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それぞれの夜
肆
しおりを挟む僕チョコ苦手なんだ、巫寿ちゃん友達と食べな。
そう譲ってくれた天叡さんと別れて、少し前から観月祭の後片付けが始まった社頭をキョロキョロと歩いていた。
絶対どこかにいるはずなんだけどなぁ、と人混みの中から背伸びをしたその時「何してんだ」と声をかけられた。振り返ると丁度探していた人物が怪訝な顔で私を見下ろしている。
「恵衣くん! 丁度よかった、探してたの」
「何だよ」
「今手空いてる?」
まぁ、と少し警戒するような顔で私を見る。そんなに疑わなくても、と苦笑いを浮かべながら手に持っていたチョコモナカを掲げる。
「これ、よかったら一緒に食べない?」
チョコモナカと私の顔を交互に見た恵衣くん。
「他の奴らと食えばいいだろ」
「そんなことしたら戦争になっちゃう」
私も初めは嘉正くんたちのことを考えたけれど、神修の学生は普段からアイスやジャンクフードに飢えている。もし一緒に食べようなんて誘えば、間違いなく奪い合いの喧嘩が勃発する。
それにこれは観月祭を頑張った生徒へのご褒美だ。だったら受け取るのは運営を手伝った恵衣くんが一番相応しい。
「……どうも」
取り合いの殴り合いになる光景を想像したらしく苦い顔で大人しく受け取った恵衣くん。相変わらずお礼が下手くそだ。
庭行くぞ、と歩き出した恵衣くんの隣に並んだ。
観月祭のあとは本庁の屋上で月見酒をするのが毎年の流れだ。あれだけ沢山いた観客はもう二三人しか残っておらず、いつも通りの静かな庭が広がっている。
観月祭関係者ということで門限外での活動許可は降りているけれど、見回りの先生に見つかると説明が面倒なので反り橋の下に潜った。
川辺に並んで腰を下ろしていい感じに溶けたモナカにかじりつく。
もそもそと咀嚼しながら流れる沈黙の気まずさに耐えかねて少し身動ぎしたその時、「……お前さ」と珍しく恵衣くんの方から話しかけてきた。
驚きと早く返事しなきゃという焦りで慌てて飲み込んだモナカの皮が喉の奥に張り付く、げほげほ咳き込んでいると呆れた目を向けられた。
「ご、ごめん。私が何?」
落ち着くのを待っていてくれたらしく、そう謝るとひとつ息を吐いて口を開いた。
「別に、大したことじゃない。お前、来年アレやるんだろ」
「アレ……あ、月兎の舞? そうだね、一応内定してるみたい」
聞いてきたわりには大して興味がなさそうな声で「へぇ」と応える。そこで会話が終了し、また絶妙な沈黙が流れて気まずい時間が始まった。
その時、遠くの方で「こら待て!」と誰かが叫ぶ声がした。何事かと顔を見合わせる。
「お前ら中等部二年の学生だな! 明日から文殿清掃の罰則だ!」
「そんなぁ!」と嘆く男女の声が聞こえて、何が起きているのかを把握する。観月祭の伝説を聞きつけた学生が、寮を抜け出して庭園に来たんだろう。まったく、毎年毎年懲りん奴らめ。そう鼻を鳴らした先生は息を吐いて歩いて行った。
その数秒後にまた「こらー!」という声が別の場所から聞こえてくる。私たちは顔を見合せたままぷっと吹き出した。
「毎年毎年凝りもせず……あいつらバカなのか?」
「私は結構好きだけどなぁ」
そう言った私に、恵衣くんは呆れた表情を浮かべた。
だって、危険を犯してでもずっと一緒にいたいと思えるほど大切な人だということだ。そこまで想える相手がいるのはとても素晴らしいことだと思う。
