57 / 232
アルガド視点
2
しおりを挟む
階下の運営室ではブラックミルズの冒険者ギルドに所属するギルド職員たちが整列して出迎えていた。
居並ぶ職員たちの顔からは、領主の嫡男であり貴族であるわたしをお飾りのギルドマスターだと言いたげな表情が浮かんでいる者が多数いた。
お飾りの腰かけギルドマスターという点においては、彼らの想像も当たっていると言えよう。
所詮、家を継ぐための点数稼ぎに受けただけの仕事だ。この仕事に対しての熱意など欠片も持ち合わせていない。
ただ、ブラックミルズの闇市の再整備とともに冒険者ギルドの利益の横領をすることで、自由に使える資産が激増しそうであることだけが、わたしをこの仕事に就かせるモチベーションの維持をさせているのだ。
一応、冒険者ギルドには顔出しをするつもりだが、実務全般は今まで通りの態勢を維持させるつもりである。
「アルマ殿からの引継ぎは終えた。本日より、ブラックミルズのギルドマスターをアルガド・クレストンだ。冒険者ギルドの運営に関しては素人であるから、お飾りであると思ってくれていい。実務は今まで通りアルマ殿をトップに現体制を維持していくつもりだ」
居並ぶ職員からホッと安堵の息が漏れ出していく。
人事の改編があるのではないかと勘繰っていたようで、わたしの言葉を聞いて安心していた者が多数いる。
「ただし、治安維持の部門のみ、わたしの直轄とさせてもらう。この部門に関してはブラックミルズに闇市勢力を蔓延させたとしてオーナーである領主より、厳しく監督せよと言われておる。現治安維持要員だけは、異動を覚悟して欲しい」
安堵していた職員の一部が慌てていた。きっと、治安維持要員として冒険者ギルドに雇われている密偵たちであろう。
彼らが居てはヴィケットたちが自由に闇市を開催できないので、ギルドマスターの権限を使い、組織ごと骨抜きにしておくつもりだ。
これらは方策はヴィケットから提案されたことで、わたしが直轄する予定の治安維持部隊はフラマー商会の闇市実働部隊となる予定である。
取り締まる側が、闇市を開催すれば、取り締まられる可能性はゼロである。
まことに安全に大きな取引も行えるようになり、わたしの資産は飛躍的に増大していくことになるだろう。
そうなれば、マリアンや新しく秘書にする予定のアルマなどと贅沢な暮らしをしても金が尽きることはなくなるであろうと覆われる。
「治安維持部隊を解散させると言われるのか……。それはいくらなんでも不味いのでは、彼らはしくじったのはオレの責任がデカいだけで、新たに編制するとなると実情を把握するのに時間が掛かり過ぎる。そうなったら、ブラックミルズの治安は空白ができちまうじゃないっすか?」
わたしの打ち出した方針に反対意見を述べたのは、右眼に眼帯をはめたスキンヘッドの男であった。
アルマの前任のギルドマスターで冒険者上がりのジェイミーとか言う男である。
こいつがグレイズとかいうチンケな冒険者とつるんで、ヴィケットが進めていたブラックミルズのフラマー商店と闇市を壊滅させた男だ。
わたしの優雅な独身貴族生活を破壊した男が、のうのうと冒険者ギルドに居座り、しかもわたしの方針に堂々と反対意見を述べている。
「ジェイミー殿、貴殿は二度も失態をしておられるのですぞ。それでもなお、治安維持部隊の解散には不同意と言われるのか?」
ジェイミー自身が冒険者を引退したあと、冒険者ギルドの治安維持部隊で頭角を現し、父上によってギルドマスターに採用された男であるため、古巣の治安維持部隊を解散させられるのには納得いかないものと思われた。
けれども、ヴィケットの仕事をスムーズに行わせるため、ここは意地でもわたしの意見を押し通すつもりである。
「なら、聞かせてもらいますが、後任の治安維持部隊は用意できているのですか?」
「それなら心配無用だ。わが私兵が治安維持を行う予定である。すでに一〇〇名ほど集め終えており、ジェイミー殿の心配はご無用である」
ヴィケットに命じて、すでに闇市に関わる者たちを治安維持部隊として新設されるわたしの私兵として雇うことは済んでいた。あとは、治安維持活動という名目で存在を覆い隠し、闇市を開催して利益を上げるのを待つだけとなってるのだ。
