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見知らぬ女

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「────あんたら~! 晩御飯できたで!」


ご褒美に与えられた休暇はあっという間に終わり、神社実習も最終日になった。

夕方、男子三人部屋に集まって人生ゲームをしていた私達は、階下から千江さんがそう叫ぶ声に顔を上げた。丁度最下位になった慶賀くんの借金を数えているところだった。

あからさまに「助かった」という顔をした慶賀くんが「終わり終わり!」とボードを片付け始める。そんな姿にくすくす笑いながら残りを片付け、皆で居間に顔を出す。


「うっわー! すげぇ! パーティじゃんパーティ!」

「めっちゃ豪華じゃん千江さん!」


机の上に所狭しと並べられた料理の数々に声を上げた。


「ほらほら、立っとらんとはよ座り」


お盆の上に別の料理をのせた千江さんが台所から忙しなく出てきた。はーい、と返事をしてぞろぞろとみんな席に着く。


「そうや、誰か恵衣くん呼んできてくれへん? 社務所で留守番してると思うから」

「あいつ最終日まで奉仕してんのー?」

「普通は最終日まで奉仕するもんや」


千江さんのツッコミに思わずプッと吹き出す。私呼んできます、と名乗り出て立ち上がった。

少し前に夕拝をしたので妖たちがぞろぞろと社頭に屋台を組みたてたり参拝に来ている姿が見えた。それを横目に社務所を目指す。

扉を開けると、小上がりの上で熱心に何かを見ている恵衣くんがいた。音に気がついたのか顔を上げて私を見た。


「恵衣くん、晩御飯だって。千江さんがご馳走用意してくれてるよ」


歩み寄りながらそう声をかけると、「今行く」と端的に返事をした恵衣くんが広げていた何かをパタリと閉じた。

何を読んでいたのだろうと少し手元をのぞき込むと、西院高校蠱毒呪害事件に関する私達の中間報告書と本庁に提出した報告ファイルだった。

そういえば休暇を貰った数日前も、恵衣くんは熱心にこれを読んでいた。


「ずっと読んでたの?」

「……ああ」


一つ頷いた恵衣くんはちらりと私を見上げた。目が合って首を傾げる。

すると片付けていた書類や報告書をもう一度広げた恵衣くんは私に向かい側に座るよう目で促す。不思議に思いながらも腰を下ろすと、調書と書かれた書類のコピーをスっと滑らせて私に差し出した。

上から目を通す。内容は蠱毒を捕獲しノブくんを保護した後、本庁で行われたノブくんに対する事情聴取の内容が記されたものだった。


「上から読んでくれ」

「上から?」

「いいから早くしろ」


相変わらずな態度に苦笑いを浮かべながらも言われた通りに上から読んでいく。

調書の内容は、いじめを受けていたこと、その復讐を考えていたこと、蠱毒の存在を本で知って復讐にそれを使ったこと、犯人が絞り込めていると聞いて焦って呪いを終わらせようとして失敗したことがノブくんの口調でそのまま記されていた。

私達が聞いた事と殆ど同じだ。


「変だと思わないか、それ」

「変?」

「三好正信は蠱毒の知識を本で仕入れたと書いてる」


もう一度文章に目を落とす。

間違いなく"本で見て試そうと思った"と書いてある。

それのどこが変なんだろう?


「あいつ、俺たちと会った時何て言ったか覚えてるか」


ノブくんが何て言ったか?

そんなに細かいことは覚えていないけれど、確か「俺のせいじゃない」とは言っていたような気がする。こんな事になるとは思っていなかったとも言っていた。


「確か……"こんな事になるなんて言ってなかったし。ただ仕返しができるって、それで妖の数も減らせていい事しかな"……」


声に出して違和感に気付いた。

だって今の口振りじゃまるで……。



「────三好正信に蠱毒のやり方を教えた奴がいる」



心臓が大きく波打った。

恵衣くんの言う通りだ。ノブくんのあの言い方だったら、誰かに蠱毒についてを教わったとも受け取れる。

いや、"言ってなかった"とノブくんが言った時点で、第三者が関係していることは間違いない。


思い返せば封じの御札を私達に見せた時も、ノブくんはそれを「貰いもの」だと言った。

百歩譲って普通の御札ならまだしも、ノブくんの状況を知らない人が封じの御札を彼に渡すのは妙だ。ということはやはり、ノブくんの状況を知った上で助言した人物が裏にいるということになる。

でも、何のために?


「まだおかしい事が二つある」

「まだあるの……?」

「ああ。ひとつは三好正信の調書から、"誰かに助言された"という事実が一切消えていること」


途方もない悪意が広がっている気がしてぶわりと鳥肌が立った。


「もう一つはここだ。"残穢の残った校舎内はまなびの社宮司・花幡吉祥主導のもと12名の神職で清祓い神事を執り行い、一時間程度で浄化が完了した"。……あの日あの場に駆けつけた神職は、13人いた。俺が見たから間違いない」

「一人、多い……」

「そういうことになる」


どうして報告書には12名と書かれているの? 数え間違えたんだろうか? いや、この報告書は提出する前に禰宜の確認が入っている。間違っていれば指摘してくれたはずだ。

ということは、皆応援に駆けつけた神職は12人だと思っているということ。だったらもう一人は一体どこへ?

そもそも、そのもう一人は本当に応援で来た神職だったんだろうか?


「引っかかっていたが確証が持てず報告書を読み返していたが、お前もこれに違和感を感じるなら確定だろう。宮司に報告する」


ファイルを閉じた恵衣くんはテキパキと一つにまとめて立ち上がる。社務所を出ていこうとする背中を慌てて追いかけて隣に並んだ。


「どうしてこんな事になってるんだろう……」

「俺が知ってるわけないだろ。とにかく力の強い術者か何かが裏にいるのは間違いなはずだ」


力の強い術者……。

蠱毒のやり方を教えて御札を渡し、ノブくんを唆した人物。ふと脳裏に一人の人物の顔が思い浮かび、唾を飲み込んだ。

まさかあの人が?

いや、流石にそれは考えすぎだ。だってあの人が────めぐむさんがノブくんを唆す理由が分からない。

くゆる先生と芽さんの間には何らかの軋轢があって、薫先生が彼のことを殺したいとまで憎んでいる事は以前教えてもらった。

芽さんは何かを企んでいて、二学期には本庁の役員や私たち学生を皆殺しにしようと空亡の残穢を取り込ませた妖を学校に放っている。

また力を持つ人間を狙ったのならば何となく繋がりは見えてくるけれど、ノブくんは狙われる理由がないはずだ。

とにかく何であれ、凄く"嫌な感じ"がする。不気味な気配を背後に感じて身震いするような。


「あのさ恵衣くん。薫先生にも一度相談した方が、」


いいんじゃないかな、と言おうとしたその時、誰かが遠くから「ごめんください」と呼びかける声がして言葉をとめた。

恵衣くんにもそれは聞こえたらしく私達は歩みを止める。


「聞こえたか?」

「う、うん。ごめんくださいって」


首をめぐらせるともう一度「ごめんください」という声が聞こえる。高い声、女の人みたいだ。

聞こえたのは表の鳥居だ。


「表の鳥居の方からじゃない……? こんな時間にどうして」


表の鳥居、人が参拝のために通る鳥居は夕拝が始まる前に立ち入り禁止の看板が出される。そもそも鳥居を目指して歩いても鎮守の森の結界が人を拒み、人は寄りつけないはずだ。

