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本編
No.86~PVPイベント16
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十二回戦がオレガノの勝利で終わり決勝戦までの休憩時間は30分。
俺は今試合が終わったユウの後ろに居る。
「クソ!」
ユウは建物を破壊する位の勢いで感情を壁に叩きつける。
「ユウ、」
俺が声を掛けてようやく俺に気づく。
「ユウヤか、すまねぇ、負けちまった」
「そんな事、気にしなくても」
大丈夫、そう伝えようとした時にユウの感情が爆発する。
「そんな事!俺はアイツに!シュウの事を、仲間の事を馬鹿にされたのに勝てなかった」
試合中にオレガノがユウに何かを喋っていた事に関係していたのだろう。
シュウの事を、仲間の事を馬鹿にされたのに勝つことが出来なかったと、悔しさでいっぱいなのだろう。
ユウは悔しさで拳を握りしめ、俺にあふれでる感情をぶつけてくる。
ユウもまだ子供だ、周りに当たってしまうのも仕方がない。
「悪い、当たっちまった」
オレガノに言われた事を教えて貰った俺はユウに話し掛ける。
「別に気にしなくても良い、俺たちは仲間だからな、もっとぶつけても良いんだぜ」
そう伝えるとユウは少し笑って俺に伝える。
「わかったわかった、じゃあ1つだけ、絶対に勝ってくれ、シュウやお前の事を馬鹿にした奴をボコボコにしてくれ」
俺はそれを聞いて笑って答える。
「おう!絶対に勝ってやるよ、そして、証明してやるお前らの信じる俺は最強だって」
そう伝えるとユウは笑う、うん、もう大丈夫そうだな。
「そうそう、今の会話、全部ギルドチャットで流してるからな」
「ちょ!おまっ」
俺はユウが何か言っている無視して闘技場に転移する。
ユウの手前明るく振る舞ってたが、それも止めだ。
俺も、大事な仲間を馬鹿にされて冷静で居られるほど大人じゃねぇからな。
決勝と言うことで転移した場所は闘技場では無く、通路だった。
前方には光が見える事からここを真っ直ぐ進むと闘技場に出るのだろう。
ゆっくりと通路を歩きそして闘技場に出ると陽菜のアナウンスが聞こえてきた。
「それでは!これより最強プレイヤー決定戦(技術部門)を始めます!東ゲートから!、ギルド『世界樹の守護者』のギルドマスター、ユウヤさんです!。
ユウヤさんはこれまでの試合を圧倒的技量により楽々突破!今回の試合で本気を見ることは出来るのでしょうか!」
アナウンスと共に観客席から喚声が聞こえてくる。
俺が闘技場の真ん中に来ると正面、つまり西ゲートからオルガノが出てきた。
「続いて西ゲート!ギルド無所属、オレガノさんです!これまでの試合は実力を発揮する事も無く勝ち上がっていき、その実力は未知数。
一部ではランキングにも載っていない事から、運だけで決勝まで勝ち上がれたんじゃね、という声まで出ているプレイヤーです。
今回の試合で実力を発揮し、運だけで勝ち上がったのでは無いと証明できるのか!」
これは、酷い事前情報が無いからと言っても俺の紹介との差が…まぁそんな事を気にしてる場合じゃない。
ユウの話だと俺だけじゃ無くシュウの事まで馬鹿にしたみたいだからな、作戦だったとしても仲間の悪口を言われて黙っている訳にはいかない。
オレガノは俺の正面に来ると話し掛けてきた。
「なぁ、お前がユウヤだろ、ユグドラシルオンラインで最強って言われてるプレイヤー、だが残念だったな!このゲームで最強は俺だ」
「そうか」
俺はオレガノに対して適当に返事をする。
(なんだかコイツのしゃべり方ってどっかで聞いたことが有るような…あ!)
俺はユグドラシルオンラインを始めてから出会ったプレイヤーを頭に浮かべていると一人の人物に酷似している事に気づいた。
そのプレイヤーの名前はシュヴァイン。
シュヴァイン
ユグドラシルオンラインのβ版で一番レベルが強かったから正式版でも自分が一番強いと思っていたがランキングの実施と共に一位が自分で無いことで怒り、ランキングの一位だった俺の事をチーター呼ばわりした挙げ句俺にデュエルでボロクソに負けてアカウント停止+アイテム、経験値、Gを俺に取られたプレイヤーだ。
よーく思い出すとシュヴァインとこのオレガノというプレイヤーの顔はソックリというかそのまんまだった。
このゲームでは身長や体型、顔を設定する事は出来ない様になっている。
それは現実と体型や身長が違うとアバターと現実の体の動かしかたに違いが生じるかららしい。
閑話休題、名前が変わっているという事はアカウントを作り直したらしいな。
まぁあのデュエルがネットに流出してしまった以上、あの名前でプレイするのはアレだったのだろう。
ネットで噂になってない以上アレから特に問題は起こって無いみたいだ。
「前回戦ったプレイヤーもその前戦ったプレイヤーもお前と同じギルドだったらしいな、傑作だったぜ!お前と戦う為に負けられないとか言ってあっさり負けたアイツも!そいつの事を馬鹿にしたら怒って自滅したアイツも、笑いを堪えるのが大変だったぜ」
「それに」
「黙れ!」
オレガノが言葉を喋ろうとするのを遮る。
「そのきたねぇ口を閉じろ、お前ごときがシュウ達の事を馬鹿にしてんじゃねぇ!」
決めた、コイツはここでぶっ潰す。
俺は今試合が終わったユウの後ろに居る。
「クソ!」
ユウは建物を破壊する位の勢いで感情を壁に叩きつける。
「ユウ、」
俺が声を掛けてようやく俺に気づく。
「ユウヤか、すまねぇ、負けちまった」
「そんな事、気にしなくても」
大丈夫、そう伝えようとした時にユウの感情が爆発する。
「そんな事!俺はアイツに!シュウの事を、仲間の事を馬鹿にされたのに勝てなかった」
試合中にオレガノがユウに何かを喋っていた事に関係していたのだろう。
シュウの事を、仲間の事を馬鹿にされたのに勝つことが出来なかったと、悔しさでいっぱいなのだろう。
ユウは悔しさで拳を握りしめ、俺にあふれでる感情をぶつけてくる。
ユウもまだ子供だ、周りに当たってしまうのも仕方がない。
「悪い、当たっちまった」
オレガノに言われた事を教えて貰った俺はユウに話し掛ける。
「別に気にしなくても良い、俺たちは仲間だからな、もっとぶつけても良いんだぜ」
そう伝えるとユウは少し笑って俺に伝える。
「わかったわかった、じゃあ1つだけ、絶対に勝ってくれ、シュウやお前の事を馬鹿にした奴をボコボコにしてくれ」
俺はそれを聞いて笑って答える。
「おう!絶対に勝ってやるよ、そして、証明してやるお前らの信じる俺は最強だって」
そう伝えるとユウは笑う、うん、もう大丈夫そうだな。
「そうそう、今の会話、全部ギルドチャットで流してるからな」
「ちょ!おまっ」
俺はユウが何か言っている無視して闘技場に転移する。
ユウの手前明るく振る舞ってたが、それも止めだ。
俺も、大事な仲間を馬鹿にされて冷静で居られるほど大人じゃねぇからな。
決勝と言うことで転移した場所は闘技場では無く、通路だった。
前方には光が見える事からここを真っ直ぐ進むと闘技場に出るのだろう。
ゆっくりと通路を歩きそして闘技場に出ると陽菜のアナウンスが聞こえてきた。
「それでは!これより最強プレイヤー決定戦(技術部門)を始めます!東ゲートから!、ギルド『世界樹の守護者』のギルドマスター、ユウヤさんです!。
ユウヤさんはこれまでの試合を圧倒的技量により楽々突破!今回の試合で本気を見ることは出来るのでしょうか!」
アナウンスと共に観客席から喚声が聞こえてくる。
俺が闘技場の真ん中に来ると正面、つまり西ゲートからオルガノが出てきた。
「続いて西ゲート!ギルド無所属、オレガノさんです!これまでの試合は実力を発揮する事も無く勝ち上がっていき、その実力は未知数。
一部ではランキングにも載っていない事から、運だけで決勝まで勝ち上がれたんじゃね、という声まで出ているプレイヤーです。
今回の試合で実力を発揮し、運だけで勝ち上がったのでは無いと証明できるのか!」
これは、酷い事前情報が無いからと言っても俺の紹介との差が…まぁそんな事を気にしてる場合じゃない。
ユウの話だと俺だけじゃ無くシュウの事まで馬鹿にしたみたいだからな、作戦だったとしても仲間の悪口を言われて黙っている訳にはいかない。
オレガノは俺の正面に来ると話し掛けてきた。
「なぁ、お前がユウヤだろ、ユグドラシルオンラインで最強って言われてるプレイヤー、だが残念だったな!このゲームで最強は俺だ」
「そうか」
俺はオレガノに対して適当に返事をする。
(なんだかコイツのしゃべり方ってどっかで聞いたことが有るような…あ!)
俺はユグドラシルオンラインを始めてから出会ったプレイヤーを頭に浮かべていると一人の人物に酷似している事に気づいた。
そのプレイヤーの名前はシュヴァイン。
シュヴァイン
ユグドラシルオンラインのβ版で一番レベルが強かったから正式版でも自分が一番強いと思っていたがランキングの実施と共に一位が自分で無いことで怒り、ランキングの一位だった俺の事をチーター呼ばわりした挙げ句俺にデュエルでボロクソに負けてアカウント停止+アイテム、経験値、Gを俺に取られたプレイヤーだ。
よーく思い出すとシュヴァインとこのオレガノというプレイヤーの顔はソックリというかそのまんまだった。
このゲームでは身長や体型、顔を設定する事は出来ない様になっている。
それは現実と体型や身長が違うとアバターと現実の体の動かしかたに違いが生じるかららしい。
閑話休題、名前が変わっているという事はアカウントを作り直したらしいな。
まぁあのデュエルがネットに流出してしまった以上、あの名前でプレイするのはアレだったのだろう。
ネットで噂になってない以上アレから特に問題は起こって無いみたいだ。
「前回戦ったプレイヤーもその前戦ったプレイヤーもお前と同じギルドだったらしいな、傑作だったぜ!お前と戦う為に負けられないとか言ってあっさり負けたアイツも!そいつの事を馬鹿にしたら怒って自滅したアイツも、笑いを堪えるのが大変だったぜ」
「それに」
「黙れ!」
オレガノが言葉を喋ろうとするのを遮る。
「そのきたねぇ口を閉じろ、お前ごときがシュウ達の事を馬鹿にしてんじゃねぇ!」
決めた、コイツはここでぶっ潰す。
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