13 / 60
第13話 4歳 偉大なるオババ
しおりを挟む
ちっこい姫の体を抱えて腹の傷口を自分の腹で抑える。更に首も脚も負担が減るように出来るだけ自分の体にくっつける。
スキルーアーツで体力を増強して大きく跳躍を繰り返して村を目指した。
怪我人の負担が大きいが時間がかかれば確実に死んじまう怪我だ。今は行くしか無い。
「オババ!頼むぞオババ!」
こんな怪我をどうにかできるのはオババしか思いつかない。俺は怪我したこと無いし。
領都から町、町から村、4日かけて歩く距離を20分とかからず戻ってきた。
「ババァ!助けてくれババァ!!」
「誰がババァだこのクソガキャア!ぶっ殺されてぇか!!」
「オババ!こいつを診てくれ!」
ちょっとした言い間違いでキレるババァを無視して床に姫ちゃんを寝かせた。大丈夫、意識はないがまだ呼吸をしている。生きている。
「なんだいこれは?なんで生きてるんだい?」
「オババそんな事言ってる場合じゃねぇだろ!たぶん鬼族だから強いんだよ!」
「……ふぅん、言っとくがあたしは薬師だよ。全く困ったもんだ」
ぶつくさ言いながらオババは棚の奥をあさりだした。無理なのか?諦めちまったのか?
「オババ、どうにもならないか?」
「その傷をよく見な。まともな方法じゃ助からないって分からんか?軟膏塗って包帯巻いても意味はないよ」
「どうすりゃいい!?町に連れて行ったほうがいいのか!?」
「うるさいよ、黙って見てな。こいつを使えばそんな傷くらいすぐに治っちまうのさ」
ババァが取り出したのは場に不釣り合いな美しい瓶、七色に光る不思議な素材、優雅な流線型を描き、金細工の蓋が付いている。中心には何かの文字が刻みつけられており魔法的な処理が行われているようだ。その中には鈍い銀色の液体が光を放っていた。
「これは?物凄いものに見えるが…」
「薬だよ、あんたならまたどこかで見ることもあるかもしれないね」
ババァは躊躇なく薬をぶちまけた。ちっこい姫ちゃんにかけられた銀色の液体は傷口に入り込み、うねうね動いて形を作っていく。まるで生きている水だ。傷口の足りない部分を補い、穴を塞ぎ、しまいには体と同化して何も分からなくなった。
「ふん、もう大丈夫だね。動かしても平気だ、攫った場所に戻してきな」
「攫ってねぇよ。いやそうじゃなくて。よかったのか?何も知らない俺から見ても尋常な品じゃ無かったように見えたが」
「あぁん?クソガキが助けてくれって連れてきたんだろうが。あたしは怪我人を治しただけだ」
ババァの使った瓶を見る。見たこともない綺麗な装飾だ。高い安いの話では無いとんでも無い逸品なんだろう。神秘の薬は一滴も残さず失われてしまった。
これはババァのとっておきだったんだ。それを突然運び込まれた見たこともないガキの為に使ってしまった。一切の躊躇いも見せず、対価も求めず。
ババァはすごい。俺よりずっと弱いのに、見た目も口も性格も腐ったクソババァなのに、その心は遥か頂きの上にある。
それに比べて俺は、舐め腐って甘く見て、守ると決めてもこの様だ。本当に情けない。
「なんだいその面は、いいねぇ!もっと見せておくれ!ケェッケッケ!驕ったクソガキが失敗したか!ざまぁないね!」
あ、やっぱなし。こいつまじでクソだわ。
「オババ、今日使った薬に名前はあるのか」
「へっ!ソーマだよ。ポーションの最上位を超えたエリクサー、更にその上の神秘の秘薬だ。世界中探して見つけてみな」
この借りは返す。絶対にだ。
「本当に動かしても平気なのか?」
「あぁ、生きてさえいれば完全な状態に戻るさ」
「それじゃあ連れて行く、あっちも危なっかしいんだ」
「さっさと行きな、次は手土産を忘れるんじゃないよ」
「オババ、ありがとう」
「けっ!」
ちっこちい姫を抱えて飛んだ。途中、眠ったままの幼女に何度も何度も謝った。さんざん恐怖を煽った挙げ句に本当に死なせてしまうところだった。こいつからしたら俺は悪魔そのもの、魔王みたいなもんだろう。
魔王、魔王か。本当にいるんだろうか?まぁでも勇者がいるというなら魔王もセットなのが異世界ファンタジーだよな。
中途半端な不殺で守りたいものも守れないくらいなら、いっそ俺が魔王になるのも悪くない。
鬼族にそれほど思い入れ無いけどな!
領都の近くまでぴょんぴょん飛んでいくとトボトボ歩いているルバンカ達を見つけた。あのまま街に残って捕まってるとかいう落ちじゃなくて本当によかった。
「ルーリア!ルーリアは無事なのか!?」
ぎゃあぎゃあ騒ぐので服を剥いで傷がないのを見せたら更にぎゃあぎゃあ騒ぎ出した。この話は俺の心を抉るのでもう終わりにしたい、ここから自分たちだけで帰れるだろう。
「ギルド長はついやっちまったが、野次馬もあの狂った姿を見てたしたぶん大丈夫だろう、お前らはもう帰れ。途中でこっちに向かってる無駄足連中を拾っとけよ」
「アレキサンダー、もう会えないのか?」
「会う理由もないだろう。俺は人攫いにムカついたから潰しただけだ。調子に乗って失敗したがな」
「そうか」
側近の二人がルバンカの後ろでわちゃわちゃしているが知らん。そもそも俺はこいつらを捕まえて金に変えるつもりだったし、オババがいなけりゃ救出も失敗していたんだ。礼の言葉すら受けたくない。
「何か出来ることはないか」
「何もいらん。あ、いや、3人のステータスを見せてくれ」
「?別に構わんが」
―――――――――
ルバンカ
18歳
ジョブ 鬼姫
レベル 61
体力 305
魔力 122
スキル
カリスマβ
統率α
スキルアーツ
鬼砕撃
血走り
―――――――――
―――――――――
ルファーレ
22歳
ジョブ 鬼戦士
レベル 73
体力 216
魔力 73
スキル
戦士の心得α
裁縫α
スキルアーツ
鬼火蜂
地獄三連突
―――――――――
―――――――――
スバルカ
18歳
ジョブ 鬼戦士
レベル 53
体力 159
魔力 53
スキル
戦士の心得α
鍛錬α
スキルアーツ
鬼火蜂
地獄三連突
―――――――――
なるほどな。少し理解した。
「ルバンカ、お前もっと普通の修行もしろ。走った方がいいぞ」
「む、それは」
「俺はそうしている」
「むぅ、わかった」
「それじゃ、達者でな」
「アレキサンダーも。いつか会いに来て欲しい」
「そのうちな」
こうして別れた。ちょっと小遣い稼ぎのつもりがこんな事になるとはな。
別れの気分は悪いもんじゃなかった。いい奴らだったよ、馬鹿だけど。
そして俺は最後の後始末の為に領都へ。
領主の館。
「くそおおお!亜人なんかにやられるなんて認められるか!すぐに兵をまとめろ!」
「しかし!あれは商業ギルドが赤鬼族の姫を攫っていたと証言が取れています!それに彼女たちは姫を殺されても商業ギルドのギルド長だけに復讐して帰りました。こちらに戦う大義がありません!」
「亜人を殺すのに大義などいらん!捕まえて奴隷にするのだ!」
「そんな…そもそもあの戦闘力をご覧になったでしょう、大部隊を組んでの決戦となりますよ」
「いいから亜人を殺せ!あいつらを…」
『お前がしね』
拾った木の棒で後ろから心臓の辺りを一突き。それで終わりだ。
「閣下!?、貴様何者だ!」
「聞くな、こいつは謎の暗殺者に殺された。それでいいだろう?」
「………」
「賢明だ、それであれば街を消す必要もない、お互い関わらなければいい」
「……魔王軍というのは本当に来るのか」
「知らん。関わりもない。お前たちが鬼族に何もしなければ、鬼族もお前たちに何もしない。それだけ覚えておけ」
言いたいことは言ったので撤退だ。
本当に気分が悪い。人の世は悪意に溢れ、善意がいっぱいだ。ルバンカだって誰かの父親を殺すかもしれないし、領主だっていい父親だったかもしれない。ギルド長の家族だって悲惨な目に合うのかもしれない。
誰かを守るというのは難しい。自分を鍛えて獲物を狩っているだけの生活がどれだけ気楽だったか身に沁みるね。
更に少し用事を済ませて家に帰ったら母者が産気づいていて父者が大慌てしていた。全く、落ち着けよ。
「オババー!オババー!すぐにきてくれぇぇ!!」
スキルーアーツで体力を増強して大きく跳躍を繰り返して村を目指した。
怪我人の負担が大きいが時間がかかれば確実に死んじまう怪我だ。今は行くしか無い。
「オババ!頼むぞオババ!」
こんな怪我をどうにかできるのはオババしか思いつかない。俺は怪我したこと無いし。
領都から町、町から村、4日かけて歩く距離を20分とかからず戻ってきた。
「ババァ!助けてくれババァ!!」
「誰がババァだこのクソガキャア!ぶっ殺されてぇか!!」
「オババ!こいつを診てくれ!」
ちょっとした言い間違いでキレるババァを無視して床に姫ちゃんを寝かせた。大丈夫、意識はないがまだ呼吸をしている。生きている。
「なんだいこれは?なんで生きてるんだい?」
「オババそんな事言ってる場合じゃねぇだろ!たぶん鬼族だから強いんだよ!」
「……ふぅん、言っとくがあたしは薬師だよ。全く困ったもんだ」
ぶつくさ言いながらオババは棚の奥をあさりだした。無理なのか?諦めちまったのか?
「オババ、どうにもならないか?」
「その傷をよく見な。まともな方法じゃ助からないって分からんか?軟膏塗って包帯巻いても意味はないよ」
「どうすりゃいい!?町に連れて行ったほうがいいのか!?」
「うるさいよ、黙って見てな。こいつを使えばそんな傷くらいすぐに治っちまうのさ」
ババァが取り出したのは場に不釣り合いな美しい瓶、七色に光る不思議な素材、優雅な流線型を描き、金細工の蓋が付いている。中心には何かの文字が刻みつけられており魔法的な処理が行われているようだ。その中には鈍い銀色の液体が光を放っていた。
「これは?物凄いものに見えるが…」
「薬だよ、あんたならまたどこかで見ることもあるかもしれないね」
ババァは躊躇なく薬をぶちまけた。ちっこい姫ちゃんにかけられた銀色の液体は傷口に入り込み、うねうね動いて形を作っていく。まるで生きている水だ。傷口の足りない部分を補い、穴を塞ぎ、しまいには体と同化して何も分からなくなった。
「ふん、もう大丈夫だね。動かしても平気だ、攫った場所に戻してきな」
「攫ってねぇよ。いやそうじゃなくて。よかったのか?何も知らない俺から見ても尋常な品じゃ無かったように見えたが」
「あぁん?クソガキが助けてくれって連れてきたんだろうが。あたしは怪我人を治しただけだ」
ババァの使った瓶を見る。見たこともない綺麗な装飾だ。高い安いの話では無いとんでも無い逸品なんだろう。神秘の薬は一滴も残さず失われてしまった。
これはババァのとっておきだったんだ。それを突然運び込まれた見たこともないガキの為に使ってしまった。一切の躊躇いも見せず、対価も求めず。
ババァはすごい。俺よりずっと弱いのに、見た目も口も性格も腐ったクソババァなのに、その心は遥か頂きの上にある。
それに比べて俺は、舐め腐って甘く見て、守ると決めてもこの様だ。本当に情けない。
「なんだいその面は、いいねぇ!もっと見せておくれ!ケェッケッケ!驕ったクソガキが失敗したか!ざまぁないね!」
あ、やっぱなし。こいつまじでクソだわ。
「オババ、今日使った薬に名前はあるのか」
「へっ!ソーマだよ。ポーションの最上位を超えたエリクサー、更にその上の神秘の秘薬だ。世界中探して見つけてみな」
この借りは返す。絶対にだ。
「本当に動かしても平気なのか?」
「あぁ、生きてさえいれば完全な状態に戻るさ」
「それじゃあ連れて行く、あっちも危なっかしいんだ」
「さっさと行きな、次は手土産を忘れるんじゃないよ」
「オババ、ありがとう」
「けっ!」
ちっこちい姫を抱えて飛んだ。途中、眠ったままの幼女に何度も何度も謝った。さんざん恐怖を煽った挙げ句に本当に死なせてしまうところだった。こいつからしたら俺は悪魔そのもの、魔王みたいなもんだろう。
魔王、魔王か。本当にいるんだろうか?まぁでも勇者がいるというなら魔王もセットなのが異世界ファンタジーだよな。
中途半端な不殺で守りたいものも守れないくらいなら、いっそ俺が魔王になるのも悪くない。
鬼族にそれほど思い入れ無いけどな!
