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違えた道

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分からない、何が正解で何が間違いなのか。

宙一は夜、たまたま出かけていたカップルが妖に襲われそうになった所を助けに入って死んだらしい。

人を助けて死んだ、それはきっと美談として語られるに違いない。誰もが宙一の事を英雄だといって褒め称えることだろう。

ならば宙一の死は、正しかったのだろうか。

人が一人死んだ。本来なら今頃勉強して遊んで、馬鹿なことをして叱られて、それでも楽しそうに笑っているはずの人間の人生が途絶えた。死ぬべきじゃない人が死んだ、それは正しい死なんかじゃない。間違った死なのではないだろうか。

そして間違っているのは夜中に外を出歩いていたそのカップルで、前途ある若者を戦場へ送り出した本庁で、ただそれを見送るだけで何もしていない自分ではないのだろうか。

でも何もしていない自分がああだこうだと意見を述べることすら、もはや間違いなんじゃないだろうか。

分からない。頭が回らない。

揺らぐ。迷いそうだ。


「────むくん、芽くん」


ハッと我に返った。目の前に志ようの顔がある。


「大丈夫? もう奏上終わったよ」

「あ……すみません」


頭の奥がもやがかかったようにぼんやりしている。辺りを見回してかむくらの社の本殿にいたことを思い出した。

細い指が自分の頬をするりと撫でた。


「酷い顔。数日前から夜通しで広辞苑でも読んだみたいな隈が出来てる」

「広辞苑って……」


苦笑いを浮かべてそっとその手を戻させた。


「お昼食べれそう?」


そう問われて腹に手を当てる。もう随分と前から腹は減ってないような気がする。

食べる気が起きなかった。食べたいとも思わなかった。食べなかったからといってそれを指摘する人もいない。

小さく首を振ると志ようは「そっか」と目を伏せた。

志ようには友人が死んだことは伝えていない。以前の白虎の言葉を思い出したからだ。「一番心を痛めているのは君なんだからな」。

志ようは自分と似たような状況に立たされている。仲間を助けられるだけの力はあるのに、審神者という立場がそれを阻んでいる

自分がこの気持ちを吐露するのは、同時に志ようを苦しめることになるからだ。


「ねぇ芽くん。もしかして、白虎が何か言った?」


志ようが大きな瞳で真っ直ぐ己を見つめた。嘘を許さない力強い目に思わず視線を逸らす。志ようは「やっぱり……」と呆れたように息を吐いた。


「あのね芽くん。もし、私が今の芽くんみたいに、急に塞ぎ込んで目の下に濃い隈を作ってきたら、どう思う?」


そんなの、心配になるに決まって────。


「そうだよね。じゃあもう、芽くんなら私が何を言いたいか分かるよね?」


どうしてだろう。今までこの人の前で上手く嘘をつけた試しがない。

あの人の前でもそうだった。いつも大きな目を逸らさずに覗き込むようにじっと見つめられ、するとどんな隠し事もバレてしまう。


「審神者さまは────お母さんに似てる」


ポツリとそう呟いた自分に、志ようは目を瞬かせた。そして「話をそらさないの」ときゅっと眉根を寄せて全然怖くない怖い顔を作る。

何だか笑えてきた。


「真面目な話をしてるのよ」

「ふふ……ごめんなさい」

「芽くん」


諭す声に変わった。

どきりとした。瞼がじわじわと熱くなってきて喉の奥がぎゅっと締まる。


「白虎は屋根の修繕をしている頃よ。今なら誰も咎めない。大丈夫、我慢しなくていい」


その声が、解していく。


ああ、どうして。もし、あなたに抱いた気持ちが恋心だったなら。俺は一緒この苦しさをあなたの前で口に出したりしなかった。好きになっていたらきっと、格好つけたままでいたかった。

なのにあなたは、まるでお母さんがそうしてくれたように、俺の情けない姿を許すと言った。

その言葉に甘えても、いいのだろうか。


「────ッ、」


堪えれなくなった涙が睫毛を超えて溢れた。腕を伸ばした志ようは頭を抱きかかえるように自分を抱きしめた。

優しい匂いがする。かむくらの社の匂い、志ようの匂い、お母さんの匂い。


友人が死んだ。大切な友人だった。

言葉に出したことは無かったけれど、間違いなく宙一は親友だった。

何も出来なかった。その機会すら与えられなかった。守れるだけの力はあったはずなのに、そのために研鑽を重ねてきたはずなのに。

大切な人を失った痛みと、信じてきたものが揺らぐ不安と焦り、自分の不甲斐なさへの怒り。

ずっと胸の中を渦巻いて上手く息ができなかった。汚泥のようなその感情がどんどん心を侵食していき、毎日毎日、少しづつ深い所へ沈んでいっているような感覚だった。


「何が、誰が、俺が、正しいのか間違っているのか、分からないんです……」


志ようの手が背を撫でる。その手は唯一、味方で正しい手なのだと分かる。

それが今の自分にとってどれほど救いなのか計り知れない。



気持ちを吐露すればどっと疲れたのか、目が覚めると志ようの部屋で眠っていた。志ようが自分をここまで運べるはずがない、となると信じ難いけれどあの白虎が運んでくれたのか。

のそりと布団を抜け出すと台所の方から賑やかな声と味噌汁の匂いがする。外は日が傾いていた。

顔を出せば案の定白虎に鋭く睨みつけられた。そんな白虎の頬をつねった志ようが「おはよう」と微笑む。ぺたぺたと頬に触れて「顔色良くなったね」と安心したように息を吐く。


「晩御飯もうすぐ出来るけど、食べてから帰る?」

「いえ……日が沈む前には出ないといけないので」


かむくらの社は日が沈めば、何人たりとも足を踏み入れてはいけない。

じゃあ鳥居まで見送るね、と志ようが申し出る。いつも断っているのだけれど、その日は食い下がってきたので見送ってもらうことにした。


「明日から三日間本殿に籠って祝詞奏上する神事があるから、芽くんも三日間はお休みね。神修じゃゆっくり出来ないかもしれないけど、しっかり休んで」


社頭を歩きながら、志ようは思い出したようにそう言う。

前にも同じような事が何度かあったので素直にひとつ頷けば志ようは手を伸ばしてガシガシと頭を撫でた。苦笑いでその手をよけた。


「もう大丈夫です。寒いので戻ってください」

「折角なんだし見えなくなるまで見送らせてよ」


志ようが前を向いたまま背中をぽんと叩いてきた。

後は階段を降りていくだけなんだけどな、なんて思いながら「じゃあ」と背を向けて歩き出す。数段降りてから振り返ると、志ようは宣言通りまだそこにいた。手を振ってきたので、小さく振り返す。また背を向けて歩き出した。

もうすぐ完全に日が沈む。鎮守の森から差し込む夕日が熱く眩しい。


「見失わないで」


志ようの声だった。そハッとして振り返る。鳥居も志ようの姿もここからはもう見えない。

一段登ろうとして、辺りがふっと暗くなった。日が沈んだ。もうかむくらの社には入っては行けない。

"見失わないで"

志ようは何を思ってそう叫んだんだろうか。



「────君、見たのか。先見の明であいつの未来を」

薄暗くなった社頭に佇んでいると、肩に羽織がかけられた。顔をあげれば琥珀色の瞳が責めるように自分を見ていた。


「……見たっていうか、見えたっていうか」

「見たことには変わりないんだろ」

「そう、ね。でも芽くんのことだけじゃない。皆のこれからが見えた」


一瞬酷く悲しげな目をした白虎が志ようの肩を掴んだ。


「……無茶するな、と言っても君は聞かないよな」

「ふふ、そうね。だって先を知っているのは私で、それを変えられるのも私しかいないから。多分これが、最後に私に出来る唯一のことなの」

「最後なんて口にしないでくれ。言祝ぎを口にするんだ」


白虎の手が小刻みに震えていることに気がついた。震えるその手に自分の手を重ねる。白虎と出会ってから一年も経っていない。けれども彼が自分を慕ってくれているのは毎日ちゃんと感じていた。


「白虎にも迷惑かけちゃうかも。御祭神さまに"今の審神者はポンコツだ"なんて告げ口しないでね」


白虎の額をぴんと弾いた志ようは「さぁ、ご飯ご飯!」と鼻歌を歌いながら歩き出した。




志ようから休むよう言われて三日が過ぎ、それは四日目の明け方の事だった。

まだ東の空に日も昇っていないような早朝に目が覚めた。その日は寝つきが悪くて、何度も夜中に目が覚めていた。まねきの社も校舎もとても静かだった。

厨房で水を飲んで、何となく外に出た。刺すような冷たい風に体を抱きしめる。吐いた息が白く染った。

何となく見上げた空に、一瞬息が止まった。

北東の空から墨汁をつけた筆を走らせたような細い線が走っていた。一本ではなく何本も、少なくとも百はある。北東を中心に花火が四方へ弾けるように、シダレヤナギが揺れるようにあちこちへその線を伸ばしている。

全身の肌が粟立つ。遠すぎてよく見えないが、間違いなく何かの残穢だ。

勢いよく駆け出した。社頭へ続く階段を駆け下り、そのまま本庁を目指す。異変に気がついた本庁の役員何人かが外に出て来ていた。


「何だあれは?」

「分かりません、前線からの連絡が途絶えており……」

「残穢か? おい! 誰か連絡取れ!」


騒ぎを聞き付けた神職たちが次々と社頭へ出てくる。皆が空を見上げて息を飲んだ。

その時、


「緊急連絡! 前線より緊急連絡!」


携帯電話を耳に当てながら若い役員がそう叫びながら本庁の官舎から飛び出してきた。皆の注意がその人物に注がれる。喧騒が一瞬にしてやんだ。


「────空亡の消滅を確認!」


一瞬の沈黙、そして割れんばかりの歓声が響いた。

消滅を確認……?

そんなまさか。だってあんなに禍々しい残穢があちこちに飛び散っているのに。

あちこちで喜びを分かち合うなかで自分一人が戸惑うように空を見上げていた。ずっと感じていた嫌な胸騒ぎがまだ止まない。


報告を叫んだ若い神職はまだ通話しているようだった。その表情がどんどん険しくなっていく。神職たちのあいだを縫って歩き、その神職の肩に手を伸ばした。


「────え? 今、何と……」


歓声の中でやけにハッキリとその言葉が聞こえた。肩を掴む前に手を止めた。



────審神者さまが亡くなった、だと?



「ぞ、続報……ッ! 続報ッ!」


若い神職は狂ったようにそう叫んだ。皆が笑顔で振り返る。


「審神者さまの死亡を現地神職複数名が確認! 何らかの祝詞を奏上したのち死亡!」


喧騒がまた一瞬にして凪いだ。

審神者さまが? なぜ審神者さまが現場に。誰かかむくらの社へ確認を。審神者さまは社から出る術を知らされないはずでは。何かの間違いでは無いのか。ではなぜそのような情報が。審神者さまがいた事は確からしい。死亡とはどういう事だ。祝詞を奏上して死亡したと。まさか空亡修祓の祝詞奏上を? では審神者さまが空亡を祓ったという事か! 審神者さまが空亡を祓ったのだと。審神者さまが? なんという事だ審神者さまが。審神者さまが成し遂げたんだ! 審神者さま、審神者さま。

困惑の声はやがてまた歓声へと移り変わる。先程の歓声よりも大きなそれは、まるで動揺を勢いで覆そうとしているように聞こえた。

何故、こいつらは……喜んでいるんだ?

審神者さまが、志ようさまが、人が一人死んだんだぞ。お前らが祭り上げてきた一人の女性が。


どろり、どろり。


まずい、まずいまずいまずい。溢れる、溢れて満ちていく。目の前がどんどん暗くなっていく気がする。


審神者さま万歳、審神者さま万歳。


やめろ、やめろやめろやめろ。頼むからやめてくれ。

頭がおかしくなる、揺れる、傾く、割れる。


どろり、どろりどろり。


沈む、どこまでも。上がれない。手を伸ばしても手を伸ばしても、届かない。光が見えない。

ああ……もう、駄目だ。



とぷん────その瞬間、何かが深く沈み混む音がした。


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