ほ、本当に怒ってるんだなマフユ……お菓子あげる以上に僕は何をしたらいいんでしょう!?」

「……。」

 思わずため息をつく。

 なぜだろう、この少年と口喧嘩すると意欲を損なわれるのは。怒りゲージというものがあって、グラフのように時間をx、怒り度をyとすれば少年が現れてからの彼女のグラフは正しく山型だ。それも山々が重なるように上がったり下がったりを繰り返している。気が削がれるとでも言えばいいのか、彼の雰囲気の壊し方が独特すぎるのだ。


「あ、お前まさかお菓子はタダで食べれると思ってるんじゃないだろうな!」


「……え?」

「はぁ~ん、わかったぞ! いいかマフユ、菓子はただじゃないんだ! お菓子はお金を払って買ってるの、何もしなくてもらってるわけじゃないんだぞ! 僕がちゃんとばぁばのお手伝いをちゃんとしたから食べられるんだぞ!」

「え、え?」

「そんなお菓子を貰えるってことは、もうどんなことでも許さなきゃダメなんだよ。僕が頑張って働いて買ったのにそれをいらないなんて本気で泣くからね! 働かないで食べられるのは甘やかされてるやつだってばぁば言ってた!」

「……?」

 思わず振り向いてしまった先で、イチはふふんと、鼻をすすっていた。得意げな彼が何を言いたいのか全く分からないまま、彼女を置いてけぼりで話を進めるイチ。

 ドヤ顔の彼はつまりこう言いたいのだ。マフユが何に怒っているかは分からないが、それでもお菓子をあげると言っているのだから許せ。それを断るということは、マフユがお菓子の価値を知らないからだと、自分の力で手に入れたお菓子をあげるということがどれだけ凄いことなのかを伝えようとしている。

 つまり、

「『はたらかざること食べるべからず!』なんだぞ!! ちゃんと働いて、お金もらってからお菓子を食べられるんだ。本当はちゃんと働かないと手に入らないんだぞ!」

「……………………………………。」


 この少年、お金の価値を彼女に語りかけているのである。

 思考が止まった。彼の言葉に感銘を受けたわけではない。そもそも彼の論点はズレにズレまくっているのだ、今更それを指摘しようと思ったわけではない。

 気づいたのだ。

 彼は金の価値を彼女に対して伝えた、その意味を。

 元々、彼女の中で彼という人間の中身(彼女の周りにいた人間の中身ともいう)は彼女の才能により発生した金銭の授受を受けるために近づいてきた『才能だけを見る者』であった。マフユではなく、真冬に関心があり、その利益を得るために近づいてきたのが彼らなのだ。

 しかしその大前提がある場合、彼の今の行動は明らかな矛盾となる。つまり、金銭の授受ができると思うためには金銭を多く持っていることを知っている必要があるのだ。それにも関わらず、彼は金銭がいかに大切かを説いているのは明らかにおかしい。

 『働かざること』などと、働いている証拠が至る所に存在する彼女にわざわざ言う必要がないのだ。

 彼女が有名人であるということ知ったにも関わらず、それに繋がって一般思考として現れるはずの「有名人は働いている」かつ「有名人ならお金をたくさん持っている」という思考には至らなかったということなのである。

「……イチ、聞いてもいい?」

「なによっ!? お菓子はもうあげないわよっ!」

「私はお金持ちだって言ったら、信じる?」

「は? それはないね。マフユがお金持ちだったら僕とゲームしたときのお菓子なんて欲しくないよね。僕に、えっと、ギリギリで勝ちまくってるマフユがお金持ちな訳がないよ!」

「………………。」


 ーーじゃあ、どうしてここまで来てくれたの?

 彼女は口を強く閉じた。そうしなければ、彼女はきっとこう言ってしまうから。言ってしまえば最後、彼女はまた、騙されやすい、弱い自分に立ち戻ってしまうと、必死に下唇が切れるまで食いしばった。嘘を言っているようにはまるで見えない、ふふんとドヤ顔をして全く的外れなことを言っている、よく知る少年の姿に、












