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文殿と呪い
参
しおりを挟む「みんなおはよ~。今日も一日張り切って頑張って行きましょーってことで、「憑物呪法学」は嬉々先生が体調不良だから自習ね」
週明けの朝のホームルーム、いつもの調子で教室に入ってきた薫先生は教卓に立ってそう言った。
思わず隣の席の嘉正くんと顔を見合わせる。慶賀くんがすかさず「はい!」と手を挙げた。
「どした慶賀」
「嬉々先生が体調不良って、具体的にどんな症状なんですか!」
「あはは、何でそんなこと知りたいの?」
「うへ!? いや、それは、その────ぶ、部活で! そう部活で薬調合して、持って行ってあげようかなって!」
慶賀くん……さすがにその言い訳は苦しすぎるよ。
ばか、と小さな声で呟いた嘉正くんは頭を抱えてため息をついた。
「俺も具体的には知らないけど、風邪って連絡だったかな? それにしても慶賀、嬉々とそんなに仲良かった?」
嬉々、と親しげに名前を呼んだ薫先生に目を見開く。
それに気がついていないのか、他のみんなは二人の会話を見守っている。
「ま、まあね。お世話になってるし!」
ダラダラと脂汗を流す慶賀くんに目を細めた薫先生。
直ぐに「まあいいけど」といつもの気の抜けた笑みを浮かべて、「じゃあ今日も一日、授業頑張ってね」と手をヒラヒラさせながら教室を出ていった。
慌ててその背中を追いかけた。
「薫先生!」
廊下を曲がるところでやっと背中に追いつき、首をかきながら薫先生は振り返った。
「おー、どした巫寿」
「薫先生と嬉々先生ってどういう関係ですか?」
「なになに、今日のキミ達いちいち嬉々のこと気にするねぇ」
キミたち、と言われて振り向くと、私を追ってきたのかみんながバタバタと走ってきた。
「思い返してみれば、保健室でも嬉々先生のこと呼び捨てしてましたよね……?」
「よく覚えてんね、そんなこと。なに、俺と嬉々が付き合ってるんじゃないかって思ってんの? あははっ」
なんだかのらりくらりと話を誤魔化されているような気がして、ぐっと拳を握った。
「嬉々先生と薫先生、どういう関係なんですか?」
そう尋ねた私に、薫先生はすっと目を細めた。
「別に特別な間柄じゃないってば。巫寿や嘉正達みたいに、俺と嬉々も元クラスメイト。それだけ」
「クラスメイト!? じゃ、じゃああの噂って」
慶賀くんが身を乗り出せば、すかさず薫先生の手刀がその脳天に落ちた。
いで、と唸り声を上げた慶賀くんに薫先生はからからと笑った。
「あはは、ほんとキミ達学生は噂好きだねぇ。噂なんて殆どが適当な事実を繋ぎ合わせてできてるって言うのに」
伸びをした薫先生がサンダルをぺたぺた言わせながら歩き出す。
「じゃあ、嬉々先生が誰かを呪ったという事実はあるんですね?」
嘉正くんのその一言にピタリと足を止めた。
「何が知りたいの?」
深いため息をついた薫先生が、呆れた顔で振り返って私たちを見下ろした。
「……嬉々先生が、方賢さんを呪ったかもしれないんです」
「ホウケン? 誰それ」
「まねきの社の権禰宜だよ! 文殿にいる!」
うーん、と首を捻った薫先生はそれでも思い出せないらしく誤魔化すようにあははと笑う。
「分かった分かった。じゃあそのホウケンさんとやらは俺が守ってあげよう。明階一級の俺だよ、文句ないでしょ。はい一件落着。キミたちはもう変に掻き回さないように、これにて解散!」
「あっ、ぜってぇ俺らのこと信じてねーだろ!」
「信じてる信じてる、俺センセーだから生徒のことはチョー信じてるよ」
それだけ言うと、薫先生はまた手をひらひらさせて階段を降りていってしまった。
「くそーっ、適当にあしらいやがった!」
悔しそうに地団駄を踏んだ慶賀くんは階段下にむかって「いーっ」と歯をむきだして睨みつける。
結局、嬉々先生と薫先生が元クラスメイトという情報しか仕入れることは出来なかった。
「嬉々先生、やっぱ跳ね返ってきた呪いのせいで今日休んだんじゃないかな」
「ぜってぇそうだよ! あの鉄仮面が風邪ひいて寝込む様なタチじゃないっしょ!」
「確かに!」
あはは、と顔を見合せて笑う三人に思わず苦笑いを浮べる。
ふと、嘉正くんだけが着いてきていないことに気がついて振り返る。嘉正くんはその場で立ち止まったまま、何かを考え込むように顎に触れていた。
「嘉正くん? どうしたの」
「なんかおかしいと思わない?」
「え?」
歩みを止めると他のみんなも不思議そうに振り返った。
「薫先生、僕らの質問や言葉に何一つちゃんと返事をしてくれなかった。ちゃんと答えたのは"自分と嬉々先生は元クラスメイト"ってだけ」
「それのどこがおかしいの……?」
「のらりくらりとかわしすぎてる。だって、嬉々先生の噂だって、否定すればそれで終わる話でしょ? なのに、俺たちに「何が知りたいの?」って」
私たちは顔を見合せた。
確かにそうだ。
もしそれが事実では無いのなら、否定すればいい。それに、もしその噂が本当だったとしても、それを隠したいのならば否定すればそれ以上は私たちは聞けなくなるわけだ。
けれども薫先生は、「はい」とも「いいえ」とも言わなかった。。肝心なところは全てはぐらかして、私たちの質問に対して質問で返してきた。
「それに、最後に言ったよね。"掻き回さないように"って」
「でも、それのどこが変なんだ?」
「だって、俺たちが言った言葉を信じてないなら、掻き回すな、なんて言わないでしょ。まるで今の事態を把握している上で、首を突っ込むなって言ってるみたいだ」
ばくん、と心臓がはねた。
それは皆同じだったようで、目を見開いて固まるみんなの顔も同じように青かった。
何かが、不穏な何かが動いている。
「で、でも薫先生は全部わかってるんでしょ? なら任せれば大丈夫じゃないかな」
来光くんがすかさずそう口を挟む。
「いや、それも分からない。"掻き回すな"って言い方は、全部わかった上で関わるなって言ってるように捉えることもできるってだけだから」
重い沈黙が流れた。
みんながお互いの様子を伺い合う。
「方賢さんを、守らないと」
私の小さなつぶやきはみんなに届いていたらしい。
皆は少し戸惑うようにひとつ頷いた。
一、二限が終わって10分間の休み時間に、真面目な顔をした慶賀くんが私たちの顔を見回した。
「なあ皆、次の授業って憑物呪法学で自習だろ? 抜け出さね?」
いつもの悪巧みに誘う声色ではなく、どこか真剣な声でそう言う。誘ったその理由がわかった私達も、反対する人はいなかった。
自習と言っても監督役の先生は来るので、本鈴がなる少し前にドタバタと校舎を飛び出した。
学舎のある敷地から社頭へ続く石階段を降り、すぐに左へ曲がり本殿裏を通り抜ければ松の木に囲まれた庭園がある。
その庭園を流れる小川にかけられた石橋の下に潜り込んだ私たちは、揃って息を吐いた。
「サボったのバレたら怒られるかな。監督役の先生、誰だろ?」
来光くんが不安げにそう言う。
「禄輪禰宜か薫先生なら見逃してくれるんだけどなぁ」
「これ以上罰則が増えたら、三馬鹿のこと恨むからね」
「三馬鹿って、僕のこと頭数に入れないでよっ!」
みんなのそんなやり取りに思わず吹き出した。
「おっ、ここからなら文殿が見えるぞ! 方賢さんも見える!」
近くの松の木によじ登っていた泰紀くんが、丸めた紙を覗き込みながらそう言った。
「守るつってもさ、どうやって守るんだ?」
足元の石ころを拾い上げた慶賀くんは小川にぽちゃりとそれを投げた。
「それは────どうしよう……?」
「相手はあの呪いの使い手の嬉々先生だぜ。俺たちなんて片手で捻り潰せるだろ」
嘉正くんやみんなならともかく経験も知識も浅い私なんて、慶賀くんの言う通りあっという間に倒されてしまうだろう。
「そもそも、嬉々先生はなんで方賢さんを狙ったんだろうね」
「さあ。あのひと気が弱いし、簡単に呪えそうだと思ったからじゃね?」
泰紀くんのあくび混じりのその一言に、ずっと感じていた違和感の正体にはっと気が付いた。
「ちぐはぐ、だよね」
私の問いかけにえ?と首を傾げたみんな。
「いや、ちぐはぐというか……繋がりが分からないというか、動悸がか曖昧というか」
「繋がり? どういうこと?」
そう聞き返されて、膝の上の手に視線を落とした。
嬉々先生が方賢さんを狙っているのは事実として、嬉々先生がなぜ方賢さんを狙うのか、方賢さんを狙って何がしたいのか。
だって方賢さんはまねきの社の神職だ。それなりに実力もある。どうしてそんな人を狙ったの?
リスクを犯してまで、力のない神修の学生よりも方賢さんを狙ったのは変だ。
それにまだ不可解な点はいくつも残っている。
薫先生が嬉々先生の「噂」について否定をしなかったこと、嬉々先生があのおかしな鳥居に居たこと。
もしそれらが今回の方賢さんを狙っていることと全て繋がりがあるとしたら、余計に訳が分からない。
私がそう言えば、慶賀くんは目を回して頭を抱えた。
「うわーっ、やめてくれよ巫寿! そんなにいちいち追求しなくても、とりあえず方賢さんを守ればいいじゃん!」
「でも、もし何か繋がりとか条件とか……嬉々先生が誰かを狙う"理由"があるんだとしたら……」
「今後ほかにも誰かが被害に遭うかもしれない、ということか」
嘉正くんのその一言に重く頷く。
事の重大さに気が付いたのか、慶賀くんは眉をひそめて真剣な顔をした。
「ひとつひとつ明らかにしていくしかないよ。みんなが疑問に思ってること、ひとつずつ出していこう」
手頃な枯れ枝を拾い上げた嘉正くんは、石ころの少ない土のところに①と書いた。
「まず何より"なんで方賢さんを狙うのか"だよね」
嘉正くんはガリガリと土の上にそう書いた。
「泰紀が言った通り、方賢さんが弱っちいからじゃない? 正直俺でも倒せそうだもん」
「こら慶賀、失礼なこと言うな。ああ見えても神職なんだぞ」
「あっ、"ああ見えても"って言った! 嘉正だって片手で潰せそうとか思ってるんだろ!」
「さすがに片手じゃ無理だよ」
「今はそんな話してる場合かッ!」
来光くんの鋭い突っ込みに二人は口を閉じた。
あはは、と苦笑いをうかべる。
「方賢さんを狙うのが最適だった、って考えればなにか見えてきそうじゃない?」
こほん、と咳払いをした嘉正くんは少し頬を赤くして言う。
最適だった?
「巫寿が跳ね返した呪いは、どういうものだったの? 呪いのタイプによっては、効きやすい人と効きにくい人が居たりするんだ」
へえ、とみんなが目を丸くする。
授業で習ったろ、指摘されて顔を見合せて肩を竦めた。
「えっと……確か、手首からから肩にかけてどす黒く変色してたの。ほら、私が特別授業してた時に、課題で薫先生から渡されていた石みたいな」
なるほど、と嘉正くんが唸る。
「一般的な呪いだね。今回は特に人によって変わるわけじゃないみたい」
「じゃあやっぱり誰でも良かったんだよ! とりあえず弱っちそうな方賢さんにしとこうか、みたいな」
ふむふむと顎に手を当てて頷いた慶賀くんにもう苦笑いしかできない。
あ、クシャミした!と松の木から方賢さんを監視していた泰紀くんが声を上げる。
知らないところで学生から言いたい放題に言われている方賢さんを心の中で小さく拝んだ。
「えっとじゃあ、次は方賢さんを狙って何をしたいのか……だよね」
「それは決まってるだろ! 自分の作った呪詞を試したいんだよ!」
「ジュシ?」
聞きなれない単語に聞き返す。
「呪う詞って書いて呪詞。祝詞の正反対の性質を持つ詞だよ」
祝詞は祭祀において神様に大して唱え、厄祓いや病気平癒、安全や和合を祈る言葉だ。
その詞自体が「言祝ぎ」の性質から出来ていて、それに私たち神職がプラスして言祝ぎの要素を強めて唱えることで、言霊となり効果が発揮される。
その正反対ということは、呪う詞────文字通り人を呪うための詞なのだろう。
「呪詞は嬉々先生の専門分野だよ。学生時代からずっと研究していて、これまでに作った呪詞が高等すぎて学術の範囲外で使用されると困るから神修の職員になったって聞いたことがあるよ」
つまり嬉々先生が自分の作った呪いで人を殺しかねない、と判断されたから神修の先生になったということ?
ハッと来光くんが目を丸くして息を飲んだ。
「だったら辻褄が合うよ! 嬉々先生は学生時代に、自分の作った呪いで他の生徒を殺した……だから、まねきの社の管轄下である神修の教員になった。そして今も自作の呪いを試そうと、弱い人間を狙ってるんだ!」
「さすがにそれは考えすぎじゃない?」
「じゃあ他に何がある?」
うーん、と唸り声をあげる。
確かに来光くんの推測が今のところは一番納得は行く。納得はいくけれど、どうしてかしっくり来ないのだ。
「あ、」
松の木の上から泰紀くんが突然声を上げた。
ぱっと振り向くと、何かを閃いたのか顔を上げたまま固まっている。
「なんだよ泰紀、言いかけて止めるなよ気持ち悪い~」
「いや、うーん。だってよー、違ったら恥ずかしいし」
「三馬鹿って呼ばれる方がよっぽど恥ずかしいと思うけど?」
確かに、とひとつ頷くと、木の枝の根元に座り直して私たちを見下ろした。
「俺たちが迷い込んだおかしな鳥居あったろ?」
夥しい数の御札が貼られ瘴気が溢れた薄気味悪いあの空間を思い出した。
「来光が言ってたあの噂の「殺された生徒を祀るための祠がある」ってやつ、あそこだったんじゃないかって」
来光くんの息を飲む声が聞こえた。
私はまだピンと来ず、「どういうこと……?」と聞き返す。
「変じゃない? だって、その祠は殺された生徒の為に作られたんだよね? じゃあ嬉々先生は殺した相手をわざわざ弔いに来たってことにならないかな……?」
「死者を祀る祠は、弔いの意味だけじゃないんだよ。例えば九州の大宰府天満宮」
大宰府天満宮と言えば、御祭りしているのは藤原道真公だ。
社史の授業で習った。
「あれは道真公の祟りを恐れた人達が、その魂を鎮め御祭りする為に建てた社だって習ったでしょ? つまり祟り────災いや呪い封じるための社」
「自分の呪いでさらに強い祟りが生じれば、呪いをかけた張本人は棚からぼたもちでしょ。嬉々先生がそんなのを放っておくはずがないよね」
もしそれが事実なのだとしたら、あまりにも酷すぎる。
何の罪もない生徒が呪いによって怨霊と化して、学校の奥の祠に封じ込められているなんて。
それも、そんなふうになってもまだ嬉々先生はその祟りを利用しようとしているだなんて。
「全てが繋がった。嬉々先生は、あの噂と同じことをもう一度しようとしているんだよ」
「どうにかして止められないかな? 方賢さんを守らなきゃ」
「どうやって? 抑えられるような証拠でもあるのか?」
証拠、証拠……。
せめて、もう一度あの鳥居に嬉々先生がいるところを押さえられたら。
でも、前回は偶然あそこにたどり着けただけで、また行けるとは限らない。
いったいどうしたら。
「嬉々先生が祠にいる所を押さえよう」
「でもあの場所がどこにあるのか分からねーじゃん」
「いや、大丈夫。どこの扉を開けたのか廊下を曲がったのか、全部何となく覚えてる。次にまねきの社の結界が貼り直されるまでなら、もう一度行けるかもしれない」
「気持ち悪っ! 嘉正なんでそんなこと覚えてんだよっ」
「失礼だな。一度読んだ教科書を覚えてるのと一緒だよ」
そんなの誰も覚えてないよ、という声が意図せず揃った。
嘉正くんの頭の良さが改めて垣間見える。
「あ、あのさ! やっぱり薫先生に頼ろうよ! だってあの鳥居も方賢さんの呪いの件も、薫先生は関わるなって言ったんだよね!?」
「なんだよ来光。さっきまでお前もノリノリで推理してたじゃん。今さら怖気付いたのかよ!」
「わ、悪い!? 僕はまた変なことに巻き込まれて罰則をくらいたくないの! しかも今回はあの嬉々先生相手で、下手したら呪いとか祟りとか受けるかもしれないんでしょ!? 命がいくつあっても足りないよっ」
来光くんの訴えはもっともだ。
薫先生が「関わるな」と言った。空亡の残穢を説明してくれた時も、対峙した時は逃げろと言った。
押し付けてくる仕事も、私たちのレベルよりも高いものは絶対になかった。適当な人のように見えて、私たちを危ないことから遠ざけようとしてくれた事実には変わりない。
それだけ危険が伴う可能性があるということだ。
「じゃあどうしろってんだよ! なんか案でもあるのか?」
「それは……ない、けど……」
目を伏せて口ごもる来光くん。
ひとつため息を吐いた嘉正くんが二本指を立てて私たちを見回した。
「二週間だ。タイムリミットは次の"結界が張り替えられる日"の夜まで」
「次ってことは、六月一日……開門祭の初日じゃん!」
「そう。開門祭の日は神職が出払っているから、結界張替えの神事は夜に行われるはずだよ。だから待ててその日の夜までだ。その時までに薫先生が何かアクションを起こさなければ、みんなであの鳥居へ行く。それでどう?」
異論は無い、深く頷いた。
来光くんもそれで納得したのか、しかしちょっと不安げな顔で「分かった」と言った。
「それまで、俺は嬉々先生の呪いについて調べてみる」
「じゃあ方賢さんの護衛は俺と泰紀な!」
「任せとけ!」
「僕は厄除けの御札を作って方賢さんに届けるよ」
各々に自分の役割を決めて立ち上がった。
「私も、方賢さんがまた呪いを受けたら祓えるように練習しておく」
「そうだね、今のところ巫寿の祝詞が1番有効的だったみたいだし」
うん、と頷き制服に着いた土埃を叩きながら立ち上がる。
「嬉々先生には勘づかれないように、各々に慎重に動こう」
「よっしゃ! 任せろ!」
ん! と慶賀くんが拳を突き出した。泰紀くんもノリノリでその拳に自分の拳をこつんと合わせた。しょうがないなぁ、と呆れたように笑った残りのふたりも拳を突き出した。
ほら巫寿も、と促され恐る恐る拳を突き出すと、みんなの拳がこつんと当たった。
「チーム出仕、方賢さんを守るぞ!」
「おーっ!」
拳を高々と天に突き出せば、みんなの声が揃った。
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