領都の近くまでぴょんぴょん飛んでいくとトボトボ歩いているルバンカ達を見つけた。あのまま街に残って捕まってるとかいう落ちじゃなくて本当によかった。
「ルーリア!ルーリアは無事なのか!?」
ぎゃあぎゃあ騒ぐので服を剥いで傷がないのを見せたら更にぎゃあぎゃあ騒ぎ出した。この話は俺の心を抉るのでもう終わりにしたい、ここから自分たちだけで帰れるだろう。
「ギルド長はついやっちまったが、野次馬もあの狂った姿を見てたしたぶん大丈夫だろう、お前らはもう帰れ。途中でこっちに向かってる無駄足連中を拾っとけよ」
「アレキサンダー、もう会えないのか?」
「会う理由もないだろう。俺は人攫いにムカついたから潰しただけだ。調子に乗って失敗したがな」
「そうか」
側近の二人がルバンカの後ろでわちゃわちゃしているが知らん。そもそも俺はこいつらを捕まえて金に変えるつもりだったし、オババがいなけりゃ救出も失敗していたんだ。礼の言葉すら受けたくない。
「何か出来ることはないか」
「何もいらん。あ、いや、3人のステータスを見せてくれ」
「?別に構わんが」
―――――――――
ルバンカ
18歳
ジョブ 鬼姫
レベル 61
体力 305
魔力 122
スキル
カリスマβ
統率α
スキルアーツ
鬼砕撃
血走り
―――――――――
―――――――――
ルファーレ
22歳
ジョブ 鬼戦士
レベル 73
体力 216
魔力 73
スキル
戦士の心得α
裁縫α
スキルアーツ
鬼火蜂
地獄三連突
―――――――――
―――――――――
スバルカ
18歳
ジョブ 鬼戦士
レベル 53
体力 159
魔力 53
スキル
戦士の心得α
鍛錬α
スキルアーツ
鬼火蜂
地獄三連突
―――――――――
なるほどな。少し理解した。
「ルバンカ、お前もっと普通の修行もしろ。走った方がいいぞ」
「む、それは」
「俺はそうしている」
「むぅ、わかった」
「それじゃ、達者でな」
「アレキサンダーも。いつか会いに来て欲しい」
「そのうちな」
こうして別れた。ちょっと小遣い稼ぎのつもりがこんな事になるとはな。
別れの気分は悪いもんじゃなかった。いい奴らだったよ、馬鹿だけど。
そして俺は最後の後始末の為に領都へ。
領主の館。
「くそおおお!亜人なんかにやられるなんて認められるか!すぐに兵をまとめろ!」
「しかし!あれは商業ギルドが赤鬼族の姫を攫っていたと証言が取れています!それに彼女たちは姫を殺されても商業ギルドのギルド長だけに復讐して帰りました。こちらに戦う大義がありません!」
「亜人を殺すのに大義などいらん!捕まえて奴隷にするのだ!」
「そんな…そもそもあの戦闘力をご覧になったでしょう、大部隊を組んでの決戦となりますよ」
「いいから亜人を殺せ!あいつらを…」
『お前がしね』
拾った木の棒で後ろから心臓の辺りを一突き。それで終わりだ。
「閣下!?、貴様何者だ!」
「聞くな、こいつは謎の暗殺者に殺された。それでいいだろう?」
「………」
「賢明だ、それであれば街を消す必要もない、お互い関わらなければいい」
「……魔王軍というのは本当に来るのか」
「知らん。関わりもない。お前たちが鬼族に何もしなければ、鬼族もお前たちに何もしない。それだけ覚えておけ」
言いたいことは言ったので撤退だ。
本当に気分が悪い。人の世は悪意に溢れ、善意がいっぱいだ。ルバンカだって誰かの父親を殺すかもしれないし、領主だっていい父親だったかもしれない。ギルド長の家族だって悲惨な目に合うのかもしれない。
誰かを守るというのは難しい。自分を鍛えて獲物を狩っているだけの生活がどれだけ気楽だったか身に沁みるね。
更に少し用事を済ませて家に帰ったら母者が産気づいていて父者が大慌てしていた。全く、落ち着けよ。
「オババー!オババー!すぐにきてくれぇぇ!!」
32
お気に入りに追加
96
あなたにおすすめの小説

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

うっかり『野良犬』を手懐けてしまった底辺男の逆転人生
野良 乃人
ファンタジー
辺境の田舎街に住むエリオは落ちこぼれの底辺冒険者。
普段から無能だの底辺だのと馬鹿にされ、薬草拾いと揶揄されている。
そんなエリオだが、ふとした事がきっかけで『野良犬』を手懐けてしまう。
そこから始まる底辺落ちこぼれエリオの成り上がりストーリー。
そしてこの世界に存在する宝玉がエリオに力を与えてくれる。
うっかり野良犬を手懐けた底辺男。冒険者という枠を超え乱世での逆転人生が始まります。
いずれは王となるのも夢ではないかも!?