「アルガド殿の私兵だと……。このブラックミルズを私領とするつもりか」
「言葉が過ぎていますな。ジェイミー殿。このブラックミルズは我が父の領地、息子のわたしが私兵を率いてもなんら問題はないかと思うが?」
ジェイミーの隻眼がわたしを射抜くように見据えている。その視線は、わたしがこれから行おうとすることを見透かしているかのようにも思え、苛立ちを覚える視線であった。
「アルガド殿、治安部隊の再編制の件、ご再考してもらえぬだろうか?」
「くどい!! わたしはオーナーである父上から治安部門をテコ入れせよと厳命を受けておるのだ!! これ以上、抗弁するのであれば、治安部隊の要員は全員解雇させるぞ!」
ジェイミーの追及を黙らせるために切り札として取っておいた部下たちの解雇をチラつかせていく。
それと同時に、この男を冒険者ギルドの中に残しておくと危険ではないとの思いが頭をよぎっていた。
治安部隊要員の解雇の話に及んだことで、職員たちからもざわめきがあがり、運営室内は騒然としていく。
「二度の失敗を父上に赦免してもらった上に、わたしの方針に対して反対をするとは、どういう了見だ! まさかジェイミー殿は先頃捕縛した闇市勢力に加担しているのではないだろうなっ!!」
ジェイミーの追及を疎ましく思い、彼が一番触れて欲しくない傷を抉った上で、闇市勢力の一員ではないかとのレッテルを貼っていく。
本来なら、ジェイミーの失態は罪に問われてもおかしくない重大な事案であり、領主である父がなぜ彼を赦免したのかは知らないが、周りから見れば何らかの取引をしたと思われてもおかしくないほど、甘い処置であるのだ。
「あれはもう決着のついた話で……。それにオレは闇市勢力を捕縛した側の人間だ……」
その触れて欲しくない点を触れられたジェイミーが、口ごもっていく。
「だまらっしゃい! 冒険者ギルド職員として疑義のある職員を見逃すことはできぬ。新ギルドマスターとしてジェイミー殿を職員として残すことはできないと考える。悪いが、新ギルドマスターとしてジェイミー殿の冒険者ギルド職員資格の停止及び解雇を申し渡す!」
「ジェイミーさんを解雇とか意味分かんねぇ」
「なんで、解雇なんだよ。治安維持業務は慣れた者がやった方がいいって言っただけじゃねえか!」
ジェイミーの解雇通告に治安維持部隊の要員たちから、反対意見が続出していく。
運営室は喧騒に包まれて、騒がしくなっていた。
「この決定を不服として騒ぐものはジェイミー殿の共犯者として同じく解雇するがいいのか!」
「ま、待て! お前ら、ギルドマスターに逆らうな。オレが首になれば、部下たちの職は確保してくれるのだろうな?」
ジェイミーは暴発寸前の治安維持部隊要員を抑え、自分の首を差し出すことで、部下たちの職を確保してくれと申し出てきた。
望んでいた結果をジェイミー自らが申し出てくれていた。
治安維持要員の連中も内勤に回した後は、資料整理や清掃係などの窓際部署に回す予定をしている。
ブラックミルズの闇を深く大きなものにするには、彼らの存在は邪魔なのだ。
「よかろう。彼らの罪もジェイミー殿がひっかぶるというのであれば、ジェイミー殿の首一つでことを収めることにしよう
「分かった」
ジェイミーが部下たちの方へ向き直ると、ぺこりと頭を下げた。
「オレは本日付けで冒険者ギルドの職員を辞める。あとのことはアルマと良く話しあって決めてくれ。それと治安維持部隊の要員は内勤に回されても不貞腐れるなよ」
「ジェイミーさん! なんで、こんなのの言うことを聞くんだよ! 明らかに言ってることがおかしいだろ!」
ジェイミーは未だ反抗的な言葉を発した部下をぶん殴って地面に転がしていた。
「馬鹿野郎。ギルドマスター殿をこんなの呼ばわりするんじゃねぇ!!」
ジェイミーが首になったことで、治安維持部隊要員からの反対意見は収束したようだ。
その様子を見ていた他部署の職員も、反対意見を表明する者はなく、戦々恐々とした顔でわたしの方を見ていた。
この冒険者ギルドのボスが誰かってのは分かってもらえたようだ。
ジェイミーがそっと運営室から立ち去るのを見送ると、残った職員に向けて、新任の挨拶を続けることにした。