 いや、と。



 ーーダメ、騙されちゃダメ。もう嫌だから、絶対に誰とも関わらないって、決めたんだ。

 彼女の心が、巻きつく鎖が彼を拒絶する。もう誰も信じないと、もう誰の言葉も聞かないと、彼女は彼を否定し続ける。

 否定する自分と、揺れ動く自分がいるのを感じながら、しかし彼女は首を振る。

 ーーこのまま彼と話していたら、また私はーー

「……イチ、もうこれで最後。私はもう貴方の友達じゃない、誰とも会いたくないの。だからもう放っておいてーーっ」

 未だ何かを言おうとするイチに背を向け、早々に立ち去ろうと一歩踏み出したところで彼女は跪く。足の違和感、くるぶしの部分に強い痛みが走った、イチが何事かと慌てて駆け寄り、

「えっ、ど、どうしたのマフユ、大丈夫か!?」

「……足」

 どうやら先ほどの崖戻りはマフユといえど無理をしていたらしい。自身の足をツルのようにつかてしまったことで彼女の足には相当のダメージが与えられてしまったようだ。骨折まではいかないものの重症であることは間違いない。

「えぇぇぇぇぇ、どうしよう!? えぇっとええっと、あ、カットバンあるよ!」

「切ってない」

「あそっか、じゃあどうしたらえっと、えっと」

「……大丈夫だから、放っておいて」

 本人以上に慌てふためく彼を落ち着かせながらゆっくりと立ち上がる。立てないほどじゃない、足首をにぎにぎとしばらく揉めばある程度の痛みが軽減された。ふらつく体を  なんとか抑えゆっくりと立ち上がりーー

「嫌だね、さっきから勝手に怒ってるマフユの言うことなんて聞かない! ーーえいえいよいしょっ!」

「え、ちょっ……イチ!?」

 その体をグイッと引っ張られ、彼女は彼の背中に体を預ける形となった。汗だくの彼の上で、彼女は慌てて離れようとするが、がっしりと腕を回され身動きがとれない。

「お、降ろして、大丈夫だから、私はもう1人でーー」

「まだ言ってる。あのね、お前が何に怒ってるか分かんないけど今はそれどころじゃ無いでしょ! 足痛めたらすっごく痛いんだぞ、僕すごく分かるんだ!」

「……だ、だから、それは、イチのほうでっ」

 彼女は首を横に振り彼の足元を見た。

 相当探し回ったのだろう。彼のギプスは清潔感のある真っ白からかけ離れたジメッとした泥だらけの包帯に変わっている。

 本人もなぜか忘れてしまっているようだが、自分の足よりもっとひどい怪我をしているのは当の本人であるのだ。最初は何を言っているのか疑問を浮かべていた イチだったが、

「ふふん、これ実はもう全然痛くないんだよね。ちょっと治ってきたのを痛い風に見せてました。チヤホヤされたかったのです」

「……どうして威張って言ってるの?」

 しかし彼はへらへらと笑い彼女を持ち上げる。ふらつく身体にしがみ付き、彼の尋常じゃ無いほどの汗に驚いた。ここまでくるのに一体どれほどの距離を走ってきたのだろうか、直線距離だけでいえばそう離れてはいないが、きっと彼はいろいろな場所を探してくれたのだろう。

 ーー……っ。これも、真冬と、仲良くなるため、自分のためなんだから…………。

 それでも、彼女は変わらない。鎖が小さく音を立てても、それだけだ。未だ彼女の心は変わらない。

「だからマフユ、任せとけ。僕が、助けてやるから」

「だから、私は帰らないーー」

「めんどくさいやつだな。助けるって言ってるんだから素直に助けて貰えばいいの!」

「え」

 そうだった。こいつに男子の常識は通用しないんだった。と私は後悔した。こいつは本当に女心というものを理解していない。クズ男だ。…そういえばそのこと私知ってた。

「うじうじ~って1人で考えてる。嫌なことあったら吐き出せばいいってばぁば言ってた。溜め込んだって楽なことないから、えっと、しょうちゅう? 片手に飲んで吐いて忘れろだって!」

「……忘れる」

 本当にめんどくさそうにこちらを見るイチ。私はやけになって背中から飛び降りようとした。

 もし自分が、こんな性格をしていたら。

 そしたらきっと今よりもっといい結果になっていたんだ、と。

「あ、でも僕が今してることは忘れちゃダメだぞ。僕今頑張ってるんだから、帰ったら褒めてね!」

「……いいって、言ってるのに……」


 ーー信じない。絶対にもう誰も、信じないって決めたの……決めたのに。

 胸をガンガンと叩かれているような感覚と共に、


 鎖が音を立てた。
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