【完結】影を使って婚約者の秘密を暴いたら、とんでもないことになりました。

ハナミズキ

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想い溶け合う *R18

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本番なしのR18です。苦手な方はご注意下さい。
あとタイトルをムーンライトと合わせました。
──────────────────────




「あっ、んん…っ、エゼル…っ」


簡易ドレスとレースの下着を胸下まで下ろされ、こぼれ落ちた胸にエゼルが舌を這わせている。

下から掬うように胸を揉まれ、谷間を舐めたり、キツく吸って印を付けられながら、どんどん熱が高められていく。

でも、肝心な所は避けられているのでもどかしい。


「エゼル……っ」

「ん?……何?痛い?」

「ちが……」


エゼルの口角が上がる。

絶対私の言いたいこと分かってるはずなのに!


「意地悪!やっぱりエゼルも王子と同じ性癖なんじゃないの!?」

「違うよ、変態共と一緒にするな!」

「じゃあ何で触ってくれないの…?」


「ブリジットからおねだりされたいから」



エゼルはそう言うと、固くなった先端を避けて、私の目を見ながら再び舌を這わせる。


「んっ、んん……っ」


再び中途半端な刺激が体を火照らせる。
体を傾けても、その度にエゼルの舌は逃げてしまう。


「ああっ、もう、やだあ…っ」

「言って、ブリジット。どうしてほしい?」

「そんな恥ずかしい事言えない……っ」

「言ってよ。俺を求めてよ。さっきみたいに、俺はちゃんとブリジットに愛されてるんだって、もっと言葉と体で教えて────もっと俺を求めて」


胸を愛撫しながら、エゼルが私の言葉をねだる。

これじゃ、どっちがおねだりされているのかわからない。


「んっ、ああっ、エゼル…エゼル……っ」

「ん……チュッ、はあ…っ、何?」


胸元から顔を上げたエゼルの瞳と視線が交わる。

ひたすら貪欲に、私を求めるその瞳が、すべてを差し出せと強く訴える。自分以外の男の存在など掻き消して、身も心も全部渡せと────。




「────エゼルが好き。大好きよ」

「……っ」


「お願い、いっぱい触って?エゼルのしたいこと、全部してほしい。 ──私の心も体も、全部愛して」


貴方のこと以外、考えられなくなるように──。




「──お前…っ!本番出来ないのに煽るなよ!何だその殺し文句!今のだけでイキそうになった。危ねぇ…っ」


え、言葉だけで──?
それって──


「俺は早漏じゃない!」


頭の中を読まれたのか、即座にエゼルが否定する。


「──なんで童貞なのにわかるのよ。やっぱり本当は他の女と……」

「だー!もう!違うって言ってんだろ!!」

「きゃっ!」


グイッと腕を引かれ、エゼルの膝の上に向かい合わせで座らされる。

そのせいでドレスが腰元まで捲れ上がり、胸だけじゃなく、太ももまで露わになった。


「いい眺めだな」

「ちょ…っ!胸元で喋らないで!」


胸の先端にエゼルの息がかかり、勝手に体が跳ねる。
散々焦らされたせいで、かなり敏感になってしまった。


「俺に身も心も愛されたいんだろ?」


改めて言われると、とんでもなく恥ずかしい事を言ってしまったと思い、再び羞恥で顔に火が付く。

エゼルに言えと言われたから言ったのに、揶揄うようなその言い方にイラッとして睨みつけると、私に向けられたその甘い視線にぶつかり、戦意喪失する。

そんな蕩けるような瞳で見られたら、何も文句を言えないではないか。


観念して黙って頷くと、エゼルが破顔した。


「すげえ嬉しい」


その言葉に、沢山の想いが詰まっているような気がして、愛しさが込み上げる。


好き。――大好き。
エゼルが愛しい。



「俺が触れたいと思う女は、後にも先にもブリジットだけだ」


抱きしめ合い、私からまたエゼルに口付ける。

きっとまだ足りない。


まだエゼルに全部伝えきれてない。
だから私からも彼を求めた。


私の想いが伝わるように、必死にエゼルの舌を求め、絡めあった。

部屋に二人の吐息が混ざり合い、想いが溶け合う。


「んんっ」


口付けながら、待ち焦がれていた快感が体を駆け抜けた。

エゼルが私の胸を揉みしだき、固くなった胸の先端に指を這わせる。両方の先端を親指で軽く、くるくると撫で回したかと思えば、人差し指と親指でこね回した。


先程まで散々焦らしたくせに、今度は的確に強い刺激を与えられ、体が勝手にビクビクと跳ねてしまう。


「ああ…っ!」


容赦なく次から次へと与えられる快感に堪えきれず、甘い声が漏れた。

慌てて口を両手で塞ぎ、なんとか声を抑えようと手の下で唇を引き結んでいると、湿った感触が先端を包んだ。


「んん…っ! ん~っ、ふうぅ…っ!」


腰を強く引き寄せられ、エゼルが先端を口に含んで吸い上げ、そして舌で転がされる。

もう片方は未だ指で捏ねられ、快感が直接腰に響いてじっとしていられない。体内に溜まった熱の解放先を求め、エゼルの頭を抱え込み、腰を押し付けた。


「こっちも触って欲しいのか?」


そう言いながらエゼルの手は太ももから付け根までを軽く撫で上げ、下着の上からその中心を撫でる。


「……!んん~っ」

「良かった。ちゃんと濡れてる…。――ここ、気持ちい?」


中心で固くなった突起を下着越しに爪で擦られ、突き抜ける快感に体が痺れる。


「ダメっ、そこダメ…声でちゃ――んんーっ!」


声を封じ込めるようにエゼルに口を塞がれ、同時に彼の長い指が下着の中に入り、直接私の秘部を撫でた。


彼の指が上下に動くたびに淫らな水音が耳に響き、恥ずかしさで涙が滲む。貪るような口付けと、直接もたらされる花芯への刺激に思考が奪われ、視界がチカチカする。


好きな人との触れ合いが気持ちよくて、目の前の男が愛しくて、追い上げられる熱の行く先を求めてしまう。



「愛してる、ブリジット。俺に全部見せて」




熱い――。

エゼルの唇が、舌が、指が、吐息が、全部熱い。



私を射抜くその金の瞳も――向けられる想いも、


すべてが熱くて、



溶けてしまいそう。





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