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日常編 キマイラ討伐へ
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「はーい、というわけで今日からはお金稼ぎ強化月間になりまーす。みんな、しっかりと稼ぎましょう!」
アルマからから預かった欲しいレアドロップリストを携えたメリーがパーティーのメンバーに発破をかけていた。
キマイラ退治を兼ねた探索ではあるが、色々と物入りになるため、しっかりと魔物を倒してドロップ品を集め持ち帰るつもりだ。
「はーい。ファーマ頑張りまーす! お金稼ぐどー!」
「わふぅうう! (ファーマちゃんの失ったお金の分はあたしが稼ぐからねっ!)」
例の三五万ウェルした超高級ブラシの店には、暇を見つけて突撃訪問をさせてもらっていた。
その店の品を全て鑑定させてもらった結果、やはり高級品を謳った詐欺的な品物を売りつける店であったので、即刻ジェイミーに店主を引き渡し、商店街連合会会長の権限で店の閉鎖を通告しておいた。
なので、今後はあの店に騙される者もいなくなるはずだ。
ただ、騙し取られた金は大半がどこかに消え、返金できたのは一部のみである。
そういった処置を先に行った上で、ファーマを呼び出し、ゆっくりと分かりやすく彼女の買った物の価値を伝えると自分が騙されていた理解してくれたようで、彼女の冒険者手帳に『品物の価値が適性か一呼吸して考える』という新たな記述が増えることになった。
ファーマはきちんと理解し、手帳に書き留めれば同じ間違えを繰り返さない子のため、高い金となったが今回の件はいい勉強になったはずだ。
それ以降、ファーマが何か物を買う場合、俺やメリー、カーラやアウリース、セーラなどに値段を聞き、手帳に書き留めながら吟味して買うようにもなっていた。
ファーマの成長に嬉しさがこみ上げるが、ちょっとだけ気になるのが、俺たちから聞き出した値段を元に店主に値段交渉を行っているのだ。
それがまた絶妙なラインの値段交渉でファーマの愛らしさに負けた店主たちが、快く値引きに応じているところを何度も見ていた。
もしかしたら、ファーマがメリーやセーラに代わって値段交渉を担う日もくるのかと思ったりもしている。
「妾もメラニアに迷惑をかけぬよう自分のおやつ代を稼がねばならぬのぅ。お腹が空いて死にそうじゃ」
お菓子も魔物を食い散らかして、少しふくよかになってぷにぷにしているクィーンであるが、元からして燃費の悪い身体であるため常にお腹が減っているらしい。
クイーンを愛でる会の会員も順調に増え、差し入れのお菓子も増えているが、それ以上に成長しているようで食費が急騰しつつあった。
「クイーンちゃん、あまりお菓子ばかり食べていると虫歯になりますよ。ほら、口元に食べカスが」
「メラニア―。お腹すいたー」
探索中にも関わらず、お菓子を食い散らかして付いた食べカスをメラニアがかいがいしくハンカチで拭き取っている。
その様子はまるで親子であり、どう見ても召喚主と召喚獣には見えないでいる。
「クイーンはちょっと太ったか?」
食べカスをメラニアに拭いてもらっていたクイーンのほっぺを指先でツンツンしてやる。
確実に以前よりもぷにぷに度が増していて、これはこれで癖になる感触であった。
「うううぅ、グレイズやめるのじゃ。妾のほっぺをツンツンするんじゃない」
「そうですね。ちょっと食べすぎでしょうか……。わたくしも注意はしているんですが」
食べカスを拭き取り終えたメラニアも俺と反対のほっぺをツンツンしている。
「うううぅ、メラニアもツンツンはダメなのじゃー」
「クイーンは食べ過ぎると、もどすからな。あまり食べ過ぎも気を付けないと」
「もどしたのはグレイズの時だけなのじゃ! 妾は大喰らいなのじゃー!」
クイーンは生命力を吸い取る不死性物のノーライフキングであった時、俺の生命力を吸い取り切れずに膨らみ続けた結果、弾けてすべての生命力を吐き出し、今の半分生身の幼女姿になっていた。
その時、どの程度の生命力を吸い取ったのかは不明だが、大喰らいなのは間違いないので今くらいの捕食でもどすことはないとは思う。