◇世界観的に命の価値は軽いです◇
カクヨムでも同タイトルで掲載しています。

Sランク昇進を記念して追放された俺は、追放サイドの令嬢を助けたことがきっかけで、彼女が押しかけ女房のようになって困る!
仁徳
ファンタジー
シロウ・オルダーは、Sランク昇進をきっかけに赤いバラという冒険者チームから『スキル非所持の無能』とを侮蔑され、パーティーから追放される。
しかし彼は、異世界の知識を利用して新な魔法を生み出すスキル【魔学者】を使用できるが、彼はそのスキルを隠し、無能を演じていただけだった。
そうとは知らずに、彼を追放した赤いバラは、今までシロウのサポートのお陰で強くなっていたことを知らずに、ダンジョンに挑む。だが、初めての敗北を経験したり、その後借金を背負ったり地位と名声を失っていく。
一方自由になったシロウは、新な町での冒険者活動で活躍し、一目置かれる存在となりながら、追放したマリーを助けたことで惚れられてしまう。手料理を振る舞ったり、背中を流したり、それはまるで押しかけ女房だった!
これは、チート能力を手に入れてしまったことで、無能を演じたシロウがパーティーを追放され、その後ソロとして活躍して無双すると、他のパーティーから追放されたエルフや魔族といった様々な追放少女が集まり、いつの間にかハーレムパーティーを結成している物語!
異世界で穴掘ってます!
KeyBow
ファンタジー
修学旅行中のバスにいた筈が、異世界召喚にバスの全員が突如されてしまう。主人公の聡太が得たスキルは穴掘り。外れスキルとされ、屑の外れ者として抹殺されそうになるもしぶとく生き残り、救ってくれた少女と成り上がって行く。不遇といわれるギフトを駆使して日の目を見ようとする物語

悪役貴族に転生したから破滅しないように努力するけど上手くいかない!~努力が足りない?なら足りるまで努力する~
蜂谷
ファンタジー
社畜の俺は気が付いたら知らない男の子になっていた。
情報をまとめるとどうやら子供の頃に見たアニメ、ロイヤルヒーローの序盤で出てきた悪役、レオス・ヴィダールの幼少期に転生してしまったようだ。
アニメ自体は子供の頃だったのでよく覚えていないが、なぜかこいつのことはよく覚えている。
物語の序盤で悪魔を召喚させ、学園をめちゃくちゃにする。
それを主人公たちが倒し、レオスは学園を追放される。
その後領地で幽閉に近い謹慎を受けていたのだが、悪魔教に目を付けられ攫われる。
そしてその体を魔改造されて終盤のボスとして主人公に立ちふさがる。
それもヒロインの聖魔法によって倒され、彼の人生の幕は閉じる。
これが、悪役転生ってことか。
特に描写はなかったけど、こいつも怠惰で堕落した生活を送っていたに違いない。
あの肥満体だ、運動もろくにしていないだろう。
これは努力すれば眠れる才能が開花し、死亡フラグを回避できるのでは?
そう考えた俺は執事のカモールに頼み込み訓練を開始する。
偏った考えで領地を無駄に統治してる親を説得し、健全で善人な人生を歩もう。
一つ一つ努力していけば、きっと開かれる未来は輝いているに違いない。
そう思っていたんだけど、俺、弱くない?
希少属性である闇魔法に目覚めたのはよかったけど、攻撃力に乏しい。
剣術もそこそこ程度、全然達人のようにうまくならない。
おまけに俺はなにもしてないのに悪魔が召喚がされている!?
俺の前途多難な転生人生が始まったのだった。
※カクヨム、なろうでも掲載しています。

フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ
25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。
目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。
ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。
しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。
ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。
そんな主人公のゆったり成長期!!
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

おっさんなのに異世界召喚されたらしいので適当に生きてみることにした
高鉢 健太
ファンタジー
ふと気づけば見知らぬ石造りの建物の中に居た。どうやら召喚によって異世界転移させられたらしかった。
ラノベでよくある展開に、俺は呆れたね。
もし、あと20年早ければ喜んだかもしれん。だが、アラフォーだぞ?こんなおっさんを召喚させて何をやらせる気だ。
とは思ったが、召喚した連中は俺に生贄の美少女を差し出してくれるらしいじゃないか、その役得を存分に味わいながら異世界の冒険を楽しんでやろう!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる