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俺の居場所
肆
しおりを挟む一週間の神社実習は思っていたよりも早く最終日を迎え、最終日もやはり福豆の袋詰めを丸一日任されて終わった。
「やべぇ俺まだ日誌一ページも書いてないんだけど! 頼む芽の見せて!」
「やだよ、サボった自分が悪いんでしょ」
「嬉々、薫~! 一生のお願い!」
「自業自得だな」
冷たくそう言い放ちさっさと最終日の日誌を書きあげた嬉々が立ち上がる。自分も禰宜頭のハンコを貰うとカバンを持って立ち上がった。
会議室を出る直前で「裏切り者~!」と宙一の恨めしそうな声が聞こえた。
神社実習で高等部の三学年が不在なのもあって、日が暮れる前には帰ってきたけれど学生寮はがらんと静かだった。
真っ直ぐ自分の部屋へ帰って、そのまま引きっぱなしの布団に倒れ込む。枕に顔を埋めて肺の空気を全て吐き出した。
短いようで長い一週間、何も無いようで色々あった。
あの日を境に芽は不機嫌な態度をぴたりとやめた。急に態度を変えた芽は妙だし、自分たちの関係は相変わらずだ。
明日は土曜日で学校は休み、今日はこのまま眠ってしまおう。
瞼を閉じればよっぽど疲れていたのか直ぐに眠りについた。
ドンドン、ドンドン────と激しく何かが叩かれるような音に目が覚めた。反射的に飛び起きて、まだはっきりしない頭で状況を確認する。
ドンドンとまた叩く音がして自分の部屋の扉が叩かれているのだと認識した。そして扉の外も騒がしい。
「あれ~? 薫のやつ、俺らよりも先に帰ってたよな?」
「寄り道してるんじゃない?」
「芽電話しよろ、デ・ン・ワ!」
「薫は携帯持ってないよ」
「この文明社会で携帯持ってないのかよ!」
「何もかも非合理的だ私は帰るぞ」
「あーっ待てって嬉々! おっ、鍵空いてるじゃん!」
今度はガチャガチャと乱暴にドアノブが回って、部屋の扉が勢いよく開く。一番に中へ飛び込んできた宙一と目が合った。
「いるじゃん! なんで無視したんだよ~!」
駆け寄ってきた宙一が「この野郎~」とご機嫌に自分の肩に手を回してきた。
まだ頭はぼんやりしているけれど、はっきりと苛立ちは覚える。宙一の顔面を掴んでひき剥がしていると、芽がドアから顔をのぞかせた。
「ごめん薫、もしかして寝てた?」
「おいさっさと手伝え」
そう言いながら大きく膨らんだ買い物袋をガサガサと部屋の中へ運び込む芽と嬉々。
「……これ何」
やっと覚醒した頭でそう問いかけると、宙一は得意げに胸を張って鼻を鳴らした。
「学校行事の後と言えば"打ち上げ"だろ!」
「打ち、上げ……」
あれよあれよという間に部屋の中へ大量の買い物袋が運び込まれると布団の上から下ろされて、勝手に押し入れに片付けられる。
どこから持ってきたのか小さなダンボール箱を組み立てて部屋の真ん中に設置すると、買い物袋から次々とスナック菓子が出てくる。
テーブルもといダンボールを囲うように座布団が敷かれて、「ほらほら」と芽に促されその一枚に座った。
はい、と渡されたプラスチックのコップを反射的に受け取る。各々が席に着くと、宙一がにししと笑って皆を見回す。
「まだ足りないものがあるんだよなぁ~」
「何? しこたまお菓子買い込んだでしょ」
「いやいや芽くん。打ち上げと言ったらアレでしょ、アレ!」
じゃーん、と自分で効果音を付けて目の前に白い瓶を差し出した。
「なんと食堂から酒、盗んできました!」
いぇーい!とこれまた自分一人で盛り上がる宙一に、芽は瓶をひったくる。ラベルをよく見てため息をこぼした。
「ただの甘酒じゃん」
「あーっ、お前"ただの"ってなんだよ! これ盗むの結構大変だったんだからな!?」
唇を尖らせた宙一は「お前にはやんなーい」と舌を出した。
それぞれのコップに飲み物が注がれて、宙一がオホンとわざとらしく咳払いをした。
「えー、皆さま。本日はお日柄もよく……」
「そういうのいいって。はい、では皆さんカンパーイ」
芽のゆるい掛け声とともに、こちんとコップが合わさる音が響いた。
身を乗り出した芽が自分のコップにこちんとあてる。おいーッ!と怒っていた宙一も慌てて座ってコップを合わせた。
あっ嬉々ポテチ二枚取りすんなよ、うるさいこっちは金出してんだよ阿呆、ねぇ誰サルミアッキ買ったの、オレオレ!後でマリカして罰ゲームに食おうぜ。
楽しそうに談笑を始めた三人とは反対に、コップを持ったまま固まる。
「薫? 何固まってんの? 後でお前からも金集めるから気にせず食えよ!」
ぎゃはは、と下品に笑った宙一が薫の紙皿の上に「ほれほれ」とお菓子を乗せていく。山盛りになったチョコやクッキーを見下ろした。
「……ほんとに何。これ」
「だから打ち上げだって言ってんだろー? 中学生は学校行事が終わったあと、お菓子持ち寄ってパーティーするもんなの! ほら、いいから食え!」
チョコチップクッキーを無理やり口の中に放り込まれた。仕方なく咀嚼すると口の中いっぱいに甘さが広がる。
「美味いもん食いながら、思い出とか語り合って青春すんだよ!」
「ちょっと、薫に変な知識植え付けないでよ」
「うるせぇ~」
いつも静かで少し寒いこの部屋に笑い声が響いた。煩いはずなのに嫌じゃない。胸がじんわりと熱くなる。
服の上から心臓の当たりをぎゅっと抑えた。
「にしても薫、凄かったよな~。あんな難しい祝詞、もう覚えてんの?」
「別に……」
「でた! 薫の"別に"。褒めてんだからちょっとは誇らしげにすればいいのに」
「ほんとだよ。薫は凄いんだから」
芽までそんなふうに口を挟んできて押し黙る。
凄くなんかない。だってあの時、自分は皆が駆けつけていなければまた失敗する所だったんだから。
芽たちが来てくれていなかったら、また同じことを繰り返すことになっていた。
だから────。
「ま、駆けつけた俺らもナイスタイミングだったし、半分俺らのおかげってところもあるし、お礼は受け取ってやってもいいけど?」
妙にイラッとする顔でそう言った宙一。喉まで出かかっていた言葉は綿菓子が溶けるようにしゅんと消える。
「あ、なんだよ薫その顔は!?」
「……やっぱ言うのやめた」
「はぁ? 何だよやっぱやめたって! 言えよ、最後まで言えよーッ!」
首に絡みついてくる宙一を無視してコップを煽る。甘酒の優しい甘さが舌の上に広がった。
あの時、宙一たちが駆けつけてくれなければ、あの場を自分一人では収めることは出来なかった。だから三人には感謝している。
お礼はまだ伝えれていなかったけれど、なんなら宙一のあの一言でいっそう伝える気が失せた。
「ほれほれ言ってみろよ! "宙一さまありがとうございます! 一生貴方さまにお仕えいたします!"って!」
「キモ」
「おい聞こえてるぞ嬉々?」
騒ぐ宙一に、嬉々は小指を耳の穴に入れて無視した。
一通り騒いだ宙一は、まるで迷惑をかけられた側みたいな顔をしてため息を吐くとコップの甘酒をぐいと煽った。頬を赤くした宙一がふん、と鼻を鳴らしてこちらを見た。
「まあクラスメイトだし、友達だし? 当たり前のことしただけだから、お礼言われなくても俺は広い心でこれからも接してやるけど?」
「遺恨まみれだね。はーい、薫がすごく面倒くさそうな顔してるから、もう弟に絡まないでください」
何か言いかけた宙一の口に無理やりコップを突っ込んで甘酒を流し込んだ芽。こぽぽ、と聞こえてはいけないような音がして宙一の顔が茹で上がる。そのままバタン、と後ろに倒れて白目を剥く。
「あ、やば。死んだ? でもこれ甘酒だよ?」
「何でもいい起きてたらうるさいだけだ死なせとけ」
口々に好き勝手話す二人にそれでいいのかと若干心配になる。
けれど直ぐにむくりと起きた宙一はにへらと笑うと制服を脱ぎ捨てて下着姿になる。
「お前ら~見ろよ俺のこの見事な腹踊り~」
体を器用にくねらせて踊り始めた宙一に、芽が腹を抱えて笑い出す。無言で携帯電話を顔の前に構えた嬉々はパシャパシャと写真を取り出した。
「無理っ……死ぬ、あははっ」
「死ぬな~生きろ~」
タコのように手足をくねらせて芽に絡みついた宙一は唇を尖らせるとそのままぶちゅうと芽の頬に吸い付いた。
げらげらと笑っていた芽の顔が笑ったまま凍りつく。しばらくの沈黙の後、その頬に平手打ちが決まった。
「ちょっとやり過ぎたね、酔っ払い。たこ焼きにでもされたいのかな」
叩かれた勢いで床に転がった宙一がにやけ顔でまだくねくねと踊っている。
ふつふつと込み上げる怒りを纏って冷めた目で宙一を見下ろす芽、珍しく口角を上げながら連写する嬉々、浜に打ち上がったタコもとい宙一。
なんだこの状況は。
なんか、なんか────。
「……ふふ」
思わず笑い声が盛れた。だってこんな訳の分からない状況、笑わずにはいられないだろう。
手の甲を口にあてて小さく笑う。ふと視線をあげれば、目を丸くした芽と目が合った。
気まずくて咄嗟に目を逸らす。今度はふふ、と芽が笑った。
「よくやったね宙一、お前が殴られた姿を見て薫が笑ってくれたよ」
