敵の将軍に捉われたのち囲い込まれて愛を知る

ちとせ

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囚われた美貌騎士

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数年間戦争をしていた大国アドラと小国ムーア。
大国アドラの将軍ランギールは、男らしい顔立ちに獅子と評される立派な体躯を持ち、戦場では負け知らず。
そんな彼は戦争中から小国ムーアの騎士フレイスに思いを寄せていた。

フレイスは筋肉のつきづらい体質なのか、騎士の中ではスラリとした体でありながら剣術は洗練されており、整った美貌から敵味方関係なく高嶺の花の存在であった。
ランギールは戦場で直接戦う時には必ずフレイスの元へ行き、互角を装いつつどう料理しようかと目論んでいた。

ついに戦争は終結し、大敗したムーア国のフレイスは捕虜としてランギールの屋敷に捕えられていた。
ランギールはとにかく、すぐにでもフレイスの体と心を手に入れたかった。それを実行するため、まずは捕虜として抵抗のできないフレイスに薬を使うことに。
それは存在を隠された小さな島国でしか手の入らない、男性の陰部を女性の陰部に変えるものである…






「さあフレイス。こちらへ来い。戦っている時から、ずっとそなたの顔を近くで見たかったのだ」

「あ…ランギール様…今は……その……」

捕虜としてこの屋敷に来て2日目。
昨日の夜、「捕虜にはこの薬をまず飲ませなければならない決まりなのだ」と渡されたものを素直に飲み込んだ。

体に害はないと言うが、もとより自分には拒否権などない。
国に残した両親や兄妹の安定した生活が保証されるかどうかは、目の前のこの男次第なのだ。

何の薬なのかは教えてもらっていない。
だが、その夜全身がなんとなく疼くようなかんじはしていた。
慣れない環境の疲れもあるかと思っていたが、朝起きるとなんと自分の陰部が……
これ以上はとても言葉にできない。


「何も怖がることはない。さあ、おいで」

まだ陽も明るいうち、朝食後にランギールから部屋に呼び出され、ベッドに腰掛けた彼に声をかけられる。

自分でもまだ自分の体の状況がわからず、混乱しているのだ。
とにかく従わないわけにはいかず、警戒しつつ彼に近づく。

「どうした。何か戸惑うことでもあったのか?」

「…ひっ」

れたランギールに、腕を引かれて彼の膝の上に座らされる。
背中に彼の胸があたり、抱きすくめるように腕を回し、彼が後ろから顔を覗いてくる。

「体調でも悪いのか?お前はもうわたしの物なのだから、異変があったら必ずわたしに言わないとダメだ」

そう言いつつ、体調チェックなのか、前に回っている手が体をまさぐる。

ああ、この薄い部屋着ではいずれバレてしまうのでは…

ゆっくりと、手が足の付け根まで降りてくる。

「おや?」

「……っ」

あるべきものがないことに違和感を感じたのだろう、彼の手がそこを執拗になでる。

「これは、どういうことなんだ?フレイス」

「あ、あの…!わたしにも、訳がわからず…!朝起きたらこのように……」

「それは大変だ。よく見せるんだ」

「あ…っ!?」

またたく間にベッドに仰向けにおさえられ、服を全て脱がされる。
下着も有無を言わさず剥ぎ取ると、彼は足を広げさせてその間にあるものを凝視した。

「ラ、ランギール様!」

貧乏な家で育ったフレイスは剣術を磨いて騎士として生きる他なく、色事とは無縁の人生だった。

自分のありえないところを間近で見られている羞恥に耐えられず、彼の白い体がみるみる朱を帯びる。
羞恥から目には涙の膜が張り、とても見ていられない状況に顔を背ける。

足を抑えているのをどうにかしたくとも引き剥がすわけにもいかず、ランギールの腕を細かく震える手で掴むその姿もなにもかも、全てがランギールをたかぶらせた。

「これは本来男性にはないクリトリスと膣だな。こんなものを隠していたとはいけない子だ」

「ち、ちがうのです…!隠していたわけでは……」

「ではこれからは何も隠してはダメだとその身に刻み込んでおくように」

「あぁ…っ!?」

おもむろに、ランギールはフレイスの陰核を口に含んだ。

「そんな、お、おやめください…!」

「なぜだ。体に異常がないか詳しく検査しないとならないだろう」

「ひっ…、あ…あああ…っ!」

今度は皮をむき直接舌を絡めてくる。
小さな核をちゅるちゅると舐めつつ、ときおり強く吸うのも忘れない。

フレイスはその快感に、シーツを握りしめなんとか耐えようとする。

「どんなかんじだ。詳しく報告するのだ」

「あああ、で、電撃のような…っ、未知の、感覚が…っ、そこから足裏まで、…っ響くようです…うぅ…」

ただでさえ雄の快感も知らないフレイスにとって、強烈すぎる未知の快感は頭を真っ白にして、何も考えられなくさせる。

「その乱れる姿…なんてかわいいんだ」

これまでずっとフレイスの痴態を妄想していたランギールだが、実際の姿は想像の何倍も美しかった。

もっともっと自分の腕の中で乱れる姿が見たい。フレイスの膣からは無意識に快感を受け流そうと愛液が溢れているのを知りつつ、まずはクリトリスでイッてもらおうと愛撫を強くした。