ただ、半分生身になっているため、お菓子を消化する胃袋の方がもつのかは自信がないので慎重に様子を見ておかねばならなかった。
「分かっているがな。今は生身の身体もあるし、こうやって成長もしているから注意は必要ってことさ」
もう一度、クイーンのぷにぷにほっぺを突いていた。
「うううぅ、ツンツンするでない。妾は大丈夫なのじゃー」
「わたくしもクイーンちゃんの様子は気を付けておきますわ」
「ああ、そうしてくれると助かる。頼んだぞ、メラニア」
「はい、承知しました」
「グレイズさん、そろそろキマイラのいる部屋へ続く扉が開きそうですよ」
メリーの演説を聞きながら、クイーンのほっぺをぷにぷにしていた俺にアウリースが声をかけてきた。
探索の第一目標であるBランク昇格への必須条件の一つであるキマイラ討伐をするため、ボス級のキマイラの生成される部屋の近くで待機していたのだ。
ボス級の魔物の生成は通常の魔物と違い特定ポイントでしか生成されず、第一〇階層の地竜に続き、第一五階層ではキマイラが生成される部屋がある。
ボス級魔物は同じ階層で一定数の魔物が討伐されると生成されるため、中層階に潜るパーティーが減った今、生成速度はかなり遅くなっていたのだ。
そして、今やっと生成されたらしくキマイラの待つ部屋へ続く扉がやっと開いていた。
「キマイラは獅子の頭と山羊の胴体、蝙蝠の羽根、毒蛇の尻尾を持つ。獅子、山羊、蝙蝠それぞれの頭は炎、雷、風属性の攻撃をしてくるし、尻尾の毒蛇は毒霧を撒く厄介な魔物」
カーラがこれから戦う魔物に対しての知識を披露していた。
最近では、自分の観察を元にした初心者向け魔物解説書を執筆し、ポケットサイズの本にして販売したところ大好評を博し不労所得を得ているのだ。
そして、第二弾として製作中である第一五階層までの魔物解説書の販売も迫ってきていた。
「弱点属性はなし。毒も効かない。強いて言えば麻痺毒は効く。戦闘のセオリーは最初に蝙蝠頭を倒し浮遊をやめさせて地上に下ろし、次に尻尾の毒蛇を斬り落とす。そして、あとは獅子頭を倒し、最後に山羊頭といけば倒しやすいらしい。これはベテラン冒険者に聞いた話」
カーラは常連となっている酒場で深層階に潜っているSランクの奴らから色々と情報収集しているらしい。
「大体、その通りだな。だが、一つ追記があるぞ。キマイラは睡眠系に滅法弱いってな」
「え!? そんなの誰も言ってなかった。睡眠魔法は通じなかったとも聞いている」
「魔法は魔法障壁で跳ね返されるから効きにくいのさ。けどな、眠り粉や眠り薬をかけた矢や剣などが触れれば面白いように寝るんだな。これが」
俺は白狼に居た時、この第一五階層でキマイラと戦っている。
その際、キマイラに狙われて焦ったミラが誤って眠り粉を地面に落としバラ撒いたことで、キマイラが寝落ちしたのを見ているのだ。
それでキマイラは睡眠に弱いと分かり、その後は眠らせながら一方的な勝利を重ねたのだった。
「眠り粉と眠り薬……。確かにそれは盲点だった。今回試していいか?」
「ああ、いいぞ。ベテラン連中なら知っていると思ってたが、案外知られてなかったのだな」
俺はキマイラの弱点が案外皆が知らないことに少し驚いていた。
俺としては知っていて当たり前の知識だと思っていたからだ。
「ブラックミルズの古い冒険者たちも知らなかった。さすがグレイズ。これで新しい解説本も中身が充実する」
カーラの解説書は俺も監修の一人として名を連ねており、ブラックミルズのベテラン冒険者たちから聞いた魔物たちに関する小話などを提供させてもらっている。
「なのでセオリー変更、眠り粉散布から始めるともっと楽になる」
「なるほど、眠れば自動的に地上に落ちてくる。グレイズ、頭いい」
「褒められるほどではないな。さて、みんな気合入れてキマイラ退治を始めるとしよう」
こうして俺たちはキマイラが待つ部屋に向かう通路を歩き出していった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
また、新作始めます。前のはちょっとお待たせしてますので心苦しいですが。
今回のは10万字まで書けているので、自分の中で続く作品かと思ってます。