「薫が笑った~俺のおかげで笑った~」
「そうそう。だからもう一発もらっとく?」
「あははっその前にションベン行ってくらぁ」
右に左にと壁に頭をぶつけながら部屋から出ていった宙一。ドアが閉まってからもガンガンとぶつかる音が聞こえた。
芽ともう一度目が合った。二人同時にぷっと吹き出す。
「大丈夫なの、あいつ」
堪えられなくてくすくすと笑いながら尋ねる。
「大丈夫大丈夫、宙一の帰巣本能は犬より優秀だから」
「帰ってこなくていいどっかで勝手に寝落ちてろ」
「でも嬉々、それ見つかったら怒られるの俺たちだよ」
げ、と顔を顰める嬉々。それすら面白くて笑いが止まらない。
ほら薫食べよ、と芽に促されてテーブルの上のお菓子に手を伸ばす。
嬉々が撮ったばかりの宙一の写真を見せてきて、芽はまたひっくり返る勢いで笑い出した。
馬鹿だね、なんて話していると廊下をドタバタと走る足音が聞こえてきて「ほら、やっぱり帰ってきたでしょ?」と芽が得意げに笑う。
芽がすっと立ち上がった。そのまま扉の前に立って、ドアノブに手をかける。宙一のために開けてあげるんだろうか、なんて考えていると、反対の手を伸ばした芽は扉のすぐ横にある部屋の電気をパチンと押した。
ふ、と電気が消えて部屋の中が真っ暗になる。暫くしても電気はつかなくてえ、と困惑の声を上げた次の瞬間、パッと電気がついて乾いた破裂音が部屋に響いた。
驚いて目を瞑ると、頭の上にふわりと何かが降ってきた。恐る恐る手を伸ばして薄目で確認すれば、それは色とりどりのカラーテープで、部屋は火薬の臭いが充満している。
せーの、小声でそんな声が聞こえたかと思った次の瞬間。
「神々廻薫くん、神修へようこそ!」
満面の笑みを浮かべた宙一が真っ白な平たい皿を突き出した。
つられて視線をそれに向ける。
金平糖だった。「くゆるくん ようこそ」色とりどりの金平糖が並べられて文字になっている。チョコで固めているのだろうか、なんというか見た目が若干汚い。
「……?」
どういう反応をすればいいのか分からずに無言で皆を見上げる。芽は満面の笑みだ、それもどこか誇らしげで達成感が滲んでいる。
「……これ、何?」
「打ち上げって言ったけど、本当は薫の歓迎会だったんだよ。これはサプライズ!」
「サプ、ライズ」
いろいろと理解が追いつかなくて並べられた金平糖を見つめる。
長い沈黙が流れた。
「────だーっ! だから俺言ったじゃんケーキの方がいいって! なんでサプライズで出すデザートが金平糖なんだよ!」
「だって薫は昔から金平糖が一番好きだから、好きな物の方がいいかなって」
「時と場合によるんだよ!」
言い争いを始めた二人を横目に手を伸ばした。
冷蔵庫で冷やされていたのか、金平糖とチョコががっちり固定されている。摘むと言うよりかはぺきっと剥がして、そのまま口に放り込んだ。
冷たくて甘い、優しい味が口の中に広がる。いつも食べていた金平糖と同じ味、何も変わらないはずなのに、なぜか。
「え、薫? どうしたの……?」
涙が溢れた。理由は自分でも分からない。笑いそうなのにぼろぼろと涙が溢れた。
胸が苦しいのに全然嫌じゃない。訳が分からない、ただひたすら温かくて心地よい。
いつも遠巻きに見られて、ひそひそと噂話をされて生きてきた。もうそれには慣れたし、昔みたいにワンワン泣いて悲しむことも無くなった。他人から歓迎されたことなんて、一度も無かった。
遠慮ない言葉で会話したり、気を使わずに接したり、図々しく肩を組まれたり。サプライズに金平糖を出されたり。
そんなことは生まれてから一度だってなかった、
やっと気づいた、嬉しいんだ。涙が出るほど嬉しいんだ。
その金平糖は自分がこの場所にいてもいいんだと教えてくれる。誰にも遠慮せず、気を使わず、他の皆と同じように過ごしてもいいんだと言っている。
諦めたなんて嘘だ。
ずっと居場所が欲しかった。誰にも否定されず、誰にも嫌われず、自分を認めてくれる居場所へ行きたかった。
その場所がきっとここなんだ。
「お、おい薫? 泣くほど嫌なら無理して食うなよ……?」
「馬鹿、喜んでるんだよ」
「にしてはすげぇ勢いで泣いてねぇか?」
「もう宙一はちょっと黙ってて」
こそこそと話す二人に笑った。
濡れた頬を手の甲で拭って、自分は大丈夫だと首を振る。
「ありがとう」
心の底から出たその声は自然と言祝ぎの声だった。
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