「さて、色々と引継ぎのトラブルがあったが、わたしは治安維持以外の実務に携わるつもりはない。冒険者ギルドの職員諸君には今まで通りの仕事をしてもらえば結構。では、よろしく頼むぞ」
わたしは挨拶を終えると、居並ぶ職員たちに一瞥をくれていく。
大半の職員は、わたしと視線を合わせようとせず、顔を床に向けていた。
まぁ、ギルドマスターとしての仕事はアルマが片付けるだろうし、わたしには宰相閣下が送り込んでくる婚約者をイビリ倒して婚約破棄をさせるという重大事と、闇市の再開という大きな目的がある。
その両方を成し遂げるためには余計なことをしている暇は、一瞬たりと言えどもないのだ。
わたしは新任の挨拶を終えると、冒険者ギルドを後にして、ブラックミルズ滞在中に住む居館にへと帰ることにした。
居並ぶ職員たちの顔からは、領主の嫡男であり貴族であるわたしをお飾りのギルドマスターだと言いたげな表情が浮かんでいる者が多数いた。
お飾りの腰かけギルドマスターという点においては、彼らの想像も当たっていると言えよう。
所詮、家を継ぐための点数稼ぎに受けただけの仕事だ。この仕事に対しての熱意など欠片も持ち合わせていない。
ただ、ブラックミルズの闇市の再整備とともに冒険者ギルドの利益の横領をすることで、自由に使える資産が激増しそうであることだけが、わたしをこの仕事に就かせるモチベーションの維持をさせているのだ。
一応、冒険者ギルドには顔出しをするつもりだが、実務全般は今まで通りの態勢を維持させるつもりである。
「アルマ殿からの引継ぎは終えた。本日より、ブラックミルズのギルドマスターをアルガド・クレストンだ。冒険者ギルドの運営に関しては素人であるから、お飾りであると思ってくれていい。実務は今まで通りアルマ殿をトップに現体制を維持していくつもりだ」
居並ぶ職員からホッと安堵の息が漏れ出していく。
人事の改編があるのではないかと勘繰っていたようで、わたしの言葉を聞いて安心していた者が多数いる。
「ただし、治安維持の部門のみ、わたしの直轄とさせてもらう。この部門に関してはブラックミルズに闇市勢力を蔓延させたとしてオーナーである領主より、厳しく監督せよと言われておる。現治安維持要員だけは、異動を覚悟して欲しい」
安堵していた職員の一部が慌てていた。きっと、治安維持要員として冒険者ギルドに雇われている密偵たちであろう。
彼らが居てはヴィケットたちが自由に闇市を開催できないので、ギルドマスターの権限を使い、組織ごと骨抜きにしておくつもりだ。
これらは方策はヴィケットから提案されたことで、わたしが直轄する予定の治安維持部隊はフラマー商会の闇市実働部隊となる予定である。
取り締まる側が、闇市を開催すれば、取り締まられる可能性はゼロである。
まことに安全に大きな取引も行えるようになり、わたしの資産は飛躍的に増大していくことになるだろう。
そうなれば、マリアンや新しく秘書にする予定のアルマなどと贅沢な暮らしをしても金が尽きることはなくなるであろうと覆われる。
「治安維持部隊を解散させると言われるのか……。それはいくらなんでも不味いのでは、彼らはしくじったのはオレの責任がデカいだけで、新たに編制するとなると実情を把握するのに時間が掛かり過ぎる。そうなったら、ブラックミルズの治安は空白ができちまうじゃないっすか?」
わたしの打ち出した方針に反対意見を述べたのは、右眼に眼帯をはめたスキンヘッドの男であった。
アルマの前任のギルドマスターで冒険者上がりのジェイミーとか言う男である。
こいつがグレイズとかいうチンケな冒険者とつるんで、ヴィケットが進めていたブラックミルズのフラマー商店と闇市を壊滅させた男だ。
わたしの優雅な独身貴族生活を破壊した男が、のうのうと冒険者ギルドに居座り、しかもわたしの方針に堂々と反対意見を述べている。
「ジェイミー殿、貴殿は二度も失態をしておられるのですぞ。それでもなお、治安維持部隊の解散には不同意と言われるのか?」
ジェイミー自身が冒険者を引退したあと、冒険者ギルドの治安維持部隊で頭角を現し、父上によってギルドマスターに採用された男であるため、古巣の治安維持部隊を解散させられるのには納得いかないものと思われた。
