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第一章
第15話 ミモザの花2
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「……なんでしょうか?」
緊張した面持ちながら、ローザはサファイア色の瞳で、ブラッドリーの真紅の瞳を見上げた。
ブラッドリーに真っ直ぐに見つめられ、ローザは視線をそらす。
「……ここでは何ですから、寝室に行きましょう」
「……はい」
寝室という単語に思わず心臓が跳ねてしまったのが気恥ずかしく、ローザはしおらしく返事をした。
ブラッドリーが先に歩くのを、ローザは黙ってついて行く。
どこかふわふわとした心地で、現実感がなかった。
気付いた時には、すでに寝室についていた。
ふたりきりだ。
外はまだ明るいとはいえ、若い男女であり、しかも夫婦。
ローザは妙に喉が渇くのを感じる。
チラリとブラッドリーを見ると、向こうも丁度チラリとこちらを見たのか、目が合ってしまう。
「……座ったらどうです?」
ふたりはまだ立ったままだった。
「……はい」
ローザは言われるがままに、近くにあったベッドに腰掛ける。
(……ハッ!ソファの方が良かったかしら……!)
そう思うが、あとの祭りだ。
ブラッドリーはその巨躯で巨大な影を作り、ローザへと近づいてくる。
黒い影は、ローザに覆いかぶさるかのようだった。
本能的恐怖からなのか、ローザは息をするのも忘れている。
目を見張り、ついブラッドリーの表情を窺う。
そこには、どこか切なそうな表情を浮かべるブラッドリー。
余裕の無さそうなその表情に、ローザは本能的恐怖とはべつの感情が湧き出てくるのを感じる。
初夜の時とはちがい、今回は身体を丸めて防御態勢をとるということはなかった。
けれど、やはり身体は緊張のあまり強張り、シーツをぎゅっと握って、目も固く閉じる。
それでも、顔はブラッドリーを見上げたまま、そむけなかった。
「……ローザさん」
囁くような声で名前を呼ばれる。
「ローザさんはこのベッドを気に入っていますか?」
「え?」
予想外のことを聞かれて、ローザはつい目を開ける。
ブラッドリーは真剣な眼差しで聞いていた。
(何かしら……?まあ、それは、たしかにベッドは、その、いろいろと大事よね……)
「え、ええ……、大きさなんかは十分だと思いますから、気に入ってます」
「そうですか……」
ブラッドリーはどことなく残念そうというか、困ったような顔を浮かべる。
「……あの、どういう……?」
「申し訳ありません。お願いがあるのですが」
「は、はい……!」
ブラッドリーは跪き、ローザの目をまっすぐに見つめた。
ローザの心臓は再度高鳴り始める。
どんなお願いをされるのだろう……?
「ベッドを私に譲ってくれないでしょうか?」
「……は?」
「実はソファで寝るのは思ったよりも辛くて、よく眠れないのです。ああ、もちろんあなたにソファで寝ろということではなくて、新しいベッドを入れるつもりです。ただ、部屋の大きさとの兼ね合いで、サイズはすこし小さめになるのですが、よろしいでしょうか?」
どうやらブラッドリーは結婚以来、ずっと寝不足だったらしい。
よく見ると、ブラッドリーの真紅の瞳はやや充血気味かもしれない。
切実な声と表情や、言いにくそうにしていた様子からは彼の誠実な人柄がにじみ出ていた。
仮にも新婚夫婦の部屋に新たなベッドを一つ運び入れようというのだから、外聞は良くないだろう。
そこが彼を悩ませたはずで、そんなことを気にしないでも良いのにという微笑ましい気持ちが湧いてくる。
ローザは慈愛に満ちた笑顔で言った。
「イヤですわ。ブラッドリー様が小さいベッドで寝たらよろしいじゃありませんか。そのムダに大きな体を丸めて、縮こまらせて」
「ロ、ローザさん……?」
ローザは、ムダにドキドキさせられたことが許せなかった。
ローザのサファイア色の瞳は、まるで青い炎が燃え盛っているかのように冷たく光っていた。
「……コートニーさんとは本当に何もなかったんですか?」
「は?」
「聞くところによると、ブラッドリー様とコートニーさんはいずれ結婚するだろうと目されていたそうじゃないですか」
「ちょ、ちょっと待ってください。一体どこでそんな話を聞いたんですか?」
ブラッドリーは手のひらをローザに向けて制した。
手のひらには、初夜の時にブラッドリーが自ら傷つけた傷跡が残っている。
「みんな言ってるみたいですけど?」
ふんっ、とローザは顔を横にそむける。
「……ハア」
ブラッドリーはため息を吐いた。
「王都でもそうでしたが、辺境でもやはりこの手の風聞というのは広まるものですね……」
「じゃあ、やっぱり……!?」
(わたしったら、本当に泥棒猫だったってこと!?)
「ちがいます」
ブラッドリーはきっぱりと真面目な顔で言う。
「私とコートニーさんは、男女の仲ではありませんでした。……もちろん、証拠はありようがないので、信じてもらうほかありませんが」
ブラッドリーは半ば諦めたような表情になる。
ローザはそんなブラッドリーを見つめ、言った。
「……手を」
「は?」
「手を出してください」
「……」
ブラッドリーは無言で従った。
ブラッドリーが先程アーサーにしたことと似ているが、ローザは手を出していない。
「上に向けて開いてください。あ、右手じゃないですね。左手で」
なんなんだという表情を見せつつも、ブラッドリーは黙って従った。
巨大だが、大人しい犬のようだ。
「……うん」
ローザはブラッドリーの手をガシッとつかむと、まるで手相を見るかのように真剣な眼差しで傷跡を見て、なぜか一人うなずく。
「まだ痛みますか?」
「……いえ。私は治りが早いのです。もう治りかけです」
ブラッドリーは、やや落ち着かない様子で身じろぎする。
「……なぜ、傷をつけたのですか?」
ローザは、今度はブラッドリーの瞳を覗き込むように見つめた。
青い瞳と真紅の瞳がぶつかる。
「……」
「……ただ抱きたくないのであれば、抱かないと言えば済む話です。けれど、わざわざ自分を傷つけてまで偽装工作をしたのは、なぜですか?」
あの時、ブラッドリーは、呆然と見つめるローザに『これで初夜を過ごしたことになるでしょう』と言った。
もしも初夜を過ごしていないという風聞が広まれば、男性であるブラッドリー以上にローザは嫌な思いをすることになっただろう。
「……」
ブラッドリーは答えない。
『わたしは、抱くにも値しないということでしょうか?』と聞いたローザに、ブラッドリーは身震いするほどの威圧感を纏い、こう言った。
『……抱かれたくもない女性を抱くことほど、非道なことはありません』
ローザは、意外なほどの気高さに内心驚いたものだ。
そして、今もまた驚いている。
いくらでも自分をよく見せることは可能だろう。
たとえば、風聞からローザを守ったということは、少なくとも結果としてそうなのだから。
だが、ブラッドリーは、それを自らの加点とすることもしないし、恩を着せることも好まないようだ。
まあ、単に口下手であったり、不器用ということもあるのかもしれないが。
「ふふっ……」
ローザはむっつりと押し黙っているブラッドリーに、つい微笑みかける。
ブラッドリーは怪訝な表情を見せた。
「わたし、ブラッドリー様を信じます」
ローザはブラッドリーの手を握り、告げた。
「アーサー様のことも、本当に愛してらっしゃいましたしね」
「……それは」
ローザはブラッドリーに抱きついた。
「ロ、ローザさん……!?」
「わたしのことも守ってくれましたし。遅れましたけど、ありがとうございました。感謝してます……わ……」
ローザの体は脱力し、ブラッドリーにもたれるようにして眠ってしまった。
「……背中の痛みが無くなってる」
コートニーに酒瓶で殴られたところが、ローザの魔法によって回復していた。
どうやら、コートニーから体を張って守ったのはブラッドリーであると、ローザは気づいていたらしい。
ブラッドリーは、ローザを抱き上げて、そっとベッドに寝かせた。
いつもの魔力切れだろう。
寝息は安らかで、顔色も悪くない。
顔に髪がかかっている。
「……ん?」
ローザのポケットから、ミモザの花房が落ちた。
ブラッドリーはそれをローザの枕元に置く。
「……こちらこそ、ずっと感謝してるんですよ」
そっと長い指先で髪を払って、ブラッドリーはつぶやいた。
その仕草も声音も、まるで愛しい相手に向けるもののように優しかった。
緊張した面持ちながら、ローザはサファイア色の瞳で、ブラッドリーの真紅の瞳を見上げた。
ブラッドリーに真っ直ぐに見つめられ、ローザは視線をそらす。
「……ここでは何ですから、寝室に行きましょう」
「……はい」
寝室という単語に思わず心臓が跳ねてしまったのが気恥ずかしく、ローザはしおらしく返事をした。
ブラッドリーが先に歩くのを、ローザは黙ってついて行く。
どこかふわふわとした心地で、現実感がなかった。
気付いた時には、すでに寝室についていた。
ふたりきりだ。
外はまだ明るいとはいえ、若い男女であり、しかも夫婦。
ローザは妙に喉が渇くのを感じる。
チラリとブラッドリーを見ると、向こうも丁度チラリとこちらを見たのか、目が合ってしまう。
「……座ったらどうです?」
ふたりはまだ立ったままだった。
「……はい」
ローザは言われるがままに、近くにあったベッドに腰掛ける。
(……ハッ!ソファの方が良かったかしら……!)
