205 / 280
205
しおりを挟む
さっき修羅があんまりフェルの事を信頼していないんじゃないかという疑惑が出てきたがまぁそれは置いておこう。
「修羅が協力してくれるってなったら頼もしいよ、ありがとな」
先ずは修羅に作戦に協力してくれるお礼を言わなくちゃな。
「主殿…まだ作戦が成功したと決まったわけじゃ無いんですよ、まぁ主殿達が失敗するとは思えませんが…」
「俺も失敗する気は無いけど、一応気をつけないとな」
「注意をするに越した事はないですからね」
調子に乗って失敗するのが一番やってはいけない事だからな。
「…よし、じゃあ俺はフェニとフェルに会いに行かないといけないからそろそろ失礼しようかな」
俺は修羅にそろそろ出ていく事を伝えた。
修羅の参加も確認したし、出来るだけ早く2人にも会いに行かないといけないしな。
「そうですね、私も急いで仕事を終わらせなければ…」
「じゃあ俺は2人に会って協力を頼んでくる、作戦が始まりそうになったら連絡して迎えにいくから」
「了解しました、私も出来るだけ早く仕事を終わらせて待っていますね」
「おう、じゃあ仕事頑張れよ」
「はい、主殿も、2人にはよろしく言っておいてください」
修羅との別れの挨拶を終えた俺は執務室のドアを開けて外に出る…前に修羅に渡してないものがあった事を思い出した。
「…そうだ、修羅!」
俺は修羅に声を掛けてから軽く携帯もどきを修羅に放る。
修羅は俺の声に反応して後ろを向くと俺の放った携帯もどき…もう携帯で良いか、を確認して危なげもなくキャッチした。
「主殿…コレは?」
「修羅、それは携帯だ」
「携帯?」
どうやら修羅はヤヨイと違って携帯のことを知らないらしい。
まぁ携帯の事を知っているヤヨイの方がおかしいのかも知れないけど…まぁそんなのはどうでも良いか。
「その携帯は俺が修羅やフェニ達と連絡を取ることができるようにと作った物だ、開いてみ?」
俺は軽い説明をして修羅に携帯を開くよう促す。
「ふむ…番号が書いてあるボタンが有りますね」
「そのボタンを押す事で対応した携帯に電話を掛けることができる…1番が俺で2番がヤヨイな、フェニとフェルのはまだ渡してないから押しても出ないぞ」
俺が1番、ヤヨイが2番、3番が修羅で4、5番目を押すとフェニとフェルにつながる事教えた。
「そうなのですか?…という事はこの携帯?という物のボタンを押すだけでヤヨイや主殿と連絡を取ることが出来ると言うことですか?」
「ああ、そうだぞ、俺たちは離れて行動しているからな、いちいち連絡を取るのにわざわざこうして会いにいく手間を省こうって訳だ」
「成る程…チャットの様な物ですか」
「まぁそんな所だ、丁度良いからヤヨイに電話してみろよ」
俺は修羅にヤヨイに連絡を取る様に言う。
対応したボタンを押すだけだし、一回でも使えばやり方は理解できるだろう。
「そうですね、そうしてみます」
そういうと修羅は2番の番号を押してヤヨイの携帯に電話を掛ける。
コールが数回鳴った所でヤヨイが電話に出た。
「もしもし…マスターですか?何か伝え忘れた事でもあったのですか?」
携帯からヤヨイの声が聞こえる…どうやらヤヨイは今回電話を掛けたのが俺だと勘違いしているみたいだ。
まぁ現状携帯を持っていたのが俺だけだったからヤヨイも勘違いしてしまったのだろう。
「聞こえていますか?」
ヤヨイは返事が無いからか少し心配そうにそう言っている。
「修羅、返事しないと!」
俺は修羅にヤヨイに返事をする様に言うが修羅は動かない。
「あの…主殿、コレはどうやって会話をすればいいのでしょうか?」
修羅は電話の仕方が分からない様で俺にどうすれば良いかを聞いてくる。
「耳に携帯を当てて話せば大丈夫だから、早く返事をしてやれ」
「分かりました…」
「電話の初めはもしもしって言うんだぞ」
「…もしもし、ヤヨイか?」
修羅はおそるおそる携帯を耳に当てそう言った。
「良かった…ちゃんと繋がっていたみたいですね…ってその声はマスターではなく修羅ですか?」
「ああ、主殿が携帯?という物を渡してくれてな、ヤヨイと連絡を取ってみろと言ったからやってみたんだ」
うん、どうやら問題なく会話出来ている様だな。
「じゃあ修羅、俺はフェニとフェルに会いに行ってくる」
俺は修羅に一言声を掛けてから執務室を後にした。
「修羅が協力してくれるってなったら頼もしいよ、ありがとな」
先ずは修羅に作戦に協力してくれるお礼を言わなくちゃな。
「主殿…まだ作戦が成功したと決まったわけじゃ無いんですよ、まぁ主殿達が失敗するとは思えませんが…」
「俺も失敗する気は無いけど、一応気をつけないとな」
「注意をするに越した事はないですからね」
調子に乗って失敗するのが一番やってはいけない事だからな。
「…よし、じゃあ俺はフェニとフェルに会いに行かないといけないからそろそろ失礼しようかな」
俺は修羅にそろそろ出ていく事を伝えた。
修羅の参加も確認したし、出来るだけ早く2人にも会いに行かないといけないしな。
「そうですね、私も急いで仕事を終わらせなければ…」
「じゃあ俺は2人に会って協力を頼んでくる、作戦が始まりそうになったら連絡して迎えにいくから」
「了解しました、私も出来るだけ早く仕事を終わらせて待っていますね」
「おう、じゃあ仕事頑張れよ」
「はい、主殿も、2人にはよろしく言っておいてください」
修羅との別れの挨拶を終えた俺は執務室のドアを開けて外に出る…前に修羅に渡してないものがあった事を思い出した。
「…そうだ、修羅!」
俺は修羅に声を掛けてから軽く携帯もどきを修羅に放る。
修羅は俺の声に反応して後ろを向くと俺の放った携帯もどき…もう携帯で良いか、を確認して危なげもなくキャッチした。
「主殿…コレは?」
「修羅、それは携帯だ」
「携帯?」
どうやら修羅はヤヨイと違って携帯のことを知らないらしい。
まぁ携帯の事を知っているヤヨイの方がおかしいのかも知れないけど…まぁそんなのはどうでも良いか。
「その携帯は俺が修羅やフェニ達と連絡を取ることができるようにと作った物だ、開いてみ?」
俺は軽い説明をして修羅に携帯を開くよう促す。
「ふむ…番号が書いてあるボタンが有りますね」
「そのボタンを押す事で対応した携帯に電話を掛けることができる…1番が俺で2番がヤヨイな、フェニとフェルのはまだ渡してないから押しても出ないぞ」
俺が1番、ヤヨイが2番、3番が修羅で4、5番目を押すとフェニとフェルにつながる事教えた。
「そうなのですか?…という事はこの携帯?という物のボタンを押すだけでヤヨイや主殿と連絡を取ることが出来ると言うことですか?」
「ああ、そうだぞ、俺たちは離れて行動しているからな、いちいち連絡を取るのにわざわざこうして会いにいく手間を省こうって訳だ」
「成る程…チャットの様な物ですか」
「まぁそんな所だ、丁度良いからヤヨイに電話してみろよ」
俺は修羅にヤヨイに連絡を取る様に言う。
対応したボタンを押すだけだし、一回でも使えばやり方は理解できるだろう。
「そうですね、そうしてみます」
そういうと修羅は2番の番号を押してヤヨイの携帯に電話を掛ける。
コールが数回鳴った所でヤヨイが電話に出た。
「もしもし…マスターですか?何か伝え忘れた事でもあったのですか?」
携帯からヤヨイの声が聞こえる…どうやらヤヨイは今回電話を掛けたのが俺だと勘違いしているみたいだ。
まぁ現状携帯を持っていたのが俺だけだったからヤヨイも勘違いしてしまったのだろう。
「聞こえていますか?」
ヤヨイは返事が無いからか少し心配そうにそう言っている。
「修羅、返事しないと!」
俺は修羅にヤヨイに返事をする様に言うが修羅は動かない。
「あの…主殿、コレはどうやって会話をすればいいのでしょうか?」
修羅は電話の仕方が分からない様で俺にどうすれば良いかを聞いてくる。
「耳に携帯を当てて話せば大丈夫だから、早く返事をしてやれ」
「分かりました…」
「電話の初めはもしもしって言うんだぞ」