好きな人と綺麗なものを見て同じ時間を共有するというのも少し憧れる。
「……アホらしい。恋だの愛だの語る時間があるなら、少しは神職としての研鑽にあてろ」
恵衣くんらしい考え方にちょっとだけ笑った。
「もう戻るぞ」
恵衣くんがひとつ息を吐いて立ち上がった。
「そうだね」とその背中に続いて橋の下から出ようとしたその時、頭上の橋がギシギシと軋んで誰かが通る音がする。
また勇敢な学生たちがやってきたんだろうか、なんて頬を緩ませたその時。
「聖仁、早く来いよ~」
聞きなれた声が聞こえて、頭より先に体が動く。前を歩く恵衣くんの手首を思い切り掴んで自分の方へ引っぱった。かなり驚いたようみたいだけれど、体幹がしっかりしているのかよろめくことはなく立ち止まる。
「いきなり何……ッ」
顔を顰めて振り返った恵衣くんに慌てて「しっ!」と人差し指を立てた。はァ?と怪訝な顔でとりあえず口を閉じた恵衣くん。
奥にしっかりと身を潜めて、橋の裏側から見上げた。
「待ってよ瑞祥」
もうひとつの足音が橋の上を通った。その声の主もよく知っている。今橋の上にいるのは間違いなく聖仁さんと瑞祥さんだ。
「何で隠れんだよ」
一応潜められた声で恵衣くんがそう尋ねた。
「ご、ごめん。咄嗟に……」
思えば別に隠れる必要なんてなかったはずなんだけれど、咄嗟に体がそう動いてしまったのだ。
二人の足音は橋の真ん中で止まった。すぐに話し込み始めた二人に、外へ出るタイミングを完全に見失う。
バカ、と唇だけを動かして私を睨んだ恵衣くんに小さく手を合わせて謝る。ため息をついて腰を下ろした恵衣くんの隣に私も座った。
盗み聞きは良くないと分かっているけれど、自然と二人の会話が耳に入ってくる。
「本当に今日で終わりなんだな~」
「中一の時からだから、約六年か」
「六年か! そんだけやってりゃ、終わると寂しく感じるもんなんだな」
月兎の舞の事を話しているんだろう。二人の声はどこまでも穏やかだった。穏やかな声と流れる雰囲気に女の勘がピンと働く。
この流れってもしかして───。
「専科には部活もないし、二人だけで舞う事はもうないだろうね」
「ハッ……確かにそうじゃん! 今日で最後だったか!」
まじかー!と騒ぐ瑞祥さんに聖仁さんは呆れたように息を吐いた。
「何も考えてなかったの? 俺はそれなりに気持ち込めて舞ったんだけど」
「お前と舞う事なんて日常すぎて、いちいちそんな事考えるかよ~」
むしろ聖仁がそんな事考えてることに驚きなんだけど!とカラカラ笑う瑞祥さん。
「……考えてるよ、いつも。練習の時も本番の時も、休憩時間にふざけて舞う時も。どんな時でも瑞祥と舞う神楽は、俺にとって特別だからね」
思わず私の方が息が止まりそうになった。聖仁さんのあまりにも真っ直ぐな想いに胸が詰まる。
「きゅ……急になんだよ!」と瑞祥さんが動揺している。私ですら息が止まったんだから無理もない。頑張れ瑞祥さんと心の中でエールを送る。
今こそ素直になる時です、瑞祥さん!
「わ……私も」
風が吹けば消えてしまいそうな声。
「私も……聖仁と舞うのは、好き、だけどよ」
「明日は槍でも降るの? 瑞祥が素直なのちょっと怖いんだけど」
「コノヤロウ喧嘩するか!?」
あああ、と額に手を当てて肩を落とす。
せっかくいい雰囲気だったのに、聖仁さんってば余計ことを!
