80 / 280
80
しおりを挟む
「ふぅ~」
俺はテントに入り一息を付く。
ダンジョンのモンスターの殲滅はやはり時間がかかったらしく、外はもう夕方だ。
朝の時はエルザとぶつかって、しまいにはダンジョンのスタンスピードを収めるなんて、予想もしていなかった。
俺は今日1日の事を振り返りながら少し休憩する。
やっぱり今日1日で一番印象に残っているのは悪魔による魔王継承についてだな。
龍神化した状態の虚無魔法で消滅させたつもりだったが、どうやら邪神の力自体を消滅させる事は出来ていなかったらしい。
ハーネストの言っていた通りだと、邪神の力はこの世界の5の国の最深部に封印されているらしいが…
それは追々調べる事にしよう。
俺はテントを少し開けて周りに居る冒険者を見る。
どうやら皆ダンジョンの方を注目しているようで、こちらを見ている奴は居ない。
「よし、じゃあやろう」
何故冒険者がこっちを見ているかを確認したかと言うと、これからすることをみられないようにするためだ。
俺は今からハーネストから取った素材を使用して新しいアイテムを作る。
その為にアイテムの生産室を使い、生産室に転移するのだが、俺があっちに行っている間に冒険者の誰かがテントを確認したら俺が居なくなっている事に気づいてしまうからな。
だからバレないように分身スキルを使い、分身をテントに居させることにした訳だ。
だが、分身スキルを使うところをみられるのもまずいので、外にいる冒険者達を確認した訳だ。
という訳で、冒険者達がこちらを見ていないことが確認出来たので直ぐに分身スキルを使用して分身を1人生成、そして俺は生産室に転移する。
転移が発動すると目の前に白い光が広がっていく…
「しまった!」
転移はしっかりと成功した…だが、転移時に発生する光の事を考えていなかった。
今頃テント内では先程の光はなんだと分身が冒険者に聞かれることだろう。
「失敗してしまった…まぁやってしまった事はしょうがない、言い訳は分身に期待しよう」
俺はそう言い、気分を変えるために頬を両手で叩いて気合いを入れる。
「良し、久しぶりの生産だ!全力で良いものを使えるように頑張ろうか」
という訳で生産活動を始めることにしよう。
使う素材はハーネストから取れた魔石…鑑定によると魔核らしいが、それとゲーム時代周回して取った大悪魔ディアブロの爪、そして最後にオリハルコンとミスリル等のファンタジー鉱石を混ぜて合金化させたオリハルコン合金を使用する。
今回作る。アイテムはガントレットだ。
ハーネストの戦闘方法は物理攻撃だけだったからな。
ハーネストの素材を作るならこれだろう。
始めにいま出した素材を全て炉に入れて溶かす。
生産自体もゲーム時代と同じならこれで大丈夫だろう。
炉に魔力を込めて火力を上げて素材を溶かせる位にする。
そして素材が溶けた所で始めにハーネストの魔核を芯にガントレットを作成、その上にオリハルコン合金、ディアブロの爪を溶かした物をコーティングさせるように付ける。
そしてできたのは漆黒に包まれたガントレットだ。
出来たガントレットを鑑定すると、俺の理想通りの性能のガントレットが作れた。
芯に耐久力、自動再生が付いているハーネストの魔核を使う事でガントレット自体に再生能力が付き、耐久値も高くなっている。
そして魔力電導率を上げるためにオリハルコン合金を周りコーティングして、魔力を込めた攻撃も出来るようにして、攻撃する部分、つまり手の所にディアブロの素材を使う事で相手を殴る度に状態異常を与えられるようになった。
与える状態異常は確率で毒、麻痺、盲目、幻覚、恐怖がランダムに付与されるらしい。
強烈な攻撃力に加え、確率でこんな状態異常が付くなんて相手からしたら最悪だろう。
「理想的な装備だけど一般人には使えそうにないな」
俺は大悪魔のガントレットと名前の付いたガントレットをストレージにしまった。
俺はテントに入り一息を付く。
ダンジョンのモンスターの殲滅はやはり時間がかかったらしく、外はもう夕方だ。
朝の時はエルザとぶつかって、しまいにはダンジョンのスタンスピードを収めるなんて、予想もしていなかった。
俺は今日1日の事を振り返りながら少し休憩する。
やっぱり今日1日で一番印象に残っているのは悪魔による魔王継承についてだな。
龍神化した状態の虚無魔法で消滅させたつもりだったが、どうやら邪神の力自体を消滅させる事は出来ていなかったらしい。
ハーネストの言っていた通りだと、邪神の力はこの世界の5の国の最深部に封印されているらしいが…
それは追々調べる事にしよう。
俺はテントを少し開けて周りに居る冒険者を見る。
どうやら皆ダンジョンの方を注目しているようで、こちらを見ている奴は居ない。
「よし、じゃあやろう」
何故冒険者がこっちを見ているかを確認したかと言うと、これからすることをみられないようにするためだ。
俺は今からハーネストから取った素材を使用して新しいアイテムを作る。
その為にアイテムの生産室を使い、生産室に転移するのだが、俺があっちに行っている間に冒険者の誰かがテントを確認したら俺が居なくなっている事に気づいてしまうからな。
だからバレないように分身スキルを使い、分身をテントに居させることにした訳だ。
だが、分身スキルを使うところをみられるのもまずいので、外にいる冒険者達を確認した訳だ。
という訳で、冒険者達がこちらを見ていないことが確認出来たので直ぐに分身スキルを使用して分身を1人生成、そして俺は生産室に転移する。
転移が発動すると目の前に白い光が広がっていく…
「しまった!」
転移はしっかりと成功した…だが、転移時に発生する光の事を考えていなかった。
今頃テント内では先程の光はなんだと分身が冒険者に聞かれることだろう。
「失敗してしまった…まぁやってしまった事はしょうがない、言い訳は分身に期待しよう」
俺はそう言い、気分を変えるために頬を両手で叩いて気合いを入れる。
「良し、久しぶりの生産だ!全力で良いものを使えるように頑張ろうか」
という訳で生産活動を始めることにしよう。
使う素材はハーネストから取れた魔石…鑑定によると魔核らしいが、それとゲーム時代周回して取った大悪魔ディアブロの爪、そして最後にオリハルコンとミスリル等のファンタジー鉱石を混ぜて合金化させたオリハルコン合金を使用する。
今回作る。アイテムはガントレットだ。
ハーネストの戦闘方法は物理攻撃だけだったからな。
ハーネストの素材を作るならこれだろう。
始めにいま出した素材を全て炉に入れて溶かす。
生産自体もゲーム時代と同じならこれで大丈夫だろう。
炉に魔力を込めて火力を上げて素材を溶かせる位にする。
そして素材が溶けた所で始めにハーネストの魔核を芯にガントレットを作成、その上にオリハルコン合金、ディアブロの爪を溶かした物をコーティングさせるように付ける。
そしてできたのは漆黒に包まれたガントレットだ。
出来たガントレットを鑑定すると、俺の理想通りの性能のガントレットが作れた。
芯に耐久力、自動再生が付いているハーネストの魔核を使う事でガントレット自体に再生能力が付き、耐久値も高くなっている。
そして魔力電導率を上げるためにオリハルコン合金を周りコーティングして、魔力を込めた攻撃も出来るようにして、攻撃する部分、つまり手の所にディアブロの素材を使う事で相手を殴る度に状態異常を与えられるようになった。
与える状態異常は確率で毒、麻痺、盲目、幻覚、恐怖がランダムに付与されるらしい。
強烈な攻撃力に加え、確率でこんな状態異常が付くなんて相手からしたら最悪だろう。
「理想的な装備だけど一般人には使えそうにないな」
俺は大悪魔のガントレットと名前の付いたガントレットをストレージにしまった。
0
お気に入りに追加
374
あなたにおすすめの小説
母親に家を追い出されたので、勝手に生きる!!(泣きついて来ても、助けてやらない)
いくみ
ファンタジー
実母に家を追い出された。
全く親父の奴!勝手に消えやがって!
親父が帰ってこなくなったから、実母が再婚したが……。その再婚相手は働きもせずに好き勝手する男だった。
俺は消えた親父から母と頼むと、言われて。
母を守ったつもりだったが……出て行けと言われた……。
なんだこれ!俺よりもその男とできた子供の味方なんだな?
なら、出ていくよ!
俺が居なくても食って行けるなら勝手にしろよ!