「あああっ…!あ、あ、…やぁあ…!」

強く吸い上げて元の形よりも大きくなったそこを時折甘噛みすると、フレイスの体は面白いように跳ねる。

押さえつけているためどうにも動かせないその体をそれでも必死に離そうとして、ベッドをずり上がろうとする姿がかわいくてしょうがない。

「あ、あ、…も、ダメです…何か、キちゃう…あぁっやぁ…っ」

「遠慮なくイくがよい」

「あああっ…や、こわい…っ、ぅんっ」

「大丈夫だ、さぁ、イけ」

軽く吸いながら高速で舌を動かされ、フレイスはなすすべなく絶頂する。

「あああぁ…っ」

絶頂後も余韻で強張るその体を抱きすくめ、ランギールは休ませてあげたいと思う思考とは裏腹に濡れそぼった膣に指を2本入れる。

「ひぃっ…」

「女性は気持ち良くなるとここが濡れると言うが、今のフレイスもここがずぶ濡れだ。誘っているのだろう?」

「ああっ、そんな…っ」

自分の状態を指摘され、赤く染まるフレイスの顔を撫でるランギールの目はぎらぎらと獲物を捕食するそれだ。

右手はフレイスの中に入れたまま、お腹側のGスポットを容赦なく責める。

「あああっ、…ランギ、ルさまっ…ああぅ…」

「どんどん汁が溢れてくるではないか。普段性欲とは無縁そうな穢れのない顔をしているくせに、本当はこうしてほしかったのだろう?」

「んんぅっ…!あ、そんな…っ、ちが…っ…ああっ」

「違うのか?ではこれはどうだ?」

そういってランギールは溢れる愛液をまとわせ、Gスポットを攻めたまま親指の腹でクリトリスを回すようにいじめる。

「いやぁ…っ!ああぁっ、あっ、あっ、だめぇ…っ」

両方攻められるとひとたまりもない。
フレイスはどうにかその手から逃れようと体をよじり、震える手でランギールの厚い胸板を押そうとする。

だが今のフレイスの抵抗を封じることはランギールにとって赤子の手をひねるよりも簡単だ。
その愛おしい姿に、ランギールは想いを伝えるように唇を重ね、口内をもむさぼっていく。

「ぅんん、んっ…んっ…んんんん…っ」

やがて限界が近いのか、フレイスの体が無意識に跳ねる。
そのまま容赦なく中と外を攻めて、ランギールはフレイスを2度目の絶頂へと導いた。

「んーーっ!!」

そり返る体はランギールによって抑えられ、フレイスは唇を重ねてくる男にしがみつくしかない。

「ふっ…はぁ…はぁ…っ」

ようやく指が抜かれ、唇が解放されても、フレイスは息をするのがやっとで余韻で震える体をどうすることもできない。

ふわふわとした眠気が襲ってくるが、ランギールはこのまま終わりにはしてくれなかった。

「さぁ、今度はわたしを受け入れてくれ」

「!?…あ、ランギール、さま…そんな…」

「何を震えているのだ。怖いことはない。わたしに身を任せるんだ」

「あ、あぁ…んんんぅ…っ」

これまでのフレイスの痴態で限界まで大きくなったその男根を、ゆっくりとだが確実に中に入れていく。

「ふぅ…最高だ」

「ああぁ…っ、や、せめて、…まって…くださ…っ」

イったばかりのフレイスにとってこれ以上は許容オーバーだ。
せめて待ってほしいと伸ばした手はランギールに絡め取られ、指にキスを落とされる。

「しょうがない。そのかわいさに免じて少し慣らす時間をあげよう」

そう言ってフレイスの指を一本一本丁寧に舐めながら、奥まで入った男根を小刻みにぐっぐっと揺らす。

「んっ…ふっ…、んん…」

フレイスはこれまでの訳のわからなくなるような強い刺激とは違う甘い刺激に、頭がフワフワとしてくる。

「フレイス、この体はこの国では異質なものと認識されてしまうかもしれない」

「…?」

おもむろに話し出したランギールに、フレイスはなんとか思考を手繰り寄せる。

「もし見つかれば拷問もしくは人体実験のモルモットとされるのが確実だろう」

「…あ…」

自分の未来を予想して怯えるフレイスに、ランギールは甘い笑みを向ける。

「だが安心しろ。このことを知っているのはわたしだけだし、後にも先にも決して他の者に見せたり言ったりすることはない」

「…ん…」

「愛しているのだ。ずっと、この体を腕に抱くことを夢に見ていた」

あぁ…この人は本当に自分のことを大事にしてくれるかもしれない。
フレイスはそう考えて、ようやく少し安心した。

こんな体になっても大切にしてくれる人なんて、他にいるだろうか。
普通は気味悪く思うだろうし、変な病気だとどこかへ連れて行かれてもおかしくない。

そこまで考えて、フレイスは今の自分の状況は実はとても幸運なんじゃないかと思った。
異端者の捕虜など、人権がない扱いをされてもおかしくない。
この人に捨てられたら自分は……

「さあ、愛しいフレイス。そなたにはわたしだけだと言ってくれ」

「あ…わたしには…、ランギール様、だけです…っ」

「これからもわたしの側にいてくれるか?」

「はい…っ」

「ああ、フレイス!なんて嬉しいんだ」

「あっ!…あああっ」

そのまま中に入っていた男根を一度グッと奥に押し込み、ランギールは我慢していた抽挿を開始した。

「あっ…あっ…んんぅ…っ」

先程のような抵抗はせず、フレイスは恥ずかしさに自分の手で口を抑えようとする。
だがそれは許されず、両手をベッドに縫い付けられてしまった。

そのままランギールはフレイスの胸元に顔を寄せ、白い肌の上にある薄ピンクの突起の片方を口に含んだ。

「ああぁ…っ、やぁ…っ、ああ…!」

今後時間をかけてここを開発していくことができる楽しみに、知らずランギールの口角が上がる。

今はまだ慎ましやかに存在しているそこを、ゆくゆくは決して人前に出せないような卑猥な大きさにしよう。そう決意をしたランギールはこれからはいくらでも時間があるのだと言うことに恍惚とした気分になった。

「ああっ…ぅん、んんぁ…」

「フレイス、そんなに締め付けたら思い切り腰を振りたくなるだろう。これでも制御しているのだ」

「あっ…あぁっ…ごめ、なさ…っ」

「ダメだ。仕置きをやらねば」

「ああっ…そんな…っ」

ランギールは体を起こすと、片手でフレイスの腰を掴んで固定し、抽挿を続けたままもう片方の手でクリトリスを摘んだ。

「あああっ…!?」

そのままクリクリとねじったりこすったりを繰り返し、跳ねる体を片手で封じたまま逃げることを許さない。

「ああっ…あっ…同時は…っあっ…やぁ…っ」

必死にやめてほしいと伝えてくるその姿には嗜虐心がくすぐられる。

「そうは言っても、締め付けるなと言うのにそなたはむしろ締め付けを強くするではないか」

「あっ…ああぅ…や…あっ」

理不尽なセリフに、フレイスはどうしていいのかわからない。
身を捩りたくとも片手で簡単に抑えられ、手を離してほしいのにランギールの手技はむしろ激しさを増す一方だ。

愛液をまとわせ、最初よりも幾分大きさの増したその核をしつこくいじれば、次第にフレイスの絶頂が近いことが伝わってくる。
だがランギールは動かしていた手を不意に止めてしまう。

「…あ…?ん、ん…」

もう少しで絶頂、というところで急に突き放されたような感覚に、フレイスは縋るようにランギールを見つめる。

「今までよりも大きな快感をそなたに味合わせてやろう」

「ひっ…?や、や…」

これ以上なんて耐えられない。
すでにいっぱいいっぱいなフレイスは怯えたように首を横に振るが、猛獣の目をしたランギールがその願いを聞き入れることはなく。

今すぐイったら、すでに2回イっているフレイスは体力を大きく削ることになるだろう。

もう少し長く楽しみたいランギールは、その後も何度か絶頂の直前で愛撫をやめて…という行為を繰り返した。

そして。


「イくがいい。わたしもそろそろ限界だ」

「ああああぁっっ──ッ──ッッ!」

「…くっ…」

ずっと焦らされていた分、かなり大きな波として強烈な快楽がフレイスを飲み込む。

頭が真っ白になる中、ランギールが中で熱いものを放ったことを意識の片隅で感じた。

2人は同時に果てたが、長年の想いがようやく実ったランギールはこれで収まるはずもなく。
絶頂と共に意識を手放していたフレイスを休ませてあげることはできなさそうだ。

出したばかりだというのに膨張したままの男根を再び動かすと同時に、クリトリスを攻めていたその指も再開する。

「あぁ…!?あ、あっ…や!今は…っ!ぃやぁ…」

イったばかりで敏感になっている部分には酷な刺激だ。

「ああっ…も、ゆるし、てぇ…っ、あああ…」

「仕置きだと言っただろう。大丈夫だ、どんなそなたでも愛しているのだから存分に乱れるが良い」

「だめ…っ、や、あぁ…っ、ああぁっ」

逃げられない。そんな絶望感を抱きながら、与えられる快楽に抗えず、フレイスはランギールの思うままに乱れるしかなかった。







その後何回かフレイスの中に出し、今は気を失うように眠っているその体をランギールは横から愛おしそうに眺める。

「これでもうそなたはわたしのものだ」

髪を撫でても、疲れ切ったフレイスが起きる気配はない。

「薬の効力が切れて元の体に戻ったら、ペニスも可愛がってやるからな。もちろん、アナルの開発も楽しみだ」

色事に無知なフレイスを自分好みに育てることができるとは、なんて感慨深いことだろうか。
これからの楽しみを胸に笑みを隠せないランギールは、フレイスが起きてもベッドを抜け出せないよう、しっかり腕に抱えて自身も眠りについた。

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