「…もしもし、ヤヨイか?」
修羅はおそるおそる携帯を耳に当てそう言った。
「良かった…ちゃんと繋がっていたみたいですね…ってその声はマスターではなく修羅ですか?」
「ああ、主殿が携帯?という物を渡してくれてな、ヤヨイと連絡を取ってみろと言ったからやってみたんだ」
うん、どうやら問題なく会話出来ている様だな。
「じゃあ修羅、俺はフェニとフェルに会いに行ってくる」
俺は修羅に一言声を掛けてから執務室を後にした。
0
お気に入りに追加
375
あなたにおすすめの小説
お嬢様格闘家に捧ぐ!最強執事の異世界無双
天宮暁
ファンタジー
霧ヶ峰敬斗(きりがみねけいと)は、名家の令嬢・鳳凰院紅華(ほうおういんべにか)に仕える執事の少年である。
紅華の趣味は格闘技。その実力は「趣味」の枠に収まるものではなく、若くして道場破りを繰り返し、高名な武術家をも破ってきた。
そんな紅華が、敬斗の読んでいた異世界転生小説を見て言った。
「異世界ねぇ……わたしも行ってみたいわ。こっちの世界より強い奴がいそうじゃない!」
そんな紅華の言葉を、執事長が拾い、冗談交じりに話を持ち出す。
「古より当家に伝わる『隔世(へだてよ)の門』というものがございます。その門は『波留解(はるげ)』なる異世界に通じているとかいないとか……」
「なにそれ、おもしろそう!」
冷やかし半分で門を見にいく紅華と敬斗。だが、その伝承はまぎれもなく事実だった。門をくぐり抜けた先には、未知の世界が広がっていた――!
興奮する紅華とは対照的に、敬斗は秘かに心配する。魔物が跋扈し、魔法が使える未知の世界。こんな世界で、お嬢様をどうやって守っていけばいいのだろうか――!?
やがて敬斗は、ひとつの結論へとたどり着く。
「僕が万難を排した上で、お嬢様が気持ちよく戦えるよう『演出』すればいいじゃないか」
と。
かくして、「超絶強いくせに心配性」「鉄橋を叩き割ってから自前の橋をかけ直す」最強執事が、全力でお嬢様の無双を「演出」する――ッ!
そう。
これは、異世界に紛れ込んだお嬢様格闘家が無双しまくる物語――
……を「演出」する、彼女の「執事」の物語であるッッ!
ボッチになった僕がうっかり寄り道してダンジョンに入った結果
安佐ゆう
ファンタジー
第一の人生で心残りがあった者は、異世界に転生して未練を解消する。
そこは「第二の人生」と呼ばれる世界。
煩わしい人間関係から遠ざかり、のんびり過ごしたいと願う少年コイル。
学校を卒業したのち、とりあえず幼馴染たちとパーティーを組んで冒険者になる。だが、コイルのもつギフトが原因で、幼馴染たちのパーティーから追い出されてしまう。
ボッチになったコイルだったが、これ幸いと本来の目的「のんびり自給自足」を果たすため、町を出るのだった。
ロバのポックルとのんびり二人旅。ゴールと決めた森の傍まで来て、何気なくフラっとダンジョンに立ち寄った。そこでコイルを待つ運命は……
基本的には、ほのぼのです。
設定を間違えなければ、毎日12時、18時、22時に更新の予定です。
異世界転生!俺はここで生きていく
おとなのふりかけ紅鮭
ファンタジー
俺の名前は長瀬達也。特に特徴のない、その辺の高校生男子だ。
同じクラスの女の子に恋をしているが、告白も出来ずにいるチキン野郎である。
今日も部活の朝練に向かう為朝も早くに家を出た。
だけど、俺は朝練に向かう途中で事故にあってしまう。
意識を失った後、目覚めたらそこは俺の知らない世界だった!
魔法あり、剣あり、ドラゴンあり!のまさに小説で読んだファンタジーの世界。
俺はそんな世界で冒険者として生きて行く事になる、はずだったのだが、何やら色々と問題が起きそうな世界だったようだ。
それでも俺は楽しくこの新しい生を歩んで行くのだ!
小説家になろうでも投稿しています。
メインはあちらですが、こちらも同じように投稿していきます。
宜しくお願いします。
現代ダンジョンで成り上がり!
カメ
ファンタジー
現代ダンジョンで成り上がる!
現代の世界に大きな地震が全世界同時に起こると共に、全世界にダンジョンが現れた。
舞台はその後の世界。ダンジョンの出現とともに、ステータスが見れる様になり、多くの能力、スキルを持つ人たちが現れる。その人達は冒険者と呼ばれる様になり、ダンジョンから得られる貴重な資源のおかげで稼ぎが多い冒険者は、多くの人から憧れる職業となった。
四ノ宮翔には、いいスキルもステータスもない。ましてや呪いをその身に受ける、呪われた子の称号を持つ存在だ。そんな彼がこの世界でどう生き、成り上がるのか、その冒険が今始まる。
「残念でした~。レベル1だしチートスキルなんてありませ~ん笑」と女神に言われ異世界転生させられましたが、転移先がレベルアップの実の宝庫でした
御浦祥太
ファンタジー
どこにでもいる高校生、朝比奈結人《あさひなゆいと》は修学旅行で京都を訪れた際に、突然清水寺から落下してしまう。不思議な空間にワープした結人は女神を名乗る女性に会い、自分がこれから異世界転生することを告げられる。
異世界と聞いて結人は、何かチートのような特別なスキルがもらえるのか女神に尋ねるが、返ってきたのは「残念でした~~。レベル1だしチートスキルなんてありませ~~ん(笑)」という強烈な言葉だった。
女神の言葉に落胆しつつも異世界に転生させられる結人。
――しかし、彼は知らなかった。
転移先がまさかの禁断のレベルアップの実の群生地であり、その実を食べることで自身のレベルが世界最高となることを――
【改稿版】休憩スキルで異世界無双!チートを得た俺は異世界で無双し、王女と魔女を嫁にする。
ゆう
ファンタジー
剣と魔法の異世界に転生したクリス・レガード。
剣聖を輩出したことのあるレガード家において剣術スキルは必要不可欠だが12歳の儀式で手に入れたスキルは【休憩】だった。
しかしこのスキル、想像していた以上にチートだ。
休憩を使いスキルを強化、更に新しいスキルを獲得できてしまう…
そして強敵と相対する中、クリスは伝説のスキルである覇王を取得する。
ルミナス初代国王が有したスキルである覇王。
その覇王発現は王国の長い歴史の中で悲願だった。
それ以降、クリスを取り巻く環境は目まぐるしく変化していく……
※アルファポリスに投稿した作品の改稿版です。
ホットランキング最高位2位でした。
カクヨムにも別シナリオで掲載。
レベルを上げて通販で殴る~囮にされて落とし穴に落とされたが大幅レベルアップしてざまぁする。危険な封印ダンジョンも俺にかかればちょろいもんさ~
喰寝丸太
ファンタジー
異世界に転移した山田(やまだ) 無二(むに)はポーターの仕事をして早6年。
おっさんになってからも、冒険者になれずくすぶっていた。
ある日、モンスター無限増殖装置を誤って作動させたパーティは無二を囮にして逃げ出す。
落とし穴にも落とされ絶体絶命の無二。
機転を利かせ助かるも、そこはダンジョンボスの扉の前。
覚悟を決めてボスに挑む無二。
通販能力でからくも勝利する。
そして、ダンジョンコアの魔力を吸出し大幅レベルアップ。
アンデッドには聖水代わりに殺菌剤、光魔法代わりに紫外線ライト。
霧のモンスターには掃除機が大活躍。
異世界モンスターを現代製品の通販で殴る快進撃が始まった。
カクヨム、小説家になろう、アルファポリスに掲載しております。
異世界転生はどん底人生の始まり~一時停止とステータス強奪で快適な人生を掴み取る!
夢・風魔
ファンタジー
若くして死んだ男は、異世界に転生した。恵まれた環境とは程遠い、ダンジョンの上層部に作られた居住区画で孤児として暮らしていた。
ある日、ダンジョンモンスターが暴走するスタンピードが発生し、彼──リヴァは死の縁に立たされていた。
そこで前世の記憶を思い出し、同時に転生特典のスキルに目覚める。
視界に映る者全ての動きを停止させる『一時停止』。任意のステータスを一日に1だけ奪い取れる『ステータス強奪』。
二つのスキルを駆使し、リヴァは地上での暮らしを夢見て今日もダンジョンへと潜る。
*カクヨムでも先行更新しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる