死の餞ヲ、君ニ

弋慎司

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第1部

#12 危険な包丁に御注意を

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「ねえ、兵隊さん。わたし、今日も剣の稽古がしたいの。手伝ってくれる?」
 彼女の意志は、僕たちの想像をはるかに超えて大きなものだった。
 ベンティスカの衝動はきっと誰にも抑えることはできない。
「ええ、まずはあなたに強くなっていただかなければ。ですが、そろそろ次の目的地へ向かおうと思っています」
「そうだね。きっと怪物に会うだろうし」
「……確かに、ベンティスカは才があります。慣れた方が早いかと」
「そうこなくっちゃ、ね」
 彼女はいつにも増して輝いて見えた。しかし、その昂奮を掻き消したものがあった。
 間もなくして、町中に恐怖を体現したかのような警鐘が鳴り響く。
 あからさまに奇異とした状態であることを告げる鐘の音に、緊張の糸を張り巡らせた。
「な、何この音、怖い」
 必要以上に人を危機的な状態であると錯覚させる旋律に、焦りを覚える。
「港が閉鎖されてしまう。急いでここを出ましょう。皆さん急いで!」
 レイセン君が素早く窓に駆け寄り、窓の外を確認した後で僕とベンティスカに告げた。

 外は真昼の時間帯にもかかわらず靉靆たる雲が棚引いている。暗雲を拒むように、住宅街の扉は固く閉ざされた。
 僕とベンティスカが武器を買ったお店までも、既に「Close」と書かれた看板が垂れ下がっている。
 なんとか港が閉鎖する一歩手前で町を出た僕たちは、レイセン君の後をひたすら追いかけていた。
「レイセン君……一体町で何が……」
「悪魔です」
 その言葉を耳にした途端、いつか倒した第五の悪魔、オーランのことが頭に浮かんだ。
「また……あんなのと戦わなきゃいけないの」
「ええ、そうです」
「…………」
 酷い話、あんな人影どもがやってきた悪魔に襲われてどうにかなったところで、僕には何の関係もない。思わず逃げ出したくなった。
 戦うのは僕じゃないけれど、それでも傷つく仲間を見るのが辛いということを思い知ったからだ。
「ねえ、兵隊さん。次はどこに行くの?」
「スイートハウスと呼ばれる森へ。オレイアスでの閉鎖は、そこから放たれている瘴気が原因でしょう」
「その瘴気の原因は、悪魔……」
「その通りです。ですが問題はありません、私たちにはその瘴気に対応できるだけの力があります」
 僕たちは早々に、スイートハウスと呼ばれる建物の道中にさしかかる。一本道で、両端には樹木が立ち並んでいた。 
 その時、隣の木が俄然として倒れた。誰が手を貸したわけでもなく音を立てて、根元から引き抜かれた。
「魔法使いさん危ない! 避けて!!」
 それはただ倒れてきたのではない。大きく口を開けた樹木が僕を食べようとしていたのだ。その歯は人と同じような形をしている。ベンティスカが僕を引っ張ってくれなかったら、片腕を持って行かれていただろう。
 幹の隙間から生える二本の腕とも相俟って、あるべき魔獣の姿というものを思い出した。
「ベンティスカ、いけそうですか」
「……やってみる!」
「くれぐれも無理はしないでください」
 ベンティスカが双剣を構えると、人面樹に向かって駛走する。
 一方の剣で腕を、もう一方では足のように動く根を狙う。人面樹は目前の餌を食らわんばかりに大口を開いて下降する。
 しかし、動きそのものが鈍く、ベンティスカはひらりと身をかわすと、狙い通りの部位を切り裂いた。
「すごい……」
「私の申し上げた通りでしょう?」
「ふふ、これでおしまいです‼」
 白髪の剣士は噴霧される鮮血さえも華麗に回避し、クロスした両腕を思い思いに振り下ろす。すると人面樹は悲鳴にも似た断末魔を上げて倒れた。
「……ふう。少し焦っちゃったね」
「これだけ戦えれば、十分ですよ。……次の課題は、自分の受けた傷に気付くことですね」
 レイセン君はベンティスカを称した後、親指に天使の涙を一滴垂らし、彼女の頬に付けた。
 どうやら暴走した人面樹の枝葉によって、軽傷を負ってしまったようだった。
 はっとした白髪の女性は、戦闘で火照った顔を誤魔化すように微笑んだ。

