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第8章 引き裂かれた結婚 -キハヤ国ー
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教会では多くの人たちが集まっていた。そこでは王様の列席において、王族のサーブ公とユーマス大臣の一人娘のミイナの結婚が執り行われようとしていた。
「サーブ公よ。本当にめでたい。私もうれしいぞ。」サニー王がサーブ公に言った。
「これも王様のおかげでございます。私もより一層、励みまする。」サーブ公は笑顔で答えた。ことは彼の目論見どおりに進んでいた。
(あと少しでミイナは俺の妻になる。そうなれば大臣家の財産は俺のものだ。)サーブ公は心の中でほくそ笑んでいた。
「花嫁が来られました。」教会に声が響いた。すると入り口から豪華な花嫁衣裳を着たミイナがユーマス大臣に手を引かれて入ってきた。華やかな結婚式なのにミイナの表情は冴えなかった。いやむしろ生贄に捧げられる者のような悲壮な顔をしていた。だが参列者はそれに気づかず、祝福の言葉をミイナに投げかけていた。
やがてミイナはサーブ公の前に来た。ユーマス大臣がミイナの手をサーブ公に引き渡そうとしていた。その時だった。
「バタン!」教会の扉が激しく開けられた。参列者が振り返るとそこに一人の男が立っていた。
「ミイナ!迎えに来た!」それはムタヤだった。その声は教会中に響き渡った。
「ムタヤ様!」ミイナの手はサーブ公の手をすり抜け、彼女は振り返ってムタヤの元に走った。参列者は驚いて唖然としていた。
「ミイナ!」ムタヤは走って来たミイナを抱きしめた。
「もう君を放しはしない!」ムタヤはミイナの目を見て言った。
「私もです!」ミイナもムタヤの目を見て言った。
「おのれ!王様の面前で花嫁を奪い取るとは!」サーブ公は怒りのあまり真っ赤になっていた。カライは立ち上がり、
「王様の面前を騒がす無礼者!皆の者、奴をとらえよ!奴は城下追放のムタヤだ!」と叫んだ。すると護衛の兵士たちが2人に向かって来た。辺りは騒然となった。
「逃げよう!」ムタヤは言うとミイナはうなずいた。2人は手に手を取って教会を出て行った。
「追え!逃がすな!」カライはそう叫びながら追いかけて行った。
「何が起こったのじゃ?」サニー王は周囲の者に尋ねた。
「ムタヤです。城下追放の身でありながら、王様のことを逆恨みして、あろうことかミイナをそそのかしてこの結婚式を潰し、王様の顔に泥を塗ろうとしたのです。」サーブ公は言った。
「何だと!それは許しがたい!」サニー王は烈火のごとく怒った。
「奴をとらえて王様の前に引き立ててきます。」サーブ公は言った。
「うむ。無礼者を捕まえよ。」サニー王はうなずいた。サーブ公は傍らにあった剣をつかんで教会を出て行った。
ムタヤとミイナは走って逃げたが、兵士たちに追いつかれて囲まれてしまった。そこにカライとサーブ公が追い付いてきた。
「あきらめろ!さあ、ここまでだ!」カライが言った
「さあ、花嫁を返せ!」サーブ公が右手を出して大きな声を出した。ムタヤはミイナを後ろにして何とか守ろうとしていた。その2人に兵士がじりじりと近づいてきた。
「待ちなさい!」そこにあの方術師の老人が出て来た。
「じじい!邪魔するな!」カライが大声で怒鳴った。
「サーブ公。カライ。2人で企んでムタヤさんを陥れたであろう。この2人を引き離させはせぬ。」老人はきっぱりと言った。
「ええい、黙れ! 黙れ! お前もムタヤの仲間だな。構わぬ。斬って捨てい!」カライは手で指図した。すると兵士たちは剣を抜いた。
「この者たちを叩っ斬れ!ただし花嫁は傷つけてはならぬぞ!」サーブ公も言った。
「ビャッコ! スザク!」老人が2人を呼んだ。すると白地に縞の入った着物を着て背中に2本の剣を背負った剣士と朱色の服に赤いブーツをはいたスザクが現れた。
「向かってくる者を叩きのめしなさい!」老人が言った。
「はっ!」ビャッコとスザクは返事をして飛び出した。ムタヤに剣が振り下ろされてきたが、その兵士をスザクが飛び蹴りして吹っ飛ばした。
「大丈夫ですか?」スザクが訊いた。
「ええ、ありがとう。」ミイナが言った。
「お2人は私たちがお守りします。安心してください。」スザクはそう言うと飛び上がってムタヤとミイナに向かってくる兵士たちの頭を蹴って倒していた。