「せ……折角来年の観月祭の日もどっかでこっそり演舞しようぜって誘ってやろうと思ったのに!」
「それは嬉しいけど、来年も俺と過ごすつもり? 専科に上がったら門限もないし観月祭にも参加できるよ。誰かから一緒に過ごそうって誘われるんじゃない?」
「なんだよお前! さっきはあんなに怒ったくせに!」
不貞腐れた声の瑞祥さん。
恐らく"観月祭の後で会えないか"と誘ってきたクラスメイトの事を言っているんだろう。"ほいほい誘いに乗るな"とでも怒られたんだろうか。
「……ていうか、お前以外の男と過ごすつもりなんてないし」
きっと思わず出た言葉なのだろう。普段の瑞祥さんなら絶対に口にしないような素直な本音がぽろりと零れる。
「……え?」
「え?」
「瑞祥いま、何て……」
「は、え? は!?」
心の中で呟いたはずの言葉がしっかりと聖仁さんにも届いていたことに焦った瑞祥さん。激しく動揺しているのが伝わってくる。
いや、何でも、忘れろバカ!と理不尽な罵詈雑言が飛び交う中で、「瑞祥!」と真剣な声が名前を呼んだ。
「頼む、逃げないで」
聖仁さんの声色がいつになく真剣になる。
もう聞いている私はドキドキしすぎておかしくなりそうだった。
「だから……ッ、月兎に選ばれたからとか関係なく、私はお前と過ごしたいって言ってんだよ!」
「それは、幼馴染として?」
聖仁さんの声が僅かに震える。
瑞祥さんの気持ちを知らない聖仁さんからしたら、きっとその質問をするには大きな覚悟がいったはずだ。
瑞祥さんが押し黙る。きっと瑞祥さんも怖いんだ。
ずっと幼馴染としてこの二人は隣に並んで歩いてきた。家族のように安心できて親友のように遠慮のないその関係は二人にとって何よりも大事なものだった。
相手に抱く気持ちが変わってしまってその関係が崩れてしまうのが、二人とも怖くてたまらないんだ。
「それ、答えたら……来年は一緒に過ごせなくなるか?」
瑞祥さんが震える声で精一杯にそう尋ねた。ギシ、と橋が僅かに軋む。そして。
「ううん。来年は月兎なんて関係なく、二人で一緒に過ごそう。他のみんなみたいに、コソコソ川に手をつけに行こう」
"観月祭の日に配られるススキを手首に括り付けて好きな人と手を握り、庭園を流れる川に浮かぶ月影にその手を浸すとその二人は永遠に結ばれる"
観月祭の伝説を思い出す。
瑞祥さんが息を飲む音が聞こえた。
「幼馴染だとか、部長と副部長だとか、月兎に選ばれた二人だとか。そんな理由を並べなくても、堂々と君の隣に並んで手を握れる存在になりたい。────瑞祥のことが好きだ」
思わず叫びそうになって勢いよく両手で口元を覆った。この感情を共有したくて隣の恵衣くんに目で訴えかける。恵衣くんはバカかと冷めた声で一蹴した。
普段ならちょっとムカつくその態度も今はそれどころではない。
「な、わた、え」
「瑞祥も同じ気持ちってことでいい?」
「あ、えっと……あの……」
うん、と応えた声は辛うじて私にも届いた。叫びたい気持ちをグッとこらえて必死に気持ちを落ち着ける。
ぎし、とまた橋が軋んで長い沈黙が流れた。
想像しちゃダメと思いつつ橋の上で何が起きているのかをあれやこれやと勘ぐっては赤面する。だってこんなにも素敵な告白の瞬間に立ち会ってしまったんだから、仕方がないじゃないか。
「なぁ、ずっと前って……いつから?」
「少なくとも次の年も雄兎役に選ばれるために、そこまで好きじゃない倭舞を必死で練習するようになった頃かな」
二人が月兎の役に初めて選ばれたのが中学一年。"次の年"もということはつまり聖仁さんはその頃から瑞祥さんの事が好きだったんだ。
聖仁さんって別に舞はさほど好きじゃなかったんだ。でも瑞祥さんと月兎に選ばれるために必死に稽古したんだ。