 ***

「わあ…大きな木!! 絵本でしか見たことない!!」
「おかしいですね……悪魔の気配が消えている……」
「この周りに落ちているものは、クッキーみたい! あ、キャンディーもある。レイセン君こっちこっち」
「道に落ちているものなんて、絶対食べないでくださいね」
「ねえ、あそこの木には扉がついてるよ! 行ってみようよ!」
「僕も行く!」
「……遊びに来た訳ではないのですが。……全く」
 空にも届きそうな樹木がいくつも聳え立ち、見上げていると首が痛くなった。
 地面の彼方こちらには菓子に似た何かが落ちている。まるで御伽話のような空間で、僕の好奇心は最高潮だった。
「……あれ? 開かない……」
「鍵がかかってるね。人が住んでいるのかな?」
 緑色の丸い扉の前で、僕たちは立ち止まっていた。周りを見ても、扉の付いた木はこの一本しかなく、誰かがここに住んでいるのかどうかは半信半疑である。
「泥棒紛いなことをしないでください。悪魔がいないのであれば、ここに用はありません。帰りますよ」
 すると背後にいたレイセン君の更に後ろから、徐々にこちらへ近づく足音が聞こえた。
「ぁ……ぇ」
 まだ音にもならない何かを呟いた声の方に振り返ると、カンテラと包丁を持った背丈の小さな子どもが、僕たちを不安そうに見つめていた。子どもは、また口を開けた。
「誰」

 ***

「本当にごめんなさい。わたしたち、こんな所初めて来たから、つい……」
「ふーん……そうなんだ。じゃあ、ボクのお家で紅茶を飲んで、一緒に遊ぼうよ」
 緑髪の子どもは、首を傾げてにっこり笑うと、僕の腕を引っ張って家の中へと入っていった。
「ここって君の家なの……うわ!? ちょ、ちょっと」
「あなたから良い匂いがするの。ボクのだあいすきな」
「……へぇ?」
 子どもに連れ去られた僕の後に続いて、レイセン君とベンティスカも部屋に入った。
 木の家は人ひとりが住むには丁度良い広さで、テーブルにふかふかの長椅子、丸い形の小窓もある。それから地下へと続く階段が一つある。
「ボクはセナ。ずっとここに住んでる」
「そうなんだ……ねえ、小人さん。さっき通った道に落ちてたお菓子って何だかわかる?」
「……何のこと?」
「え? でもずっとここにいるんだよね?」
「ボク、昔から何も見えないの。靄がかかったみたいに」
 セナはその障害をまるでないもののように、手際よく紅茶を注いでいる。人数分を注ぎ終えると、トレーにカップを並べた。
「目が見えなくてもできるなんて、セナはすごいね」
「……ありがとう。おかわりもあるよ。どうぞ」
「本当? じゃあ、いただきます」
 カップを口元に近づけると、甘い香りが鼻腔をくすぐる。
 紅茶を一口啜ると、独特の苦味を感じた。その後に来るすっきりとした味わいもまた心地良い。
 少し、セナが含み笑いをしたような気がした。
「小人さんの作る紅茶、とても美味しい。……何ていう紅茶?」
「ダージリンだよ。他のは好きじゃないから」
「ダージリンにしては、少し変わった色をしていますね」
「だって、ボクの手作りだもん」
「はい?」
 セナがレイセン君の言葉を遮るように、僕の手を優しく握った。顔をこちらにぐいと近づけて、笑顔を見せる。僕は少し眠たくなってきた。ベンティスカも欠伸をしている。
「ねえ、アクアさん。ボクが男か女か当ててみてよ」
「え……セナ……の?」
「うん……そう、だよ……」
 何度か目を擦ってみたけれど、睡魔はすぐそこまで迫ってきている。
 何故、急に睡魔が現れたのだろう。セナの質問も曖昧にしか思い出せず、とうとう僕はセナに体を預け、深い眠りについた。

