【完結】私に触れない貴方は、もう要らない

ハナミズキ

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番外編2 ~シュナイダー家の人たち~

カイゼル以外は見た

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いつも読んでくれてありがとうございます!当作品の書籍化に伴い、別で連載していた番外編集のイラスト短編小説をこちらに移動させました。今後はこちらで更新していきたいと思います(^^)
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~アシュリーとセイラのヒソヒソ話~


((カミル!ナイスタイミング!))


「出来る男ねカミル。もし見られてたらカイゼルの事だから気が動転して騒いで威圧放ってたかもしれないわ。ジュリアンと同様に娘を溺愛してるものね。・・・ていうかローゼマリーってジュードの事好きだったの?」

「ごめんねセイラ。なんか初恋みたいで・・・。会うのは半年ぶりくらいだから直前までずっと浮かれてて、嬉しさのあまり気が昂ったんだと思う。後で注意しておくわ」


「あら、いいじゃない。アシュリーの所に婿入りするなら私達は大賛成よ。ふふふっ、見てよアシュリー。ジュードったら顔真っ赤でトマトみたい。ジュードは勉強好きで性格も内向的だから、ローゼマリーくらい積極的にしないと一生進展しないと思うわ」

「そうなの?」

「そうなの。研究好きというか・・・、今は隣国の魔法に興味あるみたいで、魔力ないのに魔術書を集めて研究してるわ」

「いいじゃない。知識は無駄になる事はないもの。いつか壁に当たった時、その学びが人生の助けになるわ」


「アシュリーが言うならきっとそうね」

「セイラだってそうでしょ?女公爵様」

「「ふふふっ」」










「父上、もう勉強終わったから僕もおやつ食べていい?」

「ああ、いいぞ、お疲れさん。─────ところでジュード。お前はさっきから何でそんな顔が真っ赤なんだ?」

「へっ!?いいいいいえ!!べっ、別に何も!僕の顔が真っ赤なのは生まれつきです!!」


「そんなわけないだろ。───ていうかローゼと距離近くないか?ローゼ、ほら、こっちに来なさい」

「いや!ジュード兄様の側がいい!」


「そんな!!」

「久しぶりにやっと会えたんだからお父様は邪魔しないで!」

「ローゼ・・・っっ!?」







「父上、ほらイチゴのショートケーキだよ。好きでしょ?食べて元気出して」

「カミル・・・っ」






~ヒソヒソ~


「カミル、幼いのに空気読める上に父親のフォローまで完璧だわ。将来有望ね!子供に囲まれて大人1人が泣きながらケーキ食べてるわよ」

「娘にここまで邪険にされたの初めてじゃないかしら。ジュードとは王都と辺境でなかなか会えないから、ローゼも必死なんだと思うわ」


「それにしても・・・、顔が真っ赤なのは生まれつきとか・・・、空気読んで誤魔化したんだろうけど、ダメだわ・・・笑いを堪えきれないわ・・・っ」

「きっと娘を溺愛する父親が厄介なのを知っているから何とか回避しようとしたのよ。可愛いじゃない。ふふっ」






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カイゼル、娘の初恋に敗れるの巻。

この後アシュリーにも慰められ、ローゼマリーにも謝られる(ただしジュードが帰ったあと。笑)



ローゼマリーはジュードを好きな事はカイゼルには内緒にしてます。理由は言わずもがな。

カイゼルは何となく察していますが、知りたくないので確かめたりしない。笑

でも2人が一緒にいると目を光らせてます。笑

その辺はジュリアンも似てますね。2人とも愛する妻に瓜二つの娘が大好き過ぎるパパ達です。


子供世代のお話は、いつか書きたいなと思ってます。

ジュードは将来医者になるので、研究好きのメガネキャラになりそうな気がします。


ローゼマリーはアシュリーというより、お婆ちゃん(カイゼルの母ソフィアでセイラの叔母)に性格が似ています。

アシュリーとカイゼルは仕事が忙しいので子供達は祖父母と仲良しです。

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