一方、ビャッコは背中の2本の剣を抜くと平打ちで兵士を叩きのめしていった。兵士たちは次々に倒されていった。
「おのれ!」カライとサーブ公も剣を抜いて向かって来た。しかしビャッコに剣で叩かれて、
「ひえい!」と声を上げて後ろに下がった。兵士たちは思わぬ強敵に後ろに下がり始めた。
「こら!逃げるな!向かって行け!」サーブ公は逃げ腰になった兵士の背中を押していった。押されて前に出た兵士はビャッコの剣で叩かれてその場に倒れた。
「どうした!」外の騒ぎが収まるどころか、ますます大きくなることに異変を感じたサニー王が家来とともに出て来た。そこではムタヤたちを追っていった兵士たちが見知らぬ者たちに倒されていた。
「何者だ!私はサニー王だ。この神聖な結婚式を騒がす者たちめ!成敗してくれるぞ!」サニー王は大声を出した。すると老人がその前に出てきた。
「このようなことになったのは誰のせいだと思うのか! サニー王よ! 目を覚まされよ!」と大きな声を上げた。その厳めしい物言いはサニー王をひるませた。しかし前にいるのがただの老人ではない気がしたサニー王は、
「ふむ・・・」とその老人の顔をよく見た。するとはっと思い出して慌てて兵士たちに言った。
「や、やめよ。剣をひけ!あのお方は稀代の方術師、ハークレイ法師様だ。皆の者、控えるのじゃ!」サニー王は慌ててその場に片膝をついて頭を下げた。兵士たちは驚いてその場に跪いた。サーブ公とカライもあっと驚いて剣を捨てて片膝をついた。
「あのお方がハークレイ法師様・・・」ムタヤとミイナは信じられぬという風に片膝をついて頭を下げた。
「サニー王よ。こうなったのはどうしてだと思われるか?」ハークレイ法師は尋ねた。
「いえ、それが・・・私にはさっぱりと。」サニー王は困ったように答えた。
「ではお教えしよう。あのサーブ公とカライ。2人はあなたを欺いた悪人じゃ。昨年、公金を横領したうえ、その罪をムタヤの父のウキヤにかぶせて殺したのじゃ。しかも今度はユーラス大臣の家の財産に目がくらみ、ミイナを嫁にしようとムタヤに罪を着せようとした。そして殺そうとまでしたのじゃ。」ハークレイ法師は言った。
「恐れながら、何を証拠に。我らはそんなことはしておりませぬ。」サーブ公は言った。
「はい。私も役目を忠実に行ったまで。」カライも言った。
「おっと。そんな言い逃れはできないぜ。この男が何もかも吐いたぜ!」キリンがジャグを連れてきた。ジャグはバツの悪そうな顔をしてその場にしゃがみこんだ。
「もう言い逃れができんぞ!恥を知れ!」ハークレイ法師は一喝した。
「2人に縄をうて。後で罪を問うてくれるわ!汚らわしき奴らめ!すぐに引き立てい!」サニー王は家来に命じた。
「王様・・・」サーブ公たちはそう言い残して、縄をうたれてその場から連れていかれた。
「申し訳ありませぬ。すべて私の不徳の致すところです。お恥ずかしい限りです。」サニー王は頭を下げた。
「サニー王よ。王族とはいえ、むやみに信用して騙されてはなりませぬぞ。あなたがしっかりしなければこのような仕儀となる。」ハークレイ法師は静かに言った。
「はっ。肝に銘じまする。」サニー王はさらに頭を下げた。
「時に王よ。この2人。本来なら結婚しているはずじゃった。この2人のことをお願いできるかな。」ハークレイ法師は言った。
「はっ。」サニー王はムタヤとミイナの方に向き直ると、
「ムタヤ、ミイナ。2人には苦しい思いをさせた。許せよ。その償いにこの王が2人の結婚式を執り行う。よいな。」と声をかけた。
「はっ。ありがたき幸せ。」ムタヤはそう言って頭を下げた。その後ろでミイナも嬉しそうに頭を下げた。
「大臣も異議はあるまい。」ハークレイ法師は後ろで控えているユーラス大臣夫妻に声をかけた。
「はっ。私たちは何の異議もございませぬ。私が間違っておりました。ムタヤ殿を娘から引き離そうとして。」ユーラス大臣が言った。その横で妻は、
「ハークレイ法師様。ありがとうございます。これでやっと娘は幸せになります。」と目を潤ませていた。
「よかったのう。これで2人は一緒になることができる。お幸せにな。」ハークレイ法師はムタヤとミイナにやさしく声をかけた。
「これもすべてハークレイ法師様のおかげでございます。お礼の申し上げようもございませぬ。」ムタヤは言った。そしてミイナと見つめ合って恥ずかしそうに笑った。その姿にハークレイ法師は目を細めてにっこりと笑った。
数日後、ムタヤとミイナの結婚式が執り行われた。サニー王とユーラス大臣、そして多くの参列者のもと、2人は幸せな笑顔で式に臨んでいた。そしてハークレイ法師は、2人の幸せを願いながら旅を続けるのであった。
「サーブ公よ。本当にめでたい。私もうれしいぞ。」サニー王がサーブ公に言った。
「これも王様のおかげでございます。私もより一層、励みまする。」サーブ公は笑顔で答えた。ことは彼の目論見どおりに進んでいた。
(あと少しでミイナは俺の妻になる。そうなれば大臣家の財産は俺のものだ。)サーブ公は心の中でほくそ笑んでいた。
「花嫁が来られました。」教会に声が響いた。すると入り口から豪華な花嫁衣裳を着たミイナがユーマス大臣に手を引かれて入ってきた。華やかな結婚式なのにミイナの表情は冴えなかった。いやむしろ生贄に捧げられる者のような悲壮な顔をしていた。だが参列者はそれに気づかず、祝福の言葉をミイナに投げかけていた。
やがてミイナはサーブ公の前に来た。ユーマス大臣がミイナの手をサーブ公に引き渡そうとしていた。その時だった。
「バタン!」教会の扉が激しく開けられた。参列者が振り返るとそこに一人の男が立っていた。
「ミイナ!迎えに来た!」それはムタヤだった。その声は教会中に響き渡った。
「ムタヤ様!」ミイナの手はサーブ公の手をすり抜け、彼女は振り返ってムタヤの元に走った。参列者は驚いて唖然としていた。
「ミイナ!」ムタヤは走って来たミイナを抱きしめた。
「もう君を放しはしない!」ムタヤはミイナの目を見て言った。
「私もです!」ミイナもムタヤの目を見て言った。
「おのれ!王様の面前で花嫁を奪い取るとは!」サーブ公は怒りのあまり真っ赤になっていた。カライは立ち上がり、
「王様の面前を騒がす無礼者!皆の者、奴をとらえよ!奴は城下追放のムタヤだ!」と叫んだ。すると護衛の兵士たちが2人に向かって来た。辺りは騒然となった。
「逃げよう!」ムタヤは言うとミイナはうなずいた。2人は手に手を取って教会を出て行った。
「追え!逃がすな!」カライはそう叫びながら追いかけて行った。
「何が起こったのじゃ?」サニー王は周囲の者に尋ねた。
「ムタヤです。城下追放の身でありながら、王様のことを逆恨みして、あろうことかミイナをそそのかしてこの結婚式を潰し、王様の顔に泥を塗ろうとしたのです。」サーブ公は言った。
「何だと!それは許しがたい!」サニー王は烈火のごとく怒った。
「奴をとらえて王様の前に引き立ててきます。」サーブ公は言った。
「うむ。無礼者を捕まえよ。」サニー王はうなずいた。サーブ公は傍らにあった剣をつかんで教会を出て行った。
ムタヤとミイナは走って逃げたが、兵士たちに追いつかれて囲まれてしまった。そこにカライとサーブ公が追い付いてきた。
「あきらめろ!さあ、ここまでだ!」カライが言った
「さあ、花嫁を返せ!」サーブ公が右手を出して大きな声を出した。ムタヤはミイナを後ろにして何とか守ろうとしていた。その2人に兵士がじりじりと近づいてきた。
「待ちなさい!」そこにあの方術師の老人が出て来た。
「じじい!邪魔するな!」カライが大声で怒鳴った。
「サーブ公。カライ。2人で企んでムタヤさんを陥れたであろう。この2人を引き離させはせぬ。」老人はきっぱりと言った。
「ええい、黙れ! 黙れ! お前もムタヤの仲間だな。構わぬ。斬って捨てい!」カライは手で指図した。すると兵士たちは剣を抜いた。
「この者たちを叩っ斬れ!ただし花嫁は傷つけてはならぬぞ!」サーブ公も言った。
「ビャッコ! スザク!」老人が2人を呼んだ。すると白地に縞の入った着物を着て背中に2本の剣を背負った剣士と朱色の服に赤いブーツをはいたスザクが現れた。
「向かってくる者を叩きのめしなさい!」老人が言った。
「はっ!」ビャッコとスザクは返事をして飛び出した。ムタヤに剣が振り下ろされてきたが、その兵士をスザクが飛び蹴りして吹っ飛ばした。
「大丈夫ですか?」スザクが訊いた。
「ええ、ありがとう。」ミイナが言った。
「お2人は私たちがお守りします。安心してください。」スザクはそう言うと飛び上がってムタヤとミイナに向かってくる兵士たちの頭を蹴って倒していた。
一方、ビャッコは背中の2本の剣を抜くと平打ちで兵士を叩きのめしていった。兵士たちは次々に倒されていった。
「おのれ!」カライとサーブ公も剣を抜いて向かって来た。しかしビャッコに剣で叩かれて、
「ひえい!」と声を上げて後ろに下がった。兵士たちは思わぬ強敵に後ろに下がり始めた。