妖は表の鳥居とは正反対の位置にある裏の鳥居から入ってくるし、やはりこの時間に表の鳥居から声がするのは妙だ。

鳥居へ向かって歩き出した恵衣くんを慌てて追いかける。


参道から鳥居へ続く階段を数段降りると、鳥居の前に佇む人影を見た。

藍色の和服を来た女性だった。腰の長さまである黄色みがかった茶色い髪は緩く波打ち、袖から伸びる手足は透き通るような白肌。

こちらを見上げる赤い瞳と目が合った。血を彷彿させる赤黒い瞳がじっとこちらを見つめている。やがて目がすっと細められると、真っ赤な口紅が引かれた唇がにぃと弧を描く。

とても綺麗な人だ。綺麗なのに同時にどこか不気味で胸騒ぎがする。


「ああ、良かった。来て下さって助かりました。足を痛めてしもて階段を一人で登れんくて。手貸してもらえるやろか」


子猫に話しかけるように甘い声だ。脳の芯にじんわり響いて、思考がぼんやりと白濁する。

ああ……そうか。足を痛めて階段が登れないのか。可哀想、手伝ってあげなきゃ。手を貸してあげなきゃ。

一歩階段を降りたその時、きつく二の腕を掴まれてハッと我に返った。見上げれば険しい顔をした恵衣くんが、下にいる女性を睨みつけている。

あれ、私今何を……?

頭の奥がぼんやりしている。短い夢でも見ていた気分だ。


「しっかりしろ、化かされてるぞお前。あれは妖だ。俺らの手を借りて中へ入ろうとしたということは、鳥居の結界から弾かれる招かれざる者」


妖? 招かれざる者?

でも社は正しい鳥居さえ通れば人であろうと妖であろうと中へ入ることが出来るはず。

唯一入れないのは不浄……穢れを持つものや邪を持つものだ。

それじゃあまるで彼女が────。


「あーあ。これやから子供は嫌いなんよ」


言葉と共に笑みが消えた。能面のような無機質な表情で私達を見上げるその女性に鳥肌が立つ。


「残りはあんたらだけなんよ。あんたらとあの眼鏡の小僧だけ、気ぃ失ってすぐに運ばれて行ったから、化かしそびれてもうたんやわ」

「なるほどな。お前が三好正信に入れ知恵して、あの日神職を装って他の神職達を化かした張本人って訳か」


その問いかけには答えなかった。けれど真っ赤な唇がまたにぃと弧を描く。

本当に、この人が。


「一体どういうつもりだ?」

「本来ならこうな事になるはずじゃなかったんやけどなぁ。"あの方"の仰る通りやったわ。ほんま面倒な子達」


顎に人差し指を当ててこてんと首を倒したその女。


「あのおデブちゃんには蠱毒を使って松山来光を殺させるつもりやったんよ。やけどあのおデブちゃん、全然そんな度胸ないんやもん」

「なんで来光くんを……」

「なんでやと思う? 椎名巫寿さん」


名前を呼ばれて目を見開いた。どうして私の名前を。


「これから起きることぜーんぶ、あんたのせいやで? ほんま楽しみやなぁ」


私の、せい……?


弧を描く赤い唇が怖い。心臓がばくばくと大きく波打つ。とてつもなく恐ろしいことが、すぐ側まで押し寄せているような気がする。


「今日のところはお暇しよか。結界の奥におられたら、何にもでけへんし」


ふふ、と肩を竦めた女。瞬きした次の瞬間にはもうそこにはいなかった。

咄嗟に両腕を抱きしめた。

私はあの女の人を知らない。なのに何故彼女は私の名前を知っていたの? 私のせいってなんの事? これから起こることって、一体何が起きるの?


「おい。あいつと知り合い……ではなさそうだな。とにかく戻るぞ。今の女含めて宮司に報告する」


歩き出した恵衣くんが数段昇ってピタリと足を止めた。くるりと振り返るとまた階段を降りてきて、私の前で止まった。


「……恐らくあの女は人を化かす妖術が使える妖だ。そういう妖が口にするのは大抵人を惑わすための嘘だ」


そう言った私の手首を掴むとまた歩き出す。引っ張られるように私も歩き出した。

スタスタ歩き続ける背中を見つめた。

"人を惑わすための嘘だ。だからあまり気にするな"

そう言ったつもりなんだろうか。だとしたら分かりにくすぎるよ。


堪らずふふと笑うと、鬼の形相で恵衣くんが振り返ったので慌てて口元を隠した。

社宅に戻ってくる頃には震えは収まってた。玄関に入る前に恵衣くんがパッと手を離す。

手首には暫く熱が残っていた。



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