けれども、ヴィケットの仕事をスムーズに行わせるため、ここは意地でもわたしの意見を押し通すつもりである。
「なら、聞かせてもらいますが、後任の治安維持部隊は用意できているのですか?」
「それなら心配無用だ。わが私兵が治安維持を行う予定である。すでに一〇〇名ほど集め終えており、ジェイミー殿の心配はご無用である」
ヴィケットに命じて、すでに闇市に関わる者たちを治安維持部隊として新設されるわたしの私兵として雇うことは済んでいた。あとは、治安維持活動という名目で存在を覆い隠し、闇市を開催して利益を上げるのを待つだけとなってるのだ。
「アルガド殿の私兵だと……。このブラックミルズを私領とするつもりか」
「言葉が過ぎていますな。ジェイミー殿。このブラックミルズは我が父の領地、息子のわたしが私兵を率いてもなんら問題はないかと思うが?」
ジェイミーの隻眼がわたしを射抜くように見据えている。その視線は、わたしがこれから行おうとすることを見透かしているかのようにも思え、苛立ちを覚える視線であった。
「アルガド殿、治安部隊の再編制の件、ご再考してもらえぬだろうか?」
「くどい!! わたしはオーナーである父上から治安部門をテコ入れせよと厳命を受けておるのだ!! これ以上、抗弁するのであれば、治安部隊の要員は全員解雇させるぞ!」
ジェイミーの追及を黙らせるために切り札として取っておいた部下たちの解雇をチラつかせていく。
それと同時に、この男を冒険者ギルドの中に残しておくと危険ではないとの思いが頭をよぎっていた。
治安部隊要員の解雇の話に及んだことで、職員たちからもざわめきがあがり、運営室内は騒然としていく。
「二度の失敗を父上に赦免してもらった上に、わたしの方針に対して反対をするとは、どういう了見だ! まさかジェイミー殿は先頃捕縛した闇市勢力に加担しているのではないだろうなっ!!」
ジェイミーの追及を疎ましく思い、彼が一番触れて欲しくない傷を抉った上で、闇市勢力の一員ではないかとのレッテルを貼っていく。
本来なら、ジェイミーの失態は罪に問われてもおかしくない重大な事案であり、領主である父がなぜ彼を赦免したのかは知らないが、周りから見れば何らかの取引をしたと思われてもおかしくないほど、甘い処置であるのだ。
「あれはもう決着のついた話で……。それにオレは闇市勢力を捕縛した側の人間だ……」
その触れて欲しくない点を触れられたジェイミーが、口ごもっていく。
「だまらっしゃい! 冒険者ギルド職員として疑義のある職員を見逃すことはできぬ。新ギルドマスターとしてジェイミー殿を職員として残すことはできないと考える。悪いが、新ギルドマスターとしてジェイミー殿の冒険者ギルド職員資格の停止及び解雇を申し渡す!」
「ジェイミーさんを解雇とか意味分かんねぇ」
「なんで、解雇なんだよ。治安維持業務は慣れた者がやった方がいいって言っただけじゃねえか!」
ジェイミーの解雇通告に治安維持部隊の要員たちから、反対意見が続出していく。
運営室は喧騒に包まれて、騒がしくなっていた。
「この決定を不服として騒ぐものはジェイミー殿の共犯者として同じく解雇するがいいのか!」
「ま、待て! お前ら、ギルドマスターに逆らうな。オレが首になれば、部下たちの職は確保してくれるのだろうな?」
ジェイミーは暴発寸前の治安維持部隊要員を抑え、自分の首を差し出すことで、部下たちの職を確保してくれと申し出てきた。
望んでいた結果をジェイミー自らが申し出てくれていた。
治安維持要員の連中も内勤に回した後は、資料整理や清掃係などの窓際部署に回す予定をしている。
ブラックミルズの闇を深く大きなものにするには、彼らの存在は邪魔なのだ。
「よかろう。彼らの罪もジェイミー殿がひっかぶるというのであれば、ジェイミー殿の首一つでことを収めることにしよう
「分かった」
ジェイミーが部下たちの方へ向き直ると、ぺこりと頭を下げた。
「オレは本日付けで冒険者ギルドの職員を辞める。あとのことはアルマと良く話しあって決めてくれ。それと治安維持部隊の要員は内勤に回されても不貞腐れるなよ」
「ジェイミーさん! なんで、こんなのの言うことを聞くんだよ! 明らかに言ってることがおかしいだろ!」