『99回目の落ちこぼれ転生者 ~今度こそ異世界で転生無双最強賢者ライフを満喫する~ 』
異世界転生のチートTUEE王道ファンタジー(予定) 下記に作品リンクを貼りますのでこちらもご愛顧のほどよろしくお願いします。
アルマからから預かった欲しいレアドロップリストを携えたメリーがパーティーのメンバーに発破をかけていた。
キマイラ退治を兼ねた探索ではあるが、色々と物入りになるため、しっかりと魔物を倒してドロップ品を集め持ち帰るつもりだ。
「はーい。ファーマ頑張りまーす! お金稼ぐどー!」
「わふぅうう! (ファーマちゃんの失ったお金の分はあたしが稼ぐからねっ!)」
例の三五万ウェルした超高級ブラシの店には、暇を見つけて突撃訪問をさせてもらっていた。
その店の品を全て鑑定させてもらった結果、やはり高級品を謳った詐欺的な品物を売りつける店であったので、即刻ジェイミーに店主を引き渡し、商店街連合会会長の権限で店の閉鎖を通告しておいた。
なので、今後はあの店に騙される者もいなくなるはずだ。
ただ、騙し取られた金は大半がどこかに消え、返金できたのは一部のみである。
そういった処置を先に行った上で、ファーマを呼び出し、ゆっくりと分かりやすく彼女の買った物の価値を伝えると自分が騙されていた理解してくれたようで、彼女の冒険者手帳に『品物の価値が適性か一呼吸して考える』という新たな記述が増えることになった。
ファーマはきちんと理解し、手帳に書き留めれば同じ間違えを繰り返さない子のため、高い金となったが今回の件はいい勉強になったはずだ。
それ以降、ファーマが何か物を買う場合、俺やメリー、カーラやアウリース、セーラなどに値段を聞き、手帳に書き留めながら吟味して買うようにもなっていた。
ファーマの成長に嬉しさがこみ上げるが、ちょっとだけ気になるのが、俺たちから聞き出した値段を元に店主に値段交渉を行っているのだ。
それがまた絶妙なラインの値段交渉でファーマの愛らしさに負けた店主たちが、快く値引きに応じているところを何度も見ていた。
もしかしたら、ファーマがメリーやセーラに代わって値段交渉を担う日もくるのかと思ったりもしている。
「妾もメラニアに迷惑をかけぬよう自分のおやつ代を稼がねばならぬのぅ。お腹が空いて死にそうじゃ」
お菓子も魔物を食い散らかして、少しふくよかになってぷにぷにしているクィーンであるが、元からして燃費の悪い身体であるため常にお腹が減っているらしい。
クイーンを愛でる会の会員も順調に増え、差し入れのお菓子も増えているが、それ以上に成長しているようで食費が急騰しつつあった。
「クイーンちゃん、あまりお菓子ばかり食べていると虫歯になりますよ。ほら、口元に食べカスが」
「メラニア―。お腹すいたー」
探索中にも関わらず、お菓子を食い散らかして付いた食べカスをメラニアがかいがいしくハンカチで拭き取っている。
その様子はまるで親子であり、どう見ても召喚主と召喚獣には見えないでいる。
「クイーンはちょっと太ったか?」
食べカスをメラニアに拭いてもらっていたクイーンのほっぺを指先でツンツンしてやる。
確実に以前よりもぷにぷに度が増していて、これはこれで癖になる感触であった。
「うううぅ、グレイズやめるのじゃ。妾のほっぺをツンツンするんじゃない」
「そうですね。ちょっと食べすぎでしょうか……。わたくしも注意はしているんですが」
食べカスを拭き取り終えたメラニアも俺と反対のほっぺをツンツンしている。
「うううぅ、メラニアもツンツンはダメなのじゃー」
「クイーンは食べ過ぎると、もどすからな。あまり食べ過ぎも気を付けないと」
「もどしたのはグレイズの時だけなのじゃ! 妾は大喰らいなのじゃー!」
クイーンは生命力を吸い取る不死性物のノーライフキングであった時、俺の生命力を吸い取り切れずに膨らみ続けた結果、弾けてすべての生命力を吐き出し、今の半分生身の幼女姿になっていた。
その時、どの程度の生命力を吸い取ったのかは不明だが、大喰らいなのは間違いないので今くらいの捕食でもどすことはないとは思う。
ただ、半分生身になっているため、お菓子を消化する胃袋の方がもつのかは自信がないので慎重に様子を見ておかねばならなかった。
「分かっているがな。今は生身の身体もあるし、こうやって成長もしているから注意は必要ってことさ」
もう一度、クイーンのぷにぷにほっぺを突いていた。
「うううぅ、ツンツンするでない。妾は大丈夫なのじゃー」
「わたくしもクイーンちゃんの様子は気を付けておきますわ」
「ああ、そうしてくれると助かる。頼んだぞ、メラニア」
「はい、承知しました」
「グレイズさん、そろそろキマイラのいる部屋へ続く扉が開きそうですよ」
メリーの演説を聞きながら、クイーンのほっぺをぷにぷにしていた俺にアウリースが声をかけてきた。
探索の第一目標であるBランク昇格への必須条件の一つであるキマイラ討伐をするため、ボス級のキマイラの生成される部屋の近くで待機していたのだ。
ボス級の魔物の生成は通常の魔物と違い特定ポイントでしか生成されず、第一〇階層の地竜に続き、第一五階層ではキマイラが生成される部屋がある。
ボス級魔物は同じ階層で一定数の魔物が討伐されると生成されるため、中層階に潜るパーティーが減った今、生成速度はかなり遅くなっていたのだ。
そして、今やっと生成されたらしくキマイラの待つ部屋へ続く扉がやっと開いていた。
「キマイラは獅子の頭と山羊の胴体、蝙蝠の羽根、毒蛇の尻尾を持つ。獅子、山羊、蝙蝠それぞれの頭は炎、雷、風属性の攻撃をしてくるし、尻尾の毒蛇は毒霧を撒く厄介な魔物」
カーラがこれから戦う魔物に対しての知識を披露していた。
最近では、自分の観察を元にした初心者向け魔物解説書を執筆し、ポケットサイズの本にして販売したところ大好評を博し不労所得を得ているのだ。
そして、第二弾として製作中である第一五階層までの魔物解説書の販売も迫ってきていた。
「弱点属性はなし。毒も効かない。強いて言えば麻痺毒は効く。戦闘のセオリーは最初に蝙蝠頭を倒し浮遊をやめさせて地上に下ろし、次に尻尾の毒蛇を斬り落とす。そして、あとは獅子頭を倒し、最後に山羊頭といけば倒しやすいらしい。これはベテラン冒険者に聞いた話」
カーラは常連となっている酒場で深層階に潜っているSランクの奴らから色々と情報収集しているらしい。
「大体、その通りだな。だが、一つ追記があるぞ。キマイラは睡眠系に滅法弱いってな」
「え!? そんなの誰も言ってなかった。睡眠魔法は通じなかったとも聞いている」
「魔法は魔法障壁で跳ね返されるから効きにくいのさ。けどな、眠り粉や眠り薬をかけた矢や剣などが触れれば面白いように寝るんだな。これが」
俺は白狼に居た時、この第一五階層でキマイラと戦っている。
その際、キマイラに狙われて焦ったミラが誤って眠り粉を地面に落としバラ撒いたことで、キマイラが寝落ちしたのを見ているのだ。
それでキマイラは睡眠に弱いと分かり、その後は眠らせながら一方的な勝利を重ねたのだった。
「眠り粉と眠り薬……。確かにそれは盲点だった。今回試していいか?」
「ああ、いいぞ。ベテラン連中なら知っていると思ってたが、案外知られてなかったのだな」
俺はキマイラの弱点が案外皆が知らないことに少し驚いていた。
俺としては知っていて当たり前の知識だと思っていたからだ。
「ブラックミルズの古い冒険者たちも知らなかった。さすがグレイズ。これで新しい解説本も中身が充実する」
カーラの解説書は俺も監修の一人として名を連ねており、ブラックミルズのベテラン冒険者たちから聞いた魔物たちに関する小話などを提供させてもらっている。
「なのでセオリー変更、眠り粉散布から始めるともっと楽になる」
「なるほど、眠れば自動的に地上に落ちてくる。グレイズ、頭いい」
「褒められるほどではないな。さて、みんな気合入れてキマイラ退治を始めるとしよう」
こうして俺たちはキマイラが待つ部屋に向かう通路を歩き出していった。
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また、新作始めます。前のはちょっとお待たせしてますので心苦しいですが。
今回のは10万字まで書けているので、自分の中で続く作品かと思ってます。
『99回目の落ちこぼれ転生者 ~今度こそ異世界で転生無双最強賢者ライフを満喫する~ 』
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