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昔の話(上)
参
しおりを挟むお互いに"見える"ことがわかった僕達は、前に比べていっそう仲良くなった。
これまで話せなかったことも沢山話した。ノブくんは妖に悪戯されて出来た肩の傷を見せてくれた。だから僕も、前の学校の社会科見学で起きた事を話した。
お互いに「大変だったね」と励まし合った。
あの頃はそんな一言で片付けられるようなことじゃなかったのに、気持ちを吐露できる相手が出来ただけで心の整理がついた気がした。
毎日書いていた日記では、無くなった上履きの回数を数えなくなった。代わりに楽しい記憶が毎日毎日溢れた。
二人でいれば怖いものなんてないと思っていた。これからもずっとそんな日が続くと思っていた。
「────俺らが気づいてないとでも思ってたん? こそこそ裏でつるんでほんまキッショ」
あの日までは。
それは二学期が始まって少し経った頃だった。
日直の仕事で放課後に日誌を書いていると、いきなり襟首を掴まれて椅子から転げ落ちた。
ガシャン!と激しい音を立てて椅子が倒れる。鈍い音が頭の中に響くと同時に痛みが広がった。顔を上げるとクラスの中でも特段素行の悪い、僕をいじるめる奴らの中心になっているクラスメイトだった。
「またか」と思うと同時に教室をさっと見回す。ノブくんはさっき係の仕事で先生に呼ばれていたから教室にはいない。
ホッと息を吐く。ノブくんはいつも僕がいじめられるところを見る度に、凄く苦しそうな顔をするから。
「何よそ見してんねん。聞いてんのかって!」
一人が日誌を振り上げた。咄嗟に両手で頭を庇うと、直ぐに腕に衝撃が走る。腕だったのでそこまで痛くはなかった。
「ほんまお前キショいな! 前の学校で問題起こした"問題児"のクセに、よおそんな顔してこの教室おれんな?」
「……問題なんて起こしてない」
「うわっ、喋りよった! ビョウゲン菌が伝染る~!」
ギャハハ、と嫌な笑い声が教室に響いた。
残っていた女子達はヒソヒソと言葉を交わすと、変に関わりたくないのか早々と教室を出て行く。
「お前ほんまいい加減にしろや。俺らの教室におられるとメーワクやって、何度言うたら分かるん?」
ギュッと唇を噛み締めた。
どんなに悔しくてどんなに腹が立ってどんなに悲しくても、今言い返しちゃいけない事は分かっている。
今言い返せばもっと酷いことをされる。黙っていれば彼らはそのうち飽きて興味がなくなるんだから。
「まーた黙りよった!」
「口ないんかお前?」
誰かが僕のランドセルをひっくり返した。
筆箱がきちんと閉まっていなかったのか、鉛筆がバラバラと飛び出す。それを見た皆はここぞとばかりに踏んずけた。木が折れる乾いた音が響く。
まだ使い始めて一週間も経ってないのに。
眉根を寄せて俯いた。
鉛筆を投げつけられて頬をかすった。ピリッとした痛みが走って顔を顰めて手を当てる。頬がぬるりとして、驚いて手を離すと手のひらに少しだけ血がついていた。
途端に目の奥がカッと熱くなった。
駄目だ。泣くな、泣くな泣くな泣くな。今ここで泣いたらアイツらが喜ぶだけだ。
全然平気だ。こんなの何でも無い。沢山血が出ている訳でもない。家に着く頃にはすっかり乾いているだろうし一晩眠ればあっという間に傷口は消える。
痛いのは今だけだ。平気だ。大丈夫我慢できる。泣いて赤くなった目を見たら、ノブくんがまた悲しい顔をする。
今日はこの後公園で遊ぶ約束をしたんだから。
力一杯手のひらを握りしめた。爪が皮膚にくい込んで、そっちの方が痛かくて気が紛れた。
「まじで気持ち悪いコイツ、何でなんも言わんの? アイツはピーピー泣きよったのに、お前ほんまおもんないわ」
アイツ……?
一体何の話だ。
「そういやアイツの事連れてこい言うたのに、何してんねや?」
「もう来るやろ。さっき廊下で見たし」
彼らのそんなやり取りに僅かに顔を上げたその時。
「やめて! 放して!」必死に叫ぶそんな声と共に、勢いよく教室の後ろ扉が開いた。
開くと同時に誰かが教室の中へ突き飛ばされたのがわかった。倒れ込むように中へ入ってきたその人物に目を見開いた。
「ノブくん……ッ!」
教室の床に倒れ込んだノブくんに駆け寄った。慌ててその背中に手を伸ばすと微かに震えているのが分かった。
「来光……ッ」
ノブくんが顔を上げた。涙の膜が張った瞳が揺れる。
「待ってたでー、正信。やっと始められるわ」
嫌な笑い方をしたその瞬間、ノブくんが分かりやすくびくりと震えた。
「ごめんなさい、ごめんなさいごめんなさい。やめてください、何でもするからやめてください……ッ」
頭を守るように蹲ったノブくんがまるでお経を唱えるかのように必死にそう言った。そんな姿を見たクラスメイトたちがゲラゲラと笑い出す。
僕はそんな光景に困惑することしか出来なかった。
「おい正信、お前来光に教えてないんか? こいつが来る前までのこと!」
「や、やめて……言わんといてッ!」
「教えたれよ~。オトモダチなら仲間はずれは良くないんとちゃう?」
そう言ったそいつの声は耳障りな音だった。
「────"来光が来るまでターゲットは僕でした。来光が来てくれたおかげで、僕はいじめられなくなりました"ってさぁ!」
ばくん、と心臓がはねた。無意識に息を止めて居たのに気がつき、ハッと短く吐き出す。
床の上で蹲るノブくんを見下ろした。分かりやすいくらいにがたがたと震えている。
「教室でも必死に見て見ぬふりしてたな? またターゲットにされたら嫌やもんな?」
頭を抱えて床に突っ伏すノブくん。床の木のタイルが零れ落ちた涙でぼたぼたと濡れていく。
なんで。
「良かったなぁ、来光が転校してきて。友達おらんお前にも身代わりになってくれる都合のいい友達が出来たもんなぁ?」
にやにやと笑う嫌らしい笑い方だった。でも今はそんなのどうでもよかった。
何で。ねぇ何で? 何で何も言ってくれないのノブくん。それは違うって言ってよ。じゃないとまるでアイツらの言葉が合っているみたいじゃん。
違うよね?
都合のいい友達って。身代わりって。
だってノブくんから「友達になろう」って声をかけてくれたんだよ。サマーキャンプの一日目の夜、握手をしようって言ったのもノブくんからだったじゃん。
誰にもわかって貰えなかった苦しさを、僕たち二人は分かり合えたんじゃなかったの?
それが僕はどれだけ、どれだけ嬉しかったか。
「おーいお前ら。めそめそ泣くんもショック受けるんも後でやって貰ってええか? メインイベントはこれからなんやけど」
そんな声とともに突然両脇から腕を掴まれた。
ノブくんが悲鳴をあげた。僕と同じようにして無理やり引き起こされたらしい。
「はーい、皆さんここからは本日のメインイベントでーす!」
いえーい、と盛り上がる声が教室に響く。僕とノブくんは向かい合って立たされた。
「今からこの二人には生死をかけた試合をしてもらいマース! 文字通り負けたヤツは死や、卒業までずっと俺らのターゲットになってもらう」
ヒューッと誰かが唇を鳴らした。
「来光、お前が勝てばお前は明日から晴れて自由の身や。代わりにこいつが次のターゲットになる。反対に正信が勝てばターゲットは来光のまま、お前はいじめられることなく平和に卒業出来るで」
ノブくんの肩が震えた。顔はあげない。でも酷く脅えて泣いているのは分かった。
「ルールは一個だけや。先に相手の事殴った方が勝ち、簡単やろ?」
目を見開いた。
殴れば……勝ち? ノブくんを、殴る? 僕が?
「ああ、自分で自分のこと殴ってもええで。自分の事殴れば相手は助けたるわ。お前らオトモダチやもんな? オトモダチの事裏切るなんて、出来へんよな?」
どくん、どくん────耳の横に心臓があるみたいだ。
耳障りな笑い声も囃し立てる口笛も遠くに聞こえる。自分の心臓の音と少し早い息遣い、ノブくんのすすり泣く声がクリアに聞こえた。
きつく握りしめた拳を見下ろした。
この拳でノブくんを殴れば……もう我慢しなくて済む? 過ぎ去るのを待つだけの毎日が終わる? 堪えて堪えて、血が滲むまで唇を噛み締めることもなくなる?
そうか、そうなんだ。
だったら僕は────。
「……殴る訳ないだろ」
殴らないことを選ぶ。
はぁ?と僕らを取り囲むクラスメイトたちが顔を歪めたのが見えた。
ターゲットにされた日々は、思い返すのも苦しいほど辛かった。教室で我慢して堪えた涙は、いつも風呂場のお湯に流した。
身体に残った傷は消えても、身体の奥についた傷はずっと生傷のまま風に晒されていた。
毎日が辛くて苦しくて仕方なかった。
でもそれ以上に今ここでノブくんを────親友を殴る方が辛い。
初めて手を差し出してくれた友達。誰にも言えない気持ちを分かち合えた親友。どんなに辛い毎日だって、隣にいてくれたから乗り越えられた。
そんな親友を、ノブくんを、自分が助かりたい一心で殴るなんて僕には絶対に出来ない。
いや、やろうと思えばできる。でもどんな状況であっても僕は絶対にそれを選ばない。
差し出されたその手を取った僕のこの手は、今度はノブくんに差し出すためにある。殴るためなんかじゃない。助けるためにあるんだ。
「僕は絶対に殴らない……ッ! ノブくんは友達だ! こんな卑怯な誘いには絶対に乗らない!」
言葉に出せば力が湧いた。
そうだ。ノブくんは友達なんだ。アイツらが何を言おうと僕は今目の前にいるノブくんを信じる。
一番一緒に遊んで、沢山色んなことを話した。
誰よりも僕はノブくんを知っている。僕をいじめるヤツらの言葉よりも、これまで見てきたノブくんを信じる。
だからノブくんも、そうだろ?
確かに歯向かうのは怖いよ。でも、これまで辛い日々も二人でなら乗り越えられた。
だったら今だって、二人で立ち向かえばきっと────。
右頬に衝撃が走って、気が付けば教室の端の壁まで体が吹っ飛んだ。ダンッと激しく背中が壁にぶつかり、ずり落ちるように座り込んだ。
頭が理解するよりも先に、胸倉を掴まれ激しく揺すられた。
「う、うわぁあああッ!!」
霞む視界の先で、目を見開いてボロボロと涙を零しながら僕に馬乗りになるノブくんを見た。
何度も何度も胸ぐらを揺すられ、その度に頭にぐわんと響いた。頬が熱い。そこでやっとノブくんに殴られたんだと理解した。
なん、で? どう、して?
ぼんやりする頭の中でそのふたつの言葉がずっと回り続ける。
「あああッ!」
ノブくんの叫び声が頭に響く。
笑い声と、口笛と、手を叩く音。
「アハハッ、ほんまに殴りよった!」「ナイスパーンチ!」「おいおいオトモダチやろ、容赦したれよ~」「キッショコイツ!」「泣きながら叫んでるし!」
ああ、そうか。やっぱりそうなんだ。僕に友達なんていなかった。出来るはずがなかった。
身体中が燃えるように熱い。頬も目の奥も、腹の底も。腹の底から登ってくる。爆発しそうなほどの抑えきれない何かが。
うるさい、汚い、気持ち悪い。全員、もう、今すぐ。
消えてなくなれ。
────山本智死ね。森口純太消えろ。澤田龍斗居なくなれ。濱谷俊臣死ね。小林賢太消えろ。丸山迅居なくなれ。田辺ひかる死ね。木田佳祐消えろ。井上徹居なくなれ。
どうやって帰ってきたのかは覚えてない。けれど家に着いたその瞬間、ランドセルを投げ捨てて引き出しに入れていた日記に勢いよくそう綴った。
力任せに書きなぐって何度も鉛筆が折れた。その度に壁に投げ捨てて、新しい鉛筆で書き続けた。そうする以外に、この感情を何処へぶつければいいのか分からなかった。
身を燃やし尽くしそうなほどの怒りが腹の底から湧き上がってくる。それなのに何故か、胸の辺りは苦しくて苦しくて仕方なかった。涙が溢れて止まらなかった。
何よりも胸が痛かった。張り裂けそうなほど痛かった。
────三好正信、
そこまで書いて手がパタリとどまった。
代わりにぼたぼたと大粒の涙がノートにシミを作った。
三好正信、三好正信、三好正信。何度名前を書いても、その先の言葉が書けなかった。
その日の夜に僕は40度を超える熱を出して、一週間学校を休んだ。
身体中に力が入らなくて、一週間のほとんどを気絶したように眠って過ごした。それで丁度良かった。
何も考えずに眠れるのは、丁度良かった。
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