ジェイミーは未だ反抗的な言葉を発した部下をぶん殴って地面に転がしていた。
「馬鹿野郎。ギルドマスター殿をこんなの呼ばわりするんじゃねぇ!!」
ジェイミーが首になったことで、治安維持部隊要員からの反対意見は収束したようだ。
その様子を見ていた他部署の職員も、反対意見を表明する者はなく、戦々恐々とした顔でわたしの方を見ていた。
この冒険者ギルドのボスが誰かってのは分かってもらえたようだ。
ジェイミーがそっと運営室から立ち去るのを見送ると、残った職員に向けて、新任の挨拶を続けることにした。
「さて、色々と引継ぎのトラブルがあったが、わたしは治安維持以外の実務に携わるつもりはない。冒険者ギルドの職員諸君には今まで通りの仕事をしてもらえば結構。では、よろしく頼むぞ」
わたしは挨拶を終えると、居並ぶ職員たちに一瞥をくれていく。
大半の職員は、わたしと視線を合わせようとせず、顔を床に向けていた。
まぁ、ギルドマスターとしての仕事はアルマが片付けるだろうし、わたしには宰相閣下が送り込んでくる婚約者をイビリ倒して婚約破棄をさせるという重大事と、闇市の再開という大きな目的がある。
その両方を成し遂げるためには余計なことをしている暇は、一瞬たりと言えどもないのだ。
わたしは新任の挨拶を終えると、冒険者ギルドを後にして、ブラックミルズ滞在中に住む居館にへと帰ることにした。
0
お気に入りに追加
9,227
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

Sランク昇進を記念して追放された俺は、追放サイドの令嬢を助けたことがきっかけで、彼女が押しかけ女房のようになって困る!
仁徳
ファンタジー
シロウ・オルダーは、Sランク昇進をきっかけに赤いバラという冒険者チームから『スキル非所持の無能』とを侮蔑され、パーティーから追放される。
しかし彼は、異世界の知識を利用して新な魔法を生み出すスキル【魔学者】を使用できるが、彼はそのスキルを隠し、無能を演じていただけだった。
そうとは知らずに、彼を追放した赤いバラは、今までシロウのサポートのお陰で強くなっていたことを知らずに、ダンジョンに挑む。だが、初めての敗北を経験したり、その後借金を背負ったり地位と名声を失っていく。
一方自由になったシロウは、新な町での冒険者活動で活躍し、一目置かれる存在となりながら、追放したマリーを助けたことで惚れられてしまう。手料理を振る舞ったり、背中を流したり、それはまるで押しかけ女房だった!
これは、チート能力を手に入れてしまったことで、無能を演じたシロウがパーティーを追放され、その後ソロとして活躍して無双すると、他のパーティーから追放されたエルフや魔族といった様々な追放少女が集まり、いつの間にかハーレムパーティーを結成している物語!
勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス
R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。
そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。
最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。
そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。
※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※
欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します
ゆさま
ファンタジー
チートスキルを授けてくれる女神様が出てくるまで最短最速です。(多分) HP1 全ステータス0から這い上がる! 可愛い女の子の挿絵多めです!!
カクヨムにて公開したものを手直しして投稿しています。

雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった〜
霞杏檎
ファンタジー
祝【コミカライズ決定】!!