 ***

 一体どれくらいの時間眠っていたのだろう。寝起きの身体はどこか気怠い。
 目を開けると、隣にいたはずのセナはおらず、ベンティスカとレイセン君の姿も見当たらない。
 どうやら、僕は閉じ込められてしまったようだ。僕がいる部屋は鳥籠に似た釣鐘型をしており、人ひとりが寝そべるだけだも窮屈な大きさだ。鳥籠に蔦が絡まっていて、どこが扉かわからない。
「やあっと起きた」
「セナ!! ……レイセン君とベンティスカはどこ」
 セナは無邪気な笑顔で、スキップをしながら小唄を口ずさんでいた。
「ボクの心配はしてくれないんだ……あんな奴ら、もうとっくに追い出したよ」
「どういう……」
「だって、邪魔だったから」
 すんなりと蔦の扉を開け、右手に包丁を持ったセナが鳥籠の中へと入ってくる。
「ちょっと!? どういうつもり……わ!!」
「あはははは。慌てすぎだよお、アクアさん。でも、そういうところもかわいい」
 僕は後ろに逃げようとして、自分のマントに手を引っ掛け背中から倒れた。セナが僕の上に乗っかる。完全に逃げ場を失ってしまった。
 セナは右手に握った包丁で、僕を殺そうとしているのだろうか。
「ねえ、さっきの答え、聞いてもいい……?」
「さっきのって……あ」
「わからないかな?? じゃあ、ヒントあげよっか……」
 セナの笑顔は子どもらしさを失い、恍惚とした表情へと変わっていた。包丁を持ったまま両手を下げ、足首まで隠れるスカートをゆっくりとたくし上げる。
「ちょ、ちょっと待って!! セナは、何がしたいの!?」
「何って……アクアさんと一緒に居たいだけ……これはただのお遊びだよぉ」
 捲り上げるセナの腕は止まらず、段々とその中が見えそうになる。思わず僕は、両手で顔を覆った。スカートの内部を見せるセナは、クスクスと笑んで、手からスカートを離す。
「ふふ。そっかぁ、アクアさんにはちょっと早かったかなあ?」
「は、早いとか、そういう問題じゃ……」
「じゃあ、こっちならいいよね?」
 セナの小さい両手が僕の頬に触れる。それから、顔を至近距離まで縮めて止まった。
 クリーム色のふわりとした髪から漂う甘い香りに鼻腔を蕩かす。吸い込まれそうな深緑の瞳にまじまじと見つめられ、僕は顔を赤くしつつ、息を止めた。
「アクアさんって、ホント初心だよねえ……でも、そんなことより……」
「うっ??」
 僕の唇とセナの唇が触れた。驚くほど柔らかな感触に、暫し戸惑っていた。無意識にそれを受け入れ始めると、僕は自然とセナの後ろで手を組んで、引き寄せていた。
 その頃にはもう、セナは自分の世界に入り浸るように、目蓋を閉じていた。
「……はあ……。ボク、アクアさんを一目見た時から、ずっとこうしたかったの」
「そう……なんだ……」
「うん。あははっ」
 セナの顔はいつの間にか、可愛げある子どものそれに戻っていた。
 不意に頭上から轟音が鳴り響き、遅れて部屋が大きく揺れた。呆然とする僕とは対照的に、セナは暗くてよく見えない道筋を睨みつけるように振り返り、鳥籠を去った。
「いた!! 魔法使いさん!!」
「ご主人様」
「ベンティスカ、レイセン君!! 無事でよかった……」
「チッ……殺す!!」
 邪魔者を始末するべく、セナは殺気に満ちた瞳で包丁を握った。セナの動きは盲目である事を感じさせない程に素早く、瞬発力のあるベンティスカでさえも、その動きを追うことに精一杯のようだ。
「きゃあ!!」
 瞬きする暇もなく、セナがベンティスカに包丁を向けて上から降りかかった。包丁がベンティスカの心臓に刺さる。その音は、肉に刺さったというよりも、何かがひび割れる音のようにも聞こえた。
「ベンティスカ!?」
「ご主人様、彼女の手当をお願いします」
「わかった!」
 僕はセナが出入りしていた蔦の隙間から脱出を図り、ベンティスカの手当を急ぐ。
 セナが次の攻撃に移ろうとその場を離れる直前、レイセン君がその腕を引っ張り、勢いをつけて放り投げた。軽々と持ち上げられたセナが宙を舞う。そのままうつ伏せに倒れた細い背を踏みつけた。
「うっ……ぐう……いきなり何すんのさ」
「これは、どういうつもりでしょうか」
「五月蝿いなあ。アクアさんの奴隷の癖に」
「これ以上無駄口を叩くと、首を刎ねますよ」
 レイセン君は容赦する事もなく、剣を地面に突き刺した。セナの首元を既の所で切ってしまいそうな程、近い。レイセン君の瞳にも、殺意に近い色が見える。セナはそれを見て目を見開き、諦めの舌打ちをした。
 一方、ベンティスカは胸のあたりを抑えて、半身を起こした。
「ベンティスカ、怪我はない?」
「びっくりした……。ちょっと苦しいけど、すぐ治るよ。それより……」
 ベンティスカは上着の中からペンダントのような──グレイのエンゲイジリングを取り出した。紐をつけて首にかけていたようだった。よく見ると宝石は砕けていて、その破片が溢れている。
「こうしていれば、絶対壊れないと思って……ちょうど当たっちゃったんだね」
「グレイが守ってくれたとか」
「……そうだといいな。ふふ。……あ、そっちは」
「あ、あのさ、レイセン君……セナも一緒に連れて行こうよ」
「正気ですか」
 僕の言葉に、セナは顔を上げて驚いている。
「だって、こんなところに一人じゃ可哀想だよ」
「アクアさん……」
「貴方は本当に……まあ良いでしょう。この生意気の家はもう壊してしまいましたし」
「まさかとは思うけど、もしかしてあの樹を……」
「強行突破しか他に方法はありませんでした。仕方のない事でしょう」
「あのね、兵隊さんはわたしを助けてくれたの。騒ぎの後、家を追い出されて、なんとか魔法使いさんを助けようとしたんだよ。扉は鍵がかかってたから、木を切って……」
 セナと顔を見合わせ、半ば理解が追いついていない顔を斜めに傾けた。
「とにかく帰ろっか……」
「ええ。港町も、今頃は閉鎖を解いているでしょう。……但し、条件があります」
「条件?」

 ***

「うわあ……本当に、切ったんだね」
「ボクのお家……」
 地下の階段を登り、改めてセナの住んでいた大きな樹木を見ると、それはぽっかりと穴の空いた切株だった。
 轟音の正体は、この木がレイセン君とベンティスカによって倒された音だったのだ。
「けっこう、住み心地良かったのになあ」
「自業自得ですよ」
 地団駄を踏むセナは、手首を後ろで縛られている。また暴れないようにと、レイセン君が出した条件だった。
「別に、条件をのまなくっても、勝手について行ってたんだけどー」
「あはは……まあまあ、転ばないように気をつけてね」
「……うん!」
 帰り際、セナは色々な匂いや音につられるように興味を示していた。
 本当にスイートハウス近辺の事しか知らないらしい。
 溌剌と駆け回っては、何度も転びそうになるセナを僕が支える。
「わ‼︎ セナ危ないってば」
「ありがとう、アクアさん。くんくん、これは何?」
「それは……ただの木だよ。さっきも同じ事聞いてたよ?」
 二人でどっと大声を出して笑った。
「ぷっ……あはは……」
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