【完結】影を使って婚約者の秘密を暴いたら、とんでもないことになりました。

ハナミズキ

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婚約者達のスレ3

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1. 変態仮面もやしの婚約者 2021/10/17 09:05

私は変態の魔物を見た…

マザコン男さんごめんなさい
貴女の理念を汚したアイツ、許すまじ




2. 浮気な陰湿メガネの婚約者 2021/10/17 09:05

ちょwwww名前wwww

全力で説明求む




3. 浮気な脳筋バカの婚約者 2021/10/17 09:06

どういうことなのwwwwww
同じく説明求むwwww




4. 変態SMブタ王子の婚約者 2021/10/17 09:07

新たな変態が湧いたwwwww




5. 浮気なマザコン男の婚約者 2021/10/17 09:07

どういうことwwwwww
私に謝りたいとは?

同じく説明求む




6. 変態仮面もやしの婚約者 2021/10/17 09:08

名無しの魔術師さんからいただいた不貞の証拠映像見ました

そしたら、女物パンツを被った魔物が映ってました

アイツは今すぐ退治するべきです。
ギルドに依頼しましょう

私のせいじゃないけど、居た堪れないので謝ります
マザコン男さんごめんなさい




7. 浮気なマザコン男の婚約者 2021/10/17 09:09

もしやそのパンツはうちの商会の…?




8. 変態仮面もやしの婚約者 2021/10/17 09:09

そうです




8. 浮気な陰湿メガネの婚約者 2021/10/17 09:10

ぶふっwwwwwwww

ごめん、一瞬吹きだしたwwww
淑女なのに不甲斐ないわ

でもパンツ被るってどういうことなのwwww
紳士の最新のオシャレなの?

斬新すぎるwwwww




9.  浮気なマザコン男の婚約者 2021/10/17 09:11

うちの商会のランジェリーコレクションは女性の体を優しく美しく飾ることをコンセプトに作っているの

あの男の頭を飾るためではなくってよ




10. 変態SMブタ王子の婚約者 2021/10/17 09:12

ごめwwwwww
真面目な返答にツボりましたwwww




11. 浮気な脳筋バカの婚約者 2021/10/17 09:13

右に同じくwwwwwwwww
腹筋が疲労困憊で乳酸出始めたwwww




12. 浮気なマザコン男の婚約者 2021/10/17 09:14

なぜうちのランジェリーを被るの?




13. 変態仮面もやしの婚約者 2021/10/17 09:15

あの変態、マザコン男さんの商会の
斬新なランジェリーが好きらしいです

コルセットをつけなくても体型が作れるという
画期的な商品ですからね

前々から自分の商会での販売権を取りたいと言ってました


あと私にもドレスと一緒に下着をよく贈ってきました

最初は気持ち悪いと思ってたんですけど

マザコン男さんの商会の下着は可愛いし綺麗だし
まあいっか~と思ってそのままにしてたんです

まさか頭に被るほどのファンだったとは…




14. 浮気な脳筋バカの婚約者 2021/10/17 09:15


ある意味熱狂的なファンwwww




15. 浮気なマザコン男の婚約者 2021/10/17 09:16 

確かにあの男の家から何度か商談持ち掛けられたかも

うちのランジェリーは受注生産だから
独占販売にしてるの

だから他所に販売権を与えることはないわね




16. 浮気な脳筋バカの婚約者 2021/10/17 09:16

男爵令嬢は変態仮面もやし男を見ても
ドン引きしないの?




17. 変態仮面もやしの婚約者 2021/10/17 09:18

どうかしら
自ら被せてたからノリノリだったのでは

私も男爵令嬢には負けました

あんなパンツを被った魔物を見ても逃げずに
ありのままの姿を受け止める器の持ち主

深い愛情の持ち主ですわね
私はそこまで彼を愛せません




18. 名無しの魔術師 2021/10/17 09:18 

どうでもいいことかもしれないけど

変態仮面もやしの姿ってカマキリに似てるよね




19. 変態SMブタ王子の婚約者 2021/10/17 09:19

wwwwwwwwwwwwwwww
本当にどうでもいいですわwwwwww




20. 浮気な脳筋バカの婚約者 2021/10/17 09:20

カマキリでパンツの被り方判明したwwwwww
変態以外の何者でもないwwwwwww

ていうか何度も言うけど授業中wwwwwww
腹筋が壊れそうwwwww耐えろ私の腹筋wwww

女性騎士を目指すなら耐えてみせるwwww




21. 浮気な陰湿メガネの婚約者 2021/10/17 09:20

wwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwお腹痛いwwwww




22. 変態仮面カマキリの婚約者 2021/10/17 09:21

wwwwwwwwwwwwwwwww

ちょwwwwwもう私もカマキリにしか
見えなくなりそうですわwwwww

長身でもやし体型なので裸だと余計に昆虫っぽいです




21. 浮気な陰湿メガネの婚約者 2021/10/17 09:21

名前カマキリに変わったしwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwww



――――――――――――――――――――――







「───・・・エゼル、本当に大丈夫?」

「大丈夫。超順調」




いや、目の下アイシャドウでも塗ってるの?っていうくらい真っ黒ですけど!?