「使えん者はいらん……よって、正式にお前には戦力外通告を申し立てる。即刻、このギルドから立ち去って貰おう!! 」
回復術士なのにギルド内で雑用係に成り下がっていたフールは自身が専属で働いていたギルドから、何も活躍がないと言う理由で戦力外通告を受けて、追放されてしまう。
フールは回復術士でありながら自己主張の低さ、そして『単体回復魔法しか使えない』と言う能力上の理由からギルドメンバーからは舐められ、S級ギルドパーティのリーダーであるダレンからも馬鹿にされる存在だった。
しかし、奴らは知らない、フールが【魔力無限】の能力を持っていることを……
途方に暮れている道中で見つけたダンジョン。そこで傷ついた”ケモ耳銀髪美少女”セシリアを助けたことによって彼女はフールの能力を知ることになる。
フールに助けてもらったセシリアはフールの事を気に入り、パーティの前衛として共に冒険することを決めるのであった。
フールとセシリアは共にダンジョン攻略をしながら自由に生きていくことを始めた一方で、フールのダンジョン攻略の噂を聞いたギルドをはじめ、ダレンはフールを引き戻そうとするが、フールの意思が変わることはなかった……
これは雑用係に成り下がった【最強】回復術士フールと"ケモ耳美少女"達が『伝説』のパーティだと語られるまでを描いた冒険の物語である!
(160話で完結予定)
元タイトル
「雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜でも、ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった。噂を聞いたギルドが戻ってこいと言ってるがお断りします〜」

(完結)魔王討伐後にパーティー追放されたFランク魔法剣士は、超レア能力【全スキル】を覚えてゲスすぎる勇者達をザマアしつつ世界を救います
しまうま弁当
ファンタジー
魔王討伐直後にクリードは勇者ライオスからパーティーから出て行けといわれるのだった。クリードはパーティー内ではつねにFランクと呼ばれ戦闘にも参加させてもらえず場美雑言は当たり前でクリードはもう勇者パーティーから出て行きたいと常々考えていたので、いい機会だと思って出て行く事にした。だがラストダンジョンから脱出に必要なリアーの羽はライオス達は分けてくれなかったので、仕方なく一階層づつ上っていく事を決めたのだった。だがなぜか後ろから勇者パーティー内で唯一のヒロインであるミリーが追いかけてきて一緒に脱出しようと言ってくれたのだった。切羽詰まっていると感じたクリードはミリーと一緒に脱出を図ろうとするが、後ろから追いかけてきたメンバーに石にされてしまったのだった。

スキル間違いの『双剣士』~一族の恥だと追放されたが、追放先でスキルが覚醒。気が付いたら最強双剣士に~
きょろ
ファンタジー
この世界では5歳になる全ての者に『スキル』が与えられる――。
洗礼の儀によってスキル『片手剣』を手にしたグリム・レオハートは、王国で最も有名な名家の長男。
レオハート家は代々、女神様より剣の才能を与えられる事が多い剣聖一族であり、グリムの父は王国最強と謳われる程の剣聖であった。
しかし、そんなレオハート家の長男にも関わらずグリムは全く剣の才能が伸びなかった。
スキルを手にしてから早5年――。
「貴様は一族の恥だ。最早息子でも何でもない」
突如そう父に告げられたグリムは、家族からも王国からも追放され、人が寄り付かない辺境の森へと飛ばされてしまった。
森のモンスターに襲われ絶対絶命の危機に陥ったグリム。ふと辺りを見ると、そこには過去に辺境の森に飛ばされたであろう者達の骨が沢山散らばっていた。
それを見つけたグリムは全てを諦め、最後に潔く己の墓を建てたのだった。
「どうせならこの森で1番派手にしようか――」
そこから更に8年――。
18歳になったグリムは何故か辺境の森で最強の『双剣士』となっていた。
「やべ、また力込め過ぎた……。双剣じゃやっぱ強すぎるな。こりゃ1本は飾りで十分だ」
最強となったグリムの所へ、ある日1体の珍しいモンスターが現れた。
そして、このモンスターとの出会いがグレイの運命を大きく動かす事となる――。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。