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第1部
#15.5 街がない王国?
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「レイセン君、なんで王国フォシルって名前なのに、城下町がないの? どこにも見当たらないよ」
「その昔、王国フォシルには確かに存在したようです。円状に広がり、周りは城壁で囲まれていたそうです」
「ドーナツみたいだね」
「元来であればこの大地ももう少し陸地があったはずですが……。ある日、海中の怪物──リヴァイアサンが、この地を破滅へと導いたのです」
「陸地を、食べ……た……?」
「そうなりますね、丁度王国の中心にある城を残して」
「ドーナツだ……」
「大海原の悪魔が貴方みたいに、大陸を食い荒らした跡をドーナツと見間違えるなんて思えませんが。そもそも中心は空洞でなく城ですから、逆ですよ」
「なんか、また馬鹿にされたような……」
「寧ろ、ドーナツの型ともとれますよね。発想自体は間違っていませんよ」
「突き落とされて持ち上げられた……」
「落とされ……と言えば。ご主人様、食べようとして崖の下に落ちないでくださいね、そのドーナツを」
「やっぱり馬鹿にされてる──!?」
「その昔、王国フォシルには確かに存在したようです。円状に広がり、周りは城壁で囲まれていたそうです」
「ドーナツみたいだね」
「元来であればこの大地ももう少し陸地があったはずですが……。ある日、海中の怪物──リヴァイアサンが、この地を破滅へと導いたのです」
「陸地を、食べ……た……?」
「そうなりますね、丁度王国の中心にある城を残して」
「ドーナツだ……」
「大海原の悪魔が貴方みたいに、大陸を食い荒らした跡をドーナツと見間違えるなんて思えませんが。そもそも中心は空洞でなく城ですから、逆ですよ」
「なんか、また馬鹿にされたような……」
「寧ろ、ドーナツの型ともとれますよね。発想自体は間違っていませんよ」
「突き落とされて持ち上げられた……」
「落とされ……と言えば。ご主人様、食べようとして崖の下に落ちないでくださいね、そのドーナツを」
「やっぱり馬鹿にされてる──!?」
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