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ルカとチカととおる
2.とびら
しおりを挟む今日は、とおるがお出かけの日。
とおるは朝早起きして、いそいそと準備を始める。
あたちは、とおるがおうちから居なくなるのを知っているから、今日みたいな朝は眠くても絶対起きてるの。
んで、とおるの足元にくっついて、一緒に準備するの。
とおるは朝起きたら、まずあたちとボスのごはんを用意してくれるんだけど、その誘惑には勝てない、、、
あたちは一口食べて、すぐにガマンする。
一口くらいいいでしょ。
でも、ごはんはいつでも食べられるから、いまはとおるのそばにいなくちゃ。
とおるは、いつも優しく撫でてくれて、何か話しかけてくるけど、何言ってるのかはわからない。
あたちとお話ししたいのかな?
あたちもとおるに応えるように、一生懸命鳴かなきゃ。
大きな声で鳴いたら、とおるはいつも抱っこしてくれるの。
とおるの腕の中はすごく温かくて、心地いいの。
ずっとここにいたいくらい。
あたちがゴロゴロ言うと、優しい顔で微笑みかけてくれるの。
あたち、とおる大好き。
でも、そんな優しいとおるでも、お出かけはやめてくれないの。
毎日繰り返しているのに、絶対止めてくれないの。
なんでなの。
このあたちの魅惑のゴロゴロを聴かせてあげてるのに。
あたち、とおるがいないと、さみしいよ。。。
今日もとおるは、あたちとボスのことを撫でてから、あの扉に向かって行った。
とおるがあの扉に消えると、すぐには戻ってこない。
日が落ちる頃にようやく帰ってくる。
あーあ、また今日もボスとお留守番かぁ。
とりあえず、ごはん食べて、もう一眠りするかなぁ。
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