またしても彼らの性癖を暴いてしまい、衝撃映像の編集作業でエゼルは精神力をごっそり削られているようだ。

私には悪影響だから見せられないと言ってエゼルは見せてくれないのよね。

だから内容はスレッドで彼女達からの報告で知るのだけど、彼女達の反応を見ると彼女達に見せる事も悪影響ではないのか?と思い始めている。


でもそれに関しては、完全にあの男達への情を断ち切る為に見る必要があるとの事なので、それもそうだなと納得している。

それにしても、なんか思ってたのとは全然違うわ。


断罪準備は順調に進んでいるけれど、こんなはずじゃなかった感がすごいんですけど。




だって、誰が特殊な性癖をお持ちだなんて思う!?


1人は仮にも王子よ?

第一王子のコンラッド様は王配のコルネリウス殿下の輝く金髪と、フランチェスカ女王にそっくりな顔立ちをしたキレイ系のイケメンだ。

品行方正な妖精王子とか美貌の王子とか言われていた人が
SM好きだなんて誰が思うのよ!?


今となってはもう変態ブタ王子でしかないんですけど。



───あれかしら、普段から賛美を浴びすぎて現状に飽きちゃって、汚れたい願望でも芽生えたのかしら?


罵られたり罵る事に快感を感じてるんだから、そういうことよね?これ、女王とマライア様はどうするつもりなんだろ?

お母様は影の当主だからエゼルに映像見せてもらったみたいで、なんかしばらく爆笑してたわ。

編集作業をするから最近エゼルがウチで夕食を食べて行くのだけど、しばらく豚料理は食べたくないと料理長にリクエストしてるのを見て、更にヒーヒー言いながら笑ってた。



そして変態仮面第二弾を見て、今度は涙流してデスクをバンバン叩きながら大爆笑。ちょっと淑女どこ行った?

エゼルがカマキリに似てると思うと再び感想を述べたらもう引き笑いになっててこっちもドン引きしたわ。


こんな面白ネタ、ダーリンにも見せるべきだわ!とか言って仕事中のお父様に魔鳥飛ばしてた。いや諜報活動中に見るモンじゃないわよね!?

あんなもの見せられて衝撃で任務失敗したらどうするの!?って言ったら、


『失敗なんかするわけないじゃない。私が見初めた男なのよ?』


と、ドヤ顔で言った。



───うん。意味わからない。

失敗しないのは流石だけど、任務中にあんな汚物見せられたら迷惑なのには変わらないと思うんだけど。


なんなら、私がデザインしたランジェリーを穢した変態仮面に対しては、殺意を抱くかもしれないわ。


断罪前に闇討ちしないように父を説得しようと心に決めた。





夕食を食べ終わり、エゼルが帰る為の馬車を手配してサロンに戻ると、エゼルはソファで座りながらカクカクと頭を揺らし、船を漕いでいた。


「あら、どうしましょ。寝ちゃってる」


お腹いっぱいになった事で眠気がピークにきたのだろう。

私は馬車で待っている御者に出発が遅れるから休憩して良いという伝言を執事に頼み、エゼルの隣に座った。


「こんな目の下にクマ作るほどキツイなら、他の者に変わってもいいのに」


そうまでしてエゼルが欲しい報酬って何かしらね?
あれからいろいろ予想したけど、どれもしっくりこないわ。


「無理難題だけはやめてよね」


目の下をツンツンと指で突きながら呟くと、エゼルの頭がぐらりと揺れて私の肩に寄りかかった。

一瞬退けそうになったけど、ここまで頑張ってくれてるのに流石にそれは酷いかも?と思い直して、少しの間だけこのまま寝かせてあげる事にした。


「お疲れ様。エゼル」








◇◇◇◇



「やば・・・寝てた・・・ていうかこれ、どういう状況?」



ちょっとだけ寝かせてあげるつもりが、体温高めのエゼルの温もりが心地よくて自分も居眠りしちゃうなんて、あれはホント淑女としてダメだったと思う。

その時、私よりも早く目覚めたエゼルが間近で眠る私の寝顔をみて顔を赤くしてたとか、じっと見つめながら、



「無防備すぎだろ。襲うぞバカ」



なんて言われていた事は、デコピンされるまで寝ていた私には知る由もなかった。



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