以前の女子会で玉珠ちゃんが言っていた「素敵すぎて胸が苦しい」とはまさにこういうことか。
「お前、そんな態度……全然なかったじゃん」
「当たり前でしょ。好きだからこそ、言霊で縛りたくなかったんだよ」
「そ、か」
真っ赤になって縮こまる瑞祥さんが安易に想像できた。
その時、「こらお前らーッ!」と見回りの先生の声が聞こえて、二人が慌てて距離を取った音がした。
「性懲りもなくまた……って、なんだお前らか」
駆け付けてきた先生は聖仁さんたちを確認するなりそう言って息を吐く。
「先生。俺たち、今日の舞の反省会をしていたんです」
「熱心なのはいいが、もう遅いから寮に戻りなさい」
「はい。分かりました」
今すぐ戻るんだぞと念を押した先生が足早に戻っていって、二人はぷっと吹き出した。
戻ろっか、そうだな。
そんな短いやり取りの後、二人はクスクスと笑って歩き出す。やがて二人の揃った足音は遠ざかっていった。
無意識に止めていた息を吐き出して、隣の恵衣くんの腕を激しく揺すった。
「き、聞いてた……!?」
「こんなに至近距離にいて聞こえてなかったら耳鼻科案件だぞ」
いつもなら呆れる軽口もスルーできるほど私は興奮しているらしい。ずっと陰ながら応援来ていた二人が結ばれたんだから仕方がない。
滾る私とは正反対に恵衣くんは無口だった。なんなら少し落ち込んでいるようにすら見える。
「……真面目な人だと思ってたのに」
少しいじけるような口調でそう呟いた恵衣くん。
なるほど、恵衣くんは聖仁さんが恋愛していたことにちょっとショックを受けているようだ。
思えば誰それ構わず毒舌を振り撒く恵衣くんだけれど、聖仁さんに対してはいつもちゃんとした態度で接していた。真面目で優秀な聖仁さんの事を尊敬していたんだろう。
恵衣くん自身が恋愛に否定的だった分、聖仁さんに恋人ができてしまったことが信じられないと言ったところか。
相変わらず気難しい人だなぁとちょっと笑ってしまう。
「いい加減戻るぞ」
まだ少し拗ねた声の恵衣くんが立ち上がり、慌ててそれに続く。
その時、制服のポッケに入れていたチョコモナカの袋がひらりと落ちた。風に流されたそれは目の前の川に落ちてゆっくりと流れていく。
「あっ」
「バカッ……!」
動き出したのはほぼ同じタイミングだった。
月明かりで照らされた水面が真珠が飛び散るように跳ねた。私たちの手は、ほぼ同時に水の中でアイスの袋を掴む。ハッと顔を上げる。驚いた表情の恵衣くんと目が合った。
川のせせらぎが私たちの間を流れていく。何故か視線を逸らすことが出来ない。水は冷たいはずなのに、僅かに触れる恵衣の手の小指は燃えるように熱かった。
お互いにはじけるように立ち上がると、川に浸かってしまったせいで袖からザバーッと水が滴る。恵衣くんも同じく濡れた姿で、というかむしろ私よりもびしょ濡れだ。
顔からサァッと血の気が引いていく。
「あ、あの……ごめん……」
恵衣くんは黙って目を閉じ天を仰ぐ。
「……もういい」
絶対に良くないやつだ。それ絶対に良くないやつだ。
無言で川岸に上がった恵衣くんを追いかける。
「あの、本当にごめん」
「だからいいつってんだろ」
顔を真っ赤にした恵衣くんは大股で歩いていく。
絶対怒ってる。あんなに顔を真っ赤にしてるんだもん、間違いなく怒り狂ってる。
ごめん、ほんとにごめん、とついてまわる私を無視してずんずん進む恵衣くん。
その次の日、「愛が重すぎて手を浸すどころか川に飛び込んだカップルがいる」という噂が学校中に広まって、恵衣くんは一週間程口を聞いてくれなかった。
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