そう思うが、あとの祭りだ。
ブラッドリーはその巨躯で巨大な影を作り、ローザへと近づいてくる。
黒い影は、ローザに覆いかぶさるかのようだった。
本能的恐怖からなのか、ローザは息をするのも忘れている。
目を見張り、ついブラッドリーの表情を窺う。
そこには、どこか切なそうな表情を浮かべるブラッドリー。
余裕の無さそうなその表情に、ローザは本能的恐怖とはべつの感情が湧き出てくるのを感じる。
初夜の時とはちがい、今回は身体を丸めて防御態勢をとるということはなかった。
けれど、やはり身体は緊張のあまり強張り、シーツをぎゅっと握って、目も固く閉じる。
それでも、顔はブラッドリーを見上げたまま、そむけなかった。
「……ローザさん」
囁くような声で名前を呼ばれる。
「ローザさんはこのベッドを気に入っていますか?」
「え?」
予想外のことを聞かれて、ローザはつい目を開ける。
ブラッドリーは真剣な眼差しで聞いていた。
(何かしら……?まあ、それは、たしかにベッドは、その、いろいろと大事よね……)
「え、ええ……、大きさなんかは十分だと思いますから、気に入ってます」
「そうですか……」
ブラッドリーはどことなく残念そうというか、困ったような顔を浮かべる。
「……あの、どういう……?」
「申し訳ありません。お願いがあるのですが」
「は、はい……!」
ブラッドリーは跪き、ローザの目をまっすぐに見つめた。
ローザの心臓は再度高鳴り始める。
どんなお願いをされるのだろう……?
「ベッドを私に譲ってくれないでしょうか?」
「……は?」
「実はソファで寝るのは思ったよりも辛くて、よく眠れないのです。ああ、もちろんあなたにソファで寝ろということではなくて、新しいベッドを入れるつもりです。ただ、部屋の大きさとの兼ね合いで、サイズはすこし小さめになるのですが、よろしいでしょうか?」
どうやらブラッドリーは結婚以来、ずっと寝不足だったらしい。
よく見ると、ブラッドリーの真紅の瞳はやや充血気味かもしれない。
切実な声と表情や、言いにくそうにしていた様子からは彼の誠実な人柄がにじみ出ていた。
仮にも新婚夫婦の部屋に新たなベッドを一つ運び入れようというのだから、外聞は良くないだろう。
そこが彼を悩ませたはずで、そんなことを気にしないでも良いのにという微笑ましい気持ちが湧いてくる。
ローザは慈愛に満ちた笑顔で言った。
「イヤですわ。ブラッドリー様が小さいベッドで寝たらよろしいじゃありませんか。そのムダに大きな体を丸めて、縮こまらせて」
「ロ、ローザさん……?」
ローザは、ムダにドキドキさせられたことが許せなかった。
ローザのサファイア色の瞳は、まるで青い炎が燃え盛っているかのように冷たく光っていた。
「……コートニーさんとは本当に何もなかったんですか?」
「は?」
「聞くところによると、ブラッドリー様とコートニーさんはいずれ結婚するだろうと目されていたそうじゃないですか」
「ちょ、ちょっと待ってください。一体どこでそんな話を聞いたんですか?」
ブラッドリーは手のひらをローザに向けて制した。
手のひらには、初夜の時にブラッドリーが自ら傷つけた傷跡が残っている。
「みんな言ってるみたいですけど?」
ふんっ、とローザは顔を横にそむける。
「……ハア」
ブラッドリーはため息を吐いた。
「王都でもそうでしたが、辺境でもやはりこの手の風聞というのは広まるものですね……」
「じゃあ、やっぱり……!?」
(わたしったら、本当に泥棒猫だったってこと!?)
「ちがいます」
ブラッドリーはきっぱりと真面目な顔で言う。
「私とコートニーさんは、男女の仲ではありませんでした。……もちろん、証拠はありようがないので、信じてもらうほかありませんが」
ブラッドリーは半ば諦めたような表情になる。
ローザはそんなブラッドリーを見つめ、言った。
「……手を」
「は?」
「手を出してください」
「……」
ブラッドリーは無言で従った。
ブラッドリーが先程アーサーにしたことと似ているが、ローザは手を出していない。
「上に向けて開いてください。あ、右手じゃないですね。左手で」
なんなんだという表情を見せつつも、ブラッドリーは黙って従った。
巨大だが、大人しい犬のようだ。
「……うん」
ローザはブラッドリーの手をガシッとつかむと、まるで手相を見るかのように真剣な眼差しで傷跡を見て、なぜか一人うなずく。
「まだ痛みますか?」
「……いえ。私は治りが早いのです。もう治りかけです」
ブラッドリーは、やや落ち着かない様子で身じろぎする。
「……なぜ、傷をつけたのですか?」
ローザは、今度はブラッドリーの瞳を覗き込むように見つめた。
青い瞳と真紅の瞳がぶつかる。
「……」
「……ただ抱きたくないのであれば、抱かないと言えば済む話です。けれど、わざわざ自分を傷つけてまで偽装工作をしたのは、なぜですか?」
あの時、ブラッドリーは、呆然と見つめるローザに『これで初夜を過ごしたことになるでしょう』と言った。
もしも初夜を過ごしていないという風聞が広まれば、男性であるブラッドリー以上にローザは嫌な思いをすることになっただろう。
「……」
ブラッドリーは答えない。
『わたしは、抱くにも値しないということでしょうか?』と聞いたローザに、ブラッドリーは身震いするほどの威圧感を纏い、こう言った。
『……抱かれたくもない女性を抱くことほど、非道なことはありません』
ローザは、意外なほどの気高さに内心驚いたものだ。
そして、今もまた驚いている。
いくらでも自分をよく見せることは可能だろう。
たとえば、風聞からローザを守ったということは、少なくとも結果としてそうなのだから。
だが、ブラッドリーは、それを自らの加点とすることもしないし、恩を着せることも好まないようだ。
まあ、単に口下手であったり、不器用ということもあるのかもしれないが。
「ふふっ……」
ローザはむっつりと押し黙っているブラッドリーに、つい微笑みかける。
ブラッドリーは怪訝な表情を見せた。
「わたし、ブラッドリー様を信じます」
ローザはブラッドリーの手を握り、告げた。
「アーサー様のことも、本当に愛してらっしゃいましたしね」
「……それは」
ローザはブラッドリーに抱きついた。
「ロ、ローザさん……!?」
「わたしのことも守ってくれましたし。遅れましたけど、ありがとうございました。感謝してます……わ……」
ローザの体は脱力し、ブラッドリーにもたれるようにして眠ってしまった。
「……背中の痛みが無くなってる」
コートニーに酒瓶で殴られたところが、ローザの魔法によって回復していた。
どうやら、コートニーから体を張って守ったのはブラッドリーであると、ローザは気づいていたらしい。
ブラッドリーは、ローザを抱き上げて、そっとベッドに寝かせた。
いつもの魔力切れだろう。
寝息は安らかで、顔色も悪くない。
顔に髪がかかっている。
「……ん?」
ローザのポケットから、ミモザの花房が落ちた。
ブラッドリーはそれをローザの枕元に置く。
「……こちらこそ、ずっと感謝してるんですよ」
そっと長い指先で髪を払って、ブラッドリーはつぶやいた。
その仕草も声音も、まるで愛しい相手に向けるもののように優しかった。
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