「こら!逃げるな!向かって行け!」サーブ公は逃げ腰になった兵士の背中を押していった。押されて前に出た兵士はビャッコの剣で叩かれてその場に倒れた。
「どうした!」外の騒ぎが収まるどころか、ますます大きくなることに異変を感じたサニー王が家来とともに出て来た。そこではムタヤたちを追っていった兵士たちが見知らぬ者たちに倒されていた。
「何者だ!私はサニー王だ。この神聖な結婚式を騒がす者たちめ!成敗してくれるぞ!」サニー王は大声を出した。すると老人がその前に出てきた。
「このようなことになったのは誰のせいだと思うのか! サニー王よ! 目を覚まされよ!」と大きな声を上げた。その厳めしい物言いはサニー王をひるませた。しかし前にいるのがただの老人ではない気がしたサニー王は、
「ふむ・・・」とその老人の顔をよく見た。するとはっと思い出して慌てて兵士たちに言った。
「や、やめよ。剣をひけ!あのお方は稀代の方術師、ハークレイ法師様だ。皆の者、控えるのじゃ!」サニー王は慌ててその場に片膝をついて頭を下げた。兵士たちは驚いてその場に跪いた。サーブ公とカライもあっと驚いて剣を捨てて片膝をついた。
「あのお方がハークレイ法師様・・・」ムタヤとミイナは信じられぬという風に片膝をついて頭を下げた。
「サニー王よ。こうなったのはどうしてだと思われるか?」ハークレイ法師は尋ねた。
「いえ、それが・・・私にはさっぱりと。」サニー王は困ったように答えた。
「ではお教えしよう。あのサーブ公とカライ。2人はあなたを欺いた悪人じゃ。昨年、公金を横領したうえ、その罪をムタヤの父のウキヤにかぶせて殺したのじゃ。しかも今度はユーラス大臣の家の財産に目がくらみ、ミイナを嫁にしようとムタヤに罪を着せようとした。そして殺そうとまでしたのじゃ。」ハークレイ法師は言った。
「恐れながら、何を証拠に。我らはそんなことはしておりませぬ。」サーブ公は言った。
「はい。私も役目を忠実に行ったまで。」カライも言った。
「おっと。そんな言い逃れはできないぜ。この男が何もかも吐いたぜ!」キリンがジャグを連れてきた。ジャグはバツの悪そうな顔をしてその場にしゃがみこんだ。
「もう言い逃れができんぞ!恥を知れ!」ハークレイ法師は一喝した。
「2人に縄をうて。後で罪を問うてくれるわ!汚らわしき奴らめ!すぐに引き立てい!」サニー王は家来に命じた。
「王様・・・」サーブ公たちはそう言い残して、縄をうたれてその場から連れていかれた。
「申し訳ありませぬ。すべて私の不徳の致すところです。お恥ずかしい限りです。」サニー王は頭を下げた。
「サニー王よ。王族とはいえ、むやみに信用して騙されてはなりませぬぞ。あなたがしっかりしなければこのような仕儀となる。」ハークレイ法師は静かに言った。
「はっ。肝に銘じまする。」サニー王はさらに頭を下げた。
「時に王よ。この2人。本来なら結婚しているはずじゃった。この2人のことをお願いできるかな。」ハークレイ法師は言った。
「はっ。」サニー王はムタヤとミイナの方に向き直ると、
「ムタヤ、ミイナ。2人には苦しい思いをさせた。許せよ。その償いにこの王が2人の結婚式を執り行う。よいな。」と声をかけた。
「はっ。ありがたき幸せ。」ムタヤはそう言って頭を下げた。その後ろでミイナも嬉しそうに頭を下げた。
「大臣も異議はあるまい。」ハークレイ法師は後ろで控えているユーラス大臣夫妻に声をかけた。
「はっ。私たちは何の異議もございませぬ。私が間違っておりました。ムタヤ殿を娘から引き離そうとして。」ユーラス大臣が言った。その横で妻は、
「ハークレイ法師様。ありがとうございます。これでやっと娘は幸せになります。」と目を潤ませていた。
「よかったのう。これで2人は一緒になることができる。お幸せにな。」ハークレイ法師はムタヤとミイナにやさしく声をかけた。
「これもすべてハークレイ法師様のおかげでございます。お礼の申し上げようもございませぬ。」ムタヤは言った。そしてミイナと見つめ合って恥ずかしそうに笑った。その姿にハークレイ法師は目を細めてにっこりと笑った。
数日後、ムタヤとミイナの結婚式が執り行われた。サニー王とユーラス大臣、そして多くの参列者のもと、2人は幸せな笑顔で式に臨んでいた。そしてハークレイ法師は、2人の幸せを願いながら旅を続けるのであった。
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