これは、のんびり気ままに冒険をする男の話です。
カクヨム様にて先行掲載中です。
不定期更新です。
異世界のんびりワークライフ ~生産チートを貰ったので好き勝手生きることにします~
樋川カイト
ファンタジー
友人の借金を押し付けられて馬車馬のように働いていた青年、三上彰。
無理がたたって過労死してしまった彼は、神を自称する男から自分の不幸の理由を知らされる。
そのお詫びにとチートスキルとともに異世界へと転生させられた彰は、そこで出会った人々と交流しながら日々を過ごすこととなる。
そんな彼に訪れるのは平和な未来か、はたまた更なる困難か。
色々と吹っ切れてしまった彼にとってその全てはただ人生の彩りになる、のかも知れない……。
※この作品はカクヨム様でも掲載しています。
悪役貴族の四男に転生した俺は、怠惰で自由な生活がしたいので、自由気ままな冒険者生活(スローライフ)を始めたかった。
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
俺は何もしてないのに兄達のせいで悪役貴族扱いされているんだが……
アーノルドは名門貴族クローリー家の四男に転生した。家の掲げる独立独行の家訓のため、剣技に魔術果ては鍛冶師の技術を身に着けた。
そして15歳となった現在。アーノルドは、魔剣士を育成する教育機関に入学するのだが、親戚や上の兄達のせいで悪役扱いをされ、付いた渾名は【悪役公子】。
実家ではやりたくもない【付与魔術】をやらされ、学園に通っていても心の無い言葉を投げかけられる日々に嫌気がさした俺は、自由を求めて冒険者になる事にした。
剣術ではなく刀を打ち刀を使う彼は、憧れの自由と、美味いメシとスローライフを求めて、時に戦い。時にメシを食らい、時に剣を打つ。
アーノルドの第二の人生が幕を開ける。しかし、同級生で仲の悪いメイザース家の娘ミナに学園での態度が演技だと知られてしまい。アーノルドの理想の生活は、ハチャメチャなものになって行く。
とあるオタが勇者召喚に巻き込まれた件~イレギュラーバグチートスキルで異世界漫遊~
剣伎 竜星
ファンタジー
仕事の修羅場を乗り越えて、徹夜明けもなんのその、年2回ある有○の戦場を駆けた夏。長期休暇を取得し、自宅に引きこもって戦利品を堪能すべく、帰宅の途上で食材を購入して後はただ帰るだけだった。しかし、学生4人組とすれ違ったと思ったら、俺はスマホの電波が届かない中世ヨーロッパと思しき建築物の複雑な幾何学模様の上にいた。学生4人組とともに。やってきた召喚者と思しき王女様達の魔族侵略の話を聞いて、俺は察した。これあかん系異世界勇者召喚だと。しかも、どうやら肝心の勇者は学生4人組みの方で俺は巻き込まれた一般人らしい。【鑑定】や【空間収納】といった鉄板スキルを保有して、とんでもないバグと思えるチートスキルいるが、違うらしい。そして、安定の「元の世界に帰る方法」は不明→絶望的な難易度。勇者系の称号がないとわかると王女達は掌返しをして俺を奴隷扱いするのは必至。1人を除いて学生共も俺を馬鹿にしだしたので俺は迷惑料を(強制的に)もらって早々に国を脱出し、この異世界をチートスキルを駆使して漫遊することにした。※10話前後までスタート地点の王城での話になります。
異世界転生!俺はここで生きていく
おとなのふりかけ紅鮭
ファンタジー
俺の名前は長瀬達也。特に特徴のない、その辺の高校生男子だ。
同じクラスの女の子に恋をしているが、告白も出来ずにいるチキン野郎である。
今日も部活の朝練に向かう為朝も早くに家を出た。
だけど、俺は朝練に向かう途中で事故にあってしまう。
意識を失った後、目覚めたらそこは俺の知らない世界だった!
魔法あり、剣あり、ドラゴンあり!のまさに小説で読んだファンタジーの世界。
俺はそんな世界で冒険者として生きて行く事になる、はずだったのだが、何やら色々と問題が起きそうな世界だったようだ。
それでも俺は楽しくこの新しい生を歩んで行くのだ!
小説家になろうでも投稿しています。
メインはあちらですが、こちらも同じように投稿していきます。
宜しくお願いします。
異世界でぼっち生活をしてたら幼女×2を拾ったので養うことにした
せんせい
ファンタジー
自身のクラスが勇者召喚として呼ばれたのに乗り遅れてお亡くなりになってしまった主人公。
その瞬間を偶然にも神が見ていたことでほぼ不老不死に近い能力を貰い異世界へ!
約2万年の時を、ぼっちで過ごしていたある日、いつも通り森を闊歩していると2人の子供(幼女)に遭遇し、そこから主人公の物語が始まって行く……。
―――
「残念でした~。レベル1だしチートスキルなんてありませ~ん笑」と女神に言われ異世界転生させられましたが、転移先がレベルアップの実の宝庫でした
御浦祥太
ファンタジー
どこにでもいる高校生、朝比奈結人《あさひなゆいと》は修学旅行で京都を訪れた際に、突然清水寺から落下してしまう。不思議な空間にワープした結人は女神を名乗る女性に会い、自分がこれから異世界転生することを告げられる。
異世界と聞いて結人は、何かチートのような特別なスキルがもらえるのか女神に尋ねるが、返ってきたのは「残念でした~~。レベル1だしチートスキルなんてありませ~~ん(笑)」という強烈な言葉だった。
女神の言葉に落胆しつつも異世界に転生させられる結人。
――しかし、彼は知らなかった。
転移先がまさかの禁断のレベルアップの実の群生地であり、その実を食べることで自身のレベルが世界最高となることを――
いつもの電車を降りたら異世界でした 身ぐるみはがされたので【異世界商店】で何とか生きていきます
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
電車をおりたら普通はホームでしょ、だけど僕はいつもの電車を降りたら異世界に来ていました
第一村人は僕に不親切で持っているものを全部奪われちゃった
服も全部奪われて路地で暮らすしかなくなってしまったけど、親切な人もいて何とか生きていけるようです
レベルのある世界で優遇されたスキルがあることに気づいた僕は何とか生きていきます
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる