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第7話 宝箱ゲット

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 松明の明かりを頼りに、暗い洞窟の中を進んでいく。


 ガチャが暗闇の向こうに何かを見つけたらしく、レバーを回して教えてくれた。


「ガチャどうした? あっと、アレって……」


 松明の光に浮かび上がったのは、古ぼけた宝箱であった。


 しかも蓋が開いたままになってるとか、どういうこと?


 罠とかあるのか?


 慎重に宝箱に近づき触れると、鑑定を発動させる。


 ―――――――――――――――――――――――――――――――

 古ぼけた宝箱

 耐久値:0/300

 罠:なし

 状態:破損

 ――――――――――――――――――――――――――――――――


 耐久値が0ってことは、この宝箱は物理的に破壊されたってことか。


 でも、普通に中身が残ってるぞ?


 宝箱の中に入っていた短剣と真っ黒の外套を鑑定した。


 ―――――――――――――――――――――――――――――――

 鋼鉄の短剣

 基礎攻撃力:40

 属性:なし

 特別効果:なし

 エンチャント:可能

 解説:刀身が20センチ程度の鋼鉄製の剣

 ――――――――――――――――――――――――――――――――


 ―――――――――――――――――――――――――――――――

 影潜りの外套

 防御力:5

 属性:闇

 特別効果:全身を覆うと気配と周囲の人から認識されなくなる。奇襲攻撃をしかけると、30秒間姿が露出する。

 エンチャント:不可

 解説:闇の力を付与された真っ黒な外套。

 ――――――――――――――――――――――――――――――――


 これ、もらっていいんだよな? 俺の夢なわけだし。


 誰かが宝箱を開けたんだろうけど、中身を見て持って行かなかったんだろうしさ。


 隣で一緒に宝箱の中身を覗いてたガチャも、『もらいましょう』と言いたげにレバーを回してアピールした。


「おっけー、じゃあ、もらうわ」


 ガチャのアピールに押され、宝箱の中身を頂くことにした。


 灰色のスエットの上に真っ黒な外套を羽織り、短剣をいつでも使えるように鞘から抜いて松明と逆の手に持つ。


 ――――――――――――――――――――――――

 明日見 碧 人族 男性 

 HP66/66

 MP22/22

 STR:20 VIT:22 INT:6 AGI:8 DEX:10 LUK:12

 ジョブ:戦士Ⅰ

 アクティブスキル:鑑定 解体

 パッシブスキル:魔力増強Ⅰ 体力増強Ⅰ 生命力増強Ⅰ 剣技向上Ⅰ 空間収納Ⅰ

 戦技スキル:なし

 魔法:ファイアⅠ アイスⅠ ヒーリングライトⅠ

 装備:『鋼鉄の短剣』《40+20》 『影潜りの外套』《5》

 基本攻撃値:20→80 基本防御値:22→27 基本魔法力:6

 SSR確定メーター:0/20 金色コイン残数:0


 ―――――――――――――――――――――――――


 装備も整ったし、これで多少強い


「ガチャ、似合うか?」


『かっこいいです』と言いたげにガチャが足もとに擦り寄ってきてくれる。


 くぅ、カワイイよ。ガチャ、カワイイ。


 癒し系の君を相棒にしてよかったぞ。

 
 この夢、最高かよっ!


「ありがとなー。意外とガチャが幸運の女神だったりしてなー。これだけ優遇されてるわけだし」


 褒められてガチャは恥ずかしかったのか、顔(?)を赤くしてレバーを勢いよく回す。


 意思の疎通もできるし、優秀すぎる相棒に感謝だな。


 ガチャとイチャイチャしてたら、洞窟内の生物の